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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(MCUその19)

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

原題:AVENGERS:INFINITY WAR
監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ
アメリカ映画 2018年
☆☆☆☆☆


MCUフェイズ3の6本目。「アベンジャーズ」タイトルとしては3本目。
いやもう全部知っててもドキドキワクワクします。

 

勿論、リアルタイムで公開時も見てますが、「インフィニティウォー」はもう見終わって呆然としたっていうのが一番の印象として残ってます。発表された時点で、パート1パート2と言う形でしたので、それぞれ違うカラーの作品になったからパート1・2じゃなく単品として見てね、とか言われてもそれでも前後編の前編ではあるのだろうとは思ってました。

 

例え劣勢になったとしても、最後に小さな勝利を上げて、さあこれから本格的な反撃が始まるぞ、的な次の作品への期待を持たせる形で続くものだろうと。だって何だかんだ言ってもスーパーヒーロー映画だし。

 

それがね、あ、これやべぇヒーロー負けて終わった。悪役の完全勝利で何の希望も無く、たっぷりの絶望感のみを観客に与えて終幕。(一応、ポストクレジットでキャプテンマーベルの示唆はあったものの)

 

エンタテインメントの最先端にまで上り詰めたマーベルですが、そこで守りに入らずメチャメチャ攻めた事をするなぁと。単純に作品としての絶望感の半面、こういう事をやってくるマーベル凄いなと心の底から関心したのでした。

 

まさに「止まるんじゃねぇぞ」の精神ですよ。ずっとアメコミとアメコミ映画のファンやってきて良かったなぁと思いましたもん。この後、「エンドゲーム」でその気持ちも更に加速しちゃうんだからマーベルは本当にとんでもない事をやってくれたなと。

 

前にも書いてると思うのですが、古参のアメコミファンとしては、一番最初の「アベンジャーズ」1作目でほぼ頂点までたどり着いたなと思ってました。それぞれ単発のヒーロー映画を作って、最終的にアッセンブルして集結させると。そこまで作れたらもうアメコミのファンもクリエイターも本望だろうと。フェイズ1の時点で「もうこれで上がり」でも十分でした。

 

あとはね、その後のパート2とか3とか、好きな人だけ見て徐々に尻つぼみしてくようなのが普通だろうしね、と思ってた。が!こうしてもっともっと先へ行く(来た)わけですよ。ただ上から目線でこれは感慨深いな、なんて余裕こいて言ってられなくなるほどに加速していく。「インフィニティウォー」見た後は、これもう完結編見るまで絶対に死ねないと思いましたもの。どんなにつらい事があっても、最後を見届けなくちゃ死んでも死にきれん、大袈裟じゃ無く本当にそう思ったくらいで、言わば「生きがい」みたいなもんですよね。

 

たかが映画、されど映画ですよ。こんな風に思わせてくれただけでも凄い。リアルタイムでの「スターウォーズ」旧3部作とかもそうだったのかな?2作目の「帝国の逆襲」で不穏な感じで終わって、次まで3年とか待たされたんですよね?これも何度か書いてますが、私はSWって全く思い入れがなくて、旧シリーズは後追い、プリクエルの途中からリアルタイムで見てる感じですけど、残念ながらそんなにハマりはしなかった。でも歴史的に映画ファンの間ではやっぱり2作目3作目で待たされた事はよく語られるので、知識として知ってる程度。あの時のファンが感じた事を今はこうやってマーベル映画とかで同じような体験してるのかなとか思ってしまいます。

 

「インフィニティウォー」でよく語られてますが、基本的に最初から最後までほぼバトルシーンの連続で、あとはもう大量にこれまでのキャラクターが次々と出てくるだけの、変な形の映画でもあるんですよね。

 

そこを実はヴィラン側のサノスを軸において、実質サノスを主人公的な立ち位置に見立てて、そこで起承転結というか、映画の基本理論である3幕構成をきちんとやって作ってあると。

 

最初の30分が登場人物紹介。サノスはこんなに強いキャラなんだぞっていうのを描いて、真ん中の1時間が物語の目的や行動理念・実際に話が動く部分、インフィニティストーンを集める理由の説明と、実際に集めていくまで、そして最後の3幕目30分が結末。(この作品2時間半ですけどね。普通の映画は2時間が大半なのでそういう基本がある)

 

今回、シリーズ初めてガーディアンズアベンジャーズら地球組と絡みますけど、やっぱりその辺りのこのキャラとこのキャラの顔合わせや会話が面白い、みたいなアンサンブルで引っ張る。


ヒーロー側はそのバックボーンとかを掘り下げずに、そこはこれまでの映画見てね、で済ましてあるわけですが、ここがまたマーベルがMCUという挑戦で築き上げてきた部分なわけで、まさしくマーベルらしいキャラクター商法の積み重ねが上手く生きてくる。ここ、真似しようと思ってもなかなか出来ない部分。

 

MCUの成功によって、映画もユニバース化の計画とかいろいろ出て来ましたし、昔からのライバルであるDCは、マーベルそのままパクるのも癪だしという事で、先に「ジャスティスリーグ」とかの集合映画を作って、そこからスピンオフ的な形で単独ヒーローの映画をやるって形でやってますけど、マーベル程は上手く行ってないのは、その辺りの差もあるんじゃないかなと思います。


DCのやり方も別に間違ってるとかじゃあないのよ。それはそれで一つのやり方だし、それも面白いんですが、マーベルは映画の積み重ねの中で独自のメソッドを積み重ねてきて、そこがたまたまかもしれないけど、これまでの映画業界には無い新しいムーブメントを築き上げる事が出来た理由なんじゃないかなぁと思う。

 

アベンジャーズ」1作目の時からそうでしたが、単純に一つの映画として見た時、ちょっと変な映画だなぁと思うもの。「インフィニティウォー」とか尚更変な映画です。でもそれがこんなに面白いと思えるんだから凄い。

 

いやもう早く次が見たくなるなこれは。一気に連続鑑賞しようかなと思いましたが、ちょっと思いとどまってまた関連原作とか挟みつつ、少しづつ進めていきます。うん、せっかくなので連続鑑賞一気見は3週目とかの楽しみにしておく。

 

初見の時に味わったこの衝撃をまた堪能できて楽しい。シリーズ長く続けば、大概のものはグダグダになるのが普通ですけど、こういやって面白さがどんどん加速していくのがMCUの凄さだなぁと改めて実感。

最高だなこれ。

 

次は順番通り「アントマン&ワスプ」に行きます。


映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』予告編

 

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