IRONMAN RISE OF TECHNOVORE
監督:浜崎博嗣
原作:MARVEL
日 2013年 OVA
☆★
<ストーリー>
アイアンマンを性能的に遥かに凌ぐ新型有機テクノロジーアーマーを開発した若くも歪んだ天才技術者エゼキエル・ステイン。彼はトニー・スタークが打ち上げようとしている最新の人工衛星の発射場に対してテロ攻撃を仕掛け、巧みにスタークを事件の首謀者に仕立て上げる。アイアンマンは自らの疑惑を晴らすべく、自分を逮捕しようとする国家組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の追撃をかわしつつ、エゼキエルとの決戦に挑む・・・。
マッドハウス制作アイアンマンの第2弾、という触れ込みでしたが、TVシリーズの方とは特に関係無さそうでした。てっきりあの続きのOVAだと思ってました。監督は「シュタインズゲート」なんかもやってる浜崎博嗣。
アクションは超絶クオリティ、が・・・う~ん、肝心のお話の方がよくわからん。冒頭、事件に巻き込まれ、ウォーマシンことローディが死んでしまうのですが、調査に乗り出したシールドの協力をトニーが拒んだ事からフューリーはブラックウィドウとホークアイを派遣するも、と出演キャラは豪華なものの(やたら若いパニッシャーまで登場)ただドンパチアクションやるだけ。
まあアクションの連続なので、そういうのが見たい人にはそれなりに面白いかも。ただ、私はそういう方面にはあまりこだわらないので、へぇ~絵のクオリティ高くて頑張ってるね、程度でした。
敵のデザインもタイバニの桂正和みたいな路線で、アメコミと日本のセンスのハイブリッドという意味では興味深いのかもしれませんが、日本向けにローカライズされたアメコミとかあまり見たくない私にはちょっと・・・。しかも押井守ばりに聖書か何かの引用みたいなのを敵がしゃべってるだけなので、一体何をやりたいのか最後までよくわかりませんでした。
ちなみに桂正和はティム・バートン版バットマンが好きなだけで、アメコミには興味無い人です。たまに桂正和=アメコミ好きみたいなの見ますが、以前のインタビューでバットマンの映画しか知らないし原作には興味無いみたいな事を言ってたの読みました。割と前なので最近のMCUとかどう思ってるのかは知りません。ウイングマンとヴァンダーは私も好きだったよ。
映像特典でケサーダとかマーベル側でこの作品に関わってる人のインタビューとかも入ってるのですが、本国の人にとっては自分達のアメコミを日本のセンスとミックスさせるのはさぞ斬新で興奮するんだろうなってのは何と無くわかります。ただ逆に日本のアニメに見慣れてる側からすると、そんなに目新しさってのは感じにくくて、そこは差があるように感じます。
ただ、その特典の中でデザインは日本のセンスで別物にしてあるけどテクノヴォアは原作にも居るキャラだよっての、初めて知りました。機械生命体みたいなやつで(ファランクスみたいなもんなのかな?)それとオバディアの息子のエゼキエルを今回の作品で合わせてある様子。
唯一この作品でこれは良いなと思ったのはウォーマシンの戦闘描写。日本のロボアニメとかの戦闘シーンのカッコよさは重武装のウォーマシンとすごくマッチしてて、そこはなかなかにカッコよく見れました。
ウォーマシン好きな人なら是非。
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