僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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私がプリキュアにハマる10の理由

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

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普段はあまりこういうブログ側が用意したお題で書く事は無いですが、たまにはやってみたいと思います。

hatenablog.com

はてなブログって10周年なんですね。
このブログに関しては間もなく丸2年って所ですが、私はもっと昔にもブログやってました。それこそ10年前近くになるのかな?その時も数年やってたはずですが、仕事とかが忙しくなりすぎちゃってブログ書いてる時間が取れなくなってフェードアウトしたんですよね。

当時はまだSNSがツイッターとかよりブログの方が主流な時期だった気が。あの時代はトラックバック機能とかあった気がするのですが、今はもう無いんだなとか、商業系のブログが強すぎて、個人の熱量が伝わってくるようなブログってもう少なくなってるんだなとか、色々ギャップを感じました。


逆に少ないならそれが個性にもなるだろうと、あえて旧時代の路線で書いてますが、まあ確かにスマホで読むには文章量多すぎで読みにくいかとは思います。でも思ってる事全部書いちゃえ!ってなると自然と長くなっちゃうんですよ。

 

この記事も、こうやって書く前から、ああ多分これ結構な量になるかなともう思ってしまっていますが、読み応えのあるものを求める方に向けて書きたいと思うので、3分で読めるとかいうのを求めてる方は、申し訳ないけど戻っていただいて結構です。そこはもう割り切るしかないので。
(※結局1万7千字にもなっちゃいました。読む方に一言「お覚悟は、よろしくて!」

 

で、今回はせっかくなので、私が大好きな「プリキュア」の話です。

 

今まで書いてきた記事と重複する部分もあるけど、逆に多少のまとめっぽい事も出来るかなとも思ったし、アメコミの話もガンダムの話も映画の話もどれも「10の○○記事」的な記事は書けますが、まずはプリキュアで書いてみようと思います。

 

え~と、まずは基本的な所から。私は未婚の中年男性ですので、ラベリングとしては所謂「キモオタ」です。「子供と一緒に観ているプリキュア」でもなければ女性が「子供時代に観ていて憧れた変身ヒロイン物の系譜」とかでも無いです。立場や環境によって視点って全然違うものになるので、まずはその前提は抑えておいていただいた方が良いと思います。それでも良かったら記事を読んで頂けるとこれ幸いです。

 

では、そんな人が語る「プリキュア」の魅力とは何か?みたいな所に緩急交ぜて踏み込んで行きます。

 

  • 目次 私がプリキュアにハマる10の理由
    1. スーパーヒーロー誕生ってわけ!? ――ヒーローとして
    2. カワイイは正義 ――ヒロインとして
    3. 決めつけは、無しだよ ――知らない世界だからこそ
    4. 春夏秋冬駆け抜けるように ――共に歩む1年間の道
    5. 光を手渡す、また次の世代へ ――毎年新しくなる
    6. プリキュア・メモリ ――積み重ねた歴史
    7. 昨日の自分を超えていく ――価値観のアップデートと先進性
    8. パパやママに聞いても教えてくれない ――手垢の付いていない語り口
    9. 勇気が君を待ってる ――プリキュアソング
    10. ありがとう&あいしてる ――あなたがいるから

 

まずは一つ目

■1.「スーパーヒーロー誕生ってわけ!?」――ヒーローとして

ここは文字通り「ヒーローとしてのプリキュア」についてです。

 

まずは簡単な所から行きましょう。私にとってプリキュアはスーパーヒーロー物の
中の一つです。プリキュアシリーズ、日曜の朝8時半放送で特撮物の「仮面ライダー」「スーパー戦隊」といういわゆるニチアサという枠組みなのは結構大きい要素です。実はそっちの特撮系も、先にプリキュアを見るようになってから後追いで見るようになった感じだったりはするのですが、やっぱりそこの枠が一番しっくり来る。

 

というのも、最初はたまたまTVをつけてやってたプリキュアをなんとなく眺めてたら、今までこういうのちゃんと見た事無かったけど、意外と面白いものなんだな、という発見がありました。それがTVシリーズ7作目の「ハートキャッチプリキュア」でした。そこで少し興味を持って、一度きちんと見てみようかなと、本格的に見始めたのが9作目「スマイルプリキュア」で、これが凄くハマってしまった。

 

そういった流れがあって、女児向けでも面白い物は面白いのか、今まで通ってこなかった文脈だけど、こんなにプリキュアが面白いなら、他の女児向け作品とかも、偏見や毛嫌いしないで見てみると面白いのかも?なんて思って、その後いくつか手を出してみたりはしたのですが、うう~ん、そんなにハマれる感じでは無いかなぁという所でした。

 

勿論、プリキュアだけが面白くて他のはつまらないんだ、なんて事を言うつもりはありません。きっちり見て行けば、その作品なりの面白さは絶対にあるでしょう。でも、DVD1巻分だけとか、軽く触れた程度ではそんなにしっくりこなくて、じゃあプリキュアは何が違ったんだろう?って考えた時に、変身して悪と戦うバトルヒロイン物っていうのが大きいのかな、と感じました。

 

特撮ヒーローは当時まだ見て無かったけど、アメコミとか昔からずっと好きなのは、やっぱり大人が見れるスーパーヒーロー物だったからというのが大きい。私は昔からスーパーヒーロー物が大好きなんですよね。

