僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

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ひろがるスカイ!プリキュア 感謝祭

www.youtube.com2024年2月17日(土)・18日(日)、TOKYO DOME CITY HALLにて開催
両日昼の部ファミリー公演と夜の部のプレミアム公演の全4公演

私は例によってオーラスのプレミアム公演をオンライン参加。


去年のデパプリの時もそうでしたが、声優さんによる個別のキャラソンライブとかは無しでした。TVでも挿入歌として流れるわけでもないですし、5人分だと尺をとりすぎるとかもあるんでしょうか。後は先行のライブの方を見てねっていう差別化もあるのかなぁ?

 

私はキャラクターショーと朗読劇の方がどちらも本編のアフターストーリーなので、むしろそこの方がかぶってない?と少し気になってしまいました。

 

まずはそのキャラクターショーから。
って、ネタバレありきで書くので、これからアーカイブで見る予定とかあるのであれば、その点はご注意を。

 

本編ラストから一月後、平和を取り戻したソラシド市、石井あみ&吉武千颯のライブに突如カバトンが乱入。再び集結したひろがるスカイプリキュアだったが、そこに対峙するもう一人の影、ブラックスカイが姿を現す、という感じの話。

 

多分、TV本編ラストに出てたダークスカイとも別物。ダークは闇落ちバージョンでしたが、こちらのブラックは光に対する影みたいな感じ。
「ハートキャッチ」の最終試練で対峙するミラージュプリキュアとか「スマイル」のバッドエンドプリキュアとかそういうのに近い感じかな?

 

ヒーロー物としては割と定番な、光ある所に影もまた生まれるのだ的なアンチ系ライバルキャラみたいな発想なのかなとも思う。いわば定番の燃える展開なんだけど、個人的にはね、自分でも不思議なんだけどちょっと萎えた。私はプリキュアを基本的にはヒーロー物として見ているって散々言ってきたけど、「悪が居なければヒーローは存在できない」みたいなテーマを持ってこられるとね、いやそこはちょっと違うのでは?と思ってしまう。

 

ヒーロー物のロジックで、昔から散々言われてきたのは、日本のヒーローは悪の組織を壊滅させるとその存在意義を失ってしまう。けどアメコミのヒーローは敵が居なくてもヒーローとして存在しつづけられるけど、逆に悪も生まれ続ける。その辺りが日米で対照的な部分と言うのは散々言われ続けてきました。(勿論、作品によりけりなのでどちらにも例外はある)

 


プリキュアだと・・・いつからだっけ?近年の作品だと、敵が出てこない回とかも年に1回くらいやるようになったんですよね。(確かトロプリからだったか?)今回のひろプリだとエルちゃんのファーストシューズの話で、プリキュアに変身するのは空港まで人を運ぶためとかそんな話がありました。

デパプリ、ヒープリでも1話分くらいあったはずですし、この辺の回に遭遇すると、個人的にはちょっと物足りなさを感じてモヤモヤはするものの、じゃあプリキュアって敵と戦う事が目的なのか?という風に考えるとね、テーマ的には敵を倒す事、敵を乗り越える事を描いているわけではないのがプリキュアらしさなんだ!というのも理解が出来る。

 

事件が起こって、警察に対して「プリキュアです」で事件に介入出来た「フレッシュ」から、ラストは政府の要望で出動する姿が描かれた「ドキドキ」と、御当地ヒーローだった「ハピネスチャージ」の辺りの時期は、どちらかといえばアメコミヒーロー寄りの存在として描かれてたんですよね。

 

そこからまた流れは色々変わってはくるけれど、今回の感謝祭の話で「敵が居なければヒーローが存在出来ない」というのはちょっと日本のヒーロー的な思想だなと思ったし、何より次の「わんぷり」がバトルをただのおいかけっこで表現してるわけですよ。暴力を使わないアクション戦闘ってこれ凄い発明なんじゃないの?ってメチャメチャ感心してます。今の所。そこから今回のショーを見たときに、旧来のヒーロー論をまた今更引っ張りだして来てどうすんの?と正直思いました。

 

ただね、中の人の関根さんの最後の挨拶を見てて思ったの。ソラちゃんはまだまだ未熟なヒーローなんだから、悩んだり失敗したりしたって良いじゃん。3番隊・隊長なんて肩書きを今は背負ってるかもしれないけど、「ひろプリ」はヒーローを夢見る女の子が、最後は本当のヒーローになって終わる物語なんかじゃなくて、ヒーローを目指し続ける女の子・ソラ・ハレワタールの成長過程を描いた物語で良いんじゃないかって。
「私なんてまだまだです。でも!へこたれませんよ!」って、笑顔を見せてくれるのがソラちゃんなんじゃないかなぁと思えたので、結果としては良しとしておきます。

 

朗読劇の方の後日譚はちょっとふざけ過ぎかなと感じました。
まあ初の感謝祭のスタプリの時から相当にふざけてたギャグよりだったのでその系譜だと言われればぐうの音も出ませんが。

