僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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機界戦隊ゼンカイジャー

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.1 [DVD]

KIKAI SENTAI ZENKAIGER
監督:中澤祥次郎、他  脚本:香村純子
日本 特撮テレビドラマ 2021-22 全49話
☆☆☆★

見てろよ、全ての戦隊!!

 

という事でスーパー戦隊シリーズ45作品記念作品。「機界戦隊ゼンカイジャー」最終回を迎え、1年間完走です。スタッフ・キャストの皆さまお疲れさまでした。

 

前年の「魔進戦隊キラメイジャー」が、オーソドックスなスタイルでありつつ、そこへ現代性を加える事で、定番ながら新しいという非常~~~~~に面白い作品でしたし。今回と同じ香村純子がメインライターを務めた42作目「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」が異常なほど面白い作品でしたので、そこと比べてしまうと、個人的にはちょっと物足りない部分もあったのが正直な所ですが、今回は新機軸を打ち出した形で、色々と語り甲斐のある作品にはなってました。

 

好みの作品とは言い難かったけど、それでも十分に楽しませてもらいましたし、面白い作品ではあったかなとは思います。

 

まずは表面の方の部分から。
戦隊5人の内、主人公だけ俳優、あとの4人は着ぐるみで行くという変わったメンバー構成でしたが、5人分の俳優さんの成長が見れないというのはやや残念でしたが(勿論、スーツアクターや声優だって俳優ではあるのですが)、そこは開幕時はそんなに心配はしてませんでした。

 

仮面ライダー電王」でのイマジンズの大成功と、その後の客演時の使いやすさ。「特命戦隊ゴバスターズ」「宇宙戦隊キュウレンジャー」とかでの着ぐるみキャラの前例もあれば、古くは「特警ウインスペクター」もあれば、究極な所では主人公の人間体すら存在しない「特捜ロボ ジャンパーソン」なんてのもあったわけですし、東映の歴史を踏まえれば言う程には特殊な形では無いわけですし。

 

が!でもですよ。ここに関してはちょっと裏切られた気分と言うか、正直言えば結果的に残念ポイントでした。早めの追加枠で、ゾックス、フリント、ステイシーと俳優キャラが入ってくれて、そんなに違和感なく見れたのは良かったんですけど、着ぐるみキャラ4人、1話ずつの最初の変身回は凄く良かったんですけど、それ以降のいわゆるお当番回みたいなのが無い。

 

ここは個人的にメチャメチャ残念ポイントです。ドンブラザー回でジュランが一人で奮闘したり、マジーヌとフリントとのWヒロイン回っぽい話で、局地的に多少目立つ場面とかはあったものの、今回はこのキャラ主役のお当番回ね、っていうのが基本無い。

 

え~っ?何で!?
私、戦隊で好きなのって、センターポジション以外でも、ちゃんと何本か主役回があるのが好きなんですよ。レッド以外が敵幹部撃破とかがあると、メチャメチャ燃えません?プリキュアもそうなんですけど、センター以外もちゃんとお当番回で主役を張れるっていうのが私は好きなのに。そこが無いのがゼンカイジャーの私の中での一番評価を下げたポイントです。

 

キョウリュウジャー」の時に、脚本の三条先生が、プリキュア方式で1話ずつ仲間が増えて行く構成にしようと思ったらそれはNGって言われた、みたいな話が以前ありましたけど、ゼンカイジャーはそれが出来てた。なのに最初だけで、後はお当番回らしいお当番回も無いっていうのは、戦隊を見てる醍醐味みたいなのが感じられなくて、凄く残念でした。「キュウレンジャー」でもそんな感じでしたけど、例え着ぐるみでも普通に正規のメンバーと同列の扱いとかやってほしかった・・・。

 

基本、子供番組なんだし、着ぐるみで普通に主役張ってくれても別に良いのになぁと私は思うのですが。

 

ただ、その分かどうかはわかりませんが、サトシ君ことステイシーがゼンカイジャーのシリアス成分の全部を背負ってると言われるくらいに、毎回ドラマを描いてくれてたのは良かったです。いずれ仲間になるんだろうなとは思ってましたが、アバレキラーなみにホントに終盤の終盤まで引っ張ってくれましたし、私はステイシーが見たくてゼンカイジャーを見続けたと言っても過言では無いくらいにステイシーが良かったし好きでした。

 

ホントはねぇ、マジーヌたん押しになろうと思ってたんだけど、何分ドラマがあんまり無くってね。何時の間にかサトシ君押しになってたよ。

 

ヒロイン枠で言えば、いかにもなヤンキー娘な感じで最初はう~んとなったフリントちゃんも、見てる内に彼女は彼女で可愛いなってなりましたけども。

 

ゾックスは最初からインパクト全開。近年の追加戦士枠は割とネタキャラも多かった印象ですが、しょっぱなから歌って踊るシュールな感じはそれはそれで好きでした。カッコつける所はとことんカッコ良かったですしね。

 

後は追加戦士どころか番外戦士とまでも呼びにくい感じですが、ハカイザーもせっかくだったら最終版だけでも仲間として一緒に戦って欲しかったかなぁ。ラストは泣かされましたが、ちょっと忍者キャプター入ってるデザインとか好きなんですよね。ウルザードファイヤー枠でも良かったのに。

 

