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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY CDシネマ/ルンガ沖砲撃戦

機動戦士ガンダム 0083 「スターダスト・メモリー」 CDシネマ 「ルンガ沖砲撃戦」

MOBILE SUIT GUNDAM 0083 STARDUST MEMORY
脚本:大熊朝秀
演出:今西隆志
発売:ビクター音楽産業
1992年 
☆☆☆☆

 

音で聴く「0083」の世界
――メカニックファン必聴のモビル・サウンド!!――
劇場用映画を越える迫力でせまる究極のSound Efect!

 


ガンダム0083」のドラマCDで2枚出てる方の最初の方。
2枚目の「宇宙の蜉蝣」の方はGジェネでシナオリ再現があったり、BDが出る時に特典でピクチャードラマ化されるとかでフォローされてましたが、こっちはそういう機会もあまりない印象。GFFの時にこの話に出てくる試作型ビームライフルが立体化されたとかぐらいだったような。

 

物語としては本編7話と8話の間に入るサイドストーリーで、別機体用に開発されていた試作型の高火力ビームライフルをGP01でテストしていたが、結果は思わしく無く、スタビライザーを交換すればあるいは・・・という結論にたどり着く。しかし現在のアルビオンは任務中、次の補給までは部品の供給も受けられない。ニナはアルビオンの主砲のパーツを流用すればと思いつき、艦長に相談をするも、砲術科と直接交渉して許可が出ればとなり、足を運んでみると・・・というような感じの話。

 


アストナージさんとか、それこそ0083ならモーラとかMSデッキのメカニックが出るとかはそんなに珍しくないですが、艦の方のメカニック、砲術科というのは珍しいし、そういうところをピックアップしてくるのがいかにも0083な感じ。
つーか艦長が「主砲発射!」とか言ったらこの人達が撃ってるものなのでしょうか?ブリッジでもコントロールとかは出来るんですよね?その辺は割と謎。「逆シャア」でチェーンとかが機銃を手動で撃ってたりはしたけれど。

 

昔からの船乗りは、MSなんかじゃなく艦にこそ誇りを持っていて、さらに連邦の大艦主砲主義みたいな設定はガンダムでは昔からあるので、その辺りを具体的に描いたのはアイデアとしては面白いと思う。
これ以降の今西さんの、連邦はクズの軍人の集まり、対するジオンは誇り高き兵士!みたいな「イグルー」以降の極端な連邦下げジオン上げとかと比べたらまだ面白く見れる(聴ける)部類。まあヤサグレ兵士で高潔でカッコよくとかは描かれてないけれども。

 

あとコウとニナの会話の中で、コードネームはゼフィランサスとサイサリスってちゃんとセリフで言わせてるんですね。設定はそれなりに知られてて有名なものの、アニメ本編ではそこは一切触れて無い部分だったので、設定資料とかまで読み込むマニアだけがその名前を使いたがるみたいな感じかと思ってたけど、少なくともこのドラマCDでは声優さんにセリフとしてちゃんと言わせてたのか。


いや決して初見じゃないけど久々に聴いてちょっと驚きました。

 

あとザクIIC型とかもね。私は今丁度「ギレンの野望 アクシズの脅威V」とかやってるので馴染みがあるけど、普通はC型とかギレンやってないと馴染みの無い機体。当然そんなゲームが出るずっと前の作品ですし、このマニアックさが刺さる人には刺さるのでしょう。

 

個人的には「0083」という作品は、OVAで気軽に見れる分、当時から何度か見返したりはしてたけど、基本的には私はガンダムにミリタリズムとかそんなに求めて無いし、むしろ嫌いな方なので決して作品としても好きな方では無い。

 

が!そんな感情的な「嫌い」もありつつ、良く出来てる話だし、それこそ富野的な複雑さが無い分、この見やすさ、分かりやすさは優れている部分だなとも思う。リアルタイムとか、そこから10年くらいはさ、ガトーがカッコ良い的な持ち上げ方をされすぎて嫌だなって気持ちも大きかったのですが、近年はガトーみたいなテロリストを持ち上げるのは抵抗がある的な意見も見られるようになって実はちょっとビックリしてます。

 

この「0083」ヘイトと「ガンダムX」再評価の声はガンダム20周年くらいの時は全然無かったんですよ。私は当時からそんな感じだったので、う~ん所詮世間なんてそんなもんかと思ってたのですが、そこから更に20年も時代が移り変わって、評価が変化してきたのが私にとっては結構驚いてたりします。

 

ああ、あんまり関係無いけど、何でウチのブログ記事でガンダムXがいつも上位に居るんでしょう?検索でひっかかるんでしょうけど、何のワードで検索してるんだろう?ガンダムXって人気無い作品ですし、そんなに検索頻度が高いとは思いにくいのだけど・・・。かなり謎です。

 

ドラマCDに話を戻すと、非常に0083っぽさに溢れてますし、今西監督らしい上手さも実際あるので、癖はあるけど認めざるを得ない面白さ。

 

ちなみにこちらの話の軸になる砲術長のアリスタイド・ヒューズ大尉はCVを田中信夫さんが担当されてるのですが、前に感想を書いた「ガイア・ギア」の方でもジャック・ブルーム役をされており、特徴的な声なので(世間的にはTV番組のナレーションが一番有名かも)意外な繋がりを感じられて楽しかったです。

 

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