僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ホワット・イフ...?(MCUその28)

www.youtube.com

原題:WHAT IF...?
シリーズ監督:ブライアン・アンドリュース
アメリカ 配信アニメ 2021年 全9話
☆☆☆☆

 

マーベルスタジオ制作の初のアニメシリーズ。
MCUの正規のシリーズ作ながら、まあアニメだし、もしもの世界を描く1話完結のオムニバス集だしな・・・ぐらいの派生作品として楽しんでましたが、まさかこう来るのか!という感じで、最後まで見終えると、いや流石はマーベルスタジオだ、と唸らされました。

 

全9話とやや中途半端な話数ですが、コロナの影響で制作が遅れて1話飛んだそう。おそらくは最終話で出ていたサノスの装備を纏ったガモーラの話だと思われます。シーズン2の制作も決定していて、そちらに回す事になったとか。

 

ただ、シーズン2があるとは言え、思わせぶりな展開で次へ続く、的な良くも悪くもなアメリカドラマの終わり方では無く、9話できっちりストーリーとしては一区切り。私、1話づつのクリフハンガーは良いと思うんですけど、シーズンをまたぐクリフハンガーは良く思わないタイプで、同じMCUドラマなら「ロキ」がそれやっちゃってて、私の中で評価が低くなっちゃった要員の一つです。MCUじゃなくDCの方でも「タイタンズ」がそれやってて思いっきり萎えた。

 

まだ解決していない謎が残ってる、ぐらいならまあ良いんですけど、一応の区切りはつけてほしい所。というかオムニバス作品で区切りとか言ってる時点で多少ネタバレ気味ですが、とりあえず1話ごとに一言感想。

 

の前に、今回を「シーズン1」として語るなら、MCUのフェイズ3までという枠組みの中でのホワット・イフ。あくまでここまでのMCUの世界観でやっているというのが特徴。もしもウルヴァリンキャプテンアメリカの代わりになっていたら?とかそいういう未登場のX-MENネタとかは使えない感じで、一応MCUの世界観と繋がっているとされていたネットフリックスのデアデビルとかのドラマとかのネタも無し。

今後デッドプールとかもMCUに合流してきたなら、その時は使えるはずなので、ますます「もしも」の幅が増えて行くでしょうし、そうなればまた「ホワット・イフ」の新シーズンが始まった時により新鮮味を維持していけると。そこは面白味ですよね。今回はMCUフェイズ3までの登場キャラっていう枠組みがどんどん使えるキャラが増えて行くって感じで、そこは楽しみな部分。

 

そして日本語版らしいお楽しみとして、言語だと多くのMCU俳優がそのまま声優やってたりして、特に、お亡くなりになられたブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンさんとかは先にこちらの収録は済ませてあったりと言語なりの良い部分もあるんですけど、MCU俳優全員が参加してるわけでもなく、例えばキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは代役になってますが、日本語版は中村悠一がそのまま続投と、そこは違和感なく観れて嬉しい部分です。逆に芸能人関係の声優は全員本業声優に置き換えられてますが、今までと違う違和感はありつつ、個人的にはやっぱり声優さんの方が声の表現力は豊かだと思うので、そこもアリな方向で。

 


■第1話 もしも…キャプテン・カーターがファースト・アベンジャーだったら?
ペギーがスティーブの代わりに超人兵士になる、という面白い展開ながら、ああ、じゃあスティーブの活躍は無くなるのか、と思わせておいてのあのひ弱なままスティーブもヒーローになるというのが最高。

 


■第2話 もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら?
こちらはブラックパンサーの話では無く、ガーディアンズがメイン。頼り無いクイルと違って超有能なティチャラがリーダーだと宇宙の勢力もこんなに変わる!なんとサノスまで部下っていう驚きが凄い。

 

■第3話 もしも…世界が最強のヒーローたちを失ったら?
アベンジャーズが結成されない世界。速効で死ぬトニーの扱いが酷いけど笑えます。なんとフューリーを憎むあいつが黒幕だった、というのが良くも悪くもで面白い。