 

他人が見ていない所でも悪い事はしない、みたいな自分の心の中の葛藤で、少しでも善人であろうと思う心って、それこそ子供の頃に観たスーパーヒーローが育ててくれたものだと思うんです。いつしかそういうものが子供っぽいと感じてなのか、何時の間にか特撮ヒーローは卒業しちゃいましたけど、そんでも中学生くらいの時までまだヒーロー物好きでしたし、ずっとアニメや漫画自体は卒業してません。そこから少し大人になってからアメコミヒーローにハマったのは、大人が読んでも十分に深みのある話をやってたのがアメコミだったからです。だから基本ヒーローはずっと好きなジャンルでもあった。

 

女児向け、女性向け作品とかはこれまでほとんど触れてきませんでしたし、知らないなりに外から見てる分にもあまりそこにヒーロー性とかは特には感じてませんでした。


不思議コメディーシリーズ」とかそれこそその影響下にある「セーラームーン」とかあったの知ってますし、少しくらいは見たりはしてましたが、それらの作品がヒーロー物という認識は正直無かった。

でもプリキュア見て思ったんですよね、ああこれは変身して悪と戦うスーパーヒーロー物の女の子バージョンみたいなものなのか、と。

 

なので、プリキュアの魅力を挙げた時に、一番最初に私から出るのは「ヒーロー物」としての魅力であったりします。まずプリキュアはカッコいいスーパーヒーローであると。

↓この辺の

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

辺りの記事でも書いてるんですけど、プリキュアも18年ずっと同じ事をやってきてるわけでもなくて、時期によって路線は多少変わってきてたりするのですが、6作目「フレッシュ」辺りから12作目「Goプリンセス」辺りまでのヒーロー要素、ヒロイック要素が強かった時期の作風が、単純な好みでは一番好きだった路線だったりします。この時期は作り手も意図してプリキュアをスーパーヒーロー物という描き方をしてますので。(その後はまたちょっと路線が変わります)

 

「Goプリ」で監督が、サブキャラのゆいちゃんに対して、ゆいちゃんはヒロインポジション、プリキュアはあくまでヒーローなので、っていう説明をした事がありました。(つってもゆいちゃんもただの脇役とか守られるだけじゃなくちゃんと活躍もするぞ)

 

これね、歴史的に見るとそこも面白くって1作目「ふたりはプリキュア」の始まる前の番組予告でこんなセリフのやりとりがありました

www.youtube.com

「新番組 ふたりはプリキュア
なぎさ「スーパーヒーロー誕生ってわけ!?」
ほのか「ヒロインでしょ」

「ヒーロー」は一般的には男性形の名称で、女性だったら「ヒロイン」でしょっていうギャグとしてのツッコミなのですが、時代はここから変化していくわけです。当時はそんなもんだったと思うのですが、今だとヒーローが男性のみって感覚はおかしい、まるで女性は男性の添え物的な意味で「ヒロイン」としか呼ばれなくて、それは差別的では?というのは真っ当な主張だと思います。

 

アメコミの世界でも「ワンダーウーマン」とかは、昔はスーパーヒロインだったものが
今は「スーパーヒーローガール」みたいな言われ方をされるように変化してきました(ここ10年くらいの話です)

 

ふたりはプリキュア」初代の時点で、王子様みたいなキャラが助っ人に入って解決してしまうのはもう止めよう(要はタキシード仮面みたいなのはプリキュアには出さないっていう意志です)ああいうのは男性優位という意識を植え付ける要因にもなるから。プリキュアは女の子が自分の意志で凛々しく立つ事をテーマにしたいっていうのは作り手が当時から言ってる事です。

 

だから番組予告ではなぎさは単純に何も考えずに「スーパーヒーロー」って言ってるんですけど、頭の良いほのかは単語としては女性の場合ヒロインだよって言うツッコミなわけですが、13作目まで来ると、作り手も普通にプリキュアはヒーローですよって言うようになるし、世間の意識も変わったりまでしてると。別に「ヒーロー」は男性に限った話じゃ無く無い?って。

 

そこ、メチャメチャ面白くないですか?

 

そんな流れを考えても、プリキュアはやっぱりスーパーヒーローなのです。

 

ってか一つ目から結構な文章量になっちゃったな。
これがあと9個って文字数どこまでいくのやら。1個1個を別記事にした方が良くねーか?と思わなくもないですが、とりあえず次に行きましょう。

 


■2.「カワイイは正義」 ――ヒロインとして


ゴメン、いきなり一つ目と逆の事を言ってる気がしなくもないですが、二つ目は「可愛い女の子、ヒロインとしてのプリキュア」です。

 

やっぱりね、可愛いのもメチャメチャ大きい魅力です。ここはキモオタっぽい視点かもしれません。

 

私は男で、女性が好きです。野郎を見てるよりは女の子を眺めてた方が楽しいのです。「戦隊」も女性メンバーが一人よりは、二人かそれ以上居てくれた方が、単純に見てる分には楽しいし嬉しいのです。

もし戦隊メンバーが全員女性だったら、それはそれで楽しく無い?それで子供におもちゃが売れるとは思いませんけれど。

 

