僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

マーベル アントマン

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MARVEL ANT-MAN
監督:Ugo Bienvenu / Kevin Manach
アメリカ 配信アニメ 2017年 全6話
☆☆

 

「ワンダビジョン」5話まで見ましたがとんでもない事になってきてメチャメチャ面白い。1~3話は正直よくわからん感じでしたが、4話から普通にエンドゲームのその後の話が始まって面白くなってきました。約30分と短い尺ですけど、毎週MCUが進行していくって感じでこれはこれで楽しい。

 

それはともかく、前回はディズニープラスで「ロケット&グルート」を見ましたが、こちらもこれまたショートアニメです。しかも1話が1分から2分という短さ。

 

昔風のいかにもバタくさいアメコミ絵みたいなものをそのまま動かすというある種の実験作みたいな感じでしょうか?

 

ただこれ、監督を調べてみたら、元々イラストを動かす感じのアートアニメーションをやってた人達っぽい。

 

君達面白い事やってるね。ここは一つ同じ手法でマーベルキャラを使ってやってみないかい?みたいな感じでスカウトされたのかなと勝手に想像。

 

MCU映画でもそうですけど、割とキャリアの浅いインディーズ上がりのまだ1本か2本くらいしか撮った事の無い監督を抜擢したりしてますし、コミックの方でもファンアートとか同人誌上がりの人に声かけてアーティストデビューさせたりするケースってマーベルは結構ありますので、そういう社風なんだろうなと。そうやって新しい物を生み出す原動力にしてたり、人を育てるみたいな部分も垣間見えて、なかなか面白い所です。

 

「ロケット&グルート」の時にも書きましたけど、1分でも話って作れるもんなんだなぁとこういうのは感心してしまいます。

 

私はこの手のショートアニメって、日本でも5分アニメとか今は結構ありますけど、「てーきゅう」とか好きで見ててショートアニメってあれのイメージが物凄く強いのですが、「てーきゅう」ってもうセリフを3倍速ぐらいでメチャメチャ詰め込んでる感じでしたが、そういうのともまた違う感じで楽しい。

 

普通の30分アニメとかって、OPとかED、CMを覗けは20分ちょっとじゃないですか。30分まるっと使えるわけじゃないんだよなぁ、とか思いながら見てますけど、実際アニメを作るとなると、1分だって相当な労力が費やされてるわけで、しかも演出一つでそこに結構な情報量を詰め込めたり出来るんですよね。そういう構造や技術って面白いなと思います。

 

よく会議とかのプレゼンでそれこそ2分とか5分とか時間制限があって、その中ではいどうぞ、みたいなのやると、意外と急ぎ過ぎて時間余ったりする事もあったりして、色々とその辺りは突き詰めていくと面白い部分かなと思います。

 

私は日頃から時間が無い時間が無いっていっつも言ってるような人ですが、その辺りのテクニックとかロジカルに理解できるともっと時間って有効に使えるのかも?なんて思ってみたり。

 

話をアントマンに戻すと、2017年の作品ですので、MCU版アントマンよりも後。なので主役もスコット・ラング版のアントマンです。「アントマン&ワスプ」よりも先にワスプが普通に出てますが、敵にイエロージャケットが出てきたり、その辺は映画の客層を見据えての感じのようです。

 

コミックファン的にはアントマンつったら普通はハンク・ピムでしょ?という感じですし、イエロージャケットの名前は映画でダレン・クロスが使ってましたが、本来はハンク・ピムのアントマンが名前を変えた時のものでした。昔のアメコミ風の絵なので騙されがちですが、その辺は新しい部分。

 

お話としても面白いような微妙なような、という感じもちょっとありますけど、何せ1分2分の話なので、あまりあれこれ考える余裕も無くあっという間に見終わってしまうという変な体験でした。なんかそこも含めてちょっとアートっぽい。

 

小さいヒーローという部分にふさわしく、これもまさにショートな作風というギャグでしょうか。

 


マーベル アントマン|第1話|ディズニープラスで配信中!


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サクラクエスト

サクラクエスト 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

SAKURA QUEST
漫画:古日向いろは
原作:Alexadre S.D.Cilibidache
刊:芳文社 MANGA TIME KR COMICS 全5巻(2017-18)
☆☆☆☆★

 

花咲くいろは』『SHIROBAKO』に続く、P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」第3弾として2017年に放送されたTVアニメのコミカライズ版。
アニメコミカライズにありがちなダイジェスト感も無く、アニメを見たのとほぼ同じような感覚で楽しめる丁寧なコミカライズ。
勿論、多少拾えていない部分はあるんでしょうけど、逆に漫画版ならではの要素が皆無なのがあえていえば欠点と言えなくもないくらいで、メチャメチャ良作。

 

そう言った部分も踏まえて、コミカライズ版のみの感想と言うよりアニメも踏まえた「サクラクエスト」全体の感想として読んでいただいて結構です。私はアニメの方はリアルタイムで視聴。特に今回の為に見返すとかはしてないです。

 

アニメの方のシリーズ構成を務めた横谷昌宏さんと言う方、私が心待ちにしている「トロピカル~ジュ!プリキュア」でもシリーズ構成という事で、少し調べてみた所、単純に特定話数の脚本のみなら何本か見たものも入ってましたが、他にシリーズ構成を担当したものは特にきちんと見たものは無かった。おそらくトロプリは監督の土田豊氏のカラーが強い作品だと思われますので、そこまで気にする部分では無いかなと思いますが、サクラクエスト単体で評価するなら、丁寧なシリーズ構成が出来てる感じですので(いきあたりばったりな展開とかじゃなく、ちゃんと全話の流れを踏まえて情報をコントロールして出してる)シュールな演出が面白い監督と、それを丁寧に全体の物語をバックボーンで展開する感じになって、結構面白い感じになるのではないかと期待してます。

 

で、「サクラクエスト」です。お仕事シリーズ前2作と比べるとあまり跳ねなかった印象ではありますが、はっきり言って超超超名作です。ただ、アニメファン受けするような内容では無かったっていうだけで、作品としての質は前2作にもひけをとらないどころか、それ以上を行ってる作品。

