僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ストリートファイターII 春麗飛翔伝説

ストリートファイターII春麗飛翔伝説

STREET FIGHTER II 春麗飛翔伝説
脚本:株式会社カプコン
発売:東芝EMI
ドラマCD 1992年
☆☆

 

初代「スト2」の恐らくは最初期のメディアミックス物であろうドラマCD。
春麗を主人公に、ベガとの因縁とバルログとの死闘が描かれる。

 

春麗冬馬由美
リュウ島田敏
ベガが銀河万丈
バルログ速水奨
という面白いキャスト。シリーズやメディアによって声優さんはその時ごとにまちまちですし、スト2のゲームの最初の時点ではそもそも声はまだ声優じゃ無くカプコンのスタッフのはずですから、多分これが声優が正式にやった初めてのケースと思われる。

 

ナレーションが玄田哲章、サブキャラに中尾隆聖千葉繁草尾毅とか今聴くとやたら豪華な声優陣。昔のドラマCDとか昔のアニメを見たりすると今では大御所の人がモブとか脇の小さい役とかやっててやたら豪華に思えるのありがちですよね。当時はまだ若手や中堅どころだったんだろうけど、今はみんな大御所の主役級ばっかりみたいな。

 

ああ、因みにこのCDは今回が初見というか初聴(?)です。昔からスト2以下対戦格闘ゲームは好きでメチャメチャやってた口ですが、今年たまたまPSPのカプコンクラシックコレクションでスト2遊んでたら、懐かしさも相まってやたらハマっちゃってね、対戦じゃ無く一人用でCPU相手に遊んでるだけでも、手ごたえとか触った感じがもう楽しいもんだなと。(単純に、数年ぶりにゲームさわって楽しかった程度の感覚もありますけど)

 

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でもって映画版を見返したりしてる内に、日々のブクオフ巡りとかで安く売ってるドラマCDとかを沢山確保しちゃったりしてました。

 

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映画のストーリー原案なんかもそうだったみたいですが、ストーリーなんかも全部丸投げじゃなく、あくまでカプコンが用意みたいな感じのようで、このドラマCDもぶっちゃけ脚本のレベルが物凄く低いです。

 

音声のみのボイスドラマって割と好きなんですけど、たまに下手な作りのものも中にはあって、ナレーションで状況を説明するタイプのボイスドラマは私的には物凄く微妙。「バルログは両手を広げ春麗に飛びかかってきた」とか普通にナレーションで言わせてるんですよ。そういうのはメチャメチャ萎える。
せめて多少説明セリフっぽくなっても、「バルログが消えた?何っ!上か!なんとかギリギリでかわせたわ」みたいにナレーションに頼らない形で状況を読みとらせる工夫を面白いドラマCDなんかはちゃんとやってたりする。
だから、こうしてたま~にある「○○が○○した」みたいなナレーションに頼る脚本のがあると、私は物凄く萎える。

 

こういうのは原作者が映画なりアニメなり他の媒体になった時まで口うるさく介入してきてダメになるのと同じパターンで、原案みたいなものまで出してあとはプロの脚本家とかに任せた方が良いのになぁと思います。

 

あとカプコン側が作ってる話なのに、リュウが面白キャラみたいになってるのは多分、これ以降のゲームや他のメディアにも無い、この最初気のドラマCDのみの独自のリュウのキャラ付けかもしれない。

 

リュウのみならず、春麗バルログに関しても、ええ~?こんな描写が入るんだ、みたいな部分がちょっとあって、人気IPとして後々にまで広がるパブリックイメージとはまた若干違う感じの、まさしく初期の頃でしか味わえない一風変わったスト2がここにはある、と言えるかもしれない。

まあ、「スト2好きならこれもチェックしておいて損はしないよ」的なものでは無いと言いますか・・・。

 

春麗が歌うOPや、リュウが歌うEDなんかもあれば、付録トラックとして「春麗が教えるストリートファイターII(SFC版)攻略方」なんていうコーナーも入ってる。丁度SFC版が出る前か出た直後くらいのものっぽくて、スト2企画者のNINさんですとか、スタッフの方が春麗トークしたりしてる。NINさんって、多分西谷さんですよね(後に独立してアリカを設立する)。

 

確かSFC版のスト2って当時のカプコンにしても珍しく、アーケード版のスタッフが移植も担当してたんだったはず。本来はアーケードとコンシューマーでは部署が違うので、例え自社製であっても基本スタッフが違うものなんだけど、スト2は作り込みが凄い作品だったので、西谷さんがSFC版も指揮をとって作ったとかだったような。だからSFC版でもあの驚異の完成度とか手触りを維持できたというか。

 

他社ですけど、SNKの対戦格闘のSFC版とか酷いの多かったですから。あくまで別の会社が移植として作ってるのはあるし、ハード性能が違うのは当然あるけど、グラフィックだけでなくそもそも手触りとか感覚が再現出来て無いものばかりでしたから、そこ考えるとスト2はSFC版もやっぱり凄かった。

 

というのは当時を経験した私の勝手な話で、CDでそういう事を言ってるわけではないですが。

ドラマDは他にも何枚か確保してるので、いずれまた紹介&感想を書きたい。

 

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