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超人ハルク リターンズ

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原題:THE INCREDIBLE HULK RETURNS
監督・脚本:ニコラス・コリア
アメリカ TVドラマ(TV映画) 1988
☆☆

実写でハルクとソーが共演!と言えば「バトルロイヤル」以前にこちらがありました。

 

TVシリーズのドラマ版「超人ハルク」は割と人気を博して数年続きました。日本でも放送されてたので、今みたいに「アベンジャーズ」を誰でも知ってるというような状況になる以前は、東映版があった「スパイダーマン」とこのドラマのおかげで「超人ハルク」の二人がマーベルキャラでは知名度がかろうじてあった。(90年代にアニメとゲームでX-MENが台頭を現してくるよりさらに前の話)

 

で、そのTVドラマが終了した後に作られたTVドラマのスペシャル版がこちらの「超人ハルクリターンズ」になります。ちなみにVHS版が出た時は「新 超人ハルク/勇者伝説」という邦題がつけられてました。私がアメコミにハマったのは90年代X-MEN切っ掛けですが、まだまだアメコミヒーローがマイナージャンルの粋を出てなくって、それ以前のこういうものをレンタル落ちとかの日に焼けて変色しちゃったパッケージの奴を必死になってかき集めてた。

 

多分、押し入れの奥とかにまだ眠ってるはず。きちんとした保存とかはしてないのでカビとかでテープダメになっちゃってるかもしれないですけど。

 

ちょっと前に東京で古のレンタルビデオ専門コーナーがオープンしたとかニュースやってましたけど、そうそう、DVDとかBDになってない奴でVHSとかでしか見れない奴っていっぱいあるんですよね。「超人ハルク」は5~6本くらいはこうしてDVD化されてますけど、マーベルだとニコラス・ハモンド実写ドラマスパイダーマン「ドラゴンズチャレンジ」「プルトニウムを追え」とか「キャプテンアメリカ 卍帝国の逆襲」に「マンシング」とかドルフ・ラングレン版「パニッシャー」もDVD化されてなかったかな?

 

「卍帝国の逆襲」は一度DVD化がアナウンスされたんですけど、予約が集まらなかったのか結局ポシャってしまった。最初から廉価版くらいの価格なら私も欲しいですけど、VHSで持ってて一度見てるし、面白いかと言えばそりゃつまんないので、どうしても欲しいかと言えばちょっと答えに困ってしまう。いつか配信とかで気軽に見れる時が来るのでしょうか。

 

それはさておき、「超人ハルクリターンズ」或いは「勇者伝説」です。今回、wiki見て初めて知ったんですけど、これ、ソーのドラマ版のパイロット的な意味合いもあったんですね。この後に「超人ハルク 敵か味方かテアデビル」(VHSの時は「超人ハルク90」)と同じく単発のスペシャル版でハルクとデアデビルが共演する作品もありますが、そっちもTVドラマ版デアデビルパイロットも兼ねてたそうな。どちらも結局シリーズ化には繋がりませんでしたが。

 

そういや昔のマーヴルクロスに「ジェネレーションX」のドラマ版パイロットの記事が載ってましたね。それは結局日本には入ってこなかった。見た事無いのでいつか見られればいいのですが。

 

ドラマ版ハルクもそうですし、スパイダーマンもそうなのですが、所謂「スーパーヴィラン」的な存在が出てこなくて、普通の犯罪者とかマフィアとかそんなんと戦ってるだけなので、ソー(字幕では「ソウ」表記。デスゲームおっぱじめそう)が登場しても、チンピラ軍団と戦うだけなので、そこまでは盛り上がらなかったり。

 

ただ、初登場時はハルクとソーが激突したりと、その辺はちょっとマーベルらしいかも。勿論、その後は共闘するのですが、私が最初の頃アメコミ面白いなと思ったのって結構ヒーロー同士がガチで戦ったりするとこが新鮮だったっていうのもあったりします。

 

どうせタイトルに「VS」とか書いてあっても、ナントカまんがまつりみたいなパターンで、この作品も結局はそうなりますが、最初ちょこっと何かの誤解とかで少しぶつかったりするけど、どうせ巨悪を倒す為にすぐ共闘しちゃうんでしょう?このパターン知ってるよ、とアメコミ初心者の頃はなめてたのですが、意外とガチで戦って勝敗とかまでついちゃったりして、アメコミすげーなってなった経緯があります。なのでMCUアベンジャーズでもそうでしたが最初にヒーロー同士が戦うシーンになってたりすると、やたらとテンションが上がります。

 

今回のソウは当然ドラマ用のアレンジが加わってて、偶然封印されていたソウを医師のドナルド・ブレイクが見つけて、そこにあったハンマーを使って変身では無く召喚みたいな感じで「オーディン!」のかけ声でソウを呼び出す、という設定。アスガルドという単語は出てこずに、バイキングの末裔みたいな感じになってます。

 

現代を知らないソウのカルチャーギャップの面白さみたいな所は生かされてて、コスチュームをとると割とクリヘムに似た雰囲気もあるイケメンマッチョで、その部分に関しては今見たからこその面白さもありました。

 

ブレイクが過去にバナーの講義を受けた事もあって、おかしな事になってしまったとバナーを頼って訪ねてくる。偽名を使ってガンマ線の研究を続けていたバナーはようやく自身にかかったハルクを消しさる装置を完成させたものの、その研究成果を狙うギャング達に狙われ、恋人を拉致されてしまうと。最初は衝突したものの、互いの力を認め合ったハルクとソーがアジトへと救出に向かう、というような話になっております。

 

まあ80年代のドラマですし、今と比べたらそりゃ面白さには天と地ほど開きもありますが、当時からちゃんと実写でハルクとソーが仲よく共演してたんだよというのを見る事が出来るのは、それはそれで意義深いものはあるかと。

 

原作コミックの方だけでなく、こういうメディアミックスもちゃんと歴史を積み重ねて今に至るという感じです。

 


『超人ハルク』 予告編

 

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