Animage HIROGARUSKY ! PRECURE SPECIAL ISSUE
徳間書店刊 2023年
☆☆☆☆
ちょいと一週間程体調を崩してしまい、ブログも放置してました。
そろそろ復帰できそうなので、こちらもボチボチ行こうかと思います。
感想書いてないものも溜まっちゃってね、少しづつでも。
という事で毎年恒例、アニメージュプリキュア増刊。
今年は情報もギリギリまで出なかったし、本誌の方で二回くらいプリキュア表紙ありましたし、もしかして増刊は無しなのか?と思ったけど無事に出ました。
「ひろプリ」増刊というのもあってか、本誌再録記事では「F」の記事はあっても「オトナプリキュア」の方の記事はこっちには載って無い。そこはちょっと残念。
サブキャラまで含めた声優さんのインタビューとスタッフインタビューと、映画の方のラストまで含めた上での話と、構成は基本的に例年と同じ。
あれ?でもプリキュア五人の座談会はあるけど、悪役チームの座談会が無い。個別のインタビューは各自あるけど、基本的には敵幹部&ボスもいつも座談会やってて、そこはコンプリートブックの方には無い面白味だったのに!ちょっと勿体無い。
あと、スタッフインタビューもいつもと比べるとやや薄めな印象。今回のひろプリは、いわゆるプリキュアのお約束や範例みたいなのにはあまりこだわらず作っているというのは以前のインタビューにもありましたが(二人目以降の登場が遅いとか、玩具を売る為のパワーアップフォームが無いとか)、全体的な作りとしてもテーマ性はあまり重視せずにキャラクターのドラマで魅せる方向性で作ってるそう。
ソラちゃん自身はヒーローとは何かとか葛藤しつつ成長していく物語にしてあるけど、「ひろプリ」という作品の全体テーマとして、今の世の中にヒーローとは何かを問うみたいな事まで踏み込んだり描くとかじゃないよっていう事なのかな。
個人的にはプリキュアに限らず私はありとあらゆる作品における「テーマ性」って割と最重要視するタイプなので、そこはちょっぴり残念ですが、作品によって色々な方向性があるのは当たり前の事なので、今回はこういう作風なのね、というのは素直に受け止めたいと思います。
基本的にはプリキュアなんて「プリキュア可愛い」ってだけを見れば良いんじゃないの?大人の小難しい理屈を並べるのは嫌いっていう人の方が割合としては8割9割なのかなと思いますが、じゃあ自分は1割2割の方で結構だし、そこを重視して語る事で他人とは違う自分のカラーをそこで出せるなと思ってますし、そもそも私には作ってる人達が「ただ可愛ければ良い」なんて思いながら作ってるようにはとても思えないので、その部分の面白さや魅力をちゃんと拾う人が居なければ、とか思いながらプリキュア記事を書いてます。
まあおかげさまで
このクッソ長い記事がウチの人気記事として定着してくれてるのでありがたいですし、私のプリキュアに対するスタンスみたいなのはそこで色々書いてるのでその辺りを参照していただければ。
でもそこの記事で私最初に書いてるじゃないですか、基本的に私はヒーロー物としてのプリキュアに一番の魅力を感じるって。
その流れで行ったらね、私はキュアスカイ、ソラちゃんに一番肩入れしそうなもんじゃないですか?遂にヒーローを自ら掲げるプリキュアが来てくれたかと。
でも不思議なものでね、勿論ソラちゃんも好きですけど、何気にひろプリで私の一番の押しは、実はましろんです。
1話始まった時点では、好きなアニメ(サクラクエスト)の主役やってた声優さんだからあげはさん、バタフライ押しかなぁとか思ってたんですが、
curez.hatenablog.com開幕時は正直一番ノーマークだったましろんの成長が見てて可愛くってね、今ではすっかり最押しキャラになりました。
はい、なので作ってる人に、去年のデパプリで言う「ごはんは笑顔」みたいなテーマ性はあんまり重視しない方向で作ってますと言われて、ちょっと残念だなぁと思う反面、ひろプリはひろプリで全然楽しんでるから大丈夫です。
むしろタイトルだけ公開された来年のぷりきゅあがちょっと心配。「ここたま」とか一時期結構勢いがあったので、あの辺りのもっと更に低年齢層狙いに行かれると流石に困るかも。
そんなTV本編じゃなく「オールスターズF」
こちらも新規のインタビューが載ってますが、最後発のインタビューになるのでという事で、色々と細かい情報も監督がサービスしてくれてます。
シュプリーム・オリジン(モンスター形態)は何とノイエジールがモチーフだそうな。田中監督、富野信者なのでそこから引っ張って来そうなものですが、まさかの「0083」精神が具現化されたようなデザインっていう所に面白味を感じてるようです。
そして私が解釈が難しいと2度ほど書いた、プーカとのどかの関係。何とあのシーン、のどかの指先が少し消えかけてるんだとか。いやちょっと凄いよねぇ。優しさがのどかの強さだし、ヒープリにはキュアタッチがあるのでそこを重ねたっていう事で間違ってはいなかったようです。
いやここは「女の子は何でも受け入れてくれる女神じゃないよ」という主張をしたヒープリの本質をわかってないのでは?という批判をしても良い場面かなと私は思う反面、その上であそこで手を差し伸べる事が出来るのがのどかなんだって言われると、その解釈もアリだなと思えて、ますます面白い。
あと、まだ見切れてるキャラも居るみたいですけど、プリキュア全員集合&サブキャラ集合シーンも小さいコマながら結構細かく載ってます。
いわゆる番外プリキュアもほぼ集結してるのね。HUGの全員プリキュア以外のは大体居るのかな?
ハピチャはミラージュ、テンダー、アローハはまあ順当としてモブキュアもちゃんと拾ってる辺りが流石。
ロイヤルキャンディ、ペコリン、モフルンと並んでるの何だろうと思ったらコメコメか。そしてオアシスさんは劇場でも確認出来たけど、そっちに並んでるのはエンプレス、トゥモロー、ルミエルさんに先代プリンセス。
そして正規プリキュアチーム分けも非常に楽しい、実際は10秒もないホントに1カットのみとかですけども。
ああそうそう、集合パートじゃないけど、ミルキィローズが倒れてるカットをお願いしたらキュアミルキーが倒れてる絵が上がってきたというのは面白いネタです。長くやってるとね、そりゃあ全部知ってる人ばっかりじゃないわな。
あと、今回の増刊号用の記事じゃ無く、再録記事の方ですが、EDが最初から前期と後期で合わせて作ってたので「ヒロガリズム」の時点で「Dear Shine Sky」もあって歌入れも実は近い時期にやってるとかいう話にちょっとビックリ。そうか、前期で朝から昼、後期で夕方から夜という時間のイメージで作ってたんですね。そこはなるほどと感じた。朝の9時から夕方や夜のイメージってどうかと思ったけど、そういう事だったんですね。
まるで「ナイト」「ドーン」「デイ」と来てるんだから「トワイライトオブザデッド」を完結作として作るべきじゃないか?という考えに近いですよね。
え?何を言ってるんだって?
いやだって私の名前のキュアZのZってゾンビの事ですから。
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