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特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER

特捜戦隊デカレンジャー 10YEARS AFTER

監督:竹本昇
脚本:荒川稔久
日本映画(Vシネクスト) 2015年
☆☆☆★

 

デカレンジャー20TH」の前にyoutubeで無料公開されてたこちらも。
スーパー戦隊シリーズ28作目「特捜戦隊デカレンジャー」(2004-5年)の10周年記念作品として作られたVシネマ。映画館で期間限定上映もされたけど、どうだったかな?今回が初見じゃないけど当時映画館で見たかはよく憶えて無い。

 

今は戦隊も好きでプリキュアと共にシリーズ見てますが、子供のころから好きでずっと見てるとかそういうのじゃないです。

たまたまTVつけてやってたのを眺めてて、意外と面白いものなんだなと思ったのが「ハートキャッチプリキュア」。ただこの時は、日曜に早く起きてテレビつけてやってたら一応見るみたいな飛び飛び視聴でした。この時点では仮面ライダースーパー戦隊はほぼ見ない。因みにハトと同期の戦隊は「ゴセイジャー」でした。

で、次のプリキュアの「スイート」も飛び飛びで、一度しっかり見てみるかとその次の「スマイル」から物凄くハマってしまって、以降は過去シリーズも全部履修したりで重度のプリオタに。スマイルと同期の戦隊は「ゴーバスターズ」でしたが、当時は見て無い。

 

あれ?戦隊はいつからだっけかな?戦隊も一度きちんとちゃんと見てみようかってなったのは「ジュウオウジャー」かならんだけど・・・。

 

って、思い出した。「仮面ライダー鎧武」が「まどマギ」の脚本家がやるんだってと話題になり、じゃあせっかくなので見てみようかと、最初にライダーの方で特撮に復帰して、割と面白いもんだなとなり、じゃあまどマギの元ネタである「仮面ライダー龍騎」を見てこれは面白いとなって、評価の高い「電王」「アギト」とかを履修して、なんだ特撮番組も結構面白いじゃないかと。

 

そこからの戦隊も履修してみようかになり、戦隊お得パックみたいな「ゴーカイジャー」を最初に選んで、それがもうメチャメチャ面白く、他に評価の高かった「デカレンジャー」「シンケンジャー」「ゴーバスターズ」辺りを続けて見ていって、ライダー以上に戦隊にハマって、その後もいくつかのシリーズを見て今に至る、みたいな感じだった。

 

特捜戦隊デカレンジャー」は星雲賞を受賞してるんですよね。星雲賞と言えば大槻ケンヂが「くるぐる使い」「のの子の復讐ジグジグ」とかでも受賞してたので、私にとってはそれなりに馴染みの深い賞。
決してアカデミックな権威のあるものじゃなく、SFオタク大賞みたいな奴で、アニメ系とかと違ってSF系オタクはひねくれてるというか、ただの感情(=好きな物が良い物)で評価はしない印象なので、ただのファン投票とは違う価値軸がある。


そんなのもあって「デカレンジャー」は戦隊シリーズの中でも早めには履修しました。何気に初代「ふたりはプリキュア」と同期なんですよね。(おたのしみCDで共演もしてたし。)

 


デカレンジャーはいわゆる悪の組織が無いのが特徴。刑事ドラマのフォーマットで物語を作る、という形にしてあるので基本1話完結の刑事ドラマ。
それ故に、敵側のドラマが薄く、見てる間は引きが弱いかなぁという印象もあったんですけど、最後の最後でね、「相棒」と呼ぶ姿に涙腺が崩壊したりと、結果的に思い入れのある戦隊になったのは確か。

 

番外戦士のデカマスターがやっぱりカッコいいですし、私の戦隊哲学で「グリーン枠(男の3番手)のキャラが空気にならない戦隊は面白い」というロジックを形成させた作品の一つ。

 

