僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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デリシャスパーティ♡プリキュア 第1話「ごはんは笑顔!変身!キュアプレシャス」

www.youtube.comDelicious Party♡Precure
シリーズディレクター:深澤敏則
シリーズ構成:平林佐和子
プロデュサー:安見香
TVアニメ 2022~
☆☆☆☆☆

 

プリキュアシリーズ19作目「デリシャスパーティ♡プリキュア」遂にスタートしました。というか、19年目とかいうと、次がもう20年目なのか!と、始まったばかりなのに次の節目に目が行きがちです。

 

5周年、10周年、15周年と、節目に色々な仕掛けをやってきましたし、プリキュアを親子コンテンツにするには20年必要ってのは、東映側の初代プロデューサーの鷲尾さんが以前から言ってた事なので、そこからまた新しい作り方をしていく感じかなと思って、そこは期待してますが、まだその話は早いですね。19作目のこちらだって、ただの繋ぎで作ってるわけじゃねーよ!という意地は見せてくれるはずです。

 

今回のキャッチコピーは
「ごはんは笑顔♡みんなあつまれ! いただきます!!」
という事で、まあ食育とコミュニケーションみたいな所が軸になっていくと思われます。

 

過去のプリキュア記事でも何度か触れて来ましたが、プリキュアは基本、毎回毎回世界観やキャラクター、スタッフも一新して作ってあるので、シリーズと言っても続編では無く、ストーリー上の繋がりは無いのですが(オールスターズやバトンタッチ回はあくまで特別編的な位置付け)テーマや作品の方向性みたいな所で、大きく分けて今は4期目という感じ。ただこれは公式的なものではなく、濃いファンの間ではそんな感じの認識になってる、程度の話です。

 

1期目は1作目初代「ふたりはプリキュア」から5作目「Yes!プリキュア5GoGo」まで。1作目は過去の女児アニメには無い型破りで斬新なものとして始まった所からスタートして、3作目の「スプラッシュスター」でタイトルは継続しつつ、キャラクターを一新するという、これまた過去の同系列のコンテンツには無い挑戦をしつつ、次の「5」で今のスタンダードに近い形に変化させた、という感じ。


基礎を作ってる段階なので、共通するテーマは何だろう?という感じもしますが、バトル物ながら日常の方に比重を置いて作られてあって、強大な敵を倒す事を目的にするんじゃなく、自分達の大切な世界や日常を守りたい為に戦う、というのがプリキュアなんだっていうのは徹底されていた部分でした。

 

そこからプロデュサーも交代して2期目に突入。6作目「フレッシュ」から11作目「ハピネスチャージ」辺りまでが2期目と捉えて良いかと。ここは前作までで築き上げてきた基礎を受け継ぎつつ、世間にもシリーズ物としての認識や知名度も高まって、スーパーヒーローとしてのプリキュアっていう所が色濃く出ていた時期でした。1作目から日曜の朝ですし、枠は変わって無いですが、仮面ライダースーパー戦隊と並ぶ「ニチアサ」っていう枠組みとしての、その中で女の子向けのスーパーヒーロー物がプリキュア、みたいな認識はここで一気に高まったような印象。

 

そして次の3期目とも言えるのが12作目「Go!プリンセス」から16作目「スタートウィンクル」辺りまでで、ゴープリもヒーロー色は強いのですが、この辺から「夢や理想」を主軸に描くようになって来ます。ここはやっぱりゴープリでテーマを転換させたのが秀逸で、ヒーローとしてのプリキュアを描いてきた先で、じゃあヒーローって何だろう?子供達のお手本になる存在ってこういう事かな?みたいな夢や理想、大人から見た時に子供達にはこうあってほしい、世界はこうあってほしい、というのを描いて以降の作品もそれに続いたような形です。


だからここの期間は、最終回で、主人公達が大人になった姿が毎回描かれました。見てる子供達に対して、貴方達が大人になった時にここで描いた夢や理想を忘れないでね、っていう願いを子供達に託したわけです。

 

で、今の4期目に突入。17作目「ヒーリングっど」18作目「トロピカル~ジュ」ではテーマとして子供達の夢とか先の話では無く、「今」を主軸に描かれてました。まさに今回の「デリシャスパーティ」もそんな流れにある作品かと思います。

 

