僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ジャスティス・リーグ

ジャスティス・リーグ [Blu-ray]

原題:JUSTICE LEAGUE
監督:ザック・スナイダー
脚本:クリス・テリオ、ジョス・ウェドン
原作:DC COMICS
アメリカ映画 2017年
☆☆☆★

 

ジャスティスの誕生」から、スーサイドスクワッド旧とワンダーウーマン1作目を挟んでのDCEC6作目。

 

こちらは2017年の劇場公開版。監督のクレジットはあくまでザック名義になってるんですね。撮影も終盤、あとはこれから編集作業に入るくらいの時期に、ザック・スナイダー監督の身内に不幸があり(娘さんが自死)、もう仕事が出来る精神状態じゃないと降板。

 

アベンジャーズ」のジョス・ウェドンが急きょ雇われて代わりに入る事になり、スタジオの意向で元は3時間で予定していた上映の尺も2時間にしたいとの要望を受け、再撮影で話を調整して完成。そんな経緯もあり、本来の形での完成形が見たいとの声がファンから多く上がり、数年後にザック・スナイダーが復帰した4時間のディレクターズカット版が作られた。

 

そこの話はそっち見た時の感想に書くとして、まず出版社としてライバル関係にあるDCとマーベルですけど、「アベンジャーズ」の監督が「ジャスティスリーグ」も監督するって結構面白いケースじゃないですか?

 

勿論、映画監督はDCなりマーベルの社員じゃないので、普通にありえるケース。「ガーディアンズ」のジェームズ・ガンが今後のDC映画全体の指揮をとる事になったり。MCUやDCEU以前には、「X-MEN」のブライアン・シンガーがシリーズ途中で離脱して「スーパーマンリターンズ」の監督をして更に後にはまた戻ってくるとか、え?そんなんアリなんだ的な話は以前からある。

 

映画の話じゃなく原作コミックの方だって、昔からDCとマーベルはアーティストなりライターの移籍や引き抜きは何度も繰り返されてきた話です。そういう意味では非常にアメコミらしい部分だと言えなくもない。

 

因みにジョス・ウェドンさん、マーベルの方はスタジオからの要望が多すぎて自分の作品に出来なくなってきた的な不満を漏らしつつのDC行きだったわけですが、まず最初の仕事が残務処理。またもやスタジオの要望をまず形にしてくれ的な仕事で、勝手な想像、あくまでおそらくはの話ですが、まず雇われ仕事をこなしてくれたら、次からは自分の作りたい作品をやってくれて良いよ的な感じだったのかなぁと。

 

けれど、結果的に評価も振るわず。サイボーグ役の人からは訴えられたり、ワンダーウーマンの人にも、あの人の振る舞いはちょっと問題があった的な事を言われ、険悪な関係に。結局ジャスティスリーグは再集結する事無くDCEUは終わってしまったと。

 

私個人としては、そこまでの低評価って程じゃ無かったんですけどね。ヴィランのステッペンウルフがぶっちゃけ何の魅力も無い悪役なのが残念ですが、単純にね、ジャスティスリーグ横並び。ヒーローがずらっと並ぶとことかはやっぱりテンションが上がりましたよ。

 

変に悪役のキャラを立てるより、まずはヒーロー集合だけを楽しんで欲しい的な感じにあえてしたんだと、そこは好意的に解釈。そしてねぇ、フラッシュ君がすげぇ良いんですよ、この時点では。

 

シリーズのゴタゴタ、俳優のゴタゴタがあって「ザ・フラッシュ」は気持ち的に私は全く乗れなかったのが残念だったのですが、この「ジャスティスリーグ」の直後にフラッシュが単体で活躍するマルチバースとかじゃない普通の単独作が作られてたらなぁと悔やまれる所。フラッシュはTVドラマ版の方が上手く行ってたし、その辺の兼ね合いもあったのかなぁ?今更言っても仕方ないですが、凄く勿体無い。前後の「ワンダーウーマン」「アクアマン」「シャザム」が上手く行ってただけに尚更。

 

お話的には、前の話で死んだスーパーマンを今回は復活させる話と言うね、ある意味アメコミらしいとは言え、冷静に考えたらこんな話ねーな。アリかナシかで言えばナシの方向で、とつい言ってしまいたくなるのも確か。

 

スーパーマンは自分を犠牲にして地球を救ってくれた。本当はスーパーマンは地球に必要な存在だったんだ!だから禁断の秘術で命を復活させよう。

 

う~ん、ないわ~。

 

キリストの死と復活に重ねてスーパーマンを聖人にしたかったのはわかる。フラッシュ君がそれって「ペットセメタリー」じゃないの?って何度も言ってるのはおかしかったけれど。

 

でもそれ考えたらサイボーグの方も一度死んで生き返ってる存在だよね?スナイダーカットの方ではその辺りをより深堀してくる感じでしょうか?

 

そしてそれは「ジャスティスリーグ」或いは「DCEU」という枠にも同じ事を望みます。今回は失敗に終わったけど、そこの反省点を生かしてね、次はまたもっと面白いものになって復活すればそれで良いんじゃないかと。

 

70年も80年もあるコミックの歴史だってそんな浮き沈みの繰り返しでしたし、マーベルも含めた「スーパーヒーロー映画疲れ」もある意味では実際にあるのでしょう。もうそろそろ飽和状態で、ヒットしなければ作品本数も絞られて行くのは仕方ないと思う。でもアメコミって基本、終わらないコンテンツですからね。また次の波が来るまでファンは待ってると思います。

 

という事で次は初見のザック・スナイダーカット版を見てみようかと思います。
章立てで区切られてるらしいので、映画と言うよりドラマ的な感覚で挑めば良いのかな?

www.youtube.com


関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com