監督:金田治
日本映画 2012年
☆★
「ゴーバスターズオンライントークイベント」面白かった。
今もちょくちょく会ってるし、10イヤーズもやりたいねとは話してるという事で期待してます。youtube配信もゴーカイだけ特別枠かなと思いましたが、続けてゴーバスもやってくれてますので、出来る限り見て行こうかと。
で、何故かこちらの「スーパーヒーロー大戦」も公式配信されてました。ゴーカイ終了の流れでこっちも締めで見ておこうかなと思ってたので丁度良いタイミングです。
初見では無いので、このガッカリ具合は知ってましたが、やっぱ作品としてはちょっと・・・。良い所、見所は沢山ある作品ですが、雑な展開、キャラ崩壊?があまりにも残念な作品。
何でこんなに印象悪いのかっていうと、やっぱりラストの海東のイメージが悪すぎる。これ、ライダーと戦隊が戦うけど、そこにはやっぱり黒幕が居て最後は共闘するっていうのがお約束だろうから、そこに更にツイストを加えようっていう意図が働いたのかなと思う。
これね、何作かライダー×戦隊をやった後で、そろそろお約束が飽きられちゃうから3本目とかで捻りを加えよう、みたいなのならわからなくもないんだけど、1本目でやる事じゃないな。単純に戦隊とライダーのコラボでこういうのが見たい!っていうのを丁寧にやれば十分に「アベンジャーズ」になれる作品なのに、それをやれない辺りが凄く東映的。この映画を作った個々のクリエイターっていうより、そこはもう東映だからとしか言いようがない。
別に「199ヒーロー」を越える物量、みたいなのが見たいわけじゃないのにね。いやそれはそれで凄いんだけど。そこまで行くと、言う程差が目に見えて違うって程には違わないし、そもそも199ヒーローの時もそうだったけど、好きなヒーローがザコキャラ扱いでポコポコやられてくのを見て楽しいのか?っていう。
前のも今回も思ったけど、敵(幹部やらボス)キャラでさえ見てるこっちはそれなりに思い入れがあって見てるので、その時点で勿体無いな、残念だなと思いつつ、これはヒーロー映画だから敵側をどうのまでは仕方ないという割り切りは出来る。でもそこをヒーロー側でやられちゃうと、何なの?と思ってしまう。
士の大ショッカーネタも既に2度目だし、直前まで現役だったゴーカイも何だかキャラに違和感があって、マーベラスとジョーの関係ってこんなんだっけ?みたいな所を悶々とやるし、ハカセはヒーロー扱いされて無いしで、何これ。
鳴滝のドクトルGはそれなりにキャラとしては面白いし、ゴーバスターオーのロケットモジュールとかも素直にカッコいい、雑なカット割とかもまだ許せる。けど海東、お前もこんな奴だっけ?ディケイドキャラはどいつも理解しがたいタイプではあるけど、あの終盤の展開のおかげで、観終わった後の印象がすこぶる悪い。
エンディング曲の「情熱 〜We are Brothers〜」とかは凄く良いんですけども。
PVが泣かせるのよねこれ。
スタッフロールと言えばスーツアクターが演じた役込みで表示されてたのはちょっと珍しいかも?(でもなかったっけ?)
とりあえず翌年の「Z」もあったし、「超」とかも作られはしたけど、春のクロスオーバー映画は「プリキュアオールスターズ」みたいに、引き継ぎ要素とかの作品としての役割や価値を見いだせずに結局その灯は潰えた感じで、今後も定期的にまたやってみてはパッとせずのまま、みたいな感じになりそうです。
「スペーススクワッド」もそうだけど、子供向けヒーロー物に拘らず、単純に作品としての完成度を高めれば面白い物は出来そうなだけに凄く勿体無い。
Super Hero Taisen Alternate Trailer | 仮面ライダー×スーパー戦隊: スーパーヒーロー大戦
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