監督:河合滋樹
原作・シナリオ監修:殆ど死んでいる
TVアニメ 2022年
☆☆☆
7話までで放送がストップ、表向きはコロナの影響で制作が止まって、という事になってますが、そうなる少し前にスタッフらしき人がツイッターで色々呟いてましたので、実際の所は色々と問題が発生したのでしょう。
とはいえ、このアニメに限らず、もはや1クール完走できないアニメも多発してますし、そこの問題は数年前から指摘されてた部分なので、アニメ業界色々と大変そうです。
それはともかく「異世界おじさん」
原作は読んでませんが、私が見てるマクガイヤーチャンネルで以前からちょこちょこと話には出てましたので、タイトルと、おおまかにどんな作品かくらいは知ってました。
今回のアニメも、特に楽しみにしてたわけでは無いのですが、前期の深夜アニメの中では「リコリス・リコイル」辺りに続いて、そこそこ話題になってた印象。
今はゲームやって無いとはいえ、それこそセガサターンの頃にはどっぷりセガにハマってた身ですし、OPでパロディされてる元ネタの一つ「心霊呪殺師 太郎丸」とかも、今は結構なプレミアついてる作品ですが、その辺も普通に持ってたりするくらいには当時はゲーオタやってましたので、そういう部分では親和性も高く、元ネタも大概はわかるので、楽しめる作品ではありました。
いやでもこれさぁ?マニアックな人がマニアックに楽しむという部分では漫画とかが一部に人気があるとかはわかるけど、アニメもこんなに人気が出たってどういうこと???
セガだけじゃなく、セガも、当時のゲームもあまり知らない若い世代がこれを見ても面白いと思うものなのでしょうか?
それとも、そんなセガ要素はあくまでスパイス程度で、異世界転生物のパロディとして面白さがあるっていう事なんでしょうか?そこら辺に関しては完全に門外漢です。それこそ異世界転生なんて30年も前の「聖戦士ダンバイン」くらいまで遡らないと見てるもの無いくらい。
ただ、流行り物としてそういうジャンルがあるのは知ってますし、これは「異世界転生」物に限らず、どんなジャンルにおいても通じる話なんですが、先駆者的な1本や決定版のマスターピース的な1本とか、本当に価値があるものはほんの数本程度、後はただの亜流やコピーで、作品の本質にあるものを捉えずに、表層だけを真似する程度の低い作品が大量に発生してジャンルを食いつぶし、そのうち劣悪なパロディーが出現して、ジャンルの衰退を招く、というのがほとんどのものに当てはまる、いわば「世の中の流れ」みたいなものがあります。
「異世界おじさん」はジャンルに対するカウンターパロディと思われるので、まさにそのジャンルの衰退してきている様子が伺えます。あと数年で異世界転生ブームは終息して、また次の流行りジャンルに皆が群がる事になるでしょう。世の中は昔からそういう流れで作られてますので。
私はこのジャンル知らないので、異世界転生物のマスターピースっていうとどの作品になるんでしょうか?知ってる人が居たら是非根拠も含めて教えて下さい。知らないなりに推察すると、異世界転生物の本質は、やっぱりもう個人ではどうにもならないくらいに停滞したこの社会からの逃避みたいな所なのかなとは思うけれど、どうでしょう?
「エヴァ」の頃の「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」は個人による自己責任論に押しつけられる時代だったけど、あれに共感した人も沢山居たように、そこは個人じゃ無く、もう社会の問題なんですよ、となってる今は「異世界転生」がただの逃避でなく、そうでもしなきゃやってらんねぇよ、というのが若い世代の共通言語になってるからだと思うんですけど、ベタで安易すぎますかね?
「異世界おじさん」でも何度かエヴァに触れる部分ありましたけど、おそらくは意図的なものでは無いと思うけど(意図的だったら凄い)そういう読みとり方も出来るのは面白い部分かなと思います。
因みに私、セガ派になったのって何が原因だっけかなぁ?
FC、SFCと来てSSに行ったのは2D格闘が好きだったからだっけかなぁ?「バーチャファイター」も少しはやったんですけど、あくまで2Dのサブ程度にしかやってなかった気がする。ネオジオCDとかも持ってたので、SNK関係はそっち。カプコン系がやりたかったからだっけ?「ヴァンパイアハンター」を本体と一緒に買ったような、違ったような、正直ちゃんとした所は憶えていない。
実際に発売されたのは少し後だったけど、「重装騎兵レイノス2」も割と初期から発売予定には入ってて、そこも大きかった気がするなぁ。クリアだけが目的だと面数が少なくて、あまり高い評価は得られなかったんですけど、全武器、全機体解放とか、やりこむと面白くてね。私はメチャメチャ好きな作品でした。
やりこみと言えば「ガンダム外伝ブルーディスティニー」も普通にクリアするとボリュームが少ないのですが、オールSとかまでやりこんでその面白さに満足してた気がします。普通にやっても楽しいのに、やりこむともっと楽しくなる、セガハードはこうでなくちゃ、とか思ってた記憶が。
「異世界おじさん」でも「エイリアンソルジャー」やりこんだぜ!と個人的には思ってたけど、本当上手い人の足元にすら及んで無いっていうのはありがちです。でもそういうのが面白いんですよね。
ついでに言えばメガドラは、確か私はサターンの後に買ったんだっけな?
目的は「バンパイアキラー」でした。重装騎兵シリーズは、SFCの「ヴァルケン」(と「ガンハザード」)がきっかけでMD「レイノス1」をやってガッカリはしたけど、ちゃんとクリアまではやったし、それこそトレジャー系は、SSの「ガーディアンヒーローズ」「シルエットミラージュ」「レイディアントシルバーガン」が先にありきで、トレジャー凄いな、メガドラ時代もやってみようと触れた「ガンスターヒーローズ」のあまりの素晴らしさに、MDのトレジャー作品は全部揃えた。「エリソル」も「遊白」もまだ1万円もしない内に買えた気がします。
SFCしか知らなかったけど、対抗意識を燃やしてこっちではこんなに頑張ってたんだ!と後から知るのが面白かったし、メジャーなものだけが世の中の全てじゃ無い、決してメジャーにはなれなかったけど、それと同じか、下手したらそれ以上に凄い物がある、みたいな事を知れたのはやっぱりセガのおかげな気がする。
人生で大切な事は全てセガに学んだんだ・・・とまでは言わないまでも、何だかんだとそこで学べた物があるのは事実。
という所で今回は締めておこう。ディズニープラスとかにまで入ってるし、8話以降も配信されたら見ます。
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