僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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キン肉マンII世 9~12

キン肉マンII世 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)

キン肉マン secound generations
著:ゆでたまご
刊:集英社 スーパー・プレイボーイ・コミックス 全29巻(1998-2004)
☆☆☆☆


今回はノーリスペクト
火事場のクソ力を完全に身につけていない万太郎はこれまでの死闘のダメージが蓄積しており、このまま戦い続ければ命に危険が及ぶ。火事場のクソ力をコントロール出来るようにと、伯父キン肉アタル(ソルジャー)は刑務所に収容中の3人の悪行超人とのチャレンジマッチに万太郎を挑ませる。

 

フォーク・ザ・ジャイアント、ハンゾウ、ボーンコールドと、Ⅱ世はとことん万太郎が戦う話になってるのか。
正確には途中でレジェンドのザ・ニンジャが戦ったり、わずかながらセイウチンが戦うシーンもあったりはするけど、基本はやっぱり万太郎。

 


初戦、フォーク・ザ・ジャイアント。
相変わらず逃げ腰だが、トポル少年からの手紙を受け取って、正義の心に目覚めるっていうのがベタでも素晴らしい。一度落としておいてから上げる、みたいな物語の構成をきちんと意識して話を作ってる感じがするな。勢いで突っ走るのも魅力の漫画だったので、その辺は小賢しいテクニックに感じる人も居るかもしれないけれど。

 

そしてチェックメイトが万太郎の応援にかけつける。戦いを通してお互いを認め合う事で、かつての悪行超人もそこに特別な友情を芽生えさせるというのは初代からの定番。マッスルミレニアムという万太郎のオリジナルフィニッシュホールドを身につけるだけでなく、こうして内面も変化していくというのは面白い部分。

 


そして2戦目、ハンゾウ
まさかのレジェンド、ザ・ニンジャ本人が復帰して戦うという、旧キャラを安易にひっぱり出してくる展開ながら、そこはザ・ニンジャです。
作者新書本で以前言ってましたが、ニンジャはいぶし銀的な所が魅力で気にいってるキャラだと。主役にはなれないけれど、名脇役的な存在も必要で、そこはプロレスなんかでも同じ。そういうキャラなら旧シリーズのキャラをそのまま使っても大丈夫だろうという判断が見えます。

 

死して万太郎の導き手となったニンジャだが、それ以上にハンゾウも手ごわい。それでも恐怖を乗り越え、ハンゾウにさえ手を差し伸べる万太郎の成長が凄い。

 


3戦目、暗殺者ボーンコールド。
ここは万太郎のみならず、ミートの出生の秘密も同時に描かれ、ボーンコールドもまたレジェンドを父に持つ超人であり、悲しい過去が描かれる。

 

ボーンの方のドラマも意外性があって面白かったし、DVというなかなかキツイ要素が描かれましたが、ここはミート君絡みの話がなかなか秀逸。

 

旧シリーズ「7人の悪魔超人編」から正義超人の団結が描かれたと改めて再定義してあるのが面白いポイント。ミートがバラバラにされたことで、それを助けるためにそれまではいがみ合っていた正義超人がそこで絆が結ばれたんだと。超人オリンピック編も勿論面白いですが、やっぱり悪魔超人編からキン肉マン以外の活躍もどんどん描かれるようになって、そこから一気に面白くなったのは間違いない。

 

今回もミートが一時的に離脱する事で、同じくセコンドについていたチェックメイトテリー・ザ・キッドも一丸となって悪行超人を止める手立てを考えるようになっていくというのは、上手く旧作要素を使ってきたなと感じます。

 

1試合が多少長いかなと感じる面もありますが、今の所まだまだ面白いです。
前回も言いましたが、旧キン肉マンともまたちょっと違う面白さがちゃんとⅡ世にもありますね。

という所でまた次。

 

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