パーソナリティ:緑川光(光牙役)
販売:フロンティアワークス
2013年 全2巻
☆☆☆
ラジオを聞いて小宇宙を燃やせ!
パーソナリティ緑川さんによる新録解説も収録!
と言うことでこちらはTVアニメ「聖闘士星矢Ω(セイントセイヤオメガ)」の
ラジオCD。本放送のアーカイブ収録とかは無しで、ゲストのキャストとのトーク部分をCD1枚分の時間内でダイジェスト収録という総集編CD的な内容。
CDとしての新録はパーソナリティの緑川光さんによる、各話ゲストさんとの話の解説や感想といった後からの振り返りを挟みつつの放送からの抜粋収録という形。
CD1巻目は
栄斗編 鈴木達央
龍峰編 柿原徹也
アリア編 能登麻美子
ユナ編 雪野五月
とブロンズとアリアのレギュラーキャラ中心。そういやアリアも能登さんでしたね。2年目には出演せずなので、若干忘れられがちなキャラかも。
最初はユナがヒロイン枠かと思ったら、実はあんまりそういう感じのキャラでは無く、中盤出てくるアリアが一応のヒロインポジながら、終盤退場。で、最後だけいきなりユナがヒロインっぽくなるという結構不思議なシリーズ構成。
むしろ龍峰が前作のドラゴン紫龍の息子ながら、何気に紫龍じゃなく瞬みたいなポジションで、ずば抜けた潜在能力はありながら、優しい性格で戦いはあまり好まない、という露骨に前作の瞬でした。女性受けを狙ったのかなと思いつつ、実際のデータ的なものは不明ながら、イメージ的にはそんなに女性受けした印象も無く、中途半端なキャラ
だったなという感じ。
今回のラジオで柿原さんも言ってますが、本当は男らしいキャラをやりたかったので、他のブロンスが狙いだったものの、オーディションで龍峰もやってみてと言われ、わざとらしく演じてみたら逆に受けが良くてそれで合格してしまったと。製作会社が違うからかラジオ内のトークでは触れてないけど、だってこの人OVA「ロストキャンバス」では天馬星座のテンマやってますしね。
登場が遅かったものの、なかなか美味しいキャラだった栄斗は鈴木達央ですが・・・後に問題起こした人なので、過去に遡ってもやっぱりちよっと、う~んと思ってしまう。キャラに責任は無いんですけども。でもってそんな人がまた2巻の最後にも。
というわけでCD2巻
ラジオにも黄金聖闘士襲来!
もちろん今回もパーソナリティ緑川さんによる新録解説を収録!
貴鬼編 中原茂
邪武編 草尾毅
シラー編 松野太紀
ミケーネ編 仲野裕
龍峰編 柿原徹也
玄武編 檜山修之
エデン編 諏訪部順一
聖矢編 古谷徹
同じフォーマットで今度は1巻の倍の人数。その分、一人一人の尺は短いです。レギュラーじゃ無いゲストキャラの人まで居るし、パーソナリティの緑川よりキャリアのある人も多かったりと、海千山千感が面白い。
緑川さん、決してトークが下手だとは言わないけれど、頑張ってそつなくこなしてるだけで上手な方かと言えば申し訳ないけどそうではないと私は思う。そんな中で1巻は緑川さんを立ててくれる感じの人が多かった中で、2巻は緑川さんの方が気を使うケースも多い。
■牡羊座(アリエス)の貴鬼 中原茂
中原さんと言えば私的には「ダンバイン」「ガンダムW」「テッカマンブレード」
私はそんなに記憶に無かったけど、聖闘士星矢は前のシリーズでも何気に沢山やっていて、暗黒天馬正座(ブラックペガサス)、鋼鉄聖闘士スカイクロス翔、白銀・孔雀座パーヴォのシヴァ(原作に居ないアニメオリジナル)、神闘士デルタ星メグレスのアルベリッヒといろんなポジションで出てる。
このラジオは1年目のみでしたので、2年目の話は無いけど、スチールセイントは2部で再登場して、再度スカイクロス翔の声も当ててますね。
そんな感じで、旧作にも出てたし、そこに出てた貴鬼がゴールドセイントになってその声を担当出来たのは感慨深いものがありますよ、とリスペクトを持ってくれてるのがこちらとしても嬉しい。
■(元)一角獣(ユニコーン)の邪武 草尾毅
草尾さん、OVAハーデス編の山羊座シュラもやってますが、何気に旧作にも出てたそう。狼星座ウルフのナチが後半に出て来た時草尾さんだったとか(初期のギャラクシアンウォーズの時は田中秀幸さん)役的に一言二言でしょうから、当時新人だった草尾さんにモブ的にまかせたのでしょう。
それはともかく、緑川さんが新人の時に、食事に誘われて、肉の脂身が食べられなかった緑川さんを焼き肉に誘って、脂身嫌いなら脂身の無い部位を食べればいいじゃん?と。それまで苦手だった焼き肉の美味しさを教えてくれたんだとか。
作品とは関係無くそんな声優同士のプライベートなエピソードを知れて何気に面白い。
■蟹座(キャンサー)のシラー 松野太紀
今回、このCDをひっぱり出してきたのはここの松野さんの話を思い出したから。
松野さん、先日56歳の若さで急死なされました。
(とか書いてる内に田中敦子さんも先日亡くなられてしまってショックです)
