僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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魔進戦隊キラメイジャー公式完全読本

魔進戦隊キラメイジャー公式完全読本

OFFICIAL PERFECT BOOK
KIRAMAGER GLITTERING MAGINATION
刊:ホビージャパン HOBBY JAPAN MOOK 1098
2021年
☆☆☆☆


『魔進戦隊キラメイジャー』のキラキラ輝ける軌跡を主要キャスト&スタッフの証言で辿るメモリアルBOOK!
キラッと探訪!カラッと解読!

 

という事で今年も無事出ました公式完全読本。
「ヨドンナ」が前後編らしいので、どうせなら後編待ってからでも良かった気はしないでもないです。

 

やっぱりね、キラメイジャーが本当に面白かったのは、変に奇を衒わず、戦隊の王道路線に、今風の価値観を加えた所が個人的にも一番良かった部分なんですけど、インタビュー読むとメインライターの荒川さんが相当に苦労したっぽくて、そこは意外でした。

 

プロデュサーの塚田さんが明確なビジョンを持っていて、(充瑠君ポジションですよね)そこに合わせたので全体的に上手くいったっぽい印象ですけど、荒川さん、ベテランライターで色々と幅のある描き方出来る人ですし、根っこには王道がちゃんとある作品だっただけに、今回はある意味楽に描けたとか言うかと思ってた。

 

後は公式読本のお楽しみとして、怪人のデザイン一体ごとに詳しいコメントついてるのがやっぱり面白くって、正直私は怪人とかあまり興味無いので、TV観てる時も今回はこんなモチーフなのかとか、なんとなくしか見て無いんだけど、こうしてじっくり見てると、一つ一つ本当にアイデアを絞りだして作られてるんだなぁと感心させられます。


最初は怖い怖いと散々言われたクリスタリア人、マブシーナが太陽でオラディン王は虹、マバユイネが雨で、ガルザが月モチーフ(ロードガルザが満月)になってたなんて、気付いてる人居ました?私はそんなの全然気付いて無かった。まあガルザは何と無くわかるけど、そういうデザインコンセプトが入ってたとかメチャメチャ面白いです。


後は40話の「痛む人」ってエピソードのみ、特撮畑じゃない人が脚本を書いてて、ちょっと「世にも奇妙な物語」的なテイストだなぁと思ってましたが、その辺りについても裏話が載ってて、なるほどと思う所がありました。普通のドラマとしての脚本、そこに戦隊らしさとか、或いはキラメイジャーらしさ、とか色々加味されてくる。しかも戦闘シーンにロボ戦までと、単純なようで実は戦隊の脚本って結構複雑だよね、と改めて感じます。

 

他だと、おもちゃでクリアパーツ使ってキラキラさせるのは簡単だけど、実物のスーツでそれどうやって表現するの?というのに苦労した話とかが面白かった。

 

あと全体的に洋画を始めとして色々な映画の話が出る。特撮、特に東映はそうかな?昔から洋画のヒット作とかが出ると、あっちの100分の1くらいの予算で同じぐらいの映像を作って見せるぜ!っていう東映の系譜みたいなのってあるし、特撮はそもそも弾数が少ないので、特撮好きな人って映画も普通に見る人が多いと思うけど、やっぱりそういうのは大事。


自分も昔はそうだったから思うんだけど、アニメとかは弾数が多い分、映画見てる余裕なんてないよ、ってなっちゃうと凄く人として狭くなっていきがち。例えで出てきたような映画を、知らないなってただスルーしちゃうより、元ネタがあるならせっかくだから見ておこうかな、っていう感覚は養っておいた方がより色々なものを楽しめるようになる、と改めて思う。

 

1年のシリーズの締めくくりとして欠かせない一冊です。


改めて「魔進戦隊キラメイジャー」近年の作品でも「ルパパト」と並ぶ大傑作だったなと思います。

 

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