 

キャストのコーナーはミニゲームみたいなものより、1年間の振り返りみたいなものが見たかったかなというのが正直な所。あ、生アフレコは最高でしたが。

 

そして終幕でみんなの挨拶。
ちょいと失礼ですが、ここまでがちょっと長くて内容的にも若干微妙だったかなぁとか少し思ってたのですが、ここの最後の挨拶が長い事長い事。多分ここだけで1時間くらい尺取ってましたよね?そして全ての不満が吹き飛ぶ、これだけで十二分におつりが来る内容でした。

 

ちょっとゲスな見方なのは自分でも自覚してますが、今回は誰が泣くかな?みたいにちょっと期待してる自分も居たりするんですが、いやぁ・・・まさかの全員ギャン泣きとは。

 

こういうのはね、最後にサプライズで、プロデュサーとか監督、スタッフとかから1年間お疲れ様でしたみたいなのが入るのもお約束みたいな所があるじゃないですか。でも今回、監督とかじゃなく、歴代プリキュア声優からのメッセージが届くという本当に見てる方にとってもサプライズで、どよめきが半端無い感じに。

 


キュアスカイ/ソラちゃん役の関根さんには、去年バトンを受け取ったキュアプレシャス役、菱川花菜ちゃんのメッセージが。
こうしてプリキュアのバトンは繋がっていくのでしょう。春のオールスターが無くなった中でのこれはグッと来る。

 

キュアプリズム/ましろん役の加隈ちゃんには、やっぱりこの人しか居ないキュアグレース役の悠木碧さんから。全プリキュアライブの時もヒープリチームに混ぜてもらってたし、「F」の時も同じチームになれましたが、繋がりがあって仲良しになれるのは良い事です。距離が近い二つのチームみたいなのも微笑ましいのではないかと。

 

キュアウイング/ツバサ君役、村瀬さんにはこれまでイベントなんかで散々やり取りしてきたキュアフローラ役・嶋村侑さんから。たった1話のしかもモブに近いゲスト役から、ここまで大きくひろがる世界。素敵です。

 

キュアバタフライ/あげはさん役、七瀬彩夏さんにはまさかのあの人。前二人の流れで、古賀さんにはあの人だろうなってのは予測出来たのですが、七瀬さんと縁のあるプリキュア声優って誰だろう?と想像がつかない中で、キュアエール役・引坂理絵さんでした。
え?どんな繋がりが?と思ったら、養成所で同期だったんですね。声優業界、人気で志望者こそ絶えないけど実際にデビューまで何とかこぎつけても、さらに生き残れる人って1割にも満たない厳しい世界。友達とか、仲良くしてるとかでは無い間柄かもしれませんが、そんな厳しい世界で生き残ってプリキュアとして再会出来た、同じ空の元。

 

キュアマジェスティ/エルちゃん役、古賀葵さんにはやっぱりこの人。
キュアミルキー役小原好美、ここちゃんから。私もちょっと前にyoutubeとか漁ってて知ったんですけど、この二人、凄く仲良しなんですよね。

www.youtube.com

 


キュアスター、えいたそと一緒に現場にも居た様子。
感謝祭はスタプリから始まったので、そこでここちゃんの応援に来てたあおちゃんがいつかは自分もあの場所にって思って、ついに辿りついた景色。そしてそれを見て先輩が今度は涙する。なんというエモさ。

 

そこ行くとねぇ、歌手の二人もそうで、スタプリがデビューだった吉武千颯ちゃんがね、初めての事ばかりで不安な気持ちを抱えたまま1年間走り抜けてきたって当時涙してたのが今度は先輩になって、逆に今回デビューの石井あみさんが同じ気持ちになってるのを支える。いやもうこの辺りはシリーズ通して見てきて歴史を知ってるからこその感慨深さです。この二人にも声優さんと同じくサプライズでMachicoさんからのメッセージで当然涙するしかない。来年は萌葉ちゃんの番ですよきっと。

 


もっかい声優さんの話に戻る。

 

古賀葵さん、楽しい方なんだなと。ライブの時から「え~るぅ~」を客に言わせたりして、マジェスティとしての登場は遅かったものの、最初から居るエルちゃんを心存分に楽しんでらっしゃるのがこちらとしても何か嬉しくなる。ここちゃんとは波長が合うんだろうなって何かわかりますね。関係無いけど「エルさん」としてのの着ぐるみあったのか。

 

七瀬彩夏さん、あげはさんとはちょっと違って、自信のあまり無いタイプの人だったようで、そんな人が今は自分が誇りに思えるって言ってたのがこちらとしても嬉しい。関根さんも似たタイプのようで、そこを加隈ちゃんと村瀬君が大丈夫だよってフォローしてたようですが、多分、一緒になって不安になってくれてる七瀬さんも、それはそれで逆にありがたかったんじゃないかなぁと思います。
あと何気に小清水ファンで「スイート」にあこがれましたっていうのも初出なのかな?どうしても初代と5、ハートキャッチ(特にマリン)辺りががこういう機会では出やすいので、それ以降なのはちょっと嬉しい。