そして主人公の五色田介人ことゼンカイジャー。大きめのピアスとかしてて、ちょっとチャラい感じもしますが、どこまでも真っすぐなのは良かった。最終決戦をじゃんけんで決めるという、前代未聞なゼンカイ脳展開でしたが、神様がトジテンドらしく閉じたグーなのに対して、介人は5人揃ってのパー。世界を開く男のパーってのが素晴らしい。

 

こっからは多少メタな話をしますが、近年のスーパー戦隊はとにかく売り上げの低下を何かと言われがち。内容はボロクソなのにそれでも売り上げはどんどん伸ばし続けてる仮面ライダーとは本当に対照的です。心無いファンからは、もう戦隊は終わるんじゃないかと簡単に言われがちです。プリキュアもそれ簡単に言う人居るけどさ、例え売上最盛期の半分くらいにまでなったとしても、何十年と長く続いている事に意義のある作品を、そう易々とは終わらせたりしないでしょ?っていう。

 

やるならテコ入れで売り上げ回復の為の色々な手段を講じて、それでもダメだったら、その時にはって感じでしょうし、まさに今そうやって色々やろうとしてる時期なんだと思う。

 

今回、「ダイレンジャー」以来だか、久々に戦隊に復帰した白倉プロデューサー。平成ライダーのブランドを作り上げた人ですし、そんな人が戦隊をなんとかしてくれと頼まれたのが今作。


いやぁ、「ディケイド」でね、再生の為にとは言え、過去の全てを破壊するとかやって、ある種のブーイングをあびた人が、今度は過去へのリスペクトを最大限に払って、次の一歩を模索するってなかなか面白い部分じゃないですか。

 

神様ってようは東映という会社の事だったり、戦隊の原作者とされる八手三郎でもあるわけじゃないですか。最終回で明らかになった神様の動機。これまでむやみに世界を作りすぎて収集付かなくなっちゃったから、全部を終わらせてコレクションアイテムとして保管。ここらで一区切りつけようかなとも思ってたけど、実は迷ってるんだよね、というのもね、もうメチャメチャメタい。

 

終わらせるなんて勿体無い、こっからまた前に進もうよ、未来は自分たちの手でいくらでも切り開いていけるものなんだから。

 

ゼンカイジャーの5人は、番組を終わらせようとする敵を倒す為に集まったんじゃない。これから自分達が生きて行く未来を探す為に集まったんだ、的な感じ、凄く良いじゃないですか。ステイシーも最後に選んだものはそうでした。過去に縛られて生きるんじゃ無く、自分がこれから生きて行く世界を守るんだ!っていうね。「ゼンカイジャー」とはまさしくそういう作品だったんだな、と感慨深いです。

 

もしかしたら世界には悪い事を企て侵略してくる奴も居るかもしれない。でも、それはそいつが悪い奴なだけであって、世界は悪くない。閉じ込められて分断された世界よりも、繋がる方がもっと価値がある。そんな主張もね、物凄く現代的。

 

コロナで閉じ込められた世界、とても辛かったじゃないですか。まだ見ぬ世界へ旅立つ、果てなき冒険スピリッツは忘れないでいたいものです。

 

と同時に、偶然このタイミングでロシアのウクライナ武力侵攻と言う予想外の出来事も重なりました。戦争で沢山の人が死ぬのは良くないという前提はまずありますし、ゴメンなさい私はその辺の情勢は全く詳しく無くて、何でこうなったのかってあわてて調べたりしたのですが、当然ロシアにはロシアなりの言い分も当然ある。手段は良くないけれど、ロシアは悪の帝国なのかと言ったら、そんなはずも無いわけで、まずはそこを知る事から始めなければならない。

 

生憎と私はスーパーヒーローじゃないので、それを止められたり解決したりは出来ないけれど、ブルーンみたいに「それは何故ですか」って聞いたり調べたりする所から始めて行こうかと思う。

 

という真面目な話はその辺にして、香村純子。今回、ライダーとのコラボ回除いて全話脚本ですよね。相変わらず、敵幹部とかあっさり退場だなぁと思いつつ、最後はシリーズ構成だった「ジュウオウジャー」ともちょっと繋がる部分があったじゃないですか。違う世界が交わる事で、ラリーさんみたいに、あまり相手の事を良くは思わない人も中には居る。「ヒープリ」の最終回でも似たような人居ましたよねぇ。そういう現実もある、というのを描きつつも、だからこそこれからの未来は自分達の手で作っていかなければならないんだ、というのはね、丁寧に描いてくれたと思います。

 

うん、まあ正直、これじゃあロボは売れないなぁと思ってしまうし、ロボの玩具を売るのが戦隊の一番根っこの部分と言う意見もあれば、そこに拘らずに新しい道を探すのも一つの手、と考えているのかもしれませんし、そこは次も継続してプロデューサーを担当する白倉Pがどこに向かうか、ってとこですかね。

 

私、「ジェットマン」は見て無いし、そんなに井上敏樹の事はわかりませんので「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」、どんなもん?という感じです。見た目は好みじゃ無いタイプですが、ピンク枠を男性にやらせるという部分だけは個人的に待望だったので、その辺は気になる所です。

 

そして何より嬉しいのは「ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー」の告知があった事。今回はVS無いのかな?と諦めてただけに非常に嬉しい。まずはドンブラは様子見しながらそこを楽しみに待ちたいと思います。

 

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