僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ウェアウルフ・バイ・ナイト(MCUその39)

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原題:WEREWOLF BY NIGHT
監督:マイケル・ジアッチーノ
原作:MARVEL COMICS
配信ドラマ 2022年
☆☆☆

 

今回は『マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション』という初めての枠での配信。いわゆる特番のTVスペシャルみたいなものっぽい。1時間くらいの単発ドラマ。ガーディアンズのホリデイスペシャルもこの枠のようです。

 

コミックで言う所の読み切りスペシャルのワンショットみたいな感じで、クリエイターがマーベルユニバースを使って自由に作って良いよ、的なものなんだろうなと思ってましたが、見終わってみると、ちょっと予想とは違ってました。

 

まずは「ウェアウルフ・バイ・ナイト」というタイトル。
ムーンナイトの初出誌として知られてます。ムーンナイトはこれに出て来たサブキャラで、人気が出たのでスピンオフとしてムーンナイト主演タイトルが後出てたと。

 

とはいえ、じゃあ今後MCUでもムーンナイトと合流するのか?というと、作風的には若干違うかな?という印象。勿論、同じ世界の話ではあるので、いずれリンクしてくる可能性は十分にありますが。

 

予告を見た感じでは、ウェアウルフ=狼男物なのでモノクロで昔のモンスターホラー映画、まあハマーフィルム風っぽかったので、基本的にはそのパロディみたいな作品尚かな?と思ってたんだけど、それっぽい作風は意識しつつ、実際はそこまで古い印象はありませんでした。あくまであの雰囲気ですよ、程度。

 

パロディかなと思った要因がもう一つ、今回、監督がマイケル・ジアッチーノなんですよね。本来は音楽を担当してる人です。マーベルでもこの前の「ラブ&サンダー」もそうだし、スパイダーマンとかもそうでした。何なら「ザ・バットマン」も「Mr.インクレディブル」もこの人が音楽をやってる。

その人が今度は監督業を?という背景の実際の所はわかりませんが、当然ケヴィン・ファイギとかと付き合いのある中で、実は監督もやりたいんだよね?とか話をしてる内に、じゃあまず配信ドラマの短編でもやってみる?みたいな流れでこのドラマがあって、マーベルの中でもマイナーな所からネタを拾ってきて、例え自己満足的なパロディだとしても、これなら誰も文句とか言わないでしょ?的なものだと想像してました。

 

そんな気構えで見たんですよ、最初は。

 

そしたら・・・ブラッドストーン?

 

え?エルサ・ブラッドストーンの話じゃんこれ。

 

私もあまり詳しくはないですけど、原作の「マーベル怪獣大決戦」の時に出てきて、これどんなキャラなの?って調べたら、絶賛売出し中のキャラの一人でした。マーベルのゲームとかでもメインキャラの一人として出てる様子。それをね、今回のMCUにも入れて来たっていうんだから、これは普通に今後色々関わってくるキャラクターであり作品的にも結構重要なポジション。


狼男のジャック、そして何故かその友達だったマンシングに先ほどのエルサ・ブラッドストーンと、今後話を広げて行く路線の第一歩がこの作品ですよ、っていう所なのでしょう。

 

ネトフリで「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」「ルーク・ケイジ」「アイアンフィスト」「パニッシャー」と「ディフェンダーズ」サーガと展開したように、こっちはこっちで今後の「ブレイド」辺りを絡めた魔物ハンター的な世界観を広げて行きたいという感じじゃないでしょうか。


ああ、因みにテッドことマンシング。邦訳コミックの範疇で出て来た事ってあったっけかな?記憶には無いし、割とマイナーな部類かと思いますが、何故か過去に「巨大怪物 マンシング」として2005年に映画化されてるんですよね。実は私もそれ見て無いんですけど、DCにはスワンプシングという似たキャラが居て、そっちは人気キャラクター。どちらかといえばマンシングはマーベル版スワンプシングと言われがちなキャラで、そっち方面で知名度があったので私も知ってるキャラでした。

 

1時間とサクッと見れる感じですし、モノクロもホラーも好きなのでそういう面では楽しめましたが、純粋に作品として面白かったという所以上に、ああこれ今後の為の仕込みか、という印象の方が強くて、そこは今後が楽しみな半面、単発としては残念な部分でもあったかもしれません。

 

サプライズは勿論嬉しんですけど、そこしか印象に残らないような作品はどうかと思いますし。というか「ブラックウィドウ」の時に、終わったキャラの話とか今更見せられても仕方なくない?Cパート以外意味無かった、みたいな感想がね、少なからず目について、物凄く残念な印を持ちましたし、youtubeのアメコミ映画系もそういうサプライズ情報ばかり追いかけるようになっちゃってて、最近はもう見るの嫌気がさしてたりします。そこも確かに楽しい部分だけど、もう作品をないがしろにしちゃってそこだけになっちゃうと、流石にう~んそれはいかがなものかと思ってしまいます。

 


主人公のジャックを演じたガエル・ガルシア・ベルナルもねぇ、私が年間100本とか映画館で見てた時期に凄く活躍してた役者さんで、久々に見たから、え~結構印象変わったな、と、ちょっと嬉しい再会でした。メキシコ映画沢山出てましたし、似たようなケースならバロン・ジモ役のダニアル・ブリュールもドイツ映画で沢山見たし、それこそマッツ・ミケルセンとかデンマーク映画で見てた人。地元だけでなく、ハリウッドでも売れてきて、果てはアメコミ映画で再会とかすると、個人的には懐かしさと嬉しさを感じます。

色々な国の色々な映画を見てると、そいうのは凄く財産にもなりますし、そういう積み重ねって大事です。

 

考えてみればね、ユニバーサルが「ダーク・ユニバース」みたいなのを試みて上手く行かなかった歴史とかもあるわけじゃないですか。そこをマーベルが取り込む的な事も出来ちゃうわけで、色々と想像が膨らみますね。

 

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