今は私はゲームとかやってませんけど、昔やってた時は、RPGとかで全員女性パーティで組んだりとかよくやってました。もしバランスとか効率悪くなってもその方が見た目華やかで良いじゃーん!みたいなノリです。

 

もし現実で女性ばっかとかだったら、ギスギスした関係とか派閥とか生まれてしまうんだろうか?とかそんな心配は全くしません。アニメは現実じゃないから。

 

私はアイドルとか全く興味無いし、知識もありませんが、AKBとか坂道系(?)あの手の多人数グループ物?ああいうのは裏で結構キツイ戦いが繰り広げられてるんだろうな、とか思うといたたまれなくなって見れません。ドルオタはそういう感情をどう処理してるのかなぁ?という興味はある。グループ内での陰湿なイジメとか絶対ありますよね?あれ。

 

アニメのアイドル物、「アイドルマスター」とかアニメの方だけは知ってますが、現実だったらこんなに和気あいあいと仲よくなんてしないだろうなぁとかヘンな視点で見てしまいました。アニメで良かったね、みたいな。

 

プリキュアもギスギスしたりはあんまり無いですし、まあそんなリアルな視線はほっといて、単純に見た目が可愛いっていうのはとても大きい魅力です。

 

8作目「スイート」の時のキャラデザの高橋さんだったかな?
「フリルは女の子のロマンなので」みたいな事を言ってた記憶があります。

 

男の子がね、ロボの合体や発進シークエンスや、変身ヒーロー物のコスチュームとかアーマー装着みたいなのを見て、おお!超カッケー!みたいにテンションがあがるのと同じように、女の子もリボンとかフリルとかキラキラしたアクセサリーとか見てテンション上がるのと似たような感覚なのかな?みたいに想像したりはしますが、そこは何分女性になった事が無いので正しい感覚なのかどうかはわかりません。

 

初代「ふたりはプリキュア」のキュアブラックのコスチュームって、肩当てとか手甲とか、若干鎧っぽいデザインになってるんですね。そこはバトル物だからと意図的なデザインなのですが、そういうアーマーっぽい感じのデザインはその後は引き継がれませんでした。あれはあれでカッコいいし、いつかそういうコンセプトを復活させる作品が出ても良いかなとは思ってたりはしますが、やっぱりフリルとか大きいリボンとかついてる女の子っぽいコスチュームは単純に可愛いです。パフスリーブとかも私は好き。

 

流石に、自分もフリフリのお洋服を着てみたい!みたいな感覚はあまり無いのですが、ただ見てる分にはフリフリはとても好きです。

 

凄く単純に、可愛い女の子の、可愛い姿がいっぱい見れる!そこもプリキュアの大きな魅力の一つです。

 

あと、その可愛さが、いわゆる性的な物としては描かれないっていうのも大きいかな。やっぱり子供向けですから、お色気的な要素が無いのも安心して見てられます。

どんなものにでも性的な目線を向ける人は居るものですし、そこは否定しませんが、エロ同人誌とかは子供には見えないとこで勝手にやってて下さい。私はそういうプリキュアを性的に消費しようとしてるものは絶対に見ないから。

 

 

■3.「決めつけは、無しだよ」 ――知らない世界だからこそ

3つ目は、今まで知らなかった世界だったからこそ、そこには新しい発見がたくさん見えてきて、そこに面白味を感じた、みたいな感じです。

 

先ほども書いたように、女児向けアニメとか私は通ってきませんでした。男だけど、子供の頃から割と女児向けも好きで見てたとか、そういうのが無く、たまたまプリキュアに興味を持って、知らなかった世界に触れる事の何もかもが割と新鮮だったんですよ。

 

プリキュアより後に観たライダーや戦隊は、子供の頃にも見てましたし、そこは何と無く、ああこういうものだよね、というのはやっぱりある。昔と違って今の奴はこうなってるのか!っていう違いこそありましたけどね。今は玩具が一つや二つじゃ無くて、毎週のように山ほど出るとか。

 

プリキュアも、一度ハマってから過去のシリーズとかも見始めたりしていつのまにやら重度のプリオタになっちゃいましたけど、最初の頃は純粋に、へぇ~今の女の子向けアニメはこんな感じなのか?戦闘とかも凄いし話も面白いなって単純に思ってました。

 

でも、色々と見たり調べたりして知っていく中で、どうもそう単純なものじゃないらしいぞ?と。

 

最初のプリキュアは、他のこれまでの女児向けアニメがやっていなかった事にあえて挑戦した意欲作で、女児向けという枠組みで考えたら、かなりエッジを効かせた特異な存在だったという事実を知る事になります。

 

それがヒットして、試行錯誤しながらシリーズを重ねて行く事によって、今度はプリキュアが女児作品のスタンダードになるまでに至ったと。そんな歴史もまた面白いなと思った次第。

 

さらに、全く別の視点で言えば、これは何の記事の時に書いたっけな?

curez.hatenablog.com

ああ、この記事ですね。ここの繰り返しになりますが、9作目「スマイル」の時に、半分ネタ気分でプリキュアのおもちゃを買ったのです。これが、電池を入れるのがクソめんどくさかったんですね。ドライバーが必要だったり、手では押せないようなロック解除をしないと電池入れる蓋が開かなかったりした。

