原題:Wandavision
監督:マット・シャックマン
原作:MARVEL COMICS
配信ドラマ アメリカ 2021年 全9話
☆★
待ちに待ったMCUフェイズ4遂に開幕!
本来の予定なら既に「ブラックウィドウ」「エターナルズ」が昨年公開済み、ドラマの方も確か「ファルコン&ウィンターソルジャー」が最初の予定だったんじゃなかったっけかな?こちらの「ワンダビジョン」は何作目かで、ワンダがその後に「ドクタースレンジ2」の方にも出演とかいう流れだった気がします。
それがコロナの影響で結果的に先陣を切る事になりました。ディズニープラスでの配信という事で、1週間前くらいに私も登録。MCU作品だけでなく、マーベルアニメやドラマ、ドキュメンタリーなんかもあってこりゃ凄いじゃん!マーベル関連だけでも見るものが山ほどあると配信サービス初体験の私は胸を躍らせていたのでした(時間が無くてまだ「マーベル616」を何本か見ただけですが)
そして遂に昨日から待望のワンダビジョン配信開始!
あれ?何かいつもより読み込み重い?これはMCU人気あってこそかな?アクセス集中しすぎて重くなってるんだろうと。もはやエンタメ業界の王座の位置にまで登り詰めたマーベルスタジオですから、古参のアメコミファンとしてはちょっと誇らしくもある。
・・・等と最初は思っていた時期が私にもありました。1話目。2度くらいエラーが出て止まりましたが、まあなんとか見れました。続く2話目。んんん~1~2分くらいでエラー。何度も何度も入り直して頑張って見ようと試みましたが・・・なんかもうイライラしすぎて全く話に集中出来ず。
あっ!これダメな奴だ。頑張って1~2分づつ最後まで見た所で心から楽しめないや、と思って諦めました。で、翌日(本日)たまたま朝早く起きて時間があったので2話目をようやく見る。朝でアクセス少ないからか、本日は普通に見れました。
いやそれでももうダメね。止まらないかどうかを心配しながらで、しかも寝起きですぐ見た所でなかなか楽しむ所にまでは至らず、という感じでした。
そういった背景も含めての超低評価です。最後まで見ればきっと面白いに決まってますが、まずは記録としてそんな感じだったと残しておきたくてこれ書いてます。だから深い考察とか、深い感想とか今回はさっぱり出ませんのでご容赦のほどを。
マスコミ向けの先行試写だと3話目までの公開だったようですので、多分そこで何かしらの引きというか、仕掛けみたいなのがあるのかなと思います。要は「まどマギ」のマミさん方式なのでしょう。
というか初回は一気に2話配信で、あとは1週間ごとに1話つづ公開になるっぽい?最終話が3月というアナウンスがあったそうです。こういう配信ドラマって一気に全話ポンっと配信されるわけじゃないのか?
配信サービス自体、私は初体験ですし、そもそもドラマは普段あまり見ないのでよく知らなかったんですけど、昔はよく○○が何日に配信開始されるから、その日は有給とって一気に見るぞ!みたいな感じでよく言われてませんでしたっけ?一昔前の「24」とかああいう時代ともまた変わったのかな?
