僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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シークレット・インベージョン(MCUその44)

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原題:SECRET INVASION
監督:トーマス・ベズーチャ/アリ・セリム
原作:MARVEL COMICS
配信ドラマ 2023年 全6話
☆☆


フェイズ5になって本数も勢いも一気に落ち着いてしまった感のあるMCU。
アントマン3」「ガーディアンズ3」の映画2本に続いて、去年まではあれほどやってたドラマがようやく1本目。
ニック・フューリーを主役に据えたサスペンススリラーです。

 

原作の方の同タイトルのイベントは、普通にヒーローコミュニティの中にスクラルがすでに入り込んでいて、スパイダーウーマンの死体がスクラルに変化し、いつからこうなっていたのか?と、ヒーロー同士が疑心暗鬼になる、みたいな話で、スパイダーバースじゃないけれど、各ヒーローのスクラルバージョンみたいなのがいっぱい出てくる・・・・とかだったはず。ゼロ年代以降で普通に日本語版も出てる時期のイベントでしたが、結構時間経ってるのでぶっちゃけ深くは憶えていない。

 

原作をそのままやってほしかった!とは言いませんし、フューリーの孤独な戦いにするのも全然結構です。

 

はい。「フューリーの孤独な闘い」です。
以下普通にネタバレありきで書くので、ご注意を。

 

 

 

 


え~とね、フューリーとタロスがクローズアップされるという前振りでした。
え?タロス?意外なとこを主役に持ってきたなぁという印象でしたが、まあスクラルの話ならスクラル人出なくてどうするっていう話ですからね。

 

演じるベン・メンデルソーンさん、今回は人間に擬態してるという体で素顔のまま出演してくれてます。映画ではスクラル人形態の緑メイクでの出演でしたし、同じMCUならヴィジョン役のポール・ベタニーが最初はフライデーとして声だけの出演だったのが、ヴィジョンの特殊メイクを本人がやることになり、人間形態に変身する事でベタニーさんが素顔で普通に演技をするという段階を踏まえた登場の仕方で面白いなと思ったし、役者さんですから特殊メイクより自分の顔を売りたいのは当然の話で、そういうとこにもMCUは気を使ってくれてるんだなと思いました。今回のタロスの件も含めてね。

 

スーパーヒーローの派手な話じゃないけど、こういうのでシリアスな演技をやる。
いいよいいよ~、色々ある中でこういうのも中には変化球であっても良い。

 

・・・が!

 


・・・いやでもね!

 

こんなドラマで退場させんなや!

 


タロスはまだ良い方です、多少道は違えてしまったとはいえ、自分の遺伝子を引き継ぐガイアという娘が今後のキーパーソンになりそうなくらい大きい役になりましたから。タロスの魂は引き継がれて行くんだって言えなくもない。

 

そこは怒りを抑えて百歩譲ろう。

 


もっと最悪なのが一人。

 

いやいやいやいやいやいやいやいや。

 

マリア殺すなよ。マリア・ヒルってMCUじゃフューリーの右腕程度の役割しか与えられて無かったけど、原作的にはシールド長官にもなるし、逆にフューリーと対立するくらいもっともっと大きい役割もまかせられるキャラだ。


10年以上やってきてこの仕打ちは非道くないですか?

 

最初にいきなり死んで、スクラルでは無かったけれど、それでもまさか本当に退場するなんて思いもしませんでした。最後に実はこうこうでマリア・ヒルも生きてる可能性ありますよくらいで終わるかと思ったら、いやマジで死んで終わりなの???

 


アメコミでの死なんてさぁ「デスオブ○○」をやって一稼ぎして、2年くらい寝かせたら「リターンオブ○○」で復活でまた売る、というのが定番です。2度や3度くらい死んで生き返らなきゃ人気キャラとは言えないくらいです。

 

でもそれはあくまでコミックの話。実はあれはLMD(ライフモデルデコイ)でした~って実写のMCUではやらんでしょ?コミックの軽い扱いの死とはまた違って、こちらは言い方が編かもしれないけど、ちゃんと尊厳のある死だと思う。

コールソンが死を偽装したとか、またやってくれても良いけれどさ。

 

まずお話どうこう以前に、そういうキャラの扱いの雑さが気になって、もう感情論で否定したくなる感じでした。マリアとタロス返せよ。

 

誰がスクラルかわからない、タロスとフューリーの間も友情がある半面、実は隠し事もあったというのは面白いし、流石にもう実は結構な数のスクラル人が地球には居たっていうのは無理がある感はしないでもないけど、逆にラスト、大統領が宣戦布告する事で、逆効果を生んでしまうし、フューリーは井種族でありながら奥さんと再び絆を取り戻すことが出来たという対比は面白いとは思う。

 

今回のドラマのMVPと言いたいくらいに面白いキャラしてたMI6のソーニャさんとか、アメリカでは無いイギリス主導のチームが今後出来たりするのか?とかも含めて面白い部分ではありました(キャプテンブリテンに繋げるのか?)

 

それでも今回の一応のスーパーヴィラン枠と言えるスーパースクラルのグラヴィクとかも、能力はともかく、テロリスト的な意味ではバッキー&翼のフラッグスマッシャーとかミズマーベルのバングルを奪おうとしてた敵対組織とかと大差無く感じたし、ヴィランの印象が弱い分じゃあ新ヒーローがカッコいいとかそういう話でも無く、なんとも微妙でした。

 


MCUの質が落ちているうんぬん言いたくは無いけど、今回に関してはもうちょっと何とか出来なかったものかと正直思ってしまった。

 

数が多すぎるからクオリティが下がるとか、確かにそういう面もあるのかもしれないけど、私は毎月何冊も出るコミックの物量の多さみたいなものも、MCUで再現してくれてるんだと行為的にとらえてました。全部追い掛けるのが大変と感じる人は、自分の好きなキャラだけ負えば良いし、もし気になったらあとからそのシリーズを見てみるとかでも全然OK。それがアメリカンコミックスの楽しみ方だから、で良いと思ってたんですよ。もし今回のイマイチだったな、と思っても、すぐ次の作品にいける、みたいな感じで。

 

それがねぇ、今後は減らして行きますっていう方針を出されると、う~ん今まで通りで私は良いのになぁと思ってしまう。
映画がMCUで年に3つあるとして、他にソニー系列が一つか二つ。
合間にドラマがあるし、マーベルじゃないけど、DCも程良くぐらいで
というのが私の理想。

 

次が11月の映画「マーベルズ」で、ドラマは年内に「ロキ」のシーズン2が予定されてるくらいで終わりでしたっけ。ああ、MCUじゃないけど「クレイブン・ザ・ハンター」も今年見れるんだっけ。

 

とりあえず次。
マリア不在ってだけでガッカリするんだろうなぁ私。
そんなのを吹き飛ばしてくれるくらいに面白いと嬉しいのだけど。

 

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