おいおい、何十年前の設計だよこれ、目覚まし時計の電池入れ替えるみたいに簡単に蓋開かないのこれ?と思いました。

 

違うんですねそれ。それは浅はかな大人の考え方。プリキュアのおもちゃは子供が遊ぶ物です。落として簡単にバラけたり、子供が誤って電池を飲み込んだりしないように、意図して簡単には蓋が開かないような作りになってるわけです。

 

子供向けの玩具って、そういう所まで考えて設計されるのか!と目から鱗でした。へぇ~、その界隈によって設計思想がそもそも違うのかと。

 

そういや私、幼少期の頃に親戚のお兄さんにもらったガンプラを、おもちゃみたいに雑に扱って壊してたわ。あれはプラモデルであってアクションフィギュアとかじゃないのに。

 

そういう度重なる発見や気付きがあって、自分の知らなかった世界の奥深さみたいなものを知る面白さもありました。プリキュアに限った話じゃないですけど、疑問に思った事には、大概その理由がちゃんとあったりするものです。そういうのを知った時、そういう事だったのか!っていう面白さがありますよね。

 

私にとってたまたまプリキュアはそんなものの宝庫だったのです。

例えばプリキュアにバストのふくらみが無いのは何故?

curez.hatenablog.com

というのにこの記事で触れてます。

こんな感じで、いくらでも「そうか、そういう事だったのか」っていう答えがあったりします。

私はそういうのを知っていく度に、自分の知らなかった世界だけど、その世界ごとに色々な理由や工夫とかあるんだなぁと、新鮮な驚きや面白味を感じました。

 

そこもまたプリキュアにどんどんハマっていった切っ掛けや要素でもありましたので、そういうのを各記事で色々書いてたりしますし、もし今回の記事がたまたま目に入って興味を持たれた方が居ましたら、過去記事も読んでみて下さい。そういうのいっぱい書いてるつもりですので。

もしそこに新しい発見があったのならば、私も嬉しいです。

 

そして次4つめ

■4.「春夏秋冬駆け抜けるように」 ――共に歩む1年間の道

ここはプリキュアの強み、コンテンツとしての強さに関してです。

プリキュアは原作物ではないオリジナルで1年間50話程度のTVアニメシリーズ。近年はコロナの影響もあって変化もありますが、年に2本の映画もあります。作品が子供向けというのもあって、大人向けのグッズは少ないですが、日用品とかも含めてグッズも山ほどあります。これが他のコンテンツとして味わえるかと言うと、なかなか難しいのではないでしょうか。

 

例外も当然ありますが、おおまかな流れで言えば、2月に新しいシリーズが始まって、3月にはオールスター系の春映画、追加戦士が出る夏ごろには、キャラソンアルバムも出ます(昔は秋にも出てましたが最近は1枚のみ)秋にはその流れでライブがあって、その後に単独の秋映画、アニメージュ増刊、年末年始に番組クライマックスがあって、その後に感謝祭、更にはまとめのムック本とか、色々なトピックがあってその流れで1年通してずっと楽しめます。終わっちゃって寂しいなと思う頃には、もう次のシリーズが楽しくなってる頃でもあります。

 

他にもキャラクターショーを楽しむ人も居るでしょう。玩具や食玩を買って楽しむのも良いでしょう。例えば玩具なら、最初に変身玩具を売って、次がロッド系の攻撃アイテム。その後に追加戦士用の玩具が出て、最後にパワーアップとか最終必殺技用の大物が出る、みたいに基本1クールごとに山場が用意されているというのが定番の流れ。売る方も最初から1年計画で企画してあって、アニメもそれに合わせた構成になっているものです。

 

因みに言うと、ガチャガチャありますよね。小物とか特にアニメと関係無いものも沢山出るんですけど、あれってだいたい月に2つくらいのペースで新しいのが出てたりします。これは私の勝手な想像ですけど、大人はともかく、小さいお子さんとかは自分で買うんじゃなくて、あくまで親に買ってもらうものですし、デパートとかスーパーに置いてあるガチャガチャも、毎週だと流石に厳しいけど、月に2回程度なら回してもらえるとかなのかな?と勝手に想像してます。何千円もする玩具ならともかく、200円か300円くらいのものなら、1回だけね!って買ってくれそうですし。コンプリートを狙う大人は結局何千円もかかっちゃいますけども。

 

それはともかく、そうやって1年通して色々楽しめるって1クールの深夜アニメとかでは絶対に味わえない楽しさです。勿論、短い故にサクッと色々な物を楽しめる良さとかは当然ありますし、どちらが上かという話では無いのですが、プリキュアならではの、或いはプリキュアにしか味わえない1年通した楽しみ方みたいなのがあって、そこも大きな魅力の一つになっているという事です。

 

見て無い過去シリーズを追う時とかは、どうしてもまとめて見たりとかになっちゃうでしょうけど、リアルタイムで1年通して楽しむプリキュアというのは本当に何にも替え難い楽しさがあるものです。まだ近年始まったばかりで直近2作品分しかありませんが、1年の集大成である「感謝祭」なんかその最もたるものです。

 

curez.hatenablog.com

curez.hatenablog.com

 

