SPIDER-MAN & VENOM: DOUBLE TROUBLE
著:マリコ・タマキ(ライター)
グリヒル(アーティスト)
訳:石川裕人
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2021年
収録:SPIDER-MAN & VENOM: DOUBLE TROUBLE #1-4(2020)
☆☆
ヴェノムなのに
カワイイなんて
アリ!?
日本人アーティスト グリヒルの魅力がバクハツ!!
親愛なる隣人「スパイダーマン」、打倒スパイダーマンに燃える「ヴェノム」。
宿命のライバルが…一つ屋根の下ってどーゆーコト?
日本人アーティスト、グリヒルが贈る、
カワイくてシッチャカメッチャカなスラップスティック・コメディ!
つーことで「エターナルズ」と同時に出ましたヴィレッジのマーベル新刊。
ディフォルメが効いたカートゥーン風の絵柄で、ご飯食べる時も寝る時もスパイダーマンはスパイダーマンのままというアイコニックな部分だけを抽出した低年齢層向けの作品。
勿論、マーベルユニバース本編とは関係無しの特別編。グリヒルさんの日本人にも馴染みやすいアートスタイルは、最初は「パワーパック」とか、やっぱり子供向けの所から確かスタートしましたが、「スーパーマン:スマッシュ・ザ・クラン」とかテーマ性の強い作品も担当してたりしますし、「グウェンプール」もレギュラーシリーズだったりと、今ではマーベル、DCどちらにも起用される人気アーティストです。
ライター(脚本)の方のマリコ・タマキさんも、名前的には日本人っぽいですけど、日系も入りつつの、カナダ人の方ですね。オルタナティブ系でデビューして(「GIRL」は日本語版もあり)、こちらも「ハーレイクィン:ブレイキング・ガラス」とかにも起用されたライター。マーベルはこれが初でしょうか?
ストーリーとしては、ん~まあ正直これと言った所は無いかな?という感じもしますが、スパイダーマンとヴェノムが、俺があいつであいつが俺で!?的な入れ換わり話。しかも、その入れ換わりの先に更にまた別の・・・という感じがまさにダブルトラブルっていうとこでしょうか。
スパイディの味方側として、同じアパート(?)に住むゴーストスパイダー(スパイダーグウェン)も登場し、いつもの悪役的なポジションで、グリーンゴブリンとDr.オクトパスも。
まあ見所はグリヒルのアート面だと思うので、そんなに語る事は無いです。
続編?で「ソー&ロキ:ダブル・トラブル」というのも本国では出てるみたいですので、そちらもグリヒルさんのアートですし、いずれ邦訳版が出たりするのかな?
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