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ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編

ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編 [Blu-ray]

GIRLS und PANZER
監督:水島努
シリーズ構成・脚本:吉田玲子
日本映画 2017年
☆☆☆☆

 

BD確保して見てなかったこちらを。2017年に配信でリリースされて、2018年に劇場公開もされたっぽい?劇場版と最終章は映画館で見てるけど、これはやってたの記憶にない。特殊な形なので地方での公開は無かったのかも。

 

TVシリーズ+OVAを回想の形で振り返る総集編。短く2時間のストーリーにまとめた、と言うより本当に振りかえりなので、ある意味見やすいかも。

 

所謂昔からある、総集編アニメ映画の飛び飛びでストーリーを繋げる、という、初心者にはよく飲み込めないまま話が進んで行き、既に見てる人にはダイジェスト映像にしか見えない、という問題がありますが、どちからと言えば後者に近い感じながらも、元々濃いストーリーがあるわけでもないし、そこまでダイジェスト感は無く、最初の頃はこうだったね、あの時はこうだったね、とナレーションであんこうチームが過去を振り返るという形になってるので、結構見やすい。まあ初見なら普通にTVシリーズ見た方が良いだろうけども。

 

私はTVシリーズは1週しかしてないので、その後の続編とかドラマCDとかである程度キャラクターを把握した上で今回見たので、そこは素直に楽しい。初見の時は脇のキャラとか対戦チームとか誰が誰だかわかんないまま終わりましたので。

 

ガルパンの良い所は、そんな風にキャラがわからなくても単純に戦車バトルが面白くて見てられる所で、これは以前にも書いたけど、ガルパンの戦い方って、一つ一つロジックがあるから面白いんですよね。相手の特徴はこうで、ここが強みと弱みだから、こういう作戦をとります、みたいなのを踏まえた上で攻守が逆転したりと、ただの気合や必殺技のバトルとかにはなってないのが強み。それをやってるのが本当に素晴らしいと思う。

 

戦車と可愛い女の子が大量に出てくるっていう、オタクの欲望をたっぷり詰め込んだようにしか見えないルックに、私も最初は物凄く抵抗があったんだけど、実際に見てみると、そういうロジックありきの戦い方とかを丁寧に作ってあって、そこは本当に面白いなと感じた。風刺部分とかは最終章とかに入ってからの方が更に面白味を感じてます。

 

華道とか茶道とかそういうのに並ぶ「戦車道」というのが女性のたしなみとしてある、という世界観の説明は、今聞いてもやっぱり笑っちゃうんですが、そこをただの都合の良さとして言い訳にするんじゃなくて、実際に部活物っぽく作ってあるのは面白いセンスだなぁと改めて感じた。

 

今回の総集編見てて思ったんですけど、試合の後相手チームとも打ち解けて、必ず握手で終わるんですね。設定としてはバカみたいだけど、こういうのなら許せるかな?と思わせてくれるのが良い。決して下品な部分は見せずに、さわやかな感じで終わるのが上手く作ってあると思うし、みほのドラマとしても、これは戦争じゃなく武道の試合なんだから、勝ち負けにこだわるよりも仲間を助ける事を優先させるっていうストーリーラインを最初と最後にちゃんと配置してある。そこも上手い。

 

何だかんだ言ってもね、ガルパンを支えている根っこにあるのはやっぱり戦車カッケー!だったり、可愛い女の子しか見たくない!みたいな欲望だとは思うんですよ。でもそこはちゃんと、ただ欲望の赴くままにではなく、最低限の分別はつけた方が良いよね、と、ちゃんと抑制を利かせてるのがここまで成功した理由なんだろうなとも思うし、基本私もミリタリーって聞いただけで毛嫌いしちゃう面もあるんですが、そういう人でもこれは面白いなって言わせてくれる説得力がある。

 

ガルパン、やっぱり面白いです。

ところで最終章4話は何時なのよ?

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