あの感動はリアルタイムの1年間があってこそだと思いますし、作品単体で見ても十分にプリキュアは面白いですけど、リアルタイムで1年間一緒に並走して楽しむ良さや味わいもまた格別なものがあります。より楽しみたいならプリキュアと共に過ごす1年間っていうのを体験してほしいなぁと私は思います。

 

 

■5.「光を手渡す、また次の世代へ」 ――毎年新しくなる

4で触れたようなそんな流れが1年間の単独作品としての面白さでもありつつ、それが毎年タイトルや主人公達が変わって新しい作品になると。次はどんな作品になるんだろう?っていうワクワクもまたプリキュアならではです。

 

3の項目でも少し触れたように、一番最初の「ふたりはプリキュア」は、女児向けアニメでもだいぶ特殊なものだった所からスタートして、そこから徐々に人気を伸ばし、今や18年も続く、女児向けアニメのスタンダード、王道にまで辿りついたのがプリキュアです。

 

昔は人気が出て続いても長くて4~5年くらいで終わっていた女児向けアニメですが(「セーラームーン」だって「どれみ」だってそれくらいです)今は「アイカツ」「プリティーシリーズ」とか特撮で「ガールズ×戦士シリーズ」なんて割と長く続く作品も出てはきました。そこは一つのIPを長く継続させる戦略みたいなものが一般化してきたという時代の変化もあるのでしょう。


そういったものに売り上げで脅かされてる的な言われ方もしますが、それでも20周年目前のプリキュアはやっぱり凄いのです。時代を自ら切り開いてきた先駆者である事は、きっとアニメ史全体としても残り続ける事でしょう。

 

curez.hatenablog.com

この記事でも書きましたけど、シリーズ物として見た時にプリキュアが過去の人気コンテンツと何が違ったのかと言えば、代替わりをさせた事です。そこが同じ東映アニメーションでも「セーラームーン」や「どれみ」との違いで、そこは意図的に仕組んだものでもあると。そこは「ライダー」や「戦隊」に習ったものというのは明言されてます。

 

特撮分野で言えばご先祖様的な系譜としては、それこそ東映不思議コメディーシリーズが近いかなと思います。今はそこの系譜が途切れちゃったので、知らない人も多いのかなと思いますが、「ちゅうかなぱいぱい」とその延長の「いぱねま」から始まって人気作の「ポワトリン」があって「トトメス」「大龍宮城」「シュシュトリアン」までかな?特撮界隈としては浦沢脚本・浦沢作品という文脈として語られがちですが、女の子の変身ヒロインですから、基本的にはあれって女児向け作品なはず。そういう女児向けの特撮物も東映は以前はシリーズとして作ってました。

 

セーラームーン」が「ポワトリン」の延長であったり、女の子の戦隊物というコンセプトというのもあった中で、代替わりは取り入れなかった半面、プリキュアはそこを意図してやった事でシリーズが続けられたというのは結構面白い部分。それがあったからプリキュアは長期コンテンツに成長出来たのは間違いない部分ですから。

 

そういう視点で行くと、10数年もシリーズを見続けているプリオタはさておき、基本的にメインターゲットの視聴者も代替わり前提、数年でプリキュアは卒業してしまうけど、その分新しい子供達を取り入れていく、というコンセプトは業種問わず他のジャンルでも見られるものですし(任天堂とかね)、そこもオールスターズという枠を作って、終わった作品のロスを解消させるとともに新しい作品への引き継ぎを行うとか、色々考えてある辺りもまた面白い。

 

やっぱりね、思い入れを持って見ていた作品が終わるのはとても寂しい気持ちになります。しかも1クールとかじゃなく1年間ですから。次のシリーズがあると言っても主人公も違えば、話も別の話になっちゃうわけです。プリキュアロスというのは毎年話題に上がる、もはや定番の気持ちです。そこをオールスター系の春映画とかで引き継ぎをやるという、アフターケアがあるのもプリキュアの特徴。そして、引き継ぎをした次の子達も可愛いな、ってなるわけですよ。

curez.hatenablog.com最初のオールスター映画の記事でも少し触れてますが、一番最初は本当にタイトル通り、5周年記念の「オールスター集合物」として作られた作品ですけど、そこが好評で毎年作られるようになっていって、そっから徐々に「シリーズの引き継ぎ」という価値が高まっていきました。作るの大変!と毎回言われながらも継続して言ったのは、そこに一番最初のコンセプトとはまた別の意味や価値が見出されたからに他なりません。

 


あと、あんまりここは指摘する人も居ない気がしますが、毎年ごとに新しくなるTVシリーズって、作品ごとのメインストーリーやコンセプト、テーマは違ってても、実は結構同じ事も出来ちゃうんですよね。記念日とか季節イベントもほぼ毎年あるけど、キャラが違えばまた別の話になるという。

 

ここもちょっと面白い部分で、1作目の「ふたりはプリキュア」が2年やりましたけど、2年目の「MH」は2回目の同じイベントっていうのがちょっとした面白さでした。でも、それ以降は基本的に1回こっきりの特別なイベントとして毎年新鮮に見られるという作りになっている。同じ事をやりつつマンネリズムを防げるという構造もまた面白かったりします。

