僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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映画 デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!

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監督:座古明史
脚本:田中仁
日本映画 2022年
☆☆☆

 

プリキュア映画31作目。
TVシリーズ19作目「デリシャスパーティ♡プリキュア」秋の単独映画。
春映画枠が無かったのもあってか、今回は4世代クロスオーバー作の短編『わたしだけのお子さまランチ』も同時上映(そちらの監督・脚本は山元隼一)


おいしーなタウンに突如お子様ランチのテーマパーク「ドリーミア」が出現。子供達しか入れない中、ゆいたちは楽しんでいたが、不審に思ったマリちゃんが調査を開始し・・・というようなお話。

 

テーマパークを舞台にって部分では、映画ヒープリ「ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」に近い印象。あちらも映画ゲストキャラの我修院サレナさんとか黒幕とか、騒動の原因となる部分の掘り下げがちょっと足りなかったな~という感じですが、今回のゲストのケットシーもまさしくそんな感じ。

 

結構、プリキュア映画あるあるかなと思いますが、そういう部分での作品としての完成度の低さはある程度意図した物かなとも。プリキュアを見に来るメインのお客様は未就学児がメインですから、そんな部分を見たいわけじゃなかろうと。
それを意図して排除してあるのは、EDの背景でケットシーのその後とかをちょろっと描いてたりした所からもわかる。本編には入らないけど、大人の人はこれで察してね、的な部分なのでしょう。ただそれでも、描かれてる部分だけでもちょっと微妙かも。

 

私は大人なので、「わあ~プリキュア頑張れ~っ!」っていう子供に帰った見方をしてるわけでもないので、そこはご理解のほどを。大人でも満足出来る作りにしてほしい!とは言わないけれど、大人なりに感じる事をこうして個人ブログで語る事くらいは許してちょ。

 

この映画、テーマがいくつかあるんですけど、そこが噛み合ってるような噛み合って無いような、1回見ただけではちょっとチグハグな印象を受けました。

普通にネタバレありで語るのでそこはご注意のほどを。

 


まず、予告とかでもメインとされてる、コメコメのゆい(プレシャス)へのあこがれ。自分はまだちっちゃいお子様だけど、いつか自分もゆいみたいにプリキュアになりたい。ここは当然ですけど、見てる子供達の気持を重ねる部分ですよね。

 

ここでね、ヒーローっていう言葉を使うのは面白い部分。同じニチアサ枠とかもそうですし、子供とはあまり関係ありませんが、マーベル映画とかのヒットでヒーロー物ってのが昔より更に一般性を持つようになった今、プリキュアもまた子供達にとってのヒーローというのが認知されてるからこそ、作中でもそんな言葉が使えてるんだなと思えて、そこは個人的に感慨深いものがありました。

 

ここら辺の記事でも書いてるけど、

curez.hatenablog.com

私はヒーローとしてのプリキュアっていう部分はちょっとこだわりがあったので。

 

そしてゲスト枠のケットシー。彼は大人を拒否、大人になる事を認めたくなかったのかな?自分自身もお子様ランチを食べる資格なんてない、純粋さを失ってしまったから、的な話だったかと。早く大人になりたいコメコメと、大人は汚い存在だからそれを排除した子供だけの世界の方が良いんだっていう対比みたいなものでしょうか。

 

コメコメはゆいにあこがれてるんだから、ゆいって大人なのか?という気もしますがそれはそれ。個人的には、ロボットが大人か子供かを判別する時に、プリキュアに対しては「?」だっけかな?いや「△」だった気もするし、曖昧な形になってたのがとても面白かった。変身前のゆいとしては中学生の子供として判定されるんだけど、プリキュアになるとそこが不明になる。物凄く面白いポイントです。

 

明確に身長伸びたりするのは例外的に「まほプリ」くらいですし、基本的にプリキュアは変身した所で精神年齢は変化しませんが(こっちもフェリーチェは例外かも)髪とかは明確に伸びてるわけだし、身体的な変化というのはあるわけで、プリキュアは大人でも子供でも無いという判定は色々と興味深い。プリキュアは概念である、と私なんかはつい言ってしまいたくなる部分でした。


でもって再びケットシーに話を戻すと、大人は排除つってマリちゃんをぬいぐるみにしたりするわけです。で、おっさん一人でプリキュア映画を観に来てる私は思う訳ですよ。ああ、これってこの映画館がドリーミア的なものだったら、私は排除される存在ですよねって。

 

一番後ろの席(基本私はプリキュアに限らず映画館は最後列がデフォルト)なので、他の子供や親の目にはあまり入って無いと思いますが、もし目に入れば一般的な感覚なら、何でプリキュアをあのおじさんは一人で見てるの?ってなっちゃうわけですよね。

 

スマイル以降は全部映画館で見てますけど、同類のオタクみたいな人が居たケースなんて片手に余るほど。基本的には家族連れが当たり前で、一定数はオタク層も居るのが普通、みたいな感じじゃないです、地方の田舎町では。

 

そんな風に、私はこの場では排除される側の人間だな、、お子様ランチ=プリキュア映画なんて食べられる年齢じゃないだろう?なんていう自覚はありつつね、それでも毎回プリキュア映画に涙したりしてるわけです。

 

だからね、序盤のケットシーの過去。幼いゆいちゃんに、あなたは何で泣いてるの?お子様ランチって嬉しいよね、ご飯は笑顔っておばあちゃんが教えてくれたんだ、って言われてさぁ、私だってもうそんなの泣くしかないじゃないですか。

 

仕事でストレスたまって、怒られたりトラブルあったりして泣きそうになってさ、もうプリキュアだけが自分を助けてくれる物なんだ的になっちゃうんですよ。普段から。映画もそうですし、毎週のプリキュアの放送で私は生きるエネルギーをもらってるんです。

 

そういう意味ではメチャメチャシンクロしたし、おおっぴらには言ってはいないけれど、プリキュア=お子様ランチは子供だけのものじゃないよ、そんなプリキュアは大人も子供も関係無い、みんなのヒーローなんだよ、という着地点にふんわり辿りつくこの映画は、こうして感想を書いてみると面白かったのかも?

