僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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キン肉マン 13~15

キン肉マン 14 (集英社文庫(コミック版))

KINNIKUMAN
著:ゆでたまご
刊:集英社 集英社文庫 全18巻 1999年(連載1979-87)
☆☆☆☆

 

「キン肉星王位争奪編」1~2回戦
キン肉マンチームVSマリポーサチーム、ゼブラチーム
フェニックスチームVSビッグボディチーム、ソルジャーチーム
アタル兄さん消滅まで。


まずはVSマリポーサチーム
ここはねぇ、昔から好きなベストバウトが2つあって、
まずはミート君VSミキサー大帝。
えっ?そもそもミート君って戦えるキャラというか超人だったのかというのもあるし、閉門クラッシュというオリジナル技からフィニッシュはジャーマンスープレックス

王子の技の中で僕が一番好きなのは48の殺人技でもキン肉ドライバーでも無く、アーチの綺麗なジャーマンなんだ!っていうのがね、いかにもプロレスリスペクトでグッと来るポイント。

 

プロレスに関わらずだと思いますけど、スター選手や派手な大技的な部分だけじゃなく、一般的にはあんまり話題になったりはしないけどあの選手のあのフォーム凄く綺麗で好きなんだよね。的な自分だけが思ってるようなマニアックさってあったりするじゃないですか。プロレスでもドロップキックとかジャーマンとか基本的な技でも他の人より1ランク上の綺麗なフォームとかはファンの間でも話題になったりって結構する印象。

 

そういうマニアックな部分をね、ジャンプの、しかも格闘バトル物の文脈の中に入れてくるわけですよ。キン肉マンも基本パワーインフレしまくる漫画ですし。失礼ですけど、ゆで先生らしからぬ、ジャンプバトル漫画らしからぬ展開と描き方で逆にインパクトもあったし、当時から好きな一戦。

 

そしてVSマリポーサチームでもう一つ。
ロビンマスクVSキン肉マンマリポーサ戦。

 

ここもね、何だかんだ言ってもマリポーサもあくまで「キン肉マンマリポーサ」なわけですよ。結局スグルが復活して勝つとかじゃなく、ロビンがボスに勝つっていう展開が昔から凄く好きでした。かつてのアトランティス戦で、番狂わせの負ける方を演じたロビンが、今度は勝つ方で番狂わせをやってのけるというのがね、おお!やっぱりロビン強いんだ!みたいに思えて好きだったなぁ。

 

しかもビッグボディと違って運命の5王子としてマリポーサはマリポーサでちゃんと強いキャラとして描いてあるうえで、っていうのがまた良い。マッスルリベンジャーとか使って来ますからね。多少子供騙し感はありますが、アノアロの杖でユニコーンヘッドになったロビンというのもビジュアル的にカッコ良くて好きでしたし。頭頂部と額と二つも角が生えるのはぶっちゃけ変だとは思うんだけど、そこはまさしくゆでセンスですから。

 

次はゼブラチーム戦
ここはウォーズマンの復活、ラーメンマンの復活、ロビンもキン肉マンとのタッグを組むとか見所も多いですが、マリポーサチーム戦と比べると、ちょっと起伏に欠ける感はあるかも。ああでも結局ウォーズマンの活躍って結果ここだけですし、決勝も考えると王位争奪編はロビンの優遇が物凄いんだなと。

 


対するフェニックスチーム。
1回戦のビッグボディチームは昔からネタ化されまくってました。特にレオパルドンとか。完全に消化試合というか捨て試合ですが、逆にここまでネタにされた分、新キン肉マンの方でビッグボディチームを拾うという面白い展開もありますがそれは後の話。

 

ここは2回戦のソルジャーチームこと超人血盟軍から本番。
ブロッケンJr、バッファローマンアシュラマン、ザ・ニンジャと馴染みのあるキャラを使ってきて、ソルジャーもアタル兄さんだったと。ただの捨てチームにせずに、敵では無いもう一つの読者が感情移入出来るようなチームにしてあるのがセンス抜群。

 

トーナメントバトルってね、Aブロックに主人公が居て、Bブロックにライバル的なキャラクターが入る。決勝で戦う展開かと思わせて、ライバルを打ち破る最強の敵みたいなのが勝ちあがってくるというのが盛り上げ方の定番なのかなと思いますが、まさに今回のもそれに近い形ですよね。

 

とりあえずブロッケンは置いといて、バッファローマンアシュラマン、かつての強敵が見方になるパターンですが、ここで注目したいのはザ・ニンジャ。ブロッケンとの因縁には全く触れないのがゆで先生だなぁと思うのですが後の2世でもザ・ニンジャを使ったりしてましたし、ゆで先生的にはニンジャって負け役なんだけど名勝負を生みだしてくれるバイプレイヤー。プロレス的には主役だけじゃ無くそういう存在も必要不可欠なんです的な事を言っていて、流石はプロレスファンの視点だ!って思いました。

 

サタンクロス戦、ザ・ニンジャ、アシュラマンと2戦続きますが、因縁のあるアシュラマンよりニンジャ戦の方が私は好きです。因縁は特にないけど(西洋忍者とか無理矢理やってはいるけれど)ただの捨て試合にならないニンジャのカッコ良さが私はとても好きです。

 

そして次の6人タッグ。実質シングル3戦ですがそれでも一応6人タッグ。立方体リングの描写には子供の頃からツッコミしかわかないんですが、やっぱりブロッケンがカッコ良くてね。新の方でも結構優遇されてる印象ですが、ザ・ニンジャと共に私は好きなキャラです。

 

ソルジャーからの評価の通りで、ロビンやラーメンマンは完成された強さを持つけど、ブロッケンはまだまだ伸びしろがあるという視点がとても良い。応援したくなるし、成長して金星をあげたりすると、よくやったと心から思える。ソルジャーとのミリタリールックなビジュアルと共に、ここは上手くハマった部分だなとゆで的な偶然のミラクルなのかそれくらいはちゃんと意図したものなのかよくわからないキン肉マンらしい面白い部分だと思ったりする。

 

キン肉マンチーム、アイドル超人がなかよしこよしグループになって居ないか?とアタルが問題提起するとこはちょっと無理矢理感があるんだけど、やっぱり「友情パワー」みたいなものが前シリーズから特に言われるようになってそこが鼻につく部分は私の中でも多少はあったんだけど、何でキン肉マンが友情パワーに拘るのかと言えば、それはメタ的な視点で、ゆでたまごとは中井先生と嶋田先生のコンビだから、苦楽を共にしてきた特別な縁を実際に感じてるからそこに拘ってる部分なんだなというのは大人になると見える部分。リアルタイムで読んでた時はそんな事は考えもしなかったですけど、こうして自己批評ではないけど、友情ってのはなかよしこよしでいつもべったりしてるだけじゃないよね、という二人の考えがこうして作品の中にも反映されてたんだなと今更ながらに思う。

 

といった辺りで次がラストです。
勝戦だけで3巻分(単行本なら6巻分)もやってたんだな。ちょっと長く感じるかも。

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