もしこれが同じ物を5年続けるとなると、5回目の七夕イベントでもう書く事ねーよ!ってなっちゃうわけです。2度くらいなら、前回と比べてここが変化したっていう楽しみ方が出来るんですけど、流石に何回もやるのは見る方も作る方も厳しくなってくるのは何と無く想像出来ますよね?そういう意味でも、毎年新しいって言うのはモチベーションの維持にも繋がるのです。好きだからもっと見ていたかったなぁ、という気持ちは理解できますが、実は名残惜しく足りないくらいが丁度良いという考え方もあるのかなとは。

 

そんな感じで毎年世界観から作り直さなければならないという手間も当然あるけど、一つの作品を何年も使いまわす事で生まれるマンネリや複雑化、摩耗を防ぐというメリットもあるわけで、そこは面白い部分です。

 

変身アイテムの玩具だって同じです。コンパクト型のが売れ筋で人気らしいのですが、それを毎年続けて出しちゃうと飽きられてしまうので毎回頭を捻って新しい物を考えてるらしいですよ。そんなのも面白い部分ですよね。

 

プリキュアはそんな感じで、毎年新鮮に見れる。そこもまたプリキュアの魅力なのです。

ある意味熟成されたコンテンツでありながら、常に新鮮さを保つという結構難しい事をやってたりするわけです。まさに「熟れたてフレッシュ!」・・・違うか。


■6.「プリキュア・メモリ」 ――積み重ねた歴史

6つ目はあえて5つめと逆パターン。いや、関連する感じかな?毎年新しくなる半面、ちゃんとそこは過去が積み重ねがあってのものであり、それもまた大きな魅力っていう感じでしょうか。

 

新しいシリーズが始まれば、ここが変わった、ここが新しいとか、あるわけですよね。初めてシリーズに触れる子供達には、それが普通のスタンダードとして受け入れるわけですけども、過去のシリーズを知っている人にとってそれは変化という事になります。そんな過去の積み重ねに対しての変化を楽しむ。

 

更に逆を言えば、変わっていない部分こそがプリキュアの根っこにある部分だとも言えるはずです。

 

現行シリーズで18作目。間もなく年明け頃にはもう19作目の情報も出てくるでしょう。そんな数の多さや歴史のあるシリーズですから、比較対象や分析データの数はとても多いです。

 

例えばキャラクターカラーに注目して見ても、そこは何気に変化していたりするものです。緑色って最初は少なかったけど、最近だとほぼ毎回居るよね、だとか、紫キュアが特殊な位置で無く、スタンダードになってるとか。そんな単純な部分だけでもちょっと面白いなと思いません?、他にも作品で使われているモチーフなど、単純に考えても分析して考える要素はいくらでもあります。

 

私は本格的にプリキュアにハマり出したのは9作目の「スマイル」からでしたので、そっから現行作品を見ながら過去シリーズも全部制覇しました。確か2年近くかかった気がします。今はその倍の18作目ですしね。もしそこから遡るって考えたら結構大変かも。

 

私は「ガンダム」も好きですし、基本全部見てますが、プリキュアにせよガンダムにせよ、ここまでシリーズが大きくなると、全部見てるよっていう人は流石に案外少なくなってくるのもやむなしという印象があります。ガンダムなんてプリキュアの倍以上の歴史がありますし、派生も含めればプリキュアの比じゃない程山ほどありますからね。実際、「ライダー」や「戦隊」は私は後追いなので全作は今でも観て無いですし。

 

そこが大変だって思う人も居るでしょうけど、逆にその分掘り甲斐もあるし、まあそれだけいくらでも楽しめるとも言える。沼っていう言い方もしますけれど。

 

当然、ある程度の好みの差や、面白さの波はありますけど、どの作品にも、その作品なりの魅力や良さもありますし、一定のクオリティはあるのがプリキュアです。どのシリーズにしても深堀できるくらいのものはありますから。

 

このブログを始めて、とりあえずプリキュア映画だけでも全作語ろうかと思って順番に感想書いてきてますけど、丸2年経ってまだ終わって無いです。

 

そんな歴史のある作品というのもまた大きな魅力です。

 

■7.「昨日の自分を超えていく」 ――価値観のアップデートと先進性

でもってそんな歴史のあるシリーズですけど、じゃあずっと同じ事をやってるのかと言えば、勿論そんなはずもなく、10年もたてば世の中変わらないものもあれば変化するものだってありますよね。

 

価値観だって10年前と同じままだったら、それはもう昔のものになってしまいます。世の中は常にアップデートされてると。

 

例えば古い映画なんかを見て、凄くクラシックなものならまだしも、半端に10年前くらいのものとかだったりすると、ああ携帯電話この時代の奴だ、とか思っちゃう事ってありますよね。プリキュアだって初期の作品を見ると、そもそも画角が違ってたりします。TVシリーズで画面がワイドになったのは5作目の「5GOGO」だったかな?