よくよく考えれば、一気に全話配信しちゃうと、お試し無料期間とか1カ月料金とかで全部見て退会ってなっちゃうから、小出しで何カ月かかけるの当たり前か。
あと、こういうのって大体1話45分程度なのかと思ってましたが(TVじゃないので時間は厳密には決まっておらず話数によって時間は多少違うってのは知ってましたが)今回のワンダビジョン、30分前後と凄く短い。
状況的に何がどうなってるのかとかもわからないので、え?これで終わり?感は否めませんでした。海外ドラマの代名詞的な作り方でもある、次への気になる引きをこれでもかとやってくる、という感じでも無かったですし、これよっぽどのファンでも無い限り、1話切りとかされんじゃね?と思ったくらいでした。
要所要所で気になる部分は出てくるし、不穏な空気が流れてる感じは勿論面白いのですが、基本私は漫画でもアニメでも、完結してから一気に見たいタイプの人です。(だから基本1話完結で毎回楽しく見れるプリキュアや戦隊が好きって言うのもある)今回はMCU延期続きで、早く新作が見たいっていう一心で飛びついちゃいましたが、1話づつ感想とか書いたりはしないと思います。
そもそもね、「今回はシットコム形式で~」って散々言われてるけど、そのシットコムって何よ?私はそのシットコムをよく知りません。調べたらシチュエーションコメディーを略してシットコムって言うのね。観客の笑い声が入ってうんぬん、みたいなのはまあ確かに見た事はあるわな。
私が子供の頃は「アーノルド坊やは人気者」とかやってたし、ああいうのを言うのか。2話目でパロディーとしてやってる「奥さまは魔女」とかもきちんとは見た事無いけどニコール・キッドマンがやってた映画は見たな。
うん、でもまあなるほど、ワンダも確かに奥さまは魔女だな確かに。そういう意味じゃ面白いです。
そもそも、ワンダ・マキシモフって、原作ではスカーレットウィッチがヒーロー名がMCUでもそうなってるけど、映画のみだと魔術師系では無いですよね。ミュータント設定も映画だと無いので、インフィニティストーンの実験で作られた超能力者みたいなもん。原作では現実改変能力で、アベンジャーズ壊滅やら、ミュータント撲滅とかワンダが原因で散々な事をやらかしてるので、マーベルユニバースにおいてはかなりの特殊な位置にいるキャラですが、はたしてMCUでそれがどこまで生きてくるのかっていう話。
今回はスカーレットウィッチと彼女が呼ばれる由来が語られるという事らしいので、今後はその辺りに期待という感じでしょうか。アグネスって名前のおばさんが出てきてましたが、おそらくは彼女が原作における魔術の師匠的な存在のアガサ・ハークネスっぽい感じはしました。
一応、今回の話の原作的な位置付けとしてトム・キングの「ヴィジョン」があるわけですが、2話目までの時点で、その要素はあちこちで見受けられるものの、その原作のシチュエーションを使いつつ、物語としてはヴィジョンではなくワンダの方を軸にして
描く、という感じかな。
多分、今回のドラマにおけるヴィジョンはワンダの作りだした幻影。そして、その現実改変の精神世界?を監視する側が居て(ソード?AIM?ヒドラ残党?)そのワンダを利用しようとする悪魔的なヴィラン(メフィストとかか?)が居つつ、また別の勢力としてアガサ・ハークネスが魔術師側から密かにワンダを監視&保護している、というような感じに思えました。4つどもえの戦い、みたいな?ここまで複雑だと、確かに映画じゃなくドラマ向きなのかも、という気がしないでも無いです。
ええと、MCUの新しさ、斬新さって、要は長年やってきたコミックの文法を映画に落とし込んでみよう。コミックを読む面白さを映画で再現してみよう、っていう所に新しさがあったんじゃないかと。そういう視点だと、これまでのMCU映画23作品が、コミックで言う所の各ヒーローの個人誌や、大型クロスオーバーイベントのオンゴーイングの面白さを映画に落とし込んできたと私は思ってます。
で、そのMCUが今度はドラマをやる事になった。まあこれまでも「エージェントオブシールド」とかネットフリックスのディフェンダーズへ至る一連のドラマも一応はMCUの世界としてやってきてるものはありましたが、映画がドラマに影響を与える事はあっても、その逆はほとんどない形でしたし、今回から映画と同じマーベルスタジオが作るMCU作品の一つと正規に位置づけられた作品。
これ、コミックで言う所の、リミテッドシリーズとかミニシリーズとか言われる、あらかじめ短いスパンで最初から完結させる事を前提とした形で描くシリーズがあって、そういう面白さを今度はMCUに落とし込んでみよう、みたいな感じになってるのかなと。表記的には今のドラマの恒例に倣って「シーズン1」とはついてますけど、人気が出たら次のシーズンに続く、みたいなのではないですよね、多分。
ストーリーそのものも楽しみですが、個人的にはそんな感じで、映画で頂点を極めたマーベルスタジオが、次の仕掛けとして出してきた「ドラマ」という分野でコミックのどういった面白さを出してくれるのか?と言う点に注目していきたい所です。
ただまあ、配信日にまともに見れないっていう状況だけは改善してほしい所。なんでも聞くところによると「マンダロリアン」でも同じような事があったって言うじゃないですか。いやいや、そこは同じ過ち繰り返してるんじゃねーよ、と厳しく言っておきます。今後のドラマも見て行くし、今後もお金払っていくのでそこはお願いしたい。
MCUじゃないけど、結局劇場公開は見送られてしまった「ニューミュータンツ」も2月頭に配信されるっぽい?「ワンダビジョン」と共にまずはそこを楽しみにしてます。
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