僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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スパイダーマン:スパイダーバース

スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)

原題:SPIDER-MAN:INTO THE SPIDER-VERSE
監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2018年
☆☆☆☆☆


続編の「アクロス・ザ・スパイダーバース」が来月公開と差し迫ってまいりました。
いつの間にかパートワンの表記が消えたんですね。3作目が「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」というタイトルに変更になってたっぽい。1年後の公開予定に入ってるので、同時進行で作ってるんでしょうし、そこ考えるとクリフハンガー的な次回への引きになりそうな予感。2作目だけでも単体で区切りの良いとこまでやってほしいですがどうなる事やら。

 

そこに向けての復習として1の方を。確かこれは劇場で見て以来だったかな?
ソフトも持ってないし配信でも見て無かったはず。

 

原作の方のスパイダーバースは先に読んでたはずなので、へぇ~それのアニメ化か。マーベルのアニメを劇場で見るのは初めてだな、くらいの感覚で見たんだったか?

いや、監督とかは知らないものの、制作・脚本のフィル・ロードクリストファー・ミラーの企画というのは知った上で見た気はします。「くもりときどきミートボール」「レゴムービー」「21ジャンプストリート」とかは当時先に見てた・・・はず。批評家受けしてた作家だったので、そういう人が作る作品なら面白かろうと、それなりの期待はしてたような。

 

アカデミー賞のアニメ部門を受賞したのは日本の公開の後じゃ無かったでしたっけ?
ブログもやってない時期だったので凄く曖昧な記憶。

 


で、実際に見た時の衝撃たるや。日本のセル風アニメでもなければ、ディズニーピクサー系のCGでもない、まさにアメコミをそのまま動かしてしまえ的な、これはちょっと新感覚だぞ!?という印象でした。

そうそう、思い出した。これのちょっと前に「ニンジャバットマン」があって、あれも結構ビジュアルインパクトの強い作品だったのですが、そこを軽く飛び越えて、これは今まで誰も見た事無い奴だぞ?きっとニンジャバットマンのスタッフはこれ見て、自分らの上を行かれたって悔しがるだろうなとか、変な事を思った記憶があります。

 

キャラクター事に違う表現。まさにアメコミ的だし、マルチバースだからこそこんな表現になるっていうのに凄く納得させられたんですよね。アメコミで作品ごとに絵が違うのは作家が違うからという固定概念に囚われず、マルチバースだから表現も違うんだよ、という描き方をしたのは凄く面白いセンスだと思う。

 

原作はあるんだけど、あくまで元ネタというだけで基本的にはほとんどが映画オリジナル。ペニー・パーカーこと「SP//dr」は原作の方だと「エヴァ」のパロディキャラみたいな奴なんですけど、それを萌えアニメ風に落とし込むとか、そこは映画のオリジナルのセンスです。

 

そして今回見返していて思ったのは、やっぱりこのグラフィックのクオリティの高さ。日本のアニメだと、クオリティっていうとスーパーアニメーターがヌルヌルの動きをアニメーションでやる所を超クオリティって言うイメージですけど、スパイダーバースのクオリティって画面全体のルックの面白さみたいな所にクオリティの高さを感じる。

 

アカデミー賞のアニメ部門って、ディズニーピクサーとかその辺はお話の現代性とかそういう所も含めて、ちゃんと映画として評価されてるなとは思いつつ、短編部門とかだとノミネートも含めて、基本的にはアートアニメとしての評価が中心になってる印象。「スパイダーバース」の受賞も、どちらかと言えば後者の視点でこれは新しい表現という部分こそが評価されたのかなという気がしますし、そういう意味でのルックの面白さはやっぱり凄い。

 

それでいてね、お話もちゃんと面白いのが流石だし、映画でのスパイダーマンのパブリックイメージをちゃんと取り入れた上での予想外の展開であるとか、マイルスという新しいスパイダーマンへの引き継ぎとかを丁寧に描いてみせる。ただ見た目だけが派手で新しいだけじゃないよ!ちゃんと中身もある映画だよ、っていうのがやっぱり素晴らしい。

 

個人的に好きなシーンが二つあって、マイルスがスパイダーマンの市販のコスプレ衣装を買うシーン。店員さんがスタン・リーで「身の丈に合わなかったら後から返品できる?」って聞くと、「いつかは合うようになるさ」的な会話をするシーン。張り紙には返品不可とか書いてあって、ギャグシーンでもあるんだけれど、そこはマイルスにとってスパイダーマンは最初は他人の名前だけど、ちゃんとそれが自分の名前だと堂々と言える時が来る的なね、スタンリーからの次世代へのエールにも聞こえて凄くグッと来るんですよね。

 

もう一つ好きなのはスパイダーハム。「この仕事で辛いのは全員は救えない事だね」的な、シリアスとは程遠いギャグキャラのスパイダーハムにそれを言わせるのが凄く良い。センスの良さだなぁと思います。

 

メインスタッフは多分2でも継続ですよね?そっちも期待せずにはいられません。


Dパートの「スパイダーマン2099」ことミゲル君。未来のスパイダーマンが、ペラッペラの古い時代のアニメ世界に入ってしまうという、ハイテクがローテク化する時代の差を生かした一発ギャグみたいなものかと当時は思いましたが、2はどうやら本当にミゲルがお話の軸になってるっぽい。

そして噂される東映スパイダーマンレオパルドンは果たして本当に出るのか?コミック版では実際に登場してますし、その特殊な存在だけに扱いも特別扱いだったりするのでそこにも期待は高まります。「アクロス・ザ・スパイダーバース」超楽しみです。

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