 

まずはその辺りの理由を簡単にご説明。「SHIROBAKO」絡みの記事でも以前書きましたけど、1作目の「花咲くいろは」はお仕事アニメではありつつも、主人公が学生ですし、恋愛要素も強めな作品でした。このシリーズは「仕事」がテーマですから、実際に仕事をしていく中での挫折や葛藤、喜びとかそういうのに共感したりする部分が大きい。

 

後ろ2作は見た目は普通に可愛い女の子のアニメキャラですけど、作中で普通にお酒とか飲んでますし、成人なんですよね。これって実はアニメでは珍しい。勿論、探せば成人主人公のアニメなんていくらでもありますけど、決してメインストリームでは無い。そのとっつきにくさとか、学生のアニメファンでもそんなに別世界とは思わないで入りやすい要素をきちんと計算してやってるのは流石だと思います。その辺りが「花咲くいろは」の面白い部分。

 

2作目の「SHIROBAKO」はアニメ制作の現場を描いてるわけですから、「仕事」の要素に共感うんぬんじゃなくとも、アニメファンにとってはアニメってこういう形で作られているんだ、という自然と興味を引く題材になってる。そこが上手いとこです。劇場版の方の感想を漁ってて結構感じたのですが、あの作品が仕事の何をどう描いていたのか、っていう視点でレビューしてる人、物凄く少なかった印象。それは決して避難してるとか、悪い事だとか言いたいわけじゃなくて、やっぱりそういう見方が主流なんだなと感じた、というだけの話です。

 

その辺りの流れを踏まえると、3作目の「サクラクエスト」があまり受けなかった、というのもなんとなく理解はできます。いわゆる「受ける」要素が少ない。あまり話題にもならずに、一般的にはそんなに評価されてないのはちょっと残念だなと思いつつも、じゃあ何で私が前2作以上を行っているとか言っちゃうのかというと、この作品、きちんと「社会学」という学問をベースに作ってあるから。それも相当丁寧に。

 

元々、監督やプロデュサー、脚本家が社会学に明るい人だったのか、あるいはこういう作品を作るにあたって調べたりしてる中で勉強したのかとか、その辺はよくわかりませんが、この作品って社会学のお手本教材として使っても良いくらい一つ一つの作り方が丁寧。これは前2作には無かった部分だと思います。

 

前2作もメチャメチャ面白いんですよ。私も大好きですし。でも割と素人が仕事をテーマにするにあたってこういうことが描けるのでは?こういう要素があるよね?みたいなのを集めて作ってる感があって、学術的に分析されている要素に基づいて作っている感じはあまりなかった印象です。そこがね、「サクラクエスト」はちゃんと作ってある印象がとても強い。

 

ストーリーとしては「町おこし」の話ですし、そこも社会学のパーツの一つではありますが、よくあるアニメの聖地巡礼とか御当地化を狙った町おこしアニメの一つ、という文脈のみで語られるには、あまりにも惜しいし、そこだけじゃなく、ちゃんとその背景も学術的に正しく丁寧に描いてるよ、と言いたくなってしまいます。「サクラクエスト」はただの町おこしのサクセスストーリーとかじゃないのです。


そもそも、1作目の「花咲くいろは」でぼんぼり祭りとか、御当地アニメの代表作とも言われるくらいの事をもうやっちゃってるじゃないですか。決してあれの再生産というわけじゃない。そこを俯瞰して、その先の描き方をやってるというのが、まさしくシリーズとしての進化であって、3作目にふさわしい作品なんじゃないかなぁと私は思うのです。

 

つーかそもそも「社会学」って何よ?という話だ。


説明しなくても社会学を知ってる人は私の説明なんかスルーして是非「サクラクエスト」を見て下さい。おお~まさしくこれ社会学アニメじゃんって絶対に思うから。

 

ものすご~く簡単にざっくり言うと、「世の中のしくみ」みたいなものです。

 

「何で仕事をするの?」「そもそも仕事って何?」的な問いに対しても社会学を勉強すれば答えが書いてあります。

 

サクラクエスト作中に出てくる要素で言えば、主人公の由乃が田舎に居ると何も無い普通の自分のまま一生を終えてしまうんじゃないかっていう不安を抱えて、東京に出るも、特にやりたい事があるわけでもなく、何十社も面接受けたけど、全くひっかからない。この出だしの部分だけでももう全てが社会学で説明されてる要素だらけ。何故そうなるのか?何故そう思うのか?みたいなもの全部社会学で説明できます。

 

「何者にもなれない自分とその不安、かと言って何をしたらいいのかもわからない」とか、いかにも現代的(いやもっと昔からあったかも)な悩みみたいなものだと思いますよね。だって私も社会学を勉強する前まではそう思ってましたもの。

 

そういうものに答えを出してくれるのが社会学由乃だけじゃなく、他の4人のメインヒロインもそうですし、脇役もほぼ全員そうです。それぞれの悩みや葛藤、直面する問題に対して、これでもかってくらいに社会学の通例に基づいた解決方法を模索していく姿が描かれるんですよね。

 

ここがメチャメチャ面白いし、絶対的な正解とかでは無いのかもしれないけど、ある種の正しさみたいなものがちゃんと作品の中で描かれていて、あれ?これ私が勉強したやつまんまじゃん!っていう話になってました。物凄く面白い。

 

とゆーかここから自分語り入りますけど、私が社会学を勉強したのって大人になってからです。友達も一人も居なくて、ただ漠然とゲームとか漫画とかアニメとかオタク趣味に走りながら、悶々としながら日々を送る中で、このままじゃ自分はダメになるな、30まで生きたらあとはもう死のうと思って生きてました。(あくまで何と無くなだけで、そこまで本気でってわけではないけれど)

 

そんな中で、何か自分を変えようと思ってたまたま知った地方のNPO団体に行ってみたんですよね。そこは「学びの場」でもあったので、色々と巻き込まれてやってる内に色々な勉強をしたと。その中で社会学を勉強したのでした。

 

