AVENGERS & CHAMPIONS: WORLDS COLLIDE
著:マーク・ウェイド(作)
ハンベルト・ラモス(画)
訳:小池顕久
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2022年
収録:AVENGERS v1#672-674(2017-18)
CHAMPIONS v2 #13-18(2017-18)
☆☆☆★
世界の危機を前に、アベンジャーズと
チャンピオンズがついに共闘する!
若きヒーローチームのチャンピオンズが、ついにアベンジャーズと対等になるときが来た!
ハイ・エボリューショナリーの策略により、世界規模の大事件が発生。この事件を解決する為には、世代を超えた二つのチームが共闘しなくてはならない。
しかし、アベンジャーズとチャンピオンズの間には、いまだ活動方針をめぐりわだかまりが残っていた……。
チャンピオンズ第3巻に当たる今回は、アベンジャーズとのクロスオーバー。これ以降もシリーズは続くものの、マーク・ウェイド&ハンベルト・ラモスのコンビはここまでで、次からはまた仕切り直しっぽい。邦訳版は次出るかな?カマラちゃん押しの私はクリエイター変わっても次も読みたいけど。
今回はカウンターアースとの激突を防ぐため、チャンピオンズとアベンジャーズの共闘が描かれる。なんかミニ・インカージョンみたいな感じですね。
因みにこの時点でのアベンジャーズはファルコンがリーダーで、ジェーン版ソー、ハーキュリーズ、ビジョン、アンストッパブルワスプが主要メンバー。力と言う面では申し分無い物の、リーダーとして纏めるサムは大変そうな感じ。
ストーリーの軸となるのはヴィジョンとヴィヴの親子関係。カウンターアースを統べるハイ・エボリューショナリーの手により、ヴィヴが人間化してしまうというのが見所。人間の姿のヴィヴがとても可愛い。
ヴィヴを失ってしまったと思ったビジョンは、再びシンセゾイドのボディを作って、ヴィヴを復活させようとするのだが、魂も二分化されてしまい・・・という見ていて非常に危うい展開にハラハラさせられます。トム・キング版「ヴィジョン」みたいな展開を今後再びやっていくのかと思ったけど、今回で決着はついた模様。多分。それはそれで人間体ヴィヴの出番が短くってちょっと残念だけれど。
アベンジャーズ本隊には、どうしても子供扱いされる事に不満を抱えつつも、2軍としてサブチーム的な位置を目指して独立したのがチャンピオンズじゃない、もっと活動の幅を広げなければと、新たなメンバーのスカウトに動くミズ・マーベル。
いやぁ、カマラちゃん頑張りすぎじゃない?ちょっと前までオタクやってた女子高生があんまり高望みしても・・・と、つい保護者目線になってしまうのはアベンジャーズと同じで、そういうのが癪に障る感じなのかしら?でも元がヒーローオタクだし、詳しいからこそ理想とかもあるんだろうなとは思ったり。
事件が解決した後に早速スカウト。ムーンガール、アイアンハート、パトリオット&2代目ファルコン、前巻にも出てたレッドコーストに声をかける。あれ?パトリオットってヤングアベンジャーズじゃなかった?と思ったら、解説書にも書いて無いけど、このパトリオットはそっちのブラッドレー君じゃなく、また別のパトリオットなのか。見た目的には「マーベルライジング」に出てる方なので、この辺はよくわからなくて混乱する。
マイルス君はそれならゴーストスパイダーに声をかけたい!僕の彼女なんだけど・・・別アースなんだよね、と切りだした所でみんなに爆笑されるのが面白い。妄想の彼女かよ!って。
人数も増えた所で、ヤングスコットがX-MEN本隊に戻る事になり離脱。若くてチャラいメンバーの中で、超超超超クソ真面目なスコット君でしたので、同じく真面目なタイプのカマラちゃんとしては非常に残念な流れ。まあカマラちゃん自身もインヒューマンでもありますし、いずれ本人にもそういう時が来るのかもしれない。
とりあえず、アンストッパブル・ワスプも合流し、大所帯となった所で若い力が明日を変えて行くんだ!「チャンピオンズよ永遠に!」と、まるで打ち切りおれたたエンドみたいな形で一区切り。
ここからの続きにせよ、第3シリーズにせよもっと読みたいぞ。
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