僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ガンダムビルドリアル

www.youtube.com

GUNDAM BUILD REAL
総監督:本広克行
監督・共同脚本:田中佑和
ネット配信ドラマ 2021年 全6話
☆☆

 

まさかの実写ドラマガンダム作品。
とはいえ、ビルドシリーズの1作としてガンプラをテーマにした作品なので、可能性としては大いにアリかと思います。

 

ビルドファーターズのノリを実写で再現してやるぜ!的な方向では無く、あくまでリアルにああいうガンプラバトルがあったらこんな感じかな?というのを描きつつ、高校生の青春ドラマという感じで作ってある。

 

う~ん、ええと・・・まあ正直面白いかと言えばとても微妙でした。でも私はこういう志自体は買うし、評価はしてあげたい。勿論、時間を無駄にしたなとまでは思わないし、面白い部分はあったんだけど、なんか全体的には凄く惜しかった。

 

毎回、バトルシーンは律儀に出てくるんだけど(そこは本広の富野演出リスペクトかと思われます。)基本的に出てくるガンプラとCGモデルはRG(リアルグレード)がメイン。多分、RGのCGデータをそのまま流用して使ってると思うんだけど、バトルでのルールとかレギュレーションがよくわかんなかった。

 

まあそこって結構アニメの方のビルドファイターズも個人的に疑問だった部分なんだけど、例えば今回、水性塗料より油性の方が定着力が強いんだ!みたいな発見がドラマ部分で語られたりするけど、そこが特にバトルで生かされるわけでもないという変な作りでした。ざっくり性能が上がるとかは言われてるんだけど、それがどう生きたかとかが全然わからない。

 

しかも途中で何度かMSが壊れた!みたいなシーンがあるんだけど、元がRGでパーツが細かいから、ただフレームから外装パーツが外れたようにしか見えないし、直す時もただそれをつけ直ししてるだけにしか見えなかったんですね。


そりゃRGだったらパーツ外れるわな。ルールでどうなってるかしらんけど、ポロリが嫌なら接着剤でくっつけちゃえばいいんじゃないの?とか単純に思う訳で、このビルド世界ではどういうルールなんだろう?と疑問に思ってしまった。

 

元機体がよくわからないくらいにカスタマイズしたオリジナルMSとかでなく、あくまで既存の機体にちょっとだけ武装をつけたり、ぐらいなのは全然構わないんだけど、RX-78がユニコーンとかクアンタとか、見た感じに性能が違うように見えるMSに対して、なんとなくボヤっと勝てたようにしか見えないのはとても残念。

 

カスタマイズであんな工夫をしたから勝てたんだ!だとか、相手のプラモはここが弱点なんだ、的なロジックが全く無いので、いくらSEEDの福田己津央がバトル演出してようが、イマイチ面白くなりませんでした。

 

ちょっと偏見も入ってますが、ラストシューティングとか、要所要所のガンダムゼリフとかも、監督が本広克行って聞いちゃうと、どうせ表面だけをなぞってそれをオマージュとか言っちゃうんでしょう?と逆にうすら寒く感じてしまいます。

 

今回、ガンダムバズーカが凄く作り込みしてあるので、強力だけど自分の肩が壊れるくらいにバランスがあってない、という設定なので、かたくなにバズーカ2本はダメだって言うんだけど、作り込みしてあるのは1丁だけで、スペアは普通のバズーカのはずだし、RX-78のバズーカ2丁っていわゆる最終決戦仕様としてファンには馴染み深いはずですよね。あれだけ引っ張ってきてそこを外してくるのも謎ですし、06Rの高機動型をシャアザクって言ってるのもね、なんかもう気になっちゃって。あれはあくまでシャアザクとして作ってるものに06Rの脚部を使ったっていう事なんだろうとは思うのですが、個人的にちょっと思いだしてしまう事があるのです。

 