 

そんな表層的な部分もあれば、描かれるテーマや描写の違いなんかも当然変化はあったりします。

 

1つめの項目で触れたように、女性でも「ヒーロー」って言葉で大丈夫なようになったっていうのは明らかに時代の変化です。

 

基本は女の子向けの作品ですから、フェミニズム要素は1作目の時点でちゃんと作品には籠められていて、15作目の「HUG」で男の子プリキュアがどうのとか割と話題になったように、そういう部分でのアップデートみたいなものもちゃんと描かれてるのもまたプリキュアの面白味です。

 

再度こちらの記事にも触れますが

curez.hatenablog.comここの記事の下の方でも書いてますけど、フェミニズム文化で面白いのは、ディズニープリンセスの描き方の変化っていうのが大きくて、かつてディズニー映画とかが描いてきたプリンセス像は、ある種女性のジェンダーロールモデルの押しつけなんじゃないか?っていう批判も今は出るようになって、ディズニー映画そのものが、その自己批判的な物をちゃんと作品で描くようになっているのが今のディズニーなんですね。

 

「王子様と結ばれてお姫様は末永く幸せに暮らしましたとさ」って描き方は今の世の中としてはどうなの?っていう所から、プリンスレスになったりしてると。大ヒットした「アナ雪」もそうです。王子様よりシスターフッド要素の方が大きいし、そこから更にもっと違う解釈も出来たりします。

 

そういうものを「プリキュア」は最初から自覚して描いてるという先進性。日本の文化って、ガラパゴス化しがちな面も大きいですけど、昔からアメリカの後追いみたいな面もあったりしたわけじゃないですか。

音楽とかファッションとか、日本で新しいヒットが出たかと思ったら、外国のパクリじゃん、みたいなのってよくありますよね。今だったら、漫画でやたらスピンオフ物とか多いのって、あれってアメコミの影響下ですよね。別に違う作者に書かせてもいいんだっていう。別にアメコミ文化をそのまま真似するとかでは無いんだけど、そういう作り方もあるんだっていう形で上手く取り入れたというか。


そこはね、ある程度日本の近代史において仕方の無い部分だとは思うんです。文化の発展において欧米文化が入ってくるっていうのは。

でもディズニーの反省、自己批判よりも先に、そういう事をプリキュアは自分で考えて先にやってるって凄い事だと思いません?真似したんじゃ無くて、作り手が自分の頭で考えて生みだしたもので、ディズニーよりも先に先進的な事を描いて作品にしてるという。私はそこって本当に凄い事だと思うし、プリキュア流石だなって思った部分です。

 

この辺の指摘をしてる人って私は今まで見た事無いです。
プリキュア、凄いんですよ。という流れを引き継いでの次

 


■8.「パパやママに聞いても教えてくれない」 ――手垢の付いていない語り口

プリキュアって、アニメ界隈全体としてのメインストリームでは無いにせよ、そこそこはアニメファンにも認知はされてる作品だとは思います(少なくとも「おしり探偵」よりはアニメファンの認知度や視聴割合は高いはず)ただそれでも自分達に向けた作品では無く、子供向け作品というのもあってなのか、ちゃんと語られて無いなっていうのが私の印象。

 

勿論、私以外は誰も居ないとは言いませんよ。そこまでの驕りは無いです。ただそこ、極端に少ないなって印象が強いです。今からガンダムの事を語ろうぜ!つったって、やっぱり歴史も長いしマニアも多い作品なので、それなりに語り尽くされてる感はあるというか、色々な論評や文献もあるし今から新しい言説なんかは出にくくなってる印象があります。あくまで出にくいだけで、いくらでも新しい切り口や解釈は出来ますけれど。

 

そこ行くとね、プリキュアはまだまだ語れるなって私は思ったのです。まだ手垢がついてないなって。

 

一番最初に書いたように、私は昔にもホームページとかブログやってました。(それはもう消えて残ってません)その時の切っ掛けの一つが、ネット掲示板とかでガンダム語ってても、なんか違うなって思う事が多くて、そんな違和感や、ちょっとした自分の考え方や主張をまとめておきたいって思ったのが切っ掛けだったんですね。確か丁度「∀ガンダム」やってた頃で、「SEED」が始まる前くらいだったと思います。

「G」「W」「X」のアナザーガンダムがまだイロモノ扱いされる事が多くて、「0083」が絶賛されてたような頃でした。そこに対して私は、なんか違うよねって思ってたので、そこを残しておきたかった。考えてみるとまだガンダムも今のプリキュアと同じくらいの歴史しかなかった頃かな?

 

なんかそんなのと近い感じで、プリキュアをもう少し違う視点で語れるなって思ったのが今のブログでもあったりします。

 

へぇ~、他の人とは少し違う視点でプリキュアを語ってるね、ともし思ってもらえたらこれ幸い。ただ勢いで感想書いてるだけなのもありますけど、そういうのは多少なりとも意識してはいますので、そこは楽しんでもらえればな、とかは思ってたりしますので。

 

ええとね、20年近くも続いてるコンテンツなんですから、それをただ可愛いとかそんな程度で消費されてるのは、凄く勿体無いですよ。語り口なんて無限にあるはずです。そんな一端を担えたらなぁとは思うのです。プリキュア語りは空いてるポジションがまだまだいっぱいあるので、各々の「こんな視点から語ってみた」っていうの、私も読みたいですし。

あと残り二つか。

 

■9.「勇気が君を待ってる」 ――プリキュアソング

ちょっと小難しい感じの理由が多かった気もするので、あえてちょっとライトな部分も。プリキュア曲は最高だよね!っていう単純なお話。

 

割と重度なプリオタやってますが、じゃあ毎日プリキュアばっかり見てるのかと言えば流石にそんな事は無い。毎週の放送は欠かさず見てますので、それだけでも十分に生活のローテーションには入ってるとは言えますが、手軽な所だと「プリキュアソング」も結構大きい部分でしょうか。

