僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ストリートファイターII ―魔人の肖像―

ストリートファイターII~魔人の肖像~

STREET FIGHTER II ―魔人の肖像―
構成・脚本:CAPCOM
発売:東芝EMI
ドラマCD 1993年
☆☆★

 

スト2ドラマCD2巻・・・と思ったらこれは3巻だったぽい。2巻に当たる「復讐の戦士」も持ってるんですが、ナンバリングとか書いてないし、品番とかも連番にはなっていないのでわかりませんでした。

 

最後のおまけコーナーみたいな奴で、次は4巻でお会いしましょうみたいな事を言い始めて、あれれ?間違ったか?とそこで気付く。

 

お話自体はやっぱり春麗がベースになってて、1巻に出てた香港時代の同僚の崑崙(CV草尾毅)とかが再登場するし、同じく1巻で描かれたベガとの因縁が今回は直接話に関わるので、聞いてる分には普通に1巻の続きでこれが2巻で間違って無かったなと思いながらだったので、最後の際にあれれ?となった。

 

お話的にはちょっと意外性があるというか、割と新鮮な話で、春麗がダークサイドに落ちる話になってて、ダルシムが聖なる戦士みたいな扱い。

 

スト2春麗の話と言えば、ベガが率いるシャドルーに親を殺されて、その復讐を目指すというのがゲームでも設定されてる基本中の基本ですが、その「復讐心」をダークサイドの負の感情と捉え、ベガのサイコパワーで洗脳され、闇落ちしてしまうという話。

 

おお~これなんか後のリュウのストーリーで比重が大きくなる「殺意の波動」に目覚めてダークサイドに落ちるっていう展開に近い物を感じません?
私は「スト3」時代までしかストーリーや登場キャラ知りませんが、リュウやケンと違ってダークサイド版の春麗とか出た事無いですよね?ちょっと面白い設定だなと思った。

 

そしてもう一人、意外なキャラが登場。「スト1」に出てた烈がニューヨークの麻薬捜査官として登場。たまたま名前かぶっただけかな?と思いましたが、元は破戒僧で拳法の達人。おまけコーナーでも「次回作で復帰狙ってるんじゃないの?」みたいな事を言われてて、やっぱり「スト1」の烈と同一人物として描かれてる。

 

ベガのサイコパワーもまだ設定が定まって無いのか、悪霊を呼び寄せるみたいな描き方をされてて、まあ要は元ネタの「帝都物語」の加藤保憲っぽい感じのキャラになってて、それをダルシムと烈という二人の僧が怨霊を抑え込み、リュウが戦う、みたいになってる。

 

春麗ももうこの頃は「ターボ」が稼働してた時期なのか、気功拳を最近習得したみたいな流れになっており、リュウも何故か昇竜拳は一切使用せずドラマの中では波動拳こそが必殺技的な感じで、そんな「気」の力で最後はサイコパワーを追いだす、みたいな、結構それぞれのキャラが生かされた上手い脚本でした。

 

相変わらず状況説明のナレーションも入るけど、1枚目の頃よりは何でも説明じゃなく、ドラマで上手く見せる(聞かせる)感じになってて、何気に進歩を感じた1枚でした。

 

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com