当時はまだ自己責任論が強い時代で(って今でもそうか)自分がダメなのは自分が努力を怠ったからだ、と自分を責めるしか無かった中で、そうじゃないよ、あなたがそう思うのは、世の中がそう思うように作られてるからであって、全部が全部自己責任論じゃない。全体的にそういう世の中になってるから、あなたもそう思い込んでるだけなんだよ、って感じの事を教えていただきました。というか一緒に勉強したっていうのが正しいのかな?講師の方は居ましたけども。

 

ここで「勉強した」っていうのが超重要。あなたが苦しいのはあなたが悪いんじゃないんだよっていう甘い言葉を囁いてくれるだけの場所じゃなかったのが大きい。

 

老子の教えでしたっけ?空腹で行き倒れていた旅人に、ただ憐れんで一宿一飯を与えるよりも、釣りの仕方を教えてあげればその人は一生食べていけるようになる、みたいな奴。

 

要は私が行ったNPOはそういうとこだったのでした。世間のつらさから逃げてきた人を、あなたは悪くないよ、あなたにはあなたの価値があるんだよって優しく言ってあげるのは簡単なんです。でもそこで一時的に癒されて例え尊厳を取り戻したとしても、結局世間には通じないんですよね。その狭いコミュニティの中での肯定にしかならない。

 

そういう安易さでは無く、ちゃんと世の中に通用する物を身につけさせようぜ、っていう考え方の所で、旅人にとっての釣りが、私にとっては社会学でした。自己肯定感の無さは相変わらず今も持ってたりはするものの、私は社会に対してもう少し俯瞰した目線を持つ事が出来たので、今は生きる事に対しての不安はありません。いや、私は何に対しても不安になってしまうという「不安神経症」の持ち主ではあるんですけど(「HUGプリ」のえみるちゃんのアレです)まあその辺もネタに出来るくらいには図太く生きてます。

 

なのでツイッターとかでもね、映画とか漫画のセリフ、あるいはアーティストの歌詞や言葉をリツイートしまくって自分に都合の良い言葉ばっかり集めてる人居るじゃないですか?あれ私は大っ嫌いなのです。自分を肯定する為に耳触りの良い言葉ばっかり集めても、結局何も解決しないんですよね。私も精神科とか一度行った事ありますが(そこで不安神経症って診断されたわけです)薬とか処方されてもアホくさくなっただけでした。これはちゃんと社会を学んできちんとしたロジックを身につけた方がずっと不安を打ち消す特効薬になるし、身の為になるなと。

 

一昔前の信仰宗教とかネズミ講自己啓発セミナー、今だと話題になってる詐欺まがいのオンラインサロンとか、あんなもので自己肯定感を得るよりは(実はその手のが流行するのはその教義よりも特殊な共同体の方が本質だったりするので)社会学の一つでも勉強した方がよっぽどマシだと思います。

 

そして、そんな共同体の姿を丁寧に描いたのが「サクラクエスト」という作品です。そこは前2作では描かれておらず、サクラクエストのみに意図してある描写。ただの町おこしアニメじゃなく、現代性を持った社会をちゃんとしたロジックをもって描いた社会派アニメであり、これを傑作と呼ばずに何を傑作と言うのかって話だ。

 


で、アニメとしてというか、お話として何が素晴らしいのかと言えば、最後、由乃は旅立っていくんですよね。やっと自分の居場所をみつけられたはずなのに。それって何でかって言えば、主人公が旅立つって事は、ここに留まるなって事ですよね。

 

クリエイター、あるいは視聴者でもいいのかな。せっかく自分の好きな作品=居場所をみつけられた、自分の手で作る事が出来たけど、世の中ってそこで終わりじゃ無い。生きて行く為には同じ場所にずっと留まっているわけはない。いつでも帰ってこれる特別な居場所ではあるんです。由乃がもし間の山に帰ってきたら、みんな暖かく迎え入れてくれるし、その再会を心から喜びあえるでしょう。でも、もしずっとここに留まっていたら次が生まれない。だから旅立つ。だってこれはアニメだから。一つの居場所を作り出して、次に向かって旅立っていくというのは一つの「作品」というものに対してのメタな視点なのです。ここが素晴らしい。

 

サクラクエスト」は、お仕事シリーズ第3弾として、確実に進化や変化をもたらしました。果たしてこれが正しく評価される日は来るのでしょうか。

 

おっと書き忘れた。地方文化を描いてる作品なので、首都圏に住んでる人はもしかしたらちょっとピンと来ない人も居るのかもしれないな、とは思います。最近はコロナで行けてないけど、私は東北六県+新潟、北関東全域と北日本の割と大きい範囲が行動範囲です。と言ってもブクオフとかお宝ショップ巡りをしてるだけなので、本当にその地域ごとの心情みたいなものまではわかりませんが、単純に私の感覚だと、田舎って正直どこも似たり寄ったりの印象なんですよね。


ああ、多分これ、地方住まいの人って多分どこも同じ感覚なんじゃないだろうか?っていう肌感覚が強い。もし、実際にそうなのであればさ~、このアニメって結構刺さりません?

 

アニメに何を求めるかにもよるんだろうなとは思うのですが、前2作にあったキャッチーな要素というか、これに共感・理解出来る層って決してひけをとらないと思うんだけど。そこはちょっと謎です。

 

最後に何度でも言っておこう。「サクラクエスト」超傑作です。

サクラクエスト 5巻 (まんがタイムKRコミックス)

 


TVアニメ『サクラクエスト』本PV

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機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還

機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還 (角川コミックス・エース)


MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN episode EX2
ストーリー:福井晴敏 コミカライズ:玉越博幸
刊:角川書店 角川コミックス・エース 全1巻 2020年
☆☆

 

つーか「EX2」って事は「EX1」はどこ?
調べたらUC最終話が上映された時にやってた「百年の孤独」っていう宇宙世紀ダイジェスト映像がEX1なのか。
で、UCのBDコンプリートBOXが出た時に特典としてこちらのEX2のシナリオとドラマCDが付属されてて、そのコミカライズ版がこちらの作品。元作品の方には私は触れてません。

 