ヒープリからコロナ禍に重なったわけですが、ヒープリだって当然制作の準備期間がわるわけで、1以上前から企画は動いてます(そこ考えるとデパプリが始まったばかりですが、次の20作目の準備とかももう始まってるって事ですよ)。ヒープリは敵がビョーゲンスという病原体でしたので、いかにもコロナを重ねる形にはなってしまいましたが、作り手も、たまたまそうなっただけで、そのままコロナの暗喩とかには捉えないでほしいって言ってましたが、そもそもヒープリだって別に病気を描きたいわけじゃなくて、「生きること」をテーマにして描きたかったわけで、じゃあ何でそんなテーマを選んでるのかと言えば、そこはちゃんとその前までのシリーズの積み重ねを踏まえた上での流れです。


「魔法つかい」「アラモード」「HUGっと」「スタートゥインクル」と、多様性が価値観のベースとして描かれてます。そこに対しての理想はこうだよねっていうのを描いてました。

ポリコレやダイバーシティの押しつけだって嫌う声もちょこちょこと見受けられましたが、そこは何が起点になってるかと言えば「生き辛さ」なんですよね。夢や希望、理想を掲げるのは大切だけど、そんな将来の前に、子供達は、そして自分達はこのつらい現実を生きていかなければならない、まず生きて行くだけで必死な世の中になってしまったと。

そんな人生バトルロワイヤルだか、生き残りをかけた椅子とりゲームみたいになっちゃった世の中で、まずは「生きろ」と、もののけ姫じゃないけれど、そんなテーマを描かなければならない世の中になっちゃった。その上で経済格差社会にコロナ禍と、ますます分断が広がっていく中で、じゃあプリキュアは何を描くべきなのか?っていうのが今の4期目のシリーズなんですね。

 

そこで「デパプリ」ですよ。
何でデパプリ1話の感想を書くのに何時の間にプリキュア総括みたいな事を書いてんだよって、書いてる自分もビックリしてますが、まあそんな流れがある上での作品なんだよ、というのを説明したかっただけです。

 

わぁ~ゆいちゃん可愛いな、とかだけ書いても別に良いんだけど、私にとってのプリキュアはそこだけじゃなく、そういった流れも踏まえての面白さなので、そこは明確にしておきたい部分なので。っていうか1年後に最終回後の感想を書くのにこの記事を見返すから、結果的にそこの流れどうなってるのかな?というのを視野に入れて書いてるのもあるけど。

 

という前置きはほどほどにしといて、デパプリです!

 

監督は深澤敏則さんという人で、「ミラクルリープ」の監督もやってた人で、それ以前だと「ワンピース」なんかも一時期シリーズディレクターやってたっぽいですね。

シリーズ構成は平林佐和子さんで、過去に何本かはプリキュアの脚本もやってますが全体の流れを作るシリーズ構成としては初。

プロデュサーの安見香さんは「ヒープリ」に続いて2度目のP。ヒープリはどちらかと言えば脚本の香村純子の色が強かったのかな?例えば「スタプリ」だと柳川Pの色が凄く出てた作品かと思うので、プリキュアだと、どの立場の人の色が強く出るかは作品によってまちまち。なので今回はちょっと予想がつきにくい感じがします

 

プリキュアに限らず、映画でも漫画でも小説でも音楽でも何でもそうなんですけど、いわゆる処女作っていうのがその人の根っこにあるものが一番出やすいんですね。だって、自分はこういうものが作りたいんだ!っていうのを初めての作品に詰め込むものだから。


深澤監督にしても平林脚本にしても、過去にシリーズに関わってる中で、自分がメインでプリキュア作るとしたら、こういう事がやりたいな、って思ってた物を出してくるはずです。もしこれが2回目3回目としてやると、同じ事をやっても仕方ないので前回とはまた違う物をって捻った感じになりがちなので(そこがハピチャでモロに出てましたし)今回はそういうのではなく、純粋でフレッシュな感じの作品にはなるのかなと。

 

素人目に見えるものとしては、やっぱりこのコロナ禍で、みんなでワイワイ食事したりとかは出来ないようになってる中で、(だいぶ前にニュースで見ましたが、学校の給食とかも私語厳禁で黙々と食べなきゃならないみたいになってるとかやってましたし)ただのグルメ方向とかではなく、そういうコミュニケーションの楽しさみたいな所を描くのかなとは思います。

 

