僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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さよなら絶望先生 ドラマCD『絶望劇場』

さよなら絶望先生 ドラマCD「絶望劇場」

原作:久米田康治
脚本:小出克彦
発売:キングレコード
ドラマCD 2008年
☆☆☆☆

TV放送されることの無かった、原作エピソード六編を収録…

一・「ゼロの特典」
二・「惜しみなくチョコは返す」
三・「蟹優先」
四・「今の武蔵野は闇である」
五・「世界の中心で愛を避ける」
六・「ツルムの小心」

 


帯に2期の放送スタート日が記載してあるので、1期と2期の間に出たものっぽい。
私は何で絶望先生にハマったんだっけかな・・・ってああそうか、大槻ケンヂが主題歌をやってるので、それ切っ掛けで見てみようかとなって、アニメにハマり、原作も読み漁るようになりラジオの「絶望放送」とかまでっていう感じだった気がします。

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確かアニメやってるどこかの時期に「かってに改蔵」の新装版とかも出てて、そこら辺も全部読んだ。千里ちゃんの原型が改蔵の方の羽美だみたいな話があって、じゃあせっかくだし読んでみようかとかだったっけかな。まあとにかく久米田漫画をここで知ったと。いや「南国アイスホッケー部」の時点で昔ちょこちょこ読んでたりしたけど、この時点ではあの下ネタのイメージしかなかった。

 

作者本人がハンコ絵って自虐ネタしてましたけど、ヒロイン全員が黒髪で(カエレは違うか)先生の服装だけでなくデザインとかも和がモチーフなのが新鮮で凄くツボにハマりました。
基本的にはハーレム物の逆パターンで、全員にモテモテなのは同じだけれど、ヒロイン全員見た目に反してモテたくないヤバイ人しか居ない、というハーレム物のひねくれた
パロディをやってるんだなと。

 

引きこもりにストーカー、虚言癖とかDVにサイコパスといったキャラクター付けが、作者としては単純にやっかいな人として設定しただけなんだろうとは思ったけど、そこに現代的な病巣、現代の病みたいなものを重ねて社会学の視点から語る、みたいな小論文を確か昔書いたはず。いやただのコラム程度の短い奴だっけかな?もう原稿残って無いので忘れましたが、私にとっては割と特別な位置を占めるくらいには好きな作品です。当時コスプレとかもしたなぁ。実際は「田舎っぺ大将」にしかならなかったけど。

 

TVアニメ本編もAパートBパートで2話。3期目辺りになると、会話スピードを速めて2.5話づつやってましたが、アニメも好きだったんですけど、総監督の新房さんじゃなく、監督の龍輪さんの方だっけかなぁ?原作を100%再現するみたいな変なこだわりに走っちゃって、漫画じゃないとわからない表現をアニメでもアレンジしないで「原作通り」やるという思考停止だけちょっと嫌いでした。1期2期くらいの感じで良かったのに。

 

という感じで今回のドラマCD。「文字が無い音声だけでは伝わりにくいネタですね!」みたいに言わせてる場面がいくつかあるけど、そういうのも含めて楽しいですし、絶望先生は基本的に会話劇で、アニメとして絵が動く面白味とかの方向では無いので、普通にOVA感覚、しかも6話分も収録されてるのでお得感があって大変に楽しい1枚。

 

時事ネタとかも多いので、割と古くなりやすいかなとも思うけど、今回聴いてる限りでは普通に楽しめました。あ、初聴じゃなく昔は何度も聴いてましたが、久々に聴いても
非常に面白かった。

 

コミック付属のOADが作られたり、BDの特典で1話分だけ最後に作られたりもしてましたけど(原作の衝撃的な最後はアニメじゃやってないですが)わざわざ予算のかかるアニメにしなくても、こういうドラマCDでも十分だったんじゃないかと思いましたが、これ1枚きりでしたし、絶望的なヒロインだったとしても、やっぱり沢山の女の子をビジュアルで見たいっていう人の方が多かったんでしょうか。

 

ああそうそう、近年になって番宣みたいなので神谷さん当時を振り返ってましたが、当時はあんまり気にして無かったけど、この作品「言い方、言い方!」というか、単純に文字やセリフ、文章の力だけでなく、言い方で面白くしてるって何気にあるよなとこの番宣の奴見てて思いました。

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原作だけ見てたら、これをどうやって声入れたら面白くなるんだろうかって確かに結構わかりにくい作品のような気がします。そこはね、監督なり音響監督が指示する部分でもあるんでしょうけど、神谷さんの力ってやっぱりあるよなとも思う。神谷って、どの作品でも同じじゃね?(それこそ「化物語」とこれとか)とか思う部分も昔は正直あったんだけど、なんかこうやって何年も経って少し客観視というか冷めた視点で見れるようになると、なんだかこれはこれで難しい役だよなと思ったりもするし、言い方で作品の面白さを作ってた部分ってあるようなと改めて思ったり。

 

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