僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

バットマン フォーエヴァー

バットマン フォーエバー [DVD]

原題:BATMAN FOREVER
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
   リー・バチェラー
   ジャネット・スコット・バチェラー
原作:DC COMICS
アメリカ映画 1995年
☆☆☆

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今作でブルース・ウェインバットマンを演じたヴァル・キルマーが先日お亡くなりになられたようです。「トップガンマーヴェリック」の時もだいぶ厳しい体調の中で何とか出演してもらったという話でしたし、やはりあれが遺作になりました。

 

個人的にはそんなに印象のある俳優さんでも無いので、私的にはやっぱりこの作品くらいですかね。監督のジョエル・シュマッカーも結構前に亡くなられていますので、そんな事を考えると今はもう昔の作品という感じでしょうか。
実際バットマンもノーラン版ダークナイトがあってDCEUのがあって、その後のザ・バットマンともう何代も代替わりしてますしね。

 

流れ的には1989年のティム・バートン版「バットマン」1992年の「バットマン・リターンズ」があり、バートンが離脱して(今回も制作に名前だけは残ってますが)主演のマイケル・キートンも降板しましたが、その流れを組むパート3がこの「バットマンフォーエヴァー」という作品になる。

 

ヴィランが宇宙人ジョーンズことトミー・リー・ジョーンズ演じるトゥーフェイスジム・キャリー演じるリドラー。個性の強いこの二人に対してヴァル・キルマーは主役ながら正直あまり目立てないというのは、ちょっと可哀相な役所でした。

ヴィランが二人というのは前作「リターンズ」のペンギンとキャットウーマンに続いてですが、今回はそこの他にヒーローサイドに遂にロビンが登場。

 

今回の「フォーエヴァー」とシュマッカー版2作目の「バットマン&ロビン MR.フリーズの逆襲」はとにかく評判が悪い2作になってますけど、個人的には全然嫌いとかは無いです。むしろ「映画版」というカテゴリーに限れば珍しくロビンが居るので、そこが好きです。(ドラマとかアニメにはロビンも普通に居ますが)

 

バートン版にせよ、ノーラン版にせよ恐らくはそこでバットマンに初めて触れる人が多いのもあってか、これがバットマンなのかカッコいいなってその初体験がスタンダードになっちゃって、そこから外れるとこんなのバットマンじゃない自分の持ってるイメージと違ってなりがちです。

 

そこ行くと私もある意味では同じかもしれませんが、私はコミックの方から入ったんですよ。最初に読んだのが何かはもう忘れましたが、小プロのアメコミ邦訳が始まった時期で、「ダークナイトリターンズ」「イヤーワン」「キングダムカム」「キリングジョーク」「マッドラブ」「アーカムアサイラム」後はサイモン・ビズレーの奴とかもあったし、VSパニッシャー、VSヘルボーイ、VSスポーンとか、絵柄も作品の方向性も全然違うものが沢山出て、作家によって全然違うものになるのがアメコミなんだなってのが私にとってのすりこみみたいなものでした。

だから90年代の映画は全部リアルタイムでは見て無いけど、そういう色んなコミックを読んだ上で一緒に流れで映画版・アニメ版みたいな感じで見てるだけなので、バートン版が正しい、シュマッカー版がおかしい、みたいな感覚が全く無い。

 

あとシュマッカー版を語る時に必ずネタ的に言われる、バットスーツの乳首。いや私も別に要らないと思うけど、アーマーに筋肉の意匠が入ってるデザインなので、だったら乳首もデザインした方がセクシーで面白いんじゃない?ぐらいの感覚だったんじゃないかなぁ?シュマッカーはゲイである事はカミングアウトしてたので、そこら辺も含めてネタにされたっていうのもあるのかな?実際にヒップや股間をアップで映してたりするカットもありますしね。

バットマンとロビンのホモソーシャルな解釈とか、そういうのは昔から揶揄されてきたからこそ、そういう余計な要素は入れなくていいよ、みたいな意味での不評さはあったのかもしれませんが。

バートン版のフリークス的な要素はバットマンの解釈として今も原作含めてスタンダードな要素ですので(バットマンはちょっと頭おかしいっていう)そういう風に万人が認めるような要素では無いのは確かですし。

 

まあ原作ファンには、トゥーフェイスが自分の納得いく結果が出なくてコイントスを何回もするとかはキャラのアイデンティティを理解して無いってのがあって、そこはまあ同意はする。お話的にはリドラーの方がメインで、トゥーフェイスそんなに重要じゃ無かったりするんですけどね。

 

勿論、どっちのヴィランにせよ、他のシリーズでの描写と比べると、浅すぎてバカみたいですが。よく例えに出されるけど、アダム・ウエストのTVシリーズ(サメ撃退バットスプレーとか出る奴)のノリと言われますが、実際イメージとしては多分そこを目指したのかなとも思います。

やたらサイケデリックではありつつ、ネオンの光るサイバーパンク系なのはオリジナルなのかな?

 

ハーリーン・クインゼルではないんだけれど、あのニコール・キッドマン演じる精神科医っぽいカウンセラーが出てきたり、バットマンの目の所にシャッターが下りてきて瞳無しの白目も再現してたり、、見返すと新たな発見もあって意外と面白かった。

映画でロビンが見れる、だけでも私は十分な価値がある作品だと思ってます。

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