ガンダムUC本編のその後のリディと政治背景を描いたエクストラエピソード。一応、「ガンダムNT」との繋ぎのエピソード的に言われてますが、一部のキャラとかNT登場時のバナージは一体何やってたのか、みたいな部分はありますが、そんなに「NT」要素は無くて、あくまでUCのその後みたいな感じ。

 

メガラニカと共に、ミネバとバナージがジオン共和国に匿われていた中で、政治的にその辺りは非公認になっていて、連邦に帰還したリディは封印されたユニコーンと共に政治上のパワーバランスを保つ為の駒として扱われていたと。でもミネバやバナージの本心を知りたいが為にリディは単騎で突っ走って二人に会いに行く、というようなお話。

 

UC以降の宇宙世紀の歴史がもう先にある状態なので、ラプラスの箱を開けても結局は世の中がひっくりかえる事は無かったんだよ、というのはまあ仕方のない所ではありますし、実際にその歴史を変えられないのだとしても、その政治背景は面白いし、今回最後にリディが将来は連邦首相になるかもね?みたいな事が示唆されてて、そこは凄く面白い要素だとは思う。

 

将来ね、UC2とかよりももっと先の話でおじいちゃんになったリディとかが連邦のトップを張ってたらそれはそれで面白そうじゃないですか。若い頃にやんちゃやってたのに、いつのまのかこんな立場でこんな決断をするのか、とかそういうのは楽しそう。

 

富野は年齢的にもこの先の作品ってもう限られてくるし、例えやってももう宇宙世紀ガンダムなんてもう絶対やんないですよね。何かしらのトラブルでもなければ、この先の宇宙世紀は富野の後を継いで福井がけん引してやっていく、みたいな空気があるので、そういう時に若い主人公とは別でリディとかを政治家として使い続けて行く、とかになればね、それはそれでね、面白いんじゃないかと思います。

 

ここまでは褒める部分です。私は福井もUCも嫌いですけど、全部が全部をダメとか言ったってしゃあないと思ってますし。

 

で、こっから文句つけます。
今回の話もそうなんですけど、リディが政治の駒として使われてるのって、マーセナス家だからだけじゃないんですよね。ユニコーン(2号機バンシィ)のパイロットだったから。

 

で、そのユニコーンガンダムがシンギュラリティ・ワンとか言われてます。そう、福井がユニコーン終了後にやたら言い始めた、ニュータイプ能力とは時間干渉能力の事であり、そう考えればこれまでのガンダムのわけかわらん描写の全てを理論的に解釈できる、という超超超超超超珍説に基づいている。

 

UC本編だと、演出的にはそういう意図ではあったんだろうけど、それでもそこを言葉では説明してなかったんですよね。「NT能力とは時間操作能力の事である」事を公式的な作品世界の中で明確にしちゃった。これってヤバくないですか?

 

ガンダムNT」でもね、そういう前提で話は作ってましたけど、あれが良かったのはそこをドラマの軸にはしていなかった事です。だから描写に首を傾げつつも、ドラマとして面白かったから見れた。

 

いやぁ、この珍説、さっさと忘れらされてほしいですね。そんな説もあったが、実際の所はよくわからなかったままで忘れられた、で処理してほしいです。というか「クロスボーンガンダム」をアニメ化して、ああやっぱりこういう事だよね、になってほしいと説に願います。この時代だけに流布したオカルト言説で処理してくれるならまあそれはそれでネタとして流しますので。

 

ついでに言っておくと、メカ的な所で、バナージのガンダムMk-2。
これ?なんでマークツーなんでしょう?たまたまあった、っていう機体では無いですよね?その後に乗り換えるシルヴァ・バレト・サブレッサーならともかく、何でここにマークツーがあるのか?っていう設定上の部分と、何故バナージをわざわざマークツーに乗せたのか?っていう作劇場の理由が知りたい。

 

メタ要素として何かしらの意図はあると思うんだけど、これがよく私にはわからん。多分このまま福井ガンダムがしばらく続くのならば、親殺しっていうテーマは必然になってきます。富野が作った宇宙世紀というものを福井が受け継いでそれをどう乗り越えて行くのか?っていうのが作家としての当然の壁になってくるわけですから。

 

ガンダムMk-2って「Z」での扱い自体がそうでしたが、あくまで中継ぎでしかなくて、決して作品の象徴的な存在・機体ではなかったはず。その機体をわざわざ持ってくるってどういう意図なのでしょう?その時代にたまたまあった量産機の改良型とかではないんですよ?じゃあそこに意味が無いはずがない。単純に今回の話も中継ぎでしかなかったから?って程には単純じゃ無い気がするんだけどなぁ。色々と謎です。あるはずが無いものがあるっていうのはそれなりにインパクトはありましたけどね。

 

とまあそんな感じで、良くも悪くもではありますが、外伝としては結構読み応えがあって面白くはありました。

 

今回のコミカライズ担当の玉越博幸って「BOYS BE…」の人ですよね。結構意外な人選。下手では無いし、MSの書き込みとかも結構頑張ってますが、戦闘シーンとかは何やってるかよくわからん。ただこの辺はこの人に関わらず、ガンダム漫画でまともに「面白い戦闘シーン」描ける人って、ほぼほぼ居なくて漫画でメカを面白くかつカッコ良く描くって相当に難しい事なんだな、と毎回思わされます。

 

アニメでも勿論戦闘シーンってセンスに左右される部分は大きいんですが(そこ考えるとUCの戦闘シーンはやっぱり凄いし面白かった)動いてる絵じゃないとガンダムみたいなビームの撃ち合いって、やっぱりなかなか面白くはならない。そういうのをどう描くかっていうのもまたガンダム漫画の見所ですが、難しい所です。

 

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プリキュアカードウエハース

プリキュア カードウエハース (20個入) 食玩・ウエハース (ヒーリングっどプリキュア)
PRECURE card wafers
2020年12月発売
☆☆☆☆☆

 

本日2月1日は日本記念日協会認定の「プリキュアの日」になります。去年の記事ですけどこちらを参照。

mantan-web.jp

仕事が忙しいのと、諸事情あってなかなか去年みたいに頻繁にブログ更新出来ずにいますが、プリオタのはしくれとしてせっかくなので記念日にプリキュア記事を。

 

