僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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岸辺露伴 ルーヴルへ行く

岸辺露伴 ルーヴルへ行く

ROHAN AU LOUVRE
監督:渡辺一貴 
脚本:小林靖子
原作:荒木飛呂彦
日本映画 2023年
☆☆★

 

NHKで年末に3年ほどやってた「岸辺露伴は動かない」の劇場版。
1期3話、2期3話と来て3期目のみ2話構成で、あれ?予算削られちゃったか?と思ったらむしろ逆で、それまでが好評だった分、いくらか予算を増やしてもらって1本を劇場版にする、という形だったぽい。(3期目放送された時点では本編で最後匂わせはするものの、映画の話は公式には情報が出ていませんでした)

 

原作は、確かバンドデシネ(フランス語圏の漫画の総称)プロジェクトの1本として単体でオールカラーで単行本が出た奴。私はそっちの原作は読んでません。映画化が決まってから、読んでおこうかな?とも思ったのですが、結局今の今まで読まずじまい。

 

因みにドラマ版「岸辺露伴は動かない」って、個人的には「それなり」くらいの作品なんですね。世間的には絶賛された印象ですし、だからこそこうやって劇場版に繋がったんでしょうけど、他の漫画・アニメの実写版よりはコスプレ映画感が薄く、実写の世界に上手くコンバートされてる部類なのは勿論認める所ですし、「世にも奇妙な物語」的な不可思議なオムニバス物としては確かに悪くない。けど、それ以上の何かがあるかと言えばそこまでじゃない。

 

まあそこは過去の感想記事でも毎回似たような事は書いてます。

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脚本の小林靖子にゃん。特撮界隈で特に人気の脚本家ですし、私も好きですが、その枠の中で上手くやってるのであって、特別に映画向きとか感じた事は無い。監督もTV版に引き続いで同じ人、同じスタッフですが特に映画的な演出を目指して、TVドラマの枠から出たいような印象も特には無かった。


TVでタダでやってるのを見る分には楽しいけど、お金払ってまで見たいか?と言えば、そこはちょっと、という感じなので劇場公開時は迷った末にスルーしました。

 

ルーブル美術館で実際にロケをしたようで、そこは本当に凄い。映画としてうぬんぬんじゃなく、実在のルーブルの美しさというかね。でもそこめちゃめちゃ短いし、倉庫は流石に本物じゃないですよねぇ。

 

多分、予算が増えたと言っても映画を別枠で1本作れる数億という桁では無く、ドラマにしては多い予算でやっただけで、スタッフ含めた海外ロケで、ルーブル内なんて撮影1日のレベルじゃないでしょうかこれ。

 

いや、映画ならもうっとこうあるべきだ的な事を言いたいんじゃなくて、多分TVドラマの延長で作らせてもらったものを映画にしただけなんだろうな、3期が2話しか無かったのはこれが3話目という事情なんだろうな、とかね、余計な想像をしてしまうような貧乏臭さだったなと。

 

TV映画の「ナントカ・ザ・ムービー」で海外ロケして無理矢理に派手なシーンを入れるような下らない映画を見たいわけじゃないですし、そういうのを作るべきとも思いません。

 

あえて言えば、過去の時代劇パート。あそこを使って、もう一人の岸辺露伴を描く事で奇妙な旋律を響かせる事で、TVとは違う映画の文法になると踏んだんだろうなというのは透けて見えるのですが、子供時代と含めて、ああいうのは短くやる事で視聴者が色々想像して補ってくれるのが良いんですよ。

 

映画って撮影したものを繋げた一番最初の荒編集って3~4時間あって、そこから切りに切りまくって2時間にするわけじゃないですか。短くして凝縮していく作業というか。それと逆の事を多分今回はやっていて、TVドラマの尺の短さを、どうやって2時間に長くするかを考えて作ったんだろうなという印象。

 

映画でもたまに無駄に尺をつかってるシーンとかあるけど、そういうの好きな監督は他のシーンでも無駄に長いんですよ。そっちを切り詰めて、でもこのシーンだけは尺をどうしても残しておきたい、みたいな選定をした上で残してるカットなので、決してむやみに長いわけじゃないんですよね。

 

これ、2時間映画ですが、90分にしたらもう少し印象もかわるし、何なら色々な物を切ってしまってTV放送で30分前後編にした方が多分面白くなる。

 

黒はただ色として黒なんじゃない。光を吸収してしまうからこそ究極の黒は漆黒であり、光が反射という作用を起こすなら、闇が映し出すものは何か?そこに邪悪が潜む。


というアイデアは非常に秀逸だし面白い発想なんだけど、それはあくまで原作の荒木飛呂彦の発想の面白さであって、じゃあ映画としては何があるの?という所ですよねぇ。

 

そこで、原作の荒木とは違う、荒木と似た別の作家が居る、みたいな事をメタ的に捉えて、そこを自分のカラーとして出しても面白かった気はします。いや多分そこは実際原作よりも掘り下げた部分なんだろうなとは思うけど、なんか上手く噛み合ってなかった。

 

映画はこれに懲りて終わりで良いですが、また今年2024年の末にでもTVに戻ってくれたら多分まるくおさまりますので是非。

 

ああそういえば露伴役の高橋一生さん、今度は実写でブラックジャック先生やるとか?実写BJ、過去のOV版とか何作か見てますが、そこそこは面白いものの、これぞリアルBJって言うほどの決定版的なものは多分まだ存在しないので、もし露伴先生並みに役にフィットしてくれたらそれはそれで嬉しいです。今は「ヤングブラックジャック」なんてのもありましたしね、そことの折半くらいで考えれば行けなくもないかもしれない。

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