僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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X-MEN Vol.3:弔愛

X-MEN Vol.3:弔愛

X-MEN Vol.3
著:ジョナサン・ヒックマン(作)
  レイニル・フランシス・ユー 他(画)
訳:高木亮
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2023年
収録:X-MEN Vol.5 #16-20(2021)
☆☆★

愛とは
誰かの
ために……
生きること
だと思う。

『X・オブ・ソーズ』後の世界。クラコアとアラッコの闘いにより世界は激変し、「Xの治世」と呼ばれる新たな時代へ突入する。その矢先、銀河三大帝国のひとつであるシーア帝国が危機に瀕し、彼らに助けを求めてきた。サイクロップスはこれに応じ、ストームやマーベル・ガールとともに救援に駆けつける。一方、ウルヴァリンたちは新たなる勢力チルドレン・オブ・ヴォールトの脅威を見極めるため、ヴォールトへの潜入捜査を開始していた。そんな中、ミュータントを滅ぼすとされていた人型兵器ニムロッドが覚醒。ミュータントたちに襲いかかる!


ヒックマン版X-MEN5冊目。
vol.1と2と同じくイベントタイトルでは無いので、各話それぞれの別の話が進行するオムニバススタイル。
う~ん、直前のイベント「X・オブ・ソーズ」の流れも、結局はその後にさほど影響が無く、いやいやあれ何だったのよ?9000円も出してクソみたいな話読まされて、しかも今後の展開に関わる重要な話じゃ無かったってどういうこと?しかも今回も各話飛び飛びの話ですし、ぶっちゃけ凄く辛くなってきました。
続刊の方まで全部確保済みだから読むけどさぁ、「インフィニティ」の時からヒックマンはちょっと肌に合わないのかもしれない。

 

まあいずれパズルのピースがカチっとハマるように、ここまで我慢して読んできて良かったってなる事を期待するしか無い。

 

今回はおおまかに3つの話。まずは基本となるクラコア陣営。
ここまで代表会議で物事を進めてきたが、サイクロップスはそれだけでは対処できずに動けるチームが欲しいと、ここに来て新たなX-MENチームの結成に動く。

まずは「X-MEN総選挙」だ!って、ええぇぇ~?
てらさわホークかよ!?
ってか原語じゃ何て書いてあるんだろう?
「○○総選挙」って、AKB辺りの流れから、シリーズ総括で何かやる時によく行われるようになった日本の流行り文化のイメージ。

まあ選挙そのものは別に珍しいものでもないし、解説書によると、実際にこれに合わせたネット投票が行われたらしい。
とは言え、全キャラの中からの人気投票とかではなく、候補10人の中からX-MEN入りするキャラを選択するという形だった様子。

候補は
・アーマー
キャノンボール
・サンスポット
・ストロングガイ
・テンポ
・バンシー
・ブーンブーン
・フォージ
ポラリス
マロウ
の10人。

テンポだけ邦訳版では出番ないけど、他のキャラは古参なのでそれなりの知名度はあるものの、映画に出たのはサンスポットとバンシーくらいか?ここは日本人として市来久子/アーマーを応援したい所だがいかなる結果になったのか、それは次巻に持ち越し。


そして別ストーリーではシーア帝国編。
え~と「アベンジャーズファンタスティック・フォー:エンパイヤ」とどっちが先だこれ?2021年だからこっちが後か。X-MEN版「エンパイア」といった感じか。
リランドラVSデスバードの骨肉の争いはとっくの昔に終わってるので、その次世代の話になってる辺りも「エンパイア」とちょっとかぶる。

 

まあリアルタイムで30年も経てばいくら時間の進みが遅いアメコミと言えど、それでも多少は時が進むので、劇中でも次世代の話が中心になってくる感じでしょうか。

 

そしてこれまた別ラインは、1巻でちょっと触れられてたニムロッド捜索のウルヴァリン(ローラ)、ダーウィン、シンクの3人の特殊潜入捜査の話。
ヒーリングファクター持ちで生存性の高いローラに、名前の通りに適正生存進化のダーウィンに、ミュータント能力のシンクロコピーのシンクと、特殊能力スキルを生かしたチーム編成というのが面白い。

X-MENとか能力バトルの元祖みたいな要素はありつつ、日本の能力バトル程の捻った頭脳戦みたいなのほぼ無いですから、今回のスキルを生かす展開はなかなか本格的で面白い。しかもその果てにね、「愛」を見つけるシンクとか、そこは素直にグッと来ました。

 

いやぁ、かつての「ジェネレーションX」では一番地味なキャラで目立ってなかったのにね。本隊からのスライドで当時は人気キャラだったジュビリーに、既存キャラの血縁者のハスク。チート能力を持つとされたMに、イケメン枠のチェンバー、キモキャラながらその分のインパクトがあったスキンといった個性に囲まれた中のシンクでしたしね。確かその後死んだとは聞いてたものの、こんな形で良い出番を貰えるとは。

 

そしてそこからのエピローグ的に、パートナーであるデスティニーの復活願うミスティーク。預言者の能力とか、上手く使えば最強クラスの便利な駒になりそうなものの、ミュータントという同種でありながらデスティニーの復活を評議会が拒むのには、彼女が残した預言が、島の崩壊であったからだったのだと。
という引きでまた次巻「ヘルファイア・ガラ」へ続く。

 

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