昨日のヒープリ42話、結構話題になってましたが、最終回まで残りひと月です。例年ですと、1月末に最終回、2月から新シリーズスタートというのが決まっていて、初代「ふたりはプリキュア」初回放送日が2月の1日だったので、そこにあやかっての記念日なんですけど、今年はコロナのおかげで世の中の流れも色々と変わってしまいました。


ヒープリも短縮されて全45話かな?2月の最終週から新シリーズ「トロピカル~ジュ!プリキュア」がスタート。監督の土田豊氏は過去のシリーズの演出でも一風変わった面白さをやってきた人なので、物凄く期待してます。劇場作品は何作かありましたが、TVの方のシリーズディレクターは初ですが、個人的にずっとこの人が監督のTVシリーズが見たいって私はずっと言ってきたので、まさしく待望の作品。

 

ヒープリのまとめとそちらの方はおいおいやるとして、今回はタイトル通り、食玩の「プリキュアカードウエハース」の話。

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ええと、やっとコンプリート出来ました。長かった。そしてつらかった。


基本的にこの手のもの、買いはしますが普段はコンプリートとかまではしてません。仕事帰りとかにコンビニ寄って、1個だけ買って今日はコレが出た!おお~好きなキャラなので嬉しい!みたいなささやかな楽しみ方。

 

ウエハースはプリキュアでは今回初めてなのですが、プリキュアだとこれまではプラカードついてる奴だと、「プリキュアカードグミ」というのが定番で、新シリーズ開始と共に発売、春頃にオールスターバージョンがちょっとだけ売られて、後は第2弾が出たり出なかったりとシリーズによって様々。

 

私は「スマイル」から本格的にプリキュアにハマり出した人なので、その時からのつきあいです。あれは庄内の方に遊びに行った時だったっけかなぁ?なんかちょっとしたお遊び気分でコンビニ寄った時にスマイルのカードグミ買ったのを憶えてます。まだプリキュア初心者でしたので、良い歳したオッサンがプリキュアグッズを買うのにドキドキしてた頃でした。地元じゃ無いし、例え恥をかいても知ってる人も居ないだろうし、とか思って買った気がします。今じゃもう普通にプリキュアグッズ買いあさってますけども。

 

スマイルの時のカードって片面印刷で今みたいに裏表両方に可愛いイラストが載ってるのでは無かったんですけど(次のドキからは両面でした。スマイル以前は不明)絵のクオリティも高いしキラキラしてて凄く満足度は高かった。

 

多分、レアリティとかは設定されて無かったんですけど「キラキラカードグミ」ですので、基本全部に金の箔押しみたいになってて、やっぱりピカピカの奴はテンション上がります。まさにウルトラハッピーな気分にさせてくれたわけですよ。

 

私はビックリマン世代ですが、ヘッドとか当たったためしがないし、こういうのはコンプリートとか狙っても確率的にべらぼうなコストがかかる。運の無い私にはそういうの無理だから、って考えちゃう人ですし、箱買いとかそういうのはね、ユーチューバーとかやってる人がやるもの、と自分とは無縁のものと思ってました。全5種とかね、確率的にまあ可能性があるだろうぐらいのものはともかく。

 

で、まあ今回も最初は1こずつとか買ってたわけです。カードグミとかもそうでしたが「何か1個ダブるくらいまでは買おうかな?」だとか「押しが出るくらいまで」とか、「近くの店に在庫なくなるくらいまで」とか、特にコンプリートは意識せずに買ってました。

 

今はもう終了しちゃいましたが、アプリゲーの「プリキュアつながるぱずるん」でもね、無課金で1日1枚引いて、おお~今日は何々が出たか、みたいな運だめしぐらいで楽しんでましたし、狙ってるものが出るまでつぎ込むとか私はそこまではやらない人です。

 

キュアぱずは2年半くらいやってたっけか?なんかそんな感じでカードウエハースも1日1個とか結構買っちゃってました。これがね、やっぱり楽しい。1週間に一度じゃなく、毎日プリキュアがある生活。

 

しかも今回のカードウエハース、イラストのクオリティがメチャメチャ高い。その上、全種メタリックカードでキラキラして満足度がこれまた高い。

 

これがねぇ、最初の内にすぐにダブりが出たりすると、これは無理だなって10枚も買わないうちにすぐあきらめちゃったと思うんですけど、たまたまなのか、確率的なものなのか、意外とダブらなくて今回、ヒープリ・スタプリ・HUGプリ・5GoGoの4作品収録されてるんですが、プリキュア単体のやつが各シリーズあと一人で揃う、ぐらいまで結構ダブりが少なくて済んだ。

 

ええ、ここまでいくともう沼です。


この中だとスタプリが一番好きなので、じゃあスタプリ揃うまで買おうか、いや、あと1枚なら他のシリーズもせっかくだし妖精とか集合絵は無くともプリキュア絵は見たいし、一人だけ居ないのかわいそうじゃね?とかなっちゃうわけです。

 

そこでもうひたすらズルズルと。2か月くらい経ってるわけですから、もう置いてるとこも少なくなってきて、普段の通り道とかだけじゃなく、あそこの店にはあるだろうか?とかわざわざ探しに行く始末。


ここまで来ると最初みたいに1個だけ買うとかじゃありません。見つけては5個くらいまとめて買ったり、それでも封だけ開けてカードだけ確認とかはしたくないので(なんとなくそこは倫理観が許さない)朝昼晩と1日に3個も食べたりと、歯止めがきかなくなっていく。

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お目当てのスタプリはやっと最後にミルキーが出てなんとか揃ったのですが、続けてヒープリも揃う。となると、あとちょっとじゃね?とズブズブと。あとはアムールとレモネードと5の集合絵でコンプ。この際集合絵はいい、せめてプリキュア単体だけでも揃えなければ!となてからはダブり地獄です。

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アソートは不明ですが、これ箱買いしてた方が良かったんじゃね?あちこちの店で買ってるから確率的に不利なんじゃ?とか思いながらもう必死です。

 

お店に残ってる所も無くなってきて、神にもすがる気持ちで、いやもうこれ最後、という所でやっと来ました。5個買って最初がアムール!これ来た。

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そこから更にダブリ2枚でレモネード!これで集合絵以外は揃ったからもういいと思った次のラストで5集合絵でコンプリート完了!

