僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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UFOロボ グレンダイザー

UFOロボ グレンダイザー (St comics)

GRENDIZER
著:永井豪
刊:大都社 StCOMICS 1995(連載1975-6)
☆☆★

 

マジンガーZ」「グレートマジンガー」に続くマジンガーシリーズ3作目、のアニメじゃなく永井豪漫画版の方。

 

コミカライズはいくつかあるようですが、これはテレビマガジンで連載されてたもののようです。単行本には初出とか書いて無かったので、wikiで調べる限りは。

 

TVアニメの方は多分、見た事無い。グレンダイザーはスパロボで知ってる程度。ただ、もしかして記憶に無いだけで、再放送は見たりしてたのかな?1975年って生まれる前ですけど、幼少期の記憶で、家に所謂ジャンボマシンダー版のグレンダイザーが居た記憶があるんですよね。ただそれで遊んでた記憶は無い。なんか棚の上で誇りかぶってそれが置いてあったような。

 

単純に記憶に残って無いだけか、或いは親戚とかが流行りのおもちゃとして買ってくれたり、誰かのお下がりでもらったけど、大して興味無くて遊んで無かっただとか、そういうものなのかも。

自分が憶えている限りの一番古い記憶って、そのジャンボマシンダー版グレンダイザーと、「宇宙刑事ギャバン」のアクションフィギュアみたいなやつで、それの関節がスプリングで覆われてて可動軸が隠れるようになってて、上手く出来てるギミックだなぁと子供ながらに感心した記憶と、後は「大戦隊ゴーグルファイブ」の絵本で、単純にサンバルカンよりデザインとかがダサくなったなぁ、みたいな記憶があって、その3つが自分の中で憶えてる記憶の中で一番古い記憶。

ギャバンとゴーグルVは1982-83くらいで同時期なので、多分丁度その世代って事なんだと思うけど、グレンダイザーのみちょっと謎です。

 

そんなおっさんの昔話はさておき、グレンダイザーと言えば「マジンガーZ」の主人公・兜光児が引き続き登場するものの、マジンガーには乗らないサポート役なので、マジンガーのシリーズ作としてはあまり語られない作品、っていう半端な知識くらいでした。

そしたらこの漫画版、普通にマジンガーZグレートマジンガーも出るのね。勿論、主役はあくまでデューク=フリードとグレンダイザーですけど。

 

こりゃあ子供も大喜びじゃん!スーパーロボット同士で手を組むなんて最高にワクワクする瞬間でしょ?私も今回初めて読んだので、おおっ後のスパロボを彷彿とさせて燃える展開じゃん!と思いました。

 

が!そこは永井豪だ。豪ちゃんクオリティというか、グロ注意!グロ注意!な展開になっていく。序盤からモブが円盤獣にけちらされるとことかはグロ描写で描かれてますが、後半、話の展開にもメインでグロ描写が大量に発生。

 

敵ライバル幹部みたいなのが登場して、フリード星での過去が明かされる虐殺シーンで、武器を渡せば奪った子供は解放する、と命にはかえられんと言う通りにした所、じゃあ約束を守ってやろうと、敵は空から子供達を落とす。落下してグチャグチャに潰れる子供達とかを入念に描く。ようこれテレビマガジンの連載でやったな。トラウマ物じゃんか。

 

さらに研究所の署員を誘拐、奪ったグレートマジンガーの全身に張り付けて、どうだこれで攻撃出来まい、でもこっちは攻撃するけど~ってパンチをかますと、指に括りつけられてた5人が血みどろでペシャンコに潰れるとか、何だこれ。

 

いやもう永井豪の世界だなこれは確かに。私は大人になってから名作と名高い漫画版の「デビルマン」とか読んだけど、正直あまりピンと来なかった。これは発表された当時はあまりこういう描写も無く、そういう意味で衝撃だったんだろうな、くらいでした。私はもういっぱい映画見たり漫画読んだりした後でしたしね。


確か漫画版「マジンガーZ」辺りも似たような時期に読んでたはず。興味深い描写とかは沢山あって、別にどれもつまんなかったとかではないのですが、系譜とか歴史の上で興味を持った、ってくらいでした。石川賢のゲッターもそんな流れで読んだはず。

 

相変わらずさぁ、俺たちの戦いはこれからだエンドで放置ですし(そういう意味じゃ最後まで描き切ったデビルマンは確かに凄い)どうせまた、漫画に魂を吸い取られてこれ以上書けなかったとか言いわけするんでしょ?とかついつい悪態をついてしまいたくもなりますが、連載や企画を何本も同時に抱えて体力的に無理をしていたっていうのは確かだと思いますし、アイデアを思いつくのは得意だけど、それを纏め切る能力には欠けるっていうのは、もう永井豪の作風として、そういう人だよね、ぐらいに今は思ってるので、意外と楽しめました。

 

さて次は「グレンダイザーギガ」です。つーか「ギガ」を最近確保したので、確か昔のも確保だけしてたけど読んでないはずだなと、押し入れからこの本を発掘してきたというのがホントの所でした。


つーわけで「ギガ」に続く。確かグレンダイザーは桜多悟作版が面白いって聞いた事があった気がするけど、そっちは持ってなかったはず。機会に恵まれればその時にでも。

 

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