え~と、私個人の感覚で言えば、勿論、美味しい物は好きですけど、実はそんなに食にこだわりは無いです。私、旅が好きなんですけど、その目的に「食」は一切入ってません。


東北6県+新潟、後は北関東方面とかが行動範囲だったりしますが、旅に行っても朝から深夜までオタクショップ巡りに少しでも時間を費やしたいし、大概はコンビニでおにぎり買って移動時間中に済ませたりしてる。10県とかまたにかけて動いてたりしますがその土地の名産とかロクに食った事が無い。


でも少し時間あったり休憩みたいな感じで食事をとる時は、いかにも地元のラーメン屋とか定食屋みたいなとこに入るのは好きだったりはする。全国チェーン店とか遅くまでやってたりして便利なんですけど、選ぶなら見た事も聞いた事もないとこにふらっと入るのが好き。旅は日常からの逃避でもあるので、いかにも旅してますではなく、知らない土地の知らない場所にふらっと紛れ込みたいんですね。非日常じゃ無くて、日常の中なんだけど、自分を知ってる人はこの世界には誰も居ないと思える事が私にとっての癒しなのです。どんだけ普段疲れてるんだよって話ですが。

 

それはともかくデパプリに話を戻して、究極のメニューVS至高のメニューとかそっち方向では無さそう。単純に、みんなで食べるご飯はおいしい、それを奪おうとする存在は許せない!みたいな話っぽい。

 

トロプリのラストでも、みんなでトロフェスを成功させるんだ!だから何度でも立ち上がれる!的な日常が大切的な展開があったけど、その辺りは初代から続くプリキュアの精神性でもありましたし。そういう意味じゃデパプリも割とスタンダードな感じかも。

 

個人的にはやっぱりヒープリからのサバイブ3部作としてああこれがプリキュアからの今への返答なんだって所が見たいけど。

 

見た目に関してはメチャメチャ可愛くって好きな部類。こちらもプリキュアには初参加の油布さんという人がやっていて、良くも悪くもアクが無いような印象。クセがないと言っても良いかな。

 

プレシャスはおにぎりで和装モチーフ、スパイシーはパンで洋装、ヤムヤムはラーメンで中華モチーフとそれぞれ面白い部分がある。今回の1話のプレシャス変身シーンではバックで稲穂が輝くと言う、よく考えると変な絵がありましたが、そういうのは逆に面白味です。ただのアイドル風の可愛い衣装ってだけで無い所にこの手のジャンルは面白味が出てくる。

 

そしてプレシャス、ゆいちゃんは意外と元気っ子というかスポーツ万能っぽい描かれ方でした。勿論そこは、「運動して動いておなか減った時の方がごはんは美味しく感じるよ」っていうロジックありきでの描写。


何気にピンクはラクロス部のエースだった初代のなぎさ系譜のスポーツ女子と、運動が苦手な子の両方どちらも混在してますが、今回はあちこちの部活の助っ人で呼ばれるという、「スイ」の響と同じタイプの子でした。そこはちょっと意外だったかも。

 

ツリ目のスパイシーも私の性癖的には好きだったりしますし、声優さんで馴染みがあるのはやっぱりヤムヤムの井口さんだったりもしますので、どのキャラも好きですが、一応開幕の時点ではヤムヤム押しです。

 

ここもプリキュアの毎年楽しみな部分なんですけど、第一印象でこの子が好きかなっていう所から、1年間のドラマを通して、自分の中での押しキャラが変わったりするのもまた楽しい所。まあ1年経てば全員に愛着が湧いて、どのキャラもいいなってなるもんなんですが、やっぱり一応の主役としてピンクの主人公が一番掘り下げは大きくなるので、終わった後はピンクが一番好きかなってなるケースが割と多い。トロプリは最初から最後までみのりん先輩押しでしたけど。そんな自分の中での変化もまたプリキュアを1年通して見る面白さの一つ。

 

とまあまた長々と書いてしまいましたが、デパプリの第1印象としては安定したスタンダードな面白さを期待させる、っていうとこでしょうか。

 

ああ、そうそうプリキュアとは関係ないんだけど、パン、ご飯、麺類モチーフでお米担当のゆいちゃんってね、「アイドルタイムプリパラ」と思いっきりかぶってる。

www.youtube.comプリティーシリーズ全体は見てないけどプリパラのみは見てて好きなので、
なんかそれはそれでちょっと複雑。

 

 

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