 

いや、ぶっちゃけ観終わった時は今回は近年いくつかあった超名作じゃね?これ?っていうよりは昔ながらの、つまらなかったわけじゃないけど、なんかぼんやりモヤモヤ、まあプリキュア映画だしこんなもんだよね感の方に近かった。

 

ビジュアル的には面白い部分は結構あって、パムパムとメンメンの人間体とかやっぱり可愛かったし、プリキュア含めた映画限定フォームも良いデザインでした。プリキュア4人の中なら私はここねちゃん、スパイシー押しなのですが、やっぱり一番印象に残ったのは小さい頃のゆいちゃん、心の琴線をグッと刺激してくれるドラマがあってこそ感情を動かされるものがやっぱりあるんだなと。

 

過去シリーズでもやっぱり何だ感だ言って私の中ではピンクキュアって好きになっちゃうんですよね。

TVシリーズ見てると、ゆいちゃんも意外とぽーっとしてるだけのシーンも多かったりして、ここ最近はちょっと影の薄い主人公になってない?とか思う部分もありましたが、そういう意味では今回の映画は凄くピンクキュアしてて良かったです。泣いてる人を見かけたら食事で笑顔にしてあげる、ゆいちゃんはプリキュアになる前からプリキュアだし、ヒーローなんだなって知らされました。

 

あまり期待度を上げずに、何度か繰り返し見てる内に味わい深さも出るタイプの作品かな。

 

そしてそしてぇ!


短編『わたしだけのお子さまランチ』
EDのCGモデルを使った簡易的な奴でしたが、コメディーノリのまあつべこべ言わずに楽しんでくれっていう感じが最高に面白かった。

 

所謂、天丼ギャグってやつでしょうか。同じ事を2度3度繰り返すやつ。今度からはそれをお子様ランチギャグと改めたくなるくらい。

 

トロピカルなやつ→ 危ういが何となく南国っぽい感じなのはわかる。
ヒーリングなやつ→ 料理でヒーリングってデトックスみたいな?よくわからん。
宇宙っぽく→ もうこれ訳わかんねーな

 

いやどの世代のプリキュアも個性的で良いです。こうしてみんなにまた会えただけで私は涙が出るほど嬉しい。

サマーの底抜けに明るい感じ(一年じゅう心はサマー!)グレースのほわっと優しい感じそして私の押しでもあるスターの奇天烈な感じがね、本当に嬉しい。ひかるちゃんは決してアホの子じゃないんです。頭は良いんだけど、ちょっと変わってるタイプの子なのです。

 

インタビューでグレース役の悠木碧がまた言ってたけど、色々なタイプの子を肯定してくれるのがプリキュアは素晴らしいって改めて発言してましたが、まさしくそれ。毎年多種多様なプリキュアが描かれるこの面白さ。7~8分くらいだったのかな?5分よりは長いけど10分無いくらい?

実は今回の映画、予告だけの感じだと、今回は子供向けっぽいかな?とそこまで期待度は上がらなかったのですが、直前になって短編が発表されて、メチャメチャにテンションが上がったのでした。それに見合う価値が短編だけでも十分にありました。

 


そして最後のちょっとしたお楽しみ。
次回予告です。公開日当日に東映から公式情報解禁あるかなと思ってましたが、特に何も無かったので、あれ?と思ってましたが、「プリキュア映画最新作 2022年公開決定」のみでした。

 

春か秋かも不明。私の予想では20周年記念の特別作品的な映画が来年は来ると予想してますが、そこら辺は仮にもしあったとしても今の情報解禁でなく、来年の新しいプリキュアの情報公開と共に、アニバーサリイヤーですよ的な感じになるのかな?
少なくとも来季もプリキュアはありますよと確定されただけでも良しとしておきましょうか。映画だけあってTVは無しっていうのは作品の性質を考えれば商業上ありえませんし。

 


といった所で今回はここまでにしておきますが、実は今回不思議な事がおこりました。

中学生以下のお子様しかもらえないはずのこれが・・・

はい、私は実はおっさんのフリして本当は子供だったのですウソ。

あれ?今回は年齢制限無しで渡してるのかな?と思って調べたけど、そんな事はない様子。もぎりのお兄ちゃん、よくわかってなくて間違って私にもくれたのでしょう。そもそもがそんなにオタク客が来るわけでもないので、そういう人には渡さなくても大丈夫的なお知らせをされてなかったのでしょうか。

過去のミラクルライトとかも持ってはいますけど、中古で確保した物です。

スマ以降映画館には通ってるけど、間違いにしても初めていただけました。
ぱっと差し出されたのをとっさに受け取ったので、あれれ???みたいな。
いや~ゴメンなさい。正直に言って戻した方が良かったかな?とも考えはしたのですが、後々に中古で探すより、元から無料で配ってる物を貰えたのなら貰ってしまえというプリキュアらしからぬ行動に出てしまいました。褒められた大人じゃないけどこれくらいなら許して下さい。

 



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