僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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リトル・マーメイド

リトル・マーメイド スペシャル・エディション [DVD]

原題:The Little Mermaid
監督・脚本:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン『人魚姫』
アメリカ映画 1989年
☆☆☆★

 

現在上映中、実写版リトル・マーメイド・・・ではないのであしからず。
その元になってる方のアニメ版ですので、実写の感想を探してる方はゴメンなさい。
近いうちに実写映画を見てくる予定とかも今の所は無い・・・かな?

 

主人公のアリエルを黒人女優が演じてる事で、ポリコレだ何だの騒がれてるみたいですが、少なくとも日本では普通にヒットしてるっぽいですね。ブランド力が強いのかな?私はディズニーは詳しくないのでその辺りの理由はよくわかりません。

 

作中の設定で特に白人でなければならないとかの理由が無いなら、別に人種を変えようがそれはアレンジの一環で別に良いのではないでしょうか?
私は基本的にはポリコレ推進派なのですが、そんなに深い理由があるわけでもなく、人種差別を肯定したくないというのが一番の理由です。
もし日本で作るなら、別に日本人に設定変更しても良いんじゃないでしょうか?日本向けに作るならね。元のが良かったっていうのなら、元の作品を見れば良いだけで、新しく作るなら今風にとか状況や目的に合わせたアレンジ入れたりするのって普通じゃないですかね?

 

と、まあ実写映画が話題になってる中で、そういえば私の大好きなプリキュアの1作「トロピカル~ジュプリキュア」だって人魚姫のアレンジみたいなもの。
劇中で人魚のローラが私は童話の「人魚姫」は好きじゃない的な事を言います。私は悲劇のヒロインになんかならないわよっていうしたたかさ。それは今を生きる女の子たちへのメッセージであり、プリキュアなりのアレンジだったんだろうなというのが私の解釈でした。そこがね、凄く面白かった。

 

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そんな流れがありつつ、よく考えたら私、アニメの方のリトルマーメイドとか見た事無いなと。
というかディズニーのアニメ映画、CGになってからの奴は「アナ雪」「ラプンツェル」「シュガーラッシュ」とか何本かは見てますけど、セルアニメ時代の奴って多分何も見た記憶が無い。

 

せっかくなのでオリジン的な物にも触れておこうかと、今回見てみる気になったのでした。マーベルのおかげでディズニープラスには加入済みですからクリックひとつでいつでも見れますしね。

 

というか、ディズニーとしては1989年のこれが初めての人魚姫のアニメ化だったんですね。もっと古典でモノクロ時代とかにも一度やってて、リメイクとかなのかなと勝手に思ってました。
しかも調べるとなかなか面白い位置に居る作品。ディズニースタジオの黎明期からずっと作品制作は続いていたものの、この「リトルマーメイド」の前くらいまではすっかりブランド力を失ってヒット作を生み出せなくなっていた時代。そんな中で、この作品から翌々年の「美女と野獣」「アラジン」「ライオンキング」と立てつづけにヒットを連発。アカデミー賞やテーマ曲も大ヒットと、この作品をきっかけにディズニーの復興がありディズニールネッサンスと呼ばれているんだとか。

 

ディズニープリンセスとして、新しい価値観を描く事で批評面でも成功してるというのは、おおまかな歴史としては知っては居ましたが、「リトルメーマイド」がその嚆矢だったのかと、そこは今回初めて知りました。言うなればアリエルが初代プリキュアみたいなものなのか。

 

人間の王子様と結ばれる事が目標、という点ではまだ昔ながらのプリンセス感、あるいはジェンダー感、「素敵な王子様に見初めるめられるのが女の幸せ」みたいな所は残っているので、そこをどう解釈するかは微妙な所ではあるけれど、明らかに父性を古い価値観として描いてありますし、アリエルは基本的に能動的、決して受け身の女性としては描かれておらず、自分から幸せを掴みに行く行動的でアクティブな女性と言う描き方はされているので、そこは新しさを感じる。

 

アニメーションとしての圧倒的な絵が動く面白さや、ミュージカル仕立てというのがここで一気に人気を吹き返した原因であろう事は見てても凄く理解出来るくらいにクオリティは高いと感じたけど、今ほどでは無いにせよ、アリエルのプリンセスとしての描き方の変化みたいなのも、ヒットの要因の一つとして上げても良いんじゃないかなぁ?う~ん、でもそれはあくまでディズニープリンセスっていう後の歴史を知ってるからその感覚でしょうか。

 

あと、私はアニメにそもそも抵抗があまりない半面、逆に富野信者とか長年やってたのもあるし、アニメーション(動画)の見た目のなめらかさとかそういうのよりも、何を語ってるか何を表現してるかの内容の方が重要じゃね?画面なんか別に止まってても全然構わないんだけど、みたいな感覚が染みついちゃっててね、アニメならではというか本来ならアニメの魅力の一番大きな部分であろう、絵がなめらかに動く感動や、それがゆえの気持ちよさみたいなのって、普段からほとんど意識しないんですけど、こうして見るとやっぱりディズニーのアニメのハイクオリティでグリグリ動く感じって凄いんだなとか改めて思った。アニメ好きな人には今更何を言ってるんだって感じだろうけども。

 

例えばアリエルは劇中で途中、声を失うわけですよね。人魚から人間の足を得る代償として。セリフを一切使えないサイレントでもちゃんと絵や動きだけで感情まで伝わるように作られてあるわけです。凄いわな。

 

前述の通り私個人としてCG以前のディズニー作品はほぼ接点が無いんですけど、あれ?この感覚どっかで見たよなぁと思ったら、「バットマン」のアニメシリーズでした。あれの中心人物でハーレィクインの生みの親でもあるブルース・ティムがディズニー出身なんですよね。「バットマン ジ・アニメイテッドシリーズ」はTVで少ない枚数ながら、物凄くセンスの良いビジュアルで、その後も沢山作られたDCアニメの中でも、未だにあれが一番良かったと言う人が多い作品。

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あと、後にMr.インクレディブルで古巣に戻る形になったけど、ブラッド・バードも確かディズニー出身ですよね。そこを出てからかの名作「アイアンジャイアント」を作った形だったはず。

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ディズニー作品そのものは見て無くても、アメリカのアニメにその系譜として残ったものなんかには触れてたので、妙な既視感があったのはそのおかげですね。

 

で、「リトル・マーメイド」に話を戻しますが、原作・原案とされる「人魚姫」とそもそもラストが全然違う。人魚姫は泡になって消え、風になるという悲劇。身分違いの恋が実らないという、ロミジュリる話の典型みたいなもの。

 

この時点での映画が原作に忠実でも何でも無くアレンジしてるんだから、別に肌の色が違う事にどうこう言うのはお門違いなんじゃね?それとも実写映画は原作に近い感じで終わるのにそこだけ変だったっていう事なの?見てないけどきっと実写映画もそんな悲劇的なラストじゃ無いですよね?

 

う~ん、見ないとか言っておきながらちょっとだけ興味は出てきた。
とは言えじゃあこういうの好きかと言えばそんな事は無いので配信まで待つか。
でも、色々な背景まで含めて、へぇ~こんな風になってるのかと今回知れてそこは面白かったです。いつも言ってるけど、百聞は一見に如かずですね。

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