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プリキュア20周年アニバーサリーブック

プリキュア20周年アニバーサリーブック

PRECURE 20th ANNIVERSARY BOOK
執筆:宮昌太郎、津久田重吾
刊:一迅社
2023年
☆☆☆☆☆


15周年の時に出たアニバーサリーブックのバージョンアップ版。
「キャラクターブック」と「アニバーサリーブック」に分冊して、前回からの再録と5年分の追加を増補版的な感じで収録。

 

「キャラクターブック」はビジュアル本的な感じですが、こちらの「アニバーサリーブック」は読み物としての分量が多くて、非常に読み応え抜群で満足度も非常に高い1冊になってました。

 

あくまで増補版程度のものかなとも思いましたが、現行作品の「ひろプリ」インタビューが充実してるので、少しだけ追加された分しか読む所が無いとかそういう心配は一切無し。読みごたえは十分です。

 

因みにプリキュア声優78人全員にメモリアルエピソードとか短いコメントをもらってるのですが、前の15周年の時は「HUGプリ」が当時の現行作品で、まだ未完結の状態でエピソードを選んでもらってたんですね。
マシェリ・アムールは登場済みでしたが、その辺りまでが放送されたくらい。旧作は旧本からの再録ですってのは事前に告知済みでしたので、HUGはどうなるのかなと思ってましたが、ちゃんと新機で選び直してる新し記事になってました。

 

他にも15周年本の方でしか読めない記事もあるので、古い方は処分してしまって良いのかと言えば、そんな事も無く、かぶる部分はあるけど両方永久保存版です。

 

交通広告で新機で描かれた全員分の絵とか、プリチュームと変身アイテムのみじゃない他のおもちゃも含めたカタログ記事や、アルバムは無いけどバージョン違いのシングルまで含めたジャケットコレクションとか、読むだけでなく見る部分も充実。結構高い本だし、2冊は買えないよって人には、私的にはこっちが圧倒的にオススメ。

 

そしてひろプリスタッフインタビューが初めて耳にする事も多くて非常に面白い。

 

・本来は「プリンセス」がモチーフの作品としての依頼が小川監督に来たが、ゴープリとかぶるし、同じテーマであれ以上は難しいと、企画を見直せるならと引き受けた。(プリンセスエルが多分その名残ですが、恐らくはディズニープリンセス的な多様性を最初の企画としてはやりたかったのかなと)

 

・色々アイデアを出して行く中で、鷲尾Pから「知は力なり」というのを描きたい、というのが出て、それだ!となる(ひろがる世界って事ですよね)

 

・男の子プリキュアは鷲尾さんからの要望。鷲尾さんにも色々とアイデアはあったけど、難しいミッションなので、監督が自分が上手くやって見せるから信じて全部まかせてほしいと、小川さんの判断でキャラクターは作った。(色々な人の意見が入りすぎると逆に上手くいかなくなるっていう判断なんでしょうね)

 

・成人プリキュアは監督のアイデア。ギャルだけどギャルじゃ無いというのに最初はみんな苦労したとか。

 

・デパプリは可愛いプリキュア
 トロプリは楽しいプリキュア
 ヒープリはやさしいプリキュア
 スタプリは多様性のプリキュア
 「カッコいいプリキュア」はしばらくやってない。初代はカッコいいプリキュアだった。20周年で原点回帰も出来るのでは?というのもあってひろプリはカッコいい路線。

 


そしてやっぱり、これこれ、これが読みたかったというキャストが選ぶメモリアルエピソード。前述の通り、プリアラ含めてその前の作品までは再録なのですが、それ以降のキャスト分だけでも十分な数ですし、この声優さんはこのエピソードがお気に入りなのかぁ、とかがわかって凄く楽しいですよね。


初変身回と、やっぱり最終回付近か、最後のお当番回辺りが多めですが、ギャグ回を選んでる人も結構多い。そういう意味ではプリキュアって「楽しい部分」もやっぱり凄く大切な作品なんだなって感じます。
というかこの企画記事をキャラクターブックの方にせず、こっちに収録したセンスが凄いな。もし自分が編集者だったらとか考えると、向こうの方にも読む分量をバランス良く配置して、とか考えそうだけど、あっちは見る本でこっちは読む本とかの割り切りでしょうか?そこはちょっと不思議。

 

読んで楽しい見て楽しいの大満足な1冊です。永久保存もの。

 

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