僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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アブソリュート・カーネイジ

アブソリュート・カーネイジ (ShoPro Books)

ABSOLUTE CARNAGE
著:ドニー・ケイツ(作)
 ライアン・ステッグマン(画)
訳:吉川悠
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks
アメコミ 2021年
収録:FREE COMIC BOOK DAY 2019 (SPIDER-MAN/VENOM) #1(2019)
 ABSOLUTE CARNAGE #1-5(2019)
☆★

 

最悪(ヴェノム)VS最凶(カーネイジ)
完全虐殺(アブソリュート・カーネイジ)を生き残れ!

 

数カ月の間、マーベル・ユニバースから姿を消していたカーネイジが、ニューヨークに帰還しようとしていた。シンビオートの宿主を根絶やしにする完全虐殺(アブソリュート・カーネイジ)を目論む殺人鬼に、ヴェノムとスパイダーマンが手を組んで立ち向かう! 血で血を洗う激しい戦いは、他のヒーロー達をも巻き込んで泥沼化していくが……果たして彼らの運命は!?


「シルバーサーファー:ブラック」「サノス・ウィンズ」メチャメチャ面白かった。ドニー・ケイツって人凄いじゃないか!今度はどんな新しい物語を読ませてくれるんだ?と、ちょっと期待しすぎたかな。

 

映画の方の「ヴェノム」公開に合わせてヴェノム押しの時期だったっぽくて、ヴェノムのレギュラーシリーズと、大量に出たタイイン誌を纏めるクライマックスの部分のストーリーのようです。

 

30年前にスパイダーマンヴィランとして登場して以来、人気キャラとしてただのヴィランからダークヒーロー的な位置にまでになってきたヴェノムですが、「ヴェノム・インク」なんかでも描かれてましたが、これまで散々嫌な思いをさせられてきたスパイダーマン/ピーター・パーカーは流れで度々共闘はするものの、どうしてもヴェノム/エディ・ブロックとはわだかまりがあり、打ち解ける事が出来ていなかった。しかしここに来てついに和解を果たす、というストーリーなのでヴェノムが好きな人はもう感涙ものなのでしょう。

 

が、ごめんなさい私はヴェノムもカーネイジもあまり好きじゃない。っていうか思い入れが無いというのが正直な所でしょうか。邦訳版も確保はしてるけど、ヴェノム関係はほとんど読んで無いのです。

 

なんかマッチョ思想であまり成長しない感じが苦手な理由なのですが、まさしく今回がそのエディの成長を描いてるわけで、私はそこの過去の積み重ねがあまり無かったから楽しめなかったんだとは思う。

 

マーベルユニバース全体を巻き込む壮大な戦いに!っていう煽りに期待したんですが、基本的にピーターとエディ以外のキャラは顔見せ程度でした。過去にヴェノム化した人達には、特殊な因子が埋め込まれていて、それを回収していく事で邪神ヌールが復活する、というストーリーで、ヒーロー側だけでなくヴィランでヴェノム化したキャラクターも総登場という感じですので、ヴェノムが好きな人なら集大成のストーリーという感じで楽しめるのかとは思います。

 

凄くどうでもいい話をしますけど、スパイダーマンは好きなんです。それはサム・ライミ時代から含めて映画がずっとどの作品も面白かったから。

 

でも最初の出会いって私は90年代邦訳本からアメコミに入った人なので、スパイダーマンは「マーヴルクロス」からだったりするんですね。初登場のアメイジングファンタジー16号と共にスパイダーマンの連載も始まって、そこが確かヴェノム編からだったかと思います。正直あんまりそれが面白く無かったのと、当時の大スター作家で人気だったトッド・マクファーレンの絵も好きじゃ無かった。(その後の「スポーン」も読んではいたけど正直あまり・・・)

 

なので、あまりスパイダーマン関連は好きでも無かったのですが、やっぱり映画が面白かった。でも残念ながら「ヴェノム」は映画の方もちょっと微妙で、2も勿論見ますけど、そんなに期待はしてません。

 

ただ、他のヴェノム関係の邦訳本を読みあさったり、映画の今後が面白ければ、この本の評価も変わる可能性は大いにアリなので、今回はちょっと私的にはタイミング的に合わなかったかな、という感じだと思われますので、その辺りは誤解無きよう。

 

しかし偶然ながら「虐殺器官」「虐殺のスイッチ」と随分最近は虐殺物が続いてしまいました。私は別にそういうのが好きなわけじゃないぞ。

 

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