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本当に最後の最後で持ってない奴が連発して何とか完了しました。

 

全28種。一応、集合絵がSSR、主人公キュアがSR(スーパーレア)、追加キュアがR(レア)、他がN(ノーマル)となっているようですが、個人的な感覚では全部に差は無い気がしました。

 

で、結局私はコンプまでいくつ買ったんでしょう?

 

内訳
01 SR グレース ×2
02 N フォンテーヌ ×2
03 N スパークル ×2
04 R アース ×3
05 N ヒーリングアニマルズ ×2
06 SR スター ×1
07 N ミルキー ×2
08 N ソレイユ ×3
09 N セレーネ ×3
10 R コスモ ×3
11 N フワプルンス ×1
12 SR エール ×2
13 N アンジュ ×3
14 N エトワール ×2
15 R マシェリ ×2
16 R アムール ×1
17 N はぐたんハリー ×1
18 SR ドリーム ×2
19 N ルージュ ×2
20 N レモネード ×1
21 N ミント ×1
22 N アクア ×1
23 R ローズ ×2
24 N ココナツ ×2
25 SSR ヒープリ集合 ×2
26 SSR スタプリ集合 ×2
27 SSR ハグプリ集合 ×5
28 SSR プリ5集合 ×1

全部で59枚。

 

・・・アホかぁ~っ!

 

確か1ボックスで20個入りなので、3箱分。1つ130円なので、う~ん、まあ1万円は行かないか。

 

趣味の範囲で言えば、私は5000円くらいならそれなり、ぐらいの感覚ですがその範疇は余裕でオーバーしてますね。

 

やっぱりズルズルと行きすぎました。こういうのは友達とトレードとかってのが基本で、一人でコンプはちょっと無理がありました。でも私はプリキュア友達とか居ないし!

 

朝とか昼とか、飯を食う暇も無い時にこれで凌いだっての何度かありましたし、それで良しとしときましょうか。

 

え?3月に第二弾が出るって?


う~ん、少しだけ買うけどコンプとかはしません。


でもフレッシュ組だけは揃えたいなぁ・・・。早めにフレッシュ揃えばいいけど、最後の1枚が、とかになるとまたこのパターンだったりして。

 

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ゴーストバスターズ2

ゴーストバスターズ2 4K ULTRA HD & ブルーレイセット [4K ULTRA HD + Blu-ray]

原題:GHOSTBUSTERS II
監督・制作:アイヴァン・ライトマン
アメリカ映画 1989年
☆★

 

<ストーリー>
前作から5年。破壊神からニューヨークを救った彼らだったが、破壊した建物などの賠償金を市と州より請求された上、数々の違法行為の責任を押し付けられ「ゴーストバスターズ」社は破産してしまい、依頼もぱったりと来なくなった。市民も彼らと超常現象を忘れ去り、4人組もそれぞれ別の道を歩んでいた。
そんな中、シングルマザーになったディナ・バレットは息子・オスカーが乗った乳母車が交差点の中心で止まったことなどの怪奇現象を不審に思い、レイモンドに調査を依頼。彼らの独自調査で、50年前に廃線となったニューヨーク地下トンネルにスライムの川を見つける。

 


という事で「ゴーストバスターズ2」です。うん、これ私見た事なかったぽい。自由の女神はなんとなく知識で知ってただけの気がするな~。そういや2は自由の女神だっけ、という風には思ったものの、このシーンそういえば憶えてたなっていうのが一つも無かった。

 

2はあんまりTV放送とかも多く無かったのかな?子供の頃だったらTVでやってたら多分見てたと思います。

 


前作のスタッフ・キャストをそのままに、大ヒットした作品が待望の続編!というのはよくありますが、続編が作られる度に先細りしていく、というのはよくある話。そこには色々と理由はありますが、1は面白かったけど2はちょっと残念だったなっていうのも多いですが、まさしくその典型でした。

 

パート2の作り方って色々ありますけど、今回は露骨にダメな部類で、基本的に同じ事をただ繰り返しちゃってる感じ。大概の続編はねスケールアップしたりするものですが、正直大差無かったし、むしろスケールダウンしてる感じ?

 

根っこの部分ではね、前作で受けたNY愛みたいなものをきちんと続編の重要なポイントとしてより強固にしてあるというのは映画としては正しい。だから、実際にNYに住んでる人とか、NY愛みたいなものがある人にとっては、ちょっと響く物はあるのかとも思う。そこはきちんと前作を踏まえた上での続編の軸にはなってると思う。

 

ただ、そこに特別な思い入れも無く、割と表面の話をサラッと見ちゃう分にはね、目新しさが全然無くって、ものすご~~~く二番煎じの出涸らし感が強いです。大好きになったあいつらがまた帰ってきた!みたいな所だけでもう満足という人でなければね、単純に映画として見ちゃうとこれはちょっとキツイ。

 

ええとね、私は「エイリアン」シリーズは「1」こそが至高の作品だと思ってる人です。「エイリアン2」はね、派手だし実際凄く面白いんですよ。でもエイリアン1ってあの斬新さこそが作品のキモであって、ジャンルそのものまで変えちゃってるじゃん!と少し否定したくなる部分もありました。

 

でも今回「ゴーストバスターズ2」を見て考えました。ああ、続編って同じ事やったってダメなのか。ジャンルすら変えるくらい別の事をやらないと、二番煎じになっちゃうのは避けられないんだろうなと。

 

続編の作り方の一つに「スケールアップ」というのがあります。田舎から都会へ、とか自国から世界へ、とかそういうのが一つ。単純に物量を増やすっていうのもスケールアップですね。エイリアン2もまさにそれ。一匹だけでもあんなに怖いのにそれが大量に出てくるなんて!っていう。

 

ただ、私はゲームとかでも「経験値を稼いでレベルアップして最強になるまで育てる」よりも「いかに低いレベルでも頭を使って強い敵を倒せるか」の方が凄く無い?と思う人です。単純なパラメーターじゃなく頭を使う人の方がカッコいいという価値観。そういうのがあるからエイリアンは2より1の方が凄いと思ってるわけです。