 

村瀬歩君、キャラとか声質に似合わず実は結構オラオラ系だったりするのは他の作品のラジオで知ってました。中の人まで中性的じゃなく、結構男の子男の子してるんですよね。なので今回もちょっと言ってましたが、自分が一歩引いたまとめ役をやろうかな、立ち場を考えつつ何かあればMCとして回す役割をしよう、というのが良くも悪くもな感じはあるんだけど、私個人としては悪目立ちしてる所もある半面、あんまり遠慮しなかったのが逆に良かったかなとも。

 

無難に行くなら女の子っぽい感性を求められる役だと思うんですけど、違うからこそ個性なんだっていう主張の強さも兼ね備えてるのがプリキュアです。加隈ちゃんが子供達に凄く目線を向けるのに対して、村瀬さんは「おい野郎ども」とか言っちゃうんですけど、多分それはそれで村瀬君なりのファンへの気の使い方なんじゃないかなぁとか思いました。空気を読まずに「ゴープリ」語りを始めちゃうぜ!とか、嫌だなと思う人も居るだろうけど、わかるよっていう共感もあっただろうし、リスクを顧みない突撃精神とかも、それはそれで性差が逆に出て面白かったかもしれない。

 


加隈亜衣さん、いやぁ、気の使い方が見てとれてやさしい。関根さんがリアルソラちゃんなら、加隈さんはリアルましろんでした。
ヒープリののどかちゃんとましろんのやさしさは似ているようでちょっと違う。是非その違いを出したい。でもそんな他の作品との比較で考えるのは「ひろプリ」に対して誠実な向き合い方なんだろうか?って悩むその考え方がステキすぎます。
そうか、ましろんの魅力は「思慮深さ」でもあったのかと、改めて気がつきました。「とにかく徹底的に考える」タイプの私が同じにおいを感じて、そりゃあましろんに惹かれるわけだ。

78人のプリキュア(今は82人かな?)の中の私の好きなプリキュアベスト3入りです。キュアハッピー、キュアスターが今まで2強だったのですが、これからはプリズム入れて3強にしようかと思います。

 

そして最後は関根明良さん。表には出さないけど、裏で抱えるものがいっぱいあったんですね。ギリギリまで「どうしましょう」って言ってるっていうのを聞いて、なんかメチャメチャ想像できました。声を張ることで彼女はスイッチを入れてる感じですよね。あの切り替わりが凄くカッコいい。

 

ソラちゃんの成長に自分はついていけるのかな?っていう不安はすっごくわかる。お話はあくまでお話ですものね。1年間で人はそんなに変わるかといったら、多分ほとんどの人がそんなには変わらない。でも、特別な経験をした時は逆にたった1年でもすっごく変わるんですよ。そのあたりが人生の不思議な面白さでもありますよね。
ソラちゃん、フィジカルな強さは最初から持ってたけど、メンタルの脆さも同時に何度も描かれてて、完全無欠なヒーローとしては描かれて無い。だからこそ関根さんの強がったり、空元気や不安も全部ひっくるめて、リアルソラちゃんだなこの人ってなるし、それを支える周りの仲間ですよね。ここがシンクロしてて、面白いと言ってしまうと語弊があるかもしれないけど、尊さと魅力でもあるように思う。

 

関根さんのこのちょっと危ういくらいに感じる魂削って打込んでます感がソラちゃんそのものだし、喋り方まで独特なので、ソラちゃんが大人になったら関根さんみたいになるんだろうな、とか思わせてくれる、リアルオトナプリキュアっぽさがちょっと尋常じゃない。

 

プリキュアロスってみんな言うけれど、そこは演者も昔から言ってて、魂が抜け落ちたみたいになるのはみんな同じだよ、って過去の出演者も色々な人が言ってたし、誰だったかは2年くらいはフワフワしたままで困ったみたいな事を言ってました。いや関根さんこれ大変だろうなって思う。

 

でも、それくらい魂の籠った作品という事ですから、そういう作品を毎年送り届けてくれる事には本当にこちらも感謝するしかありませんね。

 

いやぁ、今は春映画枠は他の作品に使ってるし、もうブランド化したプリキュアよりも将来的に見て他の作品をっていう事情はわかるので難しいんだろうけど、やっぱり引き継ぎ枠の春映画が欲しいですよね。その変わりが感謝祭なんだっていうのもあるのでしょうけど、感謝祭は締めの印象が強すぎて、昔の春映画みたいに「また会えたね」感とはちょっと違うので。

 

とりあえずは今回はこんな感じで。他のシリーズの感謝祭も見返したい気分です(ソフトは持ってるので)

次はコンプリートブックでまたお会いしましょう。

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