松野さんと言えば世間的にも一番有名なのは「金田一少年の事件簿」の金田一一役だと思われますが、私的にはやっぱり「フレッシュプリキュア」の妖精タルト。
そのフレプリの何かのインタビューだかインタビュー映像だかで、松野さんも居てプリキュア4人以上に変に悪目立ちというか、出しゃばってる感じがして、その時は正直松野さんちょっと立場をわきまえてほしいと思ったものですが、その後、色々見ていく中で、フレッシュチームは松野さんがムードメーカーだったんだなというのが見えて来ました。
タルト嫌いじゃないけどプリキュアなんだから他の4人を立てろよと思ったけど、それはオタクの目線であって、演じてる側のチームとして、そういう役割だったんだなと。主役のオッキーは新人だし、キタエリさんは若い頃で自分を売り込みたくてピリピリしてたって後でご自身が語ってたし、アッコさんはポヤポヤ~としてる人。小松さんは・・・どうなんだろう?自立心の強い人ってイメージが強い。
そんな中でね、ある種のウザさもあるくらいの松野さんが居てこそフレッシュチームは逆に上手く回ってたんだなと。若い頃は私もわかんなかったし、こういう人ちょっと苦手だったけど、実は凄く貴重な存在でもある。
松野さんって言うとそんな話を私は思い出します。
フレッシュだけでなく初代でも番人ウィズダムとかセミレギュラーでしたし、何気にプリキュアへの貢献度は高い。「NS2」なんてプリキュア以上にタルトのキャラが生かされてたりもしましたしね。
今回のラジオでも緑川さんへのウザ絡みありつつ、ミュージカル版の「聖矢」で実は貴鬼役をやってましたよなんて話があったり(話的にはポセイドン編ぽいのでもしかしてSMAPがやってたやつ?)普段、イケメンキャラをやる事が少ないので今回の役は嬉しかったですよ、的な事をおっしゃられていて、色々面白いです。
ご冥福をお祈り致します。
■獅子座(レオ)のミケーネ 仲野裕
本業が舞台俳優なので、吹き替えもアニメより洋画がメイン。
ラジオ番組自体、これが初めて出たという事でした。
wikiなんかを改めて調べて見ても洋画の吹き替えは相当な数をやられているようで、声優=アニメという括りでは考えられない事を改めて思う
■龍座(ドラゴン)の龍峰 柿原徹也
1巻に続いて2度目。
柿原さん、ドイツ生まれでドイツ語ペラペラなんですってね。
それは凄い武器になってるはず。
■天秤座(ライブラ)の玄武 檜山修之
いやいや、何で紫龍じゃなくて、こんな聞いた事も無い奴が天秤座のゴールドクロスを纏ってるんだ?と思ったけど、まあ単純な敵とかじゃなく色々と設定は作られてるキャラではありました。
で、檜山さん。旧作には出てないけど、丁度デビューした新人の頃だったそうで、モブでも良いからビッグタイトルだし呼んでもらえないかな~とは思ってたそう。(特に原作のファンとかでは無かったそうですが)
キャリア長い分、緑川さんとも付き合いは長いようで、緑川さんも以前からちょこちょこ言ってるけど、キャリア的に主役とかはもう次の世代になってるので、気持ち的には一歩引く感じになりがちだけど、いつまでもうるさいくらいに叫んでる檜山さんの声を聞くと、若い人に遠慮とか必要無いと思える、というのが面白い。会話の感じも同世代感があってそこもまた他の人と違ってて楽しげ。
■オリオン座のエデン 諏訪部順一
1枚目には居なかったブロンズ枠。
このラジオじゃなく、BDの解説書のインタビューだったかな?旧作で言えば「一輝」ポジションの美味しい役じゃん!と思ったそうだけど、思いのほか出番がなくて、一輝のようで一輝じゃなかった的な事を言ってた記憶が。
2年目も最初敵側についたりして、結構面白キャラでした。
諏訪部さん、「ガッチャマンクラウズ」のラジオの時もそうでしたが、パーソナリティーとしての立ち回りが何気に上手だと感じる。多分、頭良い人なんだと思います。
■射手座(サジタリアス)の聖矢 古谷徹
う~ん、1枚目の鈴木達央さんに続いて古谷さんも問題起こしてしまって何だかなぁという感じです。
作中のキャラクターや演技はともかく、個人の発言とかは過去に遡っても全部なんかな~、この人ああいう問題を起こす人だからな~ってなってしまう。今回の作品には関係無いけど桜井さんとかも。語る気力も失せる。
という事で今更「聖闘士星矢Ω」でした。
CDとしては初見(初聴)ではなく、前述の通り松野さんについて追悼のつもりで書きたい事があったので、ブログに感想も残してないしでCD引っ張りだしてきたのですが、聖闘士星矢Ωという作品も名作とは思わないし、今更もう話題にもなる事も無い作品ですが、出来が悪い割に意外と好きではあったりして割と思い入れはあったりします。
OPとか今聴いても凄くワクワクしてきて好き
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