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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

MOBILE SUIT GUNDAM Char's Counterattack
監督・脚本・原作:富野由悠季
日本映画 1988年
☆☆☆☆★

 

閃光のハサウェイ」前に見返そうかなとは思ってましたが、丁度youtubeガンダム公式チャンネルで配信があったのでついクリックして見てしまいました。「閃ハサ」冒頭15分先行公開もね、正直どうしようかな?映画館で少しでも楽しむ為にそっちはスルーで良いかな、とは思ったんですけど、(最近よくある冒頭のみ先行公開みたいなの基本的に見ない派なので)配信でEDから直結で入ってたので、ついつい見てしまった。

 

いやぁ~、閃ハサ、期待しか無いな。私は富野ファンですけど、富野に監督してほしかったと思う部分は多少ありつつも、富野演出って正直かなり独特な部分もあるので、富野の原作を違う人が作るっていう初の試みもそれはそれで新しい試みで凄く楽しみなんですよね。

 

スタッフインタビューなんかを読んでると凄く原作を読みこんでそのテイストみたいなのを生かそうとしてるみたいだし、ただガワとしてガンダムの一つの歴史だけなぞって今風にわかりやすくしちゃうとかではなさそうで、今回の冒頭15分だけを見てもね、いわゆるアニメアニメしたものでなく、洋画とかドラマっぽい方向の演出でメチャメチャ良かった。ハサウェイ、ギギ、ケネスそれぞれの一筋縄ではいかない感じのキャラクター造形が凄い面白い。そこだけじゃなく、原作では描写の無いギャプランを使うとかこれ「ガイアギア」もちょっと意識してるよな、とオタク的にも嬉しく、「閃光のハサウェイ」の公開を楽しみに待ちたいと思います。

 


そんなこんなで「逆襲のシャア」です。
DVD持ってますし、昔はVHSも廉価版出た時に買った記憶があるな。多分、劇場公開の時は見て無かったはずですが、その後何回見たか憶えてないくらいには何度も見てる作品。

 

世代的にはね「F91」とか「Vガン」の方が個人的な思い入れは強いので、「逆シャア」には特別な思い入れというほどは無いのですが、いや~、でも面白いよね。ついつい見入ってしまうものがあります。

 

近年だと富野御大は「逆シャア」は戦闘シーンばっかり多くてロクな映画になってない的な事を言ってますが、ひたすら観念的だったり複雑な家族背景とかそっちに延々と行ってしまうより、多分ガンダムを見てる人はこれくらいのバランスが多分一番楽しい。押井ファンなら「パト2」だけど、ちゃんとメカのカッコいいシーンもある「パト1」の方が普通の人には面白いだろう的なのと近い感じ。

 

アニメ業界、一部の映画業界でも「逆シャア」って結構参考にすべきお手本的な作品とされてるらしいのですが、いきなり冒頭からすぐ戦闘シーンとかに入ってグッと掴まれるんですよね。そこでクェスとかハサウェイの設定背景とかをバックグランドとして重ねてたりする。そこがやっぱ作りとして凄く上手い。

 

アムロとシャアのディスカッション(?)的な奴が、その冒頭、ロンデニオンで生身で合った時、一応ラストバトルで続いては居ますが、最後のνガンダムVSサザビーの時と、MS降りてアクシズ内で生身で戦うのと、さらに最後のアクシズ押してる時と、何度も繰り替えされるのがちょっと多すぎかなとは思う。「エゴだよそれは」ってセリフどのパートだったっけ?って区別がつかなくなっちゃうくらい。でも逆を言えばそれくらいアムロとシャアの物語として全編通してそこを散りばめて作ってあるわけで、それが作品として一つのカラーになったし、凄く逆シャアらしい部分だよな、と思う。

 

それでいてちゃんとハサウェイ、クェス、ギュネイと次の世代も入れてあるのがとても富野っぽい。

 

「F91」の感想の時に、TVシリーズに繋げるつもりだった名残か、スペークアークのクルーとかシーブックの学友周りでやたらと名前のあるキャラが多いって書きましたけど、富野って物語の為の人物配置じゃなく、まず先に人を置いてしまって、あとはそこでキャラがどう動いていくかそのキャラしだいっていう作り方をしてます。それが上手く行く時と、必ずしも上手くは動かなかったりする時とかがある。

 

この辺はファーストとかイデオンの時の富野メモを見ると書いてあるのでわかりますが、メインの話の他に「今回は背景で誰誰の話を進める」みたいな事が書いてあったりします。

 

逆シャアってそこが少ないから結構見やすい。ジオン側にレズン、連邦側にケーラとかアムロとシャア以外のエースパイロットを配置していながら、あっさり死んだりするのは多分そこで配置だけはしておきつつ、映画の短い尺ではノイズになりかねないという判断ですよね。「F91」だとザビーネはともかく、アンナマリーとか一般的な監督なら絶対に入れない要素ですし。

 

で、見やすさって結構大事で、宇宙世紀におけるアムロとシャアの関係って何気に「Zガンダム」の時代も結構重要だと思うんですけど、Z時代の事って逆シャア映画内だと一言二言で済ませちゃう。ここがね、Zも私は好きなのでちょっと残念に思う反面、スッキリしてて良いなとも思ったりする。

 

個人的にはね、シャアもZの時に「新しい時代を作るのは老人では無い!」ってカミーユら次の世代に一度は託したと思うんですけど、結局カミーユも時代に潰されてしまったと。だからこそ自分達で責任をつけるしかないなってなったのが逆シャアでのシャアの行動理念で、ただ作品として「Z」まで絡めちゃうとわかりにくくなるから、映画は映画でハサウェイ、クェス、ギュネイら次の世代を描いておいて、でもそこはカミーユの代わりだから、悲劇に終わらざるを得ない。

 

この辺の構造が面白いし、更に言えばそれが「閃光のハサウェイ」に繋がっちゃうわけで、まさしくガンダムサーガのメチャメチャ面白い部分だよなと思う。

 

あのサイコフレームの光は何だったのか?なんて所を描く「UC」よりも、ドラマとして系譜が見える「閃ハサ」の方に私は期待しちゃうなぁ。

 

つーかサイコフレームって私の中では結構なノイズで、昔はあれって何なのか実はよくわかりませんでした。チェーンが持ってた試作型のサンプルが何か特別なスペシャルアイテムなのか?って子供の頃は思ってた。あの意味ありげにくるくる~って回るエフェクトが富野のTなんだっていうネタは好きなんですけど、要はあれって拡声器というか電波中継基地程度のものなんですよね。「サイコフレームが多い方がアムロに有利なんです」ってチェーンが言ってたし。で、それがアムロの意思を周りに伝えるという所に繋がるわけですが、あのT型のエフェクトに子供の頃は騙されました。だからそこだけ何度見ても変な演出だなぁとひっかかるポイントです。

 

あとサザビーの脱出ポッドでけぇとか、あのジェガンにはユウ・カジマが乗ってるんだなとか色々と細かく見て行くとキリがない。BGMも染みる事染みる事。しっかし30年以上前の作品ながら、今見ても普通に面白いって流石。


環境問題とかはいかにもあの時代のムーブという感じはするけど、アムロとシャアの決着というだけで全然見られるし、ガンダム好きな人なんて大概はオッサンでしょうから、アラサー問題も全く気にならずに、むしろ少年では無く社会人の方がすんなり見られて楽しい。

 

逆シャア、今見ても最高に面白い作品でした。

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