FIREEMBLEM
発売:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ
機種:ゲームボーイアドバンス
発売日:2003年4月25日
☆☆☆☆☆
リン、エリウッド、ヘクトル。それぞれの思いがひとつの物語に・・・。
前作GBA「封印の剣」から結構間が空いちゃいましたけどようやくエリウッド編クリア。
なんでこんなに時間かかったかというと、使ってたDSライトが壊れちゃったので。10年くらい放置してたやつね、おおちゃんと動くじゃん!流石は任天堂製と思って使ってたけど、結局ゲーム再開してから1年持たずに壊れた。
DSのソフトは3DSでも動くので、旧GBのソフトも動くアドバンスSPでも良いのかなと思ったけど、SPって高いんですね。通常のアドバンスは流石にバックライト無しではちょっと今更厳しいので、SPは諦めて結局またDSライト買い直しました。3000円くらいで買えますしね。旅先でソフトと共にそんな感じでハード探しもやってたらしばらく間が開いてしまったという感じです。
そんなこんなで「烈火の剣」
アドバンス3部作の2本目で、前作「封印の剣」と同じ世界観で、前作の20年前が
舞台。
リン、エリウッド、ヘクトルの3人主人公制という事で、「シャイニングフォース3」みたいなものかな?と思ったけど、リン編は実質チュートリアル。エリウッド編が本編で、ヘクトル編はエリウッド編とほぼ同じ話なんだけど細部が異なる、古のゲーム用語で言うと裏面みたいなものっぽい。
じゃあ3人主人公とか言ってただの水増しかよと思う人も居るかもしれませんが、本編のエリウッド編だけで過去シリーズと同じ分のボリュームはちゃんとあるので、物足りなさとかは全然無いです。
前作「封印の剣」からの改良が凄く感じられる作りで、例えば斧の命中率が低くて戦士系と闇魔法はほぼ使い物にならない、といった感じだったのが、今回は補正がついて普通に使えるようになってたりする。
元々が手ごわいシミュレーションですから、1手間違えれば死ぬなんて良くある状況なわけです。それが攻撃がスカってしまうのが常習では、流石に主力としては使いません
よね。
今回、主人公の一人ヘクトルが斧使いなのですが、これが強い強い。剣士ポジションのリンディスは装甲の薄さが気になって私はあんまり前線には出せなかったし(それでもエースクラスには強いのですが)主人公のエリウッドも弱くは無いけど、レイピアで弱点をつくとか、クラスチェンジが任意で無い分、経験値配分も考えなくちゃならないしで、やや微妙なキャラ。いや、ストーリー上は凄く主人公してて好感の持てるキャラなんですけど。そんなんもあってヘクトルが非常に使い勝手も良く、面白いキャラでした。
前作の飛行系がせっかく育ててもエースと言うにはちょっと弱い感じだったのが、今回はペガサスナイト姉妹、フロリーナとフィオーラがウチでは二人ともエースクラス。魔法防御が高いので遠距離潰しに使い勝手も良く、弓兵が居ても2体くらいなら先制で潰してしまえば問題無しなので、出撃しにくい面とかもほとんどなくて強かった。ああ、3姉妹の最後の子はヘクトル編にしか出ないらしく、私は会ってません。
そんな感じで、前作からの調整が絶妙で、強すぎた魔法系が多少弱体化されていたり、バランスの違いがまた面白い。難易度的には前作より低いかも?
