僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ゲッターロボアーク

ゲッターロボ アーク 1 (特装限定版) [Blu-ray]

監督:川越淳
原作:永井豪石川賢
TVアニメ 2021年 全13話
☆☆☆

 

ニコニコ動画で全話一挙放送をやってたので、そっちで観ました。
ただ正直に言うと、ちょっと他に手元で作業とかしながらだったので、やや流し観に近い状態。細部の細かいとこまでは憶えて無かったりするのでその辺はご容赦を。

 

以前にも1度書いたのですが、ゲッターロボは全く思い入れとか無かったものの、スパロボとかでお馴染みですし、一度ちゃんと知っておこうかな?という感じで文庫版でゲッターロボサーガを揃えて一気読み。これはなかなか面白いなと、その後にOVAシリーズを見た感じで、好きな作品ではあるものの、大ファンかと言えば、そこまででもない、ぐらいのスタンスです。

 

今回、「アーク」がアニメ化するという事で、とんでもない企画だなぁと思いながらも1話だけ見て放置してたのですが、一挙放送があるなら見ておこうかという感じです。アニメもね、観たいやつ興味あるやつ結構あるんですけど、私は映画とかつい優先しちゃうんで、なかなか見る時間がとれません。ただでさえブログ書く事で結構な時間を使うようになっちゃって、ますます時間が・・・。

 

そんなんもあって、今回はガッツリ深い分析とか、思い入れをたっぷり語るとかではなく軽い感想程度に。

 

当ブログではこれまで漫画「デヴォ」とOVA「神ゲ」「ネオゲ」の感想とか書いてますが、何故か割とゲッター関係はPV数が高いんですよね。ぶっちゃけ大した事は書いてないし、役立つ情報とか全然無くて、テキトーに書いた感想だけなのになぁと不思議に思ってます。割と他の人は書いてないプリキュア分析で気合入れてガッツリ書いた記事とかの方をむしろ読んで欲しかったりするのですが、そういうのよりゲッターの記事の方が引っかかるって何じゃらほい?と思ってたり。読んで欲しい記事が読まれなくて、どうでもいいやつが読まれやすいとかいうブログあるある。

 

ネットだとゲッターロボ関連の記事って少ないのでしょうか?絶対数が少ないから、ウチみたいな辺鄙な所のチラシ裏ブログが検索で引っかかったりするのか?という気がしてます。

 

それはともかく、アニメ版アークの感想。

一番最初に思ったというか、興味が湧いたポイントは、「これ、どこまでやるの?」という部分です。ご存知の通り、「アーク」はゲッターロボサーガの最終章に当たる部分ですが、原作者の石川賢先生が亡くなられた為、未完です。

 

まあ基本的に永井豪石川賢と言えば、風呂敷を広げるだけ広げておいて、「俺達の戦いはこれからだ」ENDが非常に多い作家です。もはやそこまで含めて今だと作家のカラーになっちゃってるような面もありますし、要所要所でアニメなりの補完部分は入れつつ、やっぱり投げっぱなしエンドで終わるというのも、それが原作リスペクトだから、で許される部分ではある。「そうか、そういう事だったのか」とか言わせておいて、あとは投げちゃえっていうのもある意味凄くゲッターロボらしいって言えますよね。

 

以下はネタバレですので、同じように「最後はどこまでやるの?」と、そこに興味を持ってる方は、まずアニメの方を見て下さい。

 


で、結果は

 






 

基本は未完エンドのままです。ゲッタエンペラーのその後の顛末とかがアニメオリジナルで描かれたりはしませんでした。

 

ただラスト2話辺りはほぼアニメオリジナルで、アークチームの3人のその後とか、隼人の最後とかが描かれて、ゲッターロボサーガの最後ではなく「アーク」という物語の締めくくりっぽい作りにはなってたかなと。

 

シリーズの中で、常に残される存在であった隼人が遂にゲッター線と融合、みたいなものは意図的に強調されて描かれてましたし、拓馬、カムイ、獏が一度はそれぞれの道を選びながらも、再び集結、「3つの力を一つにすれば」というゲッターらしい上手い脚本だなと思いました。