 

私は別にノーミュージックノーライフとか言いたくなるタイプの人では無いので、わざわざ時間をとって音楽を聴くなんて事はしませんが、主に音楽を聴くのは基本通勤とか車の移動時間とかですかね。

 

ある種のお布施というか、好きなコンテンツにはお金を払いたいので、私はまだプリキュアに関してはCDとか買ってたりするのですが、結局はipodに入れてそっちで聴くのがメイン。中身全部がプリキュアってわけではないですが、そんでも9割くらいはアニソン。プリキュア関連は200曲以上は入ってるかな?通勤時とかはランダムで流してます。

 

トクサツガガガ」って特撮オタクを描いた漫画でもやってたのですが、ヒーローソングとかって基本前向きな歌詞ばっかですよね。プリキュアもそこは同じようなもんです。

 

そりゃあ生きてれば色々ありますし、辛いな~って思う日も中にはあります。つーか仕事行きたくねぇ~とかほぼ毎日思ってますし。そんな中でプリキュアソングは心を明るくしてくれるのです。生きる活力を与えてくれる。嫌な事に立ち向かう勇気をくれる。何気ない元気を与えてくれる。私にとってプリキュアの曲ってそういうものです。

 

アニソンの良い所って、メロディーや歌詞だけでなく、その曲を聴くと作品がぱっと脳裏に蘇ってくるんですよね。ダウンな気持ちを吹き飛ばしてくれます。何気ない事ですが、こういうのって結構大きいなと思ってたりして、そこで大好きなプリキュアの曲なら、尚更です。

 

ああ、この企画、好きなプリキュアソング10選とかにしとけばよかったか。こんなに長くならずにもっと簡単に書けたかも。いや結局は絶対長くなるけど。


といった所で次が最後。

 


■10.「ありがとう&あいしてる」――あなたがいるから

プリキュアがあるから生きていける!みたいな話です。

 

曲もそうですけど、作品に何度私は救われた事か。現実の世界にプリキュアは居ないかもしれないけれど、多分、作品を通して沢山の人達を救ってますよね。それは十分にプリキュアが現実に与えている力なのです。

 

メインターゲットの小さい女の子達にとっては、キラキラしたあこがれのお姉さん、みたいなものなのかなとは思うけれど、大人が見れば、それ以上の魅力が沢山詰まってます。それはストーリーやテーマ、そこからのメッセージとかもそうですし、作り手の意図や挑戦、果てはそんな部分さえ超えた所にある、この社会におけるプリキュアというコンテンツの価値まで含めて私はプリキュアが好きなのです。

 

良い歳したおっさんがプリキュアを見て喜んでる。それは人によってはとても滑稽で、気持ち悪いって思う人も当然居るでしょう。

 

でも、そんな事はどうでもよいのです。そういう人にとってはプリキュアはきっと「子供が見る女の子向けアニメ」以上の価値を見出していないだけですから。でも、どんなものでもそうですけど、ちょっと視点を変えれば、ちょっと視野を広げれば、もっと豊かで大きな価値がそこにはあったりするもの。少なくとも私はプリキュアにそんな価値を見出しているし、私を何度も救ってくれた、そして何より沢山の物を受け取りました。だからそんなプリキュアに対しての恩返しをしたいというような気持ちもあったりします。

 

何に価値を見出すのかなんてその人しだいです。私にとって「プリキュア」は特別なものですが、他の人にとっては違うかもしれません。そんな人は別の何かに特別な価値を見出している物があるのでしょう。その人その人によって「大好き」なものは違うし、それで良いしそれれが当たり前です。プリキュアは私にそう教えてくれました。

 

だからこそ時に衝突も起きたりするけれど、それと同時に、世界はきっと豊かなものでもあるのだと。

 

だから私も、こんな視点もあるよ、こんな価値もあるよ、こういう部分も面白いよね、こういう解釈も出来るんじゃない?と、もうしばらくは発信していければなと思っております。

 

「私が○○にハマる10の理由」というはてなブログの企画、あなたの「好き」を教えてねっていう感じの意図なのかなと思いますが、まさにそれはプリキュアで描かれている事と繋がっていたのです!(いや、そこ!このおっさん何言ってんだ?っていう顔しない!)

 

 

以上「私がプリキュアにハマる10の理由」いかがだったでしょうか。
いやなんか3日くらいかけて勢いで書いただけなので、もうちょいちゃんとまとめられれば良いのですが、とりあえず今回はこんな感じで。

 

つーか今回はてなブログの企画記事としてやってみたんだけど、絶対こんなの運営側も最後まで読まねーだろうなって気がしてます。全然サクッと書ける記事とかじゃねーぞこれ。

 

1万7千字もの記事を最後まで読んで下さった方に心よりの感謝を。

 

プリキュア語りはまだまだ続くので、もしこの重たい記事を最後まで読んで下さって、面白かったよ~って思っていただけたら、いいねボタンとか読者登録でも押してやって下さい。とても励みになりますので。

 

案外そんなので人の心は救われるものです。そんな感じで、もし私を救ってくれるのならば、あなたもきっと「プリキュア」なんですよ!