主人公の赤、ライバルの2番手ブルーは、紅一点のピンクは自然と目立つのですが、残り2枠が何気に難しいポジション。ここがダブルヒロイン制だと女の子が二人それぞれの性格の違いが出て面白い。じゃあ3番手はどうするのか?っていうとこです。戦隊以前からそれこそガッチャマンとかも含め、3番手パワー枠、4番手最年少若手(子供)枠に振られがちなんですけど、人気も無く空気になりがち。

 

熱い主人公バン(デカレッド)
クールなライバルのホージーデカブルー
綺麗なお姉さんジャスミン(デカイエロー)
可愛い系女の子のウメコ(デカピンク)

ここは居るだけで十分にキャラが立つ。


じゃあ残り一枠のセンちゃん(デカグリーン)なんですけど、一応変人枠みたいになるのかな?ギャグキャラおちゃらけキャラって程にうざったくは無い。でも、基本毎回逆立ちしてひらめいたと、事件のヒントを出すキャラなので寡黙な方ながら決して空気にならない。

当番回だけは主役になれるけど、他の回では空気にならないって戦隊では凄く重要。例えばゴーカイジャーハカセは話に絡まなくても、戦闘シーンで必ず面白シーンが入るというコメディー担当みたいな形で空気にならずに毎回目立ってた。

 

戦隊はチーム物ですから、やっぱり全員が目立ってナンボ。たまにレッド一強みたいな時もあるにはあるけど、個人的には全員が主役みたいな方が私は好きです。

そういう意味では主役の座をかっさらいがちな追加戦士枠のテツ(デカブレイク)がむしろ一番目立ってなかったんじゃ?とか思えたりするのがデカレンジャーの思い出です。

 


いや過去話ばかりでVシネの話になりませんね。

バンは地球署から宇宙の特殊部隊ファイヤースクワッドに転任。
ジャスミンは結婚引退という設定。

 

10イヤーズはその後の俳優の流れまで組み込んでるのがメタで面白いんですよ。
ジャスミン役の人は実際に結婚してママになりましたし、同じく戦隊出身ママを集めた(ハリケンブルー、マジピンク)「ヒーローママリーグ」なんてミニシリーズもありましたし、バン役の人は東京から地元の広島に戻ってそっちでローカルタレント。違うフィールドに行っているわけです。

 

そこで今回、抜けた穴を新デカレッド、新デカイエローが埋めてるわけですが、どうもしっくりこない。

 

俺達のデカレンジャーはあの6人(+ボス&スワンさん)じゃなきゃ!っていう話ですよね要するに。
立場や状況が変わっても、再び集まればいつでもデカレンジャーになる事が出来る。だからまた今後離れていてもきっと大丈夫だ、という絆の話。

 

私は残念ながらデカレンはリアルタイムじゃないけれど、見てた人は俳優同様同じく10年経ってるわけで、あの時から10年経って色々変わったり或いは変わらずだったりするけど、それはデカレンジャーも同じなんだな、またこうやって再会できて、歳はとったけど変わらない絆を見せてくれて嬉しいし、励みにもなるな、みたいな作品としてきっちり作ってあるのが素晴らしい。

 

この手の記念作品はただのノスタルジーでしょ?いつまでも卒業できない未練みたいな部分もありつつ、ちゃんとその後をお話やテーマとして組み込んであるのがやっぱり面白味。
会社側(東映)からオファーじゃなく、俳優が自分達が主導になって企画を動かすというものになっているようで、TVシリーズの頃は新人俳優、若手のペーペーで通ったけど、10年も経てば君たちも立派な大人だよね。会社にプロデュースしてもらうんじゃなくて、自分でプロデュースしなさいなという事なのでしょう。

 

そういう意味ではね、単純に新しい話とかじゃなく、企画そのものの面白さという所に着目すべきシリーズです。


この10周年の少し後に「スペーススクワッド」があるんだけど、そっちは無料公開とかもされておらず、ソフトとかも持ってないので今回はスルー。作品自体は見てるものの、その関連作の「ガールズイントラブル」はレンタル無くって結局見て無いな。そこはまた何かの機会にでも。

という所でここから更に10年後の「デカ20」観て来ます。

 

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