 

俺タタENDではありますが、「ゲッターロボアーク」の物語としてはここまで。次はまた別の新しいゲッターサーガの物語があるんだよ、という解釈で良いと思います。

 

ただ、それを今後私達が観る事が出来るのか?っていうのがまあ微妙な所。どちらかと言えば私は少数派の意見かなとは思うのですが、私個人としては、原作者の手を離れた所で、他者が勝手に続きを書いても良いと思ってる派です。

 

今回のアニメ、未完に終わった原作の先までは描いてませんが、そこをちょっと匂わせるぐらいの追加要素っていう感じでしたよね。私はそこをガッツリ描いて欲しかったなぁ、と思った方です。

 

それは石川賢が想定していたもの、思い描いていたものでは無いかもしれませんよ。でもそこは本来の作者が書いたものとはまた別とハッキリさせた上で、別作者が描いたその後っていうのは私はあっても良いと思う派です。

 

同じように作者が先日お亡くなりになられた「ベルセルク」も私は誰か引き継いで描いて欲しいと思ってる派です。勿論、それはそのまま続刊とかではなく、ここから別の作者が書きましたっていうのを明確にした上での続きであってほしいです。作者が違うならそれは正規の続きじゃないなって思う人は読まなければいいだけの話だし、別の作者で良いのならこういう続きもあるよ、っていうのはあっても良いかなと。私はアメコミ慣れしてるので、違う作者が続きを書くって慣れてる所もありますし。

 

それが面白いものになるのかはホントに未知数。玉砕して、やっぱ何か違うよな、って言われちゃう確率は結構高い気がしますが、アナザー的な感じでね、一応物語としてはこういう続きがあるよ、っていうのは欲しいかなと思います。

 

ゲッターロボデヴォリューション」も割とそれに近い部分もありました。ただこれまで様々な媒体で描かれてきたゲッターは並列世界なんだっていうのも、アメコミファン的には物凄く今更な話で、デヴォも大絶賛まではしませんが、そこそこは面白かったし、そんな感じで川越版ゲッターとして「アーク」の次のサーガとかもオリジナルでやっても面白いかなぁと。

それこそ、これが本当のゲッターロボの最終章とか煽って劇場版やるとかね。まあそこで大成功出来る程にはゲッターのファンというか、コンテンツとしての力は無いかなぁという気はしますし、無謀な感じはしますけど。

 

かつて石川賢の担当編集者だった中島かずきが「天元突破グレンラガン」で自分なりのゲッターロボへの始末の付け方を描いたみたいなのでも良いし、総スカンを喰らう可能性もありそうだけど、個人的には長谷川裕一とかにゲッターへの彼なりのアンサーとか始末の付け方とか書いて欲しいとか思ってたりします。

 

今回、川越監督のセンスだなぁと思ったのは、最終盤の武蔵率いるゲッター軍団に他の漫画とかゲームで生まれたようなスピンオフ系ゲッターっぽいものを潜ませたりしてなかった事。

多分そういうのってファンなら喜ぶと思うんですよ。あれ、ゲームに出てた○○ゲッターだ!ああいうのもちゃんと正伝として取り入れてくれてるんだ、的に。でもそれをあえてやらないのは、まあ権利とかどうのは知りませんが、この作品を集大成的なものとしては考えていないって事ですよね。

 

ラストにも通じる部分ですけど、ゲッターロボサーガの通過点の一つとしての「アーク」であると。そういう捉え方なんだろうなと思う。


まだその先をやる自身が無いのか、自分がやるのはおこがましいと考えているのか、それともやりたいけどファンを納得されられるだけのアイデアが無いのかとか、その辺はわからないんですけど、可能ならその先のオリジナルは是非観てみたいです。

 

少なくとも庵野に「シン・ゲッターロボ」とか「ジエンドオブゲッターサーガ」とかそんなんは作らせないでほしいけど(私は庵野監督そんなに乗れない人なので。実際やってもらったら凄く面白そうではあるけれど)

 

うん、でもまあ、今出来る事を必死にやりました!感は出てた作品だとは思います。

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