凄い昔の話なんですけど、車のダッシュボードにコンバージだか並べて飾ってるのをたまたま見かけたんですよ。赤いズゴックに赤いゲルググジオングもあったっけかな?シャア専用機を並べてるんだなって。で、当然赤いザクもあったわけですが、いやいやいやいや、それ、ジョニー・ライデン機の方だし!と突っ込まざるを得ませんでした。ドライバーさんは居なかったんですけど、まあライトな人なんてそんなもんだろう、それはそれで微笑ましいし、オタクがどうこう言うのもね、野暮だよなとは思いつつ、オタク的には全然違うし!ってどうしても気にはなってしまう部分だしで、ちょっとモヤモヤしてしまった。なんかそんなのを思い出してしまってね。

 

ガンダムバズーカの方もそうですし、ロングビームサーベル(劇中ではジャベリンって言ってたけど何で?)も、その前にザクウォーリアで、長物を持たせる時は後ろにも重量のあるものを持たせるのがポイントだよってせっかくアドバイス貰ってるのに、何故か素振りを練習したからOKとかいう変な感じになっちゃってて、ん?じゃあ剣道の段位とか持ってる人が勝つ競技なんじゃないの?とか、余計な事を考えてしまって、乗り切れませんでした。

 

タッチパネル操作、スティック操作、モビルトレースシステムとか、一つじゃ無くて色々な操作方法が自分で選択できるっていうのはとても面白い部分だとは思うのですが。

 

そんな感じで、、MSバトルに関してはあまり良い印象は持てず。
逆に退屈そうなドラマパートの方がむしろ面白かった。

 

いかにも童貞くさい(高校生1年生とかですしね)男集団がある意味とてもリアルです。あまりイケメンという感じでは無く、いかにもその辺に居そうな感じがむしろ良かかったし、逆に一人今風なイケメンの子が居て、女の子にもてそうなんだけど、彼は女の子どうこうじゃなく他の誰より真剣にガンプラに打ちこんでて、ライバルチームに移籍してしまう、という流れはとても良かった。チーム5人ってのは流石に多い気はしましたが。

 

逆に主人公は、彼なりに一生懸命やってるんだけど、歳相応で女の子にも興味があってて、言葉にはしないんだけど、内心彼女に良い所を見せたいから頑張る、ぐらいの感じなのが微笑ましい。

 

で、そんなお目当てのヒロインは、ありがちな田舎の閉塞感から逃げ出したいタイプのこれまた青春物にはたまにある路線。打ち込むものがあって男子達はいいなぁとどこか羨ましく思ってる感じ、主人公が頑張れば頑張るほど、それが切っ掛けになって、じゃあ自分も一歩踏み出して見ようかと、東京へ出る事を決意するのであった、という切なさが面白味でした。

 

好評であれば続きも作りたい、という欲張った感じの作りでしたけど、青春映画にしたいんだったら、今回で終わりと割り切った作りにしてそのドラマの完成度を高めておいた方がずっと良かったのに、と残念でなりません。

 

もしこの先に、全国大会に進んでふたたび再会して的なハッピーエンドを想定してるなら、そんなのは絶対に作らない方が良いです。もし作るのだとしたら、彼女の決断が、もっと悲しい現実をつきつけられて、みたいな無情さをより強調してくれるのならアリかもしれないけど。通過儀礼的に、何かを失って、少年少女はまた一つ大人になった的なものなら私は観たいです。

 

ガンダムっていうコンテンツがここまで大きくなった今なら、それを使ってまた別の表現をしたいっていうの、私は大いに評価したいし、それが実写であろうと青春であろうと、その試みは私は支持したい。

 

先日見た「前田建設ファンタジー営業部」なんかまさにそんな感じだし、新しい事に何でも拒絶反応示してたらさ、何も生まれませんから。勿論、そんな簡単には行かないし、新しい何かの足元には有象無象の屍が積み重ねられたりしてるのが現実ですけど、「ビルドリアル」を謳うならそういう挑戦はどんどんして行った方が良いと思うし、その点に関しては今回の作品も評価はしてあげたい所です。

 

さて、そのうち「Gセイバー」でも見返しておこうかな。

f:id:curez:20210726234551j:plain

 

関連記事

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

 

curez.hatenablog.com