 

もう一つの続編でよくあるパターン。世界観や設定の拡張というのもあります。1作目ではたまたま事件に巻き込まれたと思っていたが、実はその裏にはもっと大きな背景があったのだ、みたいなやつ。ちなみにまたエイリアン2もこのパターンも使ってますよね。1作目では正体不明の存在でしかなかったけれど、実はクイーンという存在が居て、とかそういうやつ。近年の続編作品はこっちのパターンが多い気がします。

 

そもそもエイリアン1はシチュエーションスリラーで、豊富なアイデアで魅せる斬新な作品だったじゃん。それを物量でアクション物にしちゃうとか、本質ってものをわかってない!とか思ってました。確かに面白いけどさぁ、みたいな。

 

うん、でもそれくらいやらないと新しい面白さって出せないんですね。今回、ゴーストバスターズを見て、ああやっぱ同じ事やったって面白くなんないんだ。エイリアンは1とは違うから2もあんなに面白いんだね、なんて事を改めて感じました。

だって今回のゴーストバスターズ2、スケールアップもしなければ、世界観の拡張もしてないし、前のと同じ事をまた繰り返しちゃってるだけじゃない?みたいな。

 

もし、子供の頃にこれを見てたら、1程ではないけどこれもこれで楽しかったな、くらいには思ってた気はしますが、大人になってからの目線で言えば、2は別に見なくても良かったかな、くらいの感じです。う~ん、ちょっと残念。


trailer ghostbuster 2,cazafantasmas 2 , ゴーストバスターズ2

 

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ゴーストバスターズ

 

ゴーストバスターズ 4K ULTRA HD & ブルーレイセット [4K ULTRA HD + Blu-ray]

原題:GHOSTBUSTERS
監督・制作:アイヴァン・ライトマン
アメリカ映画 1984
☆☆☆

 

<ストーリー>
ニューヨークにあるコロンビア大学に、3人の一風変わった科学者達が勤務していた。女好きのピーター、超がつくほどの怖がり、レイモンド、そして、3人の中では最も真面目であるイゴンである。
彼らの専門は幽霊や超常現象といったオカルトの類。しかし、研究はお世辞にもうまくいっているとは言えず、挙げ句の果てに幽霊が怖くて逃げ出す始末。そんな彼らは、とうとう大学側から見限られ、研究室から追い出されてしまうのだった。
仕事を失い困り果てた彼らは、借金を作り一つの会社を立ち上げることにする。それは、『ゴーストバスターズ』という、その名の通り幽霊退治をするという会社だった。新たにジャニーンを秘書として迎え入れ、設備も整えた一行。しかし、その胡散臭さのためか、肝心の依頼がいつになっても舞い込んでこない。このままでは借金も返せず破産してしまう一行の元に、ある日とうとう依頼主がやってきた。その依頼主は、ディナという女性だった。
MIHOシネマさんから引用)

 

という事でゴーストバスターズ。新作の「ゴーストバスターズ/アフターライフ」も絶賛公開延期中。女性版リブートの2016年版は正直微妙な感じでしたけど、「アフターライフ」は今作の監督のアイヴァン・ライトマンの息子のジェイソン・ライトマンが監督と言うメタ要素が非常に面白い部分。ジェイソン・ライトマンは過去作も面白いのが
多いのでちょっと期待してます。

 

で、初代のゴーストバスターズですが、大人になってからも1回くらいは見た事あったっけかな?でもやっぱり子供の頃に何度も見た記憶の方が大きいです。映画館では見て無いけど、当時はTV放送で洋画を見るのが好きで、そのままずっと映画好きってわけでもなかったですが、当時は結構見てました。深夜にやってた「エクスターミネーター」を、え?これ「ターミネーター」の続編なの?とか思って楽しみにしてたら全く関係無かったとかいうのも良い思い出。厳密には映画では無いんだけど、映画枠で放送されたTVドラマの「V」とかがメチャメチャ好きでした。大人になってからもDVD-BOXを買って見返したくらい。今では珍しい両面DVDなんですよね、あれ。

 

基本的には私はノスタルジーってあまり好きでは無くて、「昔は良かった」みたいな言い方は大嫌いなんですが(今も面白い物いっぱいあるのでそれを否定している気がしてくるんですよね)、それでもやっぱりそういうノスタルジックな部分で語ってしまいたくなるのがゴーストバスターズです。

 

今でも通用する不朽の名作、とかでは決して無いんですよね。80年代感が満載。ライムスター宇多丸がリブート版の時にこちらの旧作の事も色々と語ってて、映画史の上での位置付けみたいなものはそちらを参照してもらうのが一番です。


宇多丸 映画「ゴーストバスターズ」 シネマハスラー


当時のコメディー畑の人達のアンサンブルで、そういう人気者が当時の流行物を自分達なりに堂々とやってみせる、みたいなのは子供の頃に見ていた自分には知る由もありません。

 

この手のVFXアドベンチャー大作みたいなの、子供の頃は夢中になって見てましたけど、何でしょうね?やっぱり目新しかったのかな?今まで見た事が無いような世界を体験できる、みたいなのが子供心にも響いてたんじゃないかと思います。今思えば、の話ですけどね。

 

ニューシネマパラダイス」のトト少年がね、スクリーンに夢中になってかじりついてた感覚なんかがやっぱり近いのかなと。子供の頃から漫画とかは好きで、アニメや特撮とかも好きな部類ではありましたけど、そういうのと同じ感覚。あるいはそういうのからちょっと背伸びした世界だったのかな?映画も好きでした。まあ今の映画状況ともまた違って、映画の話題作がちゃんと世間の注目の的になってたような時代ですしね。

 

今見ると、あれ?シガニー・ウィーバーがヒロインだったんだっけ?とか、意外とバスターズのミッションは少なかったんだな、とか(雑誌の表紙を飾ってその活躍を省略する、みたいな演出をこれもやってたんですね)今なりの見かたをしてもそれなりに面白いです。ビル・マーレーは今でも一線で活躍してますし、私のipodにレイ・パーカーJr.の有名な主題歌も入ってたりはするので、そこまでなつかしい感じはしませんが。

