僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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スタン・リー

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原題:Stan Lee
監督:デビッド・ゲルブ
アメリカ映画 配信 2023年
☆☆

 

2023年6月16日公開!
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」「ザ・フラッシュ」とよりにもよって重ねなくても。アメコミ好きなんかどうせ両方観に行くんだから・・・という日に実はもう1本、ディズニープラスでひっそりと配信されたのがこちらのドキュメンタリー映画

 

その詳しい功績は知らなくても、マーベル映画に毎回出てくる原作者のおじいちゃんとしてすっかり有名になったスタン・リー。
ほぼ全編、彼の語りのみで構成されているというちょいと変わった形のドキュメンタリーです。

 

え?もう数年前に他界されたんじゃ?と思う人も居るでしょうが(確かキャプテンマーベルの時に追悼出ましたっけ)そこはその通り。生前に作っていたのかと言えば、そんな事もありません。ただスタン・リーさん、映画とか以前からメディア露出の非常に多い人でした。なので音声や映像が相当昔の時代からメチャメチャ残ってるのです。そういうのをかき集めて編集して生い立ちから晩年までを、スタン・リー本人が語るドキュメンタリーにしてある。

 

ただその分、亡くなった後からその功績を再評価するとか、別の視点・視差で語り直すとかそういうタイプの作品じゃありません。その意味ではスタン・リーの名前は知ってるけど、詳しくまでは知らないなという初心者向けという感じ。

本人の語る素材だけでよくここまで出来たなと感心はするものの、それなりに昔からアメコミに触れてきてますし、伝記とかも読んだ身としては正直、全然物足りないかな?

 

見所としてはラジオ番組でしょうかね?スタン・リーとジャック・カービーが司会者そっちのけでののしり合ってる記録がとても面白かった。
カービーと喧嘩してね、スティーブ・ディッコとも喧嘩してアート面でマーベルを支えた屋台骨の二人と袂を分かった時の事にも触れてて、そこは唯一スタンの負の面というか本人の語る功績では無い部分だったりするので、そう言う所も無いとやっぱりただ神格化(しかも自分で)で終わっちゃうので。

 

晩年はねぇ、映画のカメオ出演をただ楽しんでるおじいちゃんって感じでしたけど、そこに至るまではマーベルと喧嘩したりもあって、負の部分も実際は色々ある人ですし。

 

今後間違いなく、もっと客観性を持ったドキュメンタリーや、彼を主役にした伝記映画とか絶対に作られるはずです。それくらいの功績はある人ですしね。この作品も未来でそんな数ある中の一本になった時に、本人の肉声で色々聞ける貴重な一本という感じになるのではないかと。

 

最近のソフトとかには入ってないけど、MCU以前のゼロ年代くらいのマーベル映画だと、そのキャラクターの生まれた経緯や歴史、スタン・リーの功績みたいなのもちょこちょこ特典映像で入ってる事多かったですよね?その辺りを見てる人なら多少の歴史は知ってそうですが、MCUの後半の盛り上がりとかから入った人には、スタン・リーって何と無く凄い人くらいの知識しか無いんじゃないかと思う。そんな初心者には十分な価値があるとは思う。

 

コミックス・コードの時とか(スパイダーマンで麻薬問題を扱った話)
自分はコミックをただの娯楽だけにはしたくないとか、あの辺は私もスタンの好きな部分だったりするので、そこもちゃんと入ってたのは良かったです。

 

この作品とは関係無いけどディズニープラスの経費削減とかで、見れなくなった作品が多数。「マーベル616」ってドキュメンタリー凄く面白かったし貴重な物沢山見れたんですけど、それも見れなくなっちゃった。あとドラマの方でも「ランナウェイズ」が削除されちゃったようです。えぇ~!いつかみようと思ってたのに!
ソニースパイダーマンとかネトフリのドラマとか、マーベルの感版も入ってるんだから権利料払ってでも自分のとこに集める、みたいな心意気は良かったんだけど、やっぱり商売でやってるんだから売れない物は排除される運命なのか・・・。

 

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