 

■第4話 もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら?
ストレンジ版「まどかマギカ」か「シュタインズゲート」30分という短い尺でまどマギとかシュタゲを再現

 

■第5話 もしも…ゾンビが出たら?
原作でも人気の「マーベルゾンビーズ」のMCU版。権利的に色々ありそうなスパイダーマンもメインで登場。生き残ったチームもいろんな作品の寄せ集めで結構新鮮な面子。一人、こいつ誰だ?という普通の人が交じってたと思ったら、アントマンの泥棒仲間のあいつだったのか。

 

■第6話 もしも…キルモンガーがトニー・スタークを救ったら?
まさかのキルモンガー主役回。人気キャラですが、1回で出番の終わったヴィランをこんな形でMCU内で色々な絡みが観れるという面白さ。オムニバス作品として見るなら、1話2話とこの6話が特に面白かったかも。

 

■第7話 もしも…ソーがひとりっ子だったら?
マイティ・ソーならぬ、パーティ・ソーが描かれるギャグ回。シリーズ屈指のコメディ話なのに、こんな不穏なラストで終わっちゃうの?本筋ではない世界だから、結局は消滅する世界って言う縛りがあるのかなぁ・・・

 

■第8話 もしも…ウルトロンが勝ったら?
キルモンガーと同じく、1回のヴィランで終わったウルトロンを再評価させる回か。原作でも何回も復活する大物ヴィランの一人だしねぇ・・・サノスの代わりにウルトロンが全てのインフィニティストーンを集めて手に負えない強さに。

 

・・・って、ん?ええっ?まさかのマルチバース介入に、あくまでただの監視者だったウォッチャーのとこまでウルトロン来ちゃったぞ?つーかウォッチャーお前戦えるんかい!
ええぇぇぇ?という驚きの展開で次回へ続く。


おいおいおいおい、これは予想外。

 

■第9話 もしも…ウォッチャーが誓いを破ったら?
まーさーかーの!ただのオムニバス作品かと思いきや、今回の「ホワット・イフ」全話がここに収束して一つの繋がった話に。
各話から代表者が選ばれて「ガーディアンズ・オブ・マルチバース」結成!

マジか!?これは予想外です。これは1作品内アベンジャーズ、1作品内エンドゲームみたいな展開に。キャプテン・カーターとナターシャの友情が熱い!そして二人ともシールドで戦うのが最高にカッコ良いです。コメディリリーフとしてのパーティ・ソーも楽しい。

 


いや~面白かった。8話9話が無ければ、楽しかったけどまあ普通かな?ぐらいで終わってたものを、こう来るのか!流石はマーベルスタジオ制作。楽しませ方を心得てるなぁと改めて感心してしまった。

 

今回の脚本で、この先のMCUで使われそうなネタはアイデア出しの時点でボツにされちゃった話とかもあるそうで、最初に言った通り、フェイズ4以降の作品もシーズン2とかなら使えるそうなんですね。「シャン・チー」に「エターナルズ」といった新参キャラに、ドラマシリーズのキャラ、そして今後いずれ登場していくであろう「X-MEN」とか「ファンタスティック・フォー」。「ブレイド」や「デッドプール」もそうですね。どんどんネタの幅が広がっていきそうじゃないですか。本編では扱いの悪かったキャラや、本編では実現しなかった顔合わせとかも、このシリーズならいくらでも出来ると。

 

これ、可能性はまさしく無限に広がりますね。まさしくマルチバース

 

私はMCUって、最前線のエンタメ作品でありながら時代性とか社会性とかもきちんと含ませてある辺りが特に評価してる部分でもあるので、そこに関しては一つの作品としてはちょっと弱いかな?という気はしますが、世界一のIPと言われるくらいにまで成長したMCUですから、こういうファン向けに特化した作品もこれはこれで単純に面白かったし、満足は出来ました。

 

f:id:curez:20211006220535j:plain

関連記事

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com

 

curez.hatenablog.com