 

今だと演出がどうの、テーマがどうのと映画オタクなりに語り口はいくらでもありますが、子供の頃はそんなメンドクサイ見かたじゃ無くて、もっと単純にワクワクして見てたんだろうなと、時の流れを感じずにはいられません。

 

つーか子供の頃と同じ目線で「わくわくして楽しかった」程度の事しか語れないようなのもそれはそれで嫌です。

 

でもね、そういう「子供心にわくわくさせるもの」もきっと大切なんですよね。最初から映画ってこんなに深いのか、なんて思うより、最初はやっぱり「映画って楽しいな」って思わせてくれるものに出会って、その内にね、沢山見て行く中でもっと違う作品なんかにも出会って行くっていう道筋みたいなものがあるわけで、だからそのうち小難しい物をしたり顔で語ったりするように次の段階に進んで、娯楽作みたいなものをバカにしたりするようになるんだけど、結局またその内、どっちの作品も面白いし大切だよな、なんて風になったりする。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー」の何が凄いって、タイムトラベルという理屈で考えると実は相当に難しい話を、誰でもわかりやすくハラハラさせるサスペンスに仕上げてある所にあの作品の素晴らしさがある・・・と、私は考えてます。

 

なので、わかりやすく楽しめる作品って、それはそれでちゃんと価値があるんだと。「ゴーストバスターズ」だって、別にそんな深い作品とかではないはず。でも最後はね、ノリノリでバスターズを応援したくなる気持ちにさせてくれる。そこって何気に凄いんじゃないかなぁと。

 

これをね、今風にして色々と理屈をつけて作っちゃうと、やっぱりリブート版みたいに、社会に認められていないはみ出し者が、世の中に認められて最後はヒーローになるとか、そういういかにもらしい話になってしまう。しかもジェンダー論うんぬんとか絡めてね。

 

でもこの初代だと、多分そこまで考えて作って無いような気がする。ちゃんと頭の固いお役人を悪役に仕立てて、とか話の基本的な構成は色々とやりつつも。

 

この辺の80年代に一世を風靡したような作品って、今見ても十分に通用するような不朽の名作も勿論あるんだけれども、今見ると結構ざっくりしてるなぁ、みたいなのも割とあったりする。

 

この時代のVFX作品とか、90年代後半から00年代初頭にかけてのCGを駆使したやつとか「今見るとCGがショボい」とかたまに言う人いますけど、あれ凄く私は気になるんですよね。それを言う人が例えばCGの仕事をしていて、職業的な目線でそこが気になるっていうのならまだわかるんですが、普通に一観客として見た時に「CGがショボい」って感想はさぁ、そりゃそういう時代なんだからしょうがないんじゃないの?と正直思ったりする。

 

じゃあ逆にそのCG部分を現代の技術で違和感のないものに差し替えたとしたらその作品が面白くなったりするんでしょうか?私はあんまりかわらんと思うんだけど。

 

う~ん、これはやっぱりノスタルジーなのかな?CGやVFXに限らず、自分が子供の頃に見ていた時代みたいな感覚があるせいなのか、雑だけどこれはこれで、「この時代ならでは」の感じで面白いな、とかついつい思ってしまいます。

 

自分が思い入れのある時代が一番の価値基準になるっていうのはわかるのですが、自分の時代じゃ無い物を見た時にある違和感もまた面白味ではないかな?という気がします。

 

なんか終始思い出語りになっちゃった感もありますが、今回はこんな感じで。一緒に「2」も借りてきたのでまた次回。2は私見た事あるんでしょうか?さっぱり記憶に無いです。


ゴーストバスターズ (1984) 予告編

 

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Go!プリンセスプリキュア ミュージカルショー プリンセスランドをすくえ!

Go!プリンセスプリキュア ミュージカルショー [レンタル落ち]

2015年(7月18日(土)梅田芸術劇場メインホール公演を収録)
☆☆


TVシリーズ12作目「Go!プリンセスプリキュア」ミュージカルショー収録DVDです。「フレッシュプリキュア」から続いていたソフト化もここで打ち止め。ショー自体は今も続いてるはずですが、ソフト化されてるのはここまでで、次の「魔法つかいプリキュア!」以降は出なくなっちゃいました。面白いかどうかと言えば正直微妙な所ではありますが、資料的価値としては残らないのもそれはそれでちょっと残念かも。

 

とか言いつつ、流石にこのシリーズ、私は正規の新品とかは一度も購入してない。これまで見てきた奴は全部中古で買ったものです。(映画とかはここ数年はちゃんと新品買ってるので許して)ブックオフとかにね、結構置いてあるんですよこれ。TVシリーズは1年分なので、のBDなりDVDを全部揃えるってのは流石に大変でしょうから、1本で完結してる映画とかこういうのでないと、なかなかね、ソフトを買うと言うのは難しいのかなと思うし、子供の為に買ってあげたけど、いずれは手放すという人が多いのかと思います。

 

こういう着ぐるみショーみたいなものもプリキュアにとっては定番化しているものの一つで、単純にアニメ作品だけでは終わらないプリキュアコンテンツの一つとして大切な要素。

 

視聴率が悪いだの、おもちゃの売り上げが悪かったので、プリキュアももうマンネリ化してるからそろそろ打ち切りになるんじゃないか?みたいなのネットだとすぐに言う人が居るんですけど、じゃあ仮に終わって次の新しいコンテンツを立ち上げるとして、こういう所にまで目配せしなきゃならなくなるわけで、それはそれできっと大変だと思います。


勿論、キャラクタービジネスですから、需要が無くなれば容赦なく終わりは訪れるとは思いますが、少なくとも最低50億もの売り上げを保っているくらいならそう簡単に終わるものでは無いのかな?という気はしています。

 

だってさ~、戦隊とかも近年は売り上げが落ちてどうこう言われてるけど、50億から多くて100億稼ぐコンテンツの後釜を考えろつったって、なかなか難しくないですか?私は仕事で管理職とