僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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岸辺露伴は動かない 4期(9話「密漁海岸」)

第9話 もうひとつの密漁海岸

演出・脚本:渡辺一貴
原作:荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険」「岸辺露伴は動かない
日本 TVドラマ 2024年 全1話+サブエピソード1話
☆☆☆

 

岸辺露伴は動かない」シリーズ、映画を挟んで4期。
と言っても今回は「密漁海岸」の1本のみの放送。NHKでの本放送、忘れてて予約しそこねて見れなかったのですが、すぐにアマプラに入ってくれたので無事に見れました。

アマプラの方は「もうひとつの密漁海岸」という、NHKでは放送されて無い10分くらいの短いエピソードも配信されましたが、そちらは今回の登場キャラの初音さんのバックグラウンドを掘り下げるくらいの内容で(画面的にも泉君と二人で会話するシーンのみで構成)独立した別の話とかではない。

 

おそらくはですが、説明が必要と思って撮影はしてみたけど、尺的にも演出的にも入れない方が流れとしてはまとまりが良い、みたいな判断でカットした感じじゃないでしょうか。映画のDVD特典でよくある撮影はしたけど本編では使われなかったカットとかそういうのに近い印象でした。アマプラ入って無いから見れねーよ!って人もわざわざ何かしらの手段で見る必要も無さそう。

 

今回は表題作の短編の「密漁海岸」と、ジョジョ4部本編のトニオ編を合わせて一つの話にアレンジしてある。

 

そう、あの仗助と億泰が「ンまぁ~い!」となるインパクトもあって人気のあの話。ドラマ版では過去にも泉君が康一君ポジションをやってたりするアレンジもありましたし、仗助億泰コンビでは無く、今回は露伴先生と泉君がその役割をしている。

 

元々がスタンドと言う超能力が出てくる話で、リアリティラインとかは独特のものがある「ジョジョ」ですが、ドラマではスタンドのビジョンを無くして「ギフト」という設定にしてあったり、ドラマにはドラマなりのリアリティラインというのが設定してある作品。

 

ただ今回、シリーズこれまでの作品に比べて、より漫画・アニメっぽい方向に近付けてきたなと言う印象。涙が止まらなくなって顔面からジョバジョバ水が噴き出すビジュアルは、シュールすぎて私は爆笑してしまった。

肩の新陳代謝が良くなってアカが大量に出るみたいなビジュアルも、いやそれアカって感じじゃないだろう(リアルには描きにくい素材でしょけど)と、シュールな画面に、これまでにないものを感じました。

 

ジョジョ」に限らず、アニメではなんとなく流せても、実写にしてしまうとあまりにリアリティが無さ過ぎて、ギャグなんだか真面目なシーンなんだかわかんなくなるみたいなケースってよくありますよね。
最近だとまさに「ゴジラ-1.0」が露骨にそうでした。俳優が実際に演じたり口にしたりする事で、リアリティゼロの頭悪い変な画面になるシーンが多発して、あれは正直映画好きな人が見れるものじゃなかった。

 

こういうのは何十年も昔から、幾度となく繰り返されてきた、ある意味では面白いシーンですよね。ジョジョも、漫画で受ける印象と、アニメで受ける印象と、実写で受ける印象は、同じシーンであっても結構違ったりするものです。

 

こちらの岸辺露伴シリーズは、岸辺露伴そのものも、アニメや漫画を実写で再現するのじゃなく、現実に岸辺露伴が居たらこんな感じになるのでは?みたいなアプローチをしてきた作品。

 

今回の画面作りは、これまで以上にリアルじゃ無くても良い方向に舵を切ってきたなと感じた。

 

あくまで画面作りの上の話であって、脚本はまだリアル側に舵を切ってるのがまた面白い部分でもありましたが。(今回、靖子にゃんは脚本協力って肩書きなんですね)
例えばトニオさんの能力は、手で相手の健康状態を読みとることが出来るのがギフト能力なのであって、料理自体は薬膳のプロフェッショナルな技術という事になっている様子。パールジャムを食わせてどうのっていう感じでは無い。しかも毒性のある食材を使っているという辺りはサスペンスで面白いアレンジでした。

 

そこからの密漁海岸の話になるんだけど、巨大アワビの群れに襲われるビジュアルも非常に漫画チック。

 

いや、漫画チックとか言ってしまうと、露伴先生に「キミ漫画をバカにしているだろう?この岸辺露伴の描く漫画は本物のリアリティを追及している」とか言われそう。
まあでもそんな意味では、やっぱり今回はリアリティというより、漫画のバカバカしさみたいなものを画面で見せちゃったかなという印象はどうしても残ります。

 

それは漫画やアニメに求める領分であって、このドラマシリーズで過去にやってきたものとは違うんじゃなかろうか?という気はした。逆に、アリアリティに縛られ過ぎず漫画チックで面白いじゃんっていう感想も嘘では無いのですが。


「密漁をします」「だから気に入った」のニュアンスが思ってたのと違ったりしつつ(私は「だが断る」と近いニュアンスに捉えてたので)
どんな病でも治せる、という部分はもしかしてこれロカカカとかも絡めてくるのか!?とかちょっとドキドキしてしまったり、映画版でモヤった気持ちを、TVならタダだしドラマはこんなもんで良いんじゃないかって気持ちにさせられて、面白かったと言われたらそこは素直に楽しめました。

 

次はイタリアとか前振りしてましたし(懺悔室かな?)
お金をとる映画はもう結構ですので、次があるならまたその時に。


あ!露伴先生と泉君、というか中の人の高橋一生と飯豊まりえさん、結婚なされたんですよね。ドラマにそれが反映される事は無いでしょうし、それはそれでおめでたいのですが、たまにね、というかよくあるパターンというか、10年後とかに見返した時に、あっこの時は・・・みたいにならない事を願います。

 

さて次は「ブラックジャック」かな?最近のドラマは配信にも乗る印象なのでTVは見なくてもどっかの配信では多分見れるんじゃないかと。

 

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