最終面は流石に厳しかったですが、各ステージのボスがそこまでじゃないし、増援もそこまで理不尽じゃ無かったかな?今回、輸送隊が最初の位置から動けないのでそこに護衛を置く必要はあるけど、一人居れば十分なくらいでした。前回は増援出現と同時に動いて攻撃されるのがキツかったけど、今回は出現ターンでは動かないので理不尽さが軽減されてます。
理不尽さと言えば、レベルアップ時のゼロピン(レベル以外のステータス上昇無し)が通して1回だけでした。DSの2作がゼロピン多発ですっごくストレスがたまるんですけど、あれは最初に出たFC版の仕様とかなのか???せっかく「良しレベル上がったぞ」ってなったときにゼロピンだと、嬉しさでは無く何だこのゲームっていう憎しみのマイナスの感情しか出てこないので、流石に作り手の傲慢さを感じます。この仕様、作り手はどういう意図でやってるとかインタビューで答えたりしてるのかな?教えて長くエムブレムのファンやってる人。
いつもと違うと言えば、ファイアーエムブレムシリーズって、基本国家間の争いを描くのがメインで、中世風の世界感ながらモンスターとかと戦うわけじゃないのが他のゲームとの違いであり特徴。ただ今回は、暗躍する敵の組織が異世界からの侵略者(正確にはちょっと違いますが)みたいなもので、勧善懲悪っぽい話になってる。終盤、盛り上がるポイントとかもあって、ここが凄く面白かった。
ニニアンとエリウッドの話はちょっとびっくりしました。おいおい凄い展開もってきたなぁと。でも、そんなエリウッドを支えるヘクトルとリンがまた良くってね、主人公3人も居たら出撃メンバーを圧迫するんじゃ?とも思いましたが、その分、友情的な濃いドラマも描かれてて素直に好感が持てました。
ゼフィールの子供時代とかも描かれたり、やはりここは「封印の剣」とセットで遊びたいタイトルです。
ああ、遊び方と言えば前回の「封印の剣」の時に書いたんですけど、私これまでエムブレムやってきて闘技場使った事無かった。
でも前回最終的にお金に困っちゃってね、使うことが前提なのかなと今回は利用しました。下位職を闘技場でレベル20にして、早めに転職。これを数人分やったのですが、おかげでお金に困る事は無かったですし、キャラの強化にもなって難易度的にも楽でした。今回簡単に感じたのもこういうプレイスタイルが原因だったのかも。
難易度ハードじゃないなら基本、強キャラじゃなくてもノーマルなら十分使えるというのは各種サイトを見ていてもどこでも書いてあるんですけど、闘技場の修行無し、通常の敵だけでレベル20まで持って行って、そこから転職という流れだと、ノーマルでも割と苦労してたんですよ。そういう事だったのか。
ただその分、闘技場のある四牙が最初に出てくる面。あそこで5人くらい修行した後に後はボスを倒すだけだと余裕こいてたら、お気に入りだったレベッカさんがやられちゃってね、5人分の修行をやり直す時間が~とか考えたら、レベッカさん犠牲にしてしまいました。ゴメンなさい。死んだ者は生き返らない、これもファイアーエムブレムらしさだと思っておこう。
基本レギュラーは
・エリウッド
主人公 戦闘面ではやや特徴に欠ける感じで、力が伸びないのが欠点
・ヘクトル
今回はヘクトル無双。手斧もガシガシ当ててくれるので勇者に近い強さ。
・リン
クラスチェンジ後は一気に強くなった印象だけど、序章からの撃たれ弱さもやっぱり気になって、出撃しなくても良いとこでは出さないケースも多かった
・フィオーラ
・フロリーナ
前作のシャニだっけ、育てるの苦労する割に最終的にも微妙でしたが、今回はペガサスナイトが二人とも強い。見た目でフィオーラが好みでアフアのしずくも彼女にあげました。その分フロリーナがレギュラー落ちするかなとも思ったけど、二人での運用も使いやすいし強さも十分、何より最初からずっといるキャラなので愛着もわいてここは姉妹どちらも
・ロウエン
前回、そういえば頭数が多い割に私はソシアルナイトがレギュラーに居ないなぁと思って、今回は使ってみようと。リン編から居る赤青騎士も会話パートは面白かったのですが、3番手の黄色のロウエン君。目が前髪で隠れているという、90年代エロゲ主人公の見た目をしてたので、よし君が私の分身になってくれとばかりに育てました。プレイヤー=軍師という形ではありますが、むしろロウエンこそが実質の主人公みたいな気分
・ルセア
・カナス
今回、闇魔法・光魔法が使いやすくなっていたのでせっかくだからと普通の理を外してこの二人をダブル運用。特に闇魔法のカナス君が魔法使いの割に体力もあるので強かった印象
・プリシラ
・セーラ
回復役は基本二人使いたい性格なので、どちらも使ってました。前作だとドルバドールのクラリーネがクラスチェンジ後はアタッカーにもなれる強キャラでしたが、今回は終始回復役で終わりました。
後は盗賊二人とスナイパーのルイーズさん辺りがセミレギュラーという感じ。
上にも書いたけど、主人公3人だと出撃枠を圧迫しないかと思いましたが、意外と逆に出すキャラ2軍しかいなくてどうしようみたいなケースもあり、詰将棋ほどのギリギリの攻防ではなく、ほどよく自由に遊べる感じのバランスが凄く面白かった。
そんな感じで「烈火の剣」メチャメチャ面白かった。
前作と共にたしかスイッチでの配信もされてるっぽいので(ブログの記事が上がったのは多分そのせい)初心者の方でも遊びやすい「烈火の剣」からというのもアリかも。
次の「聖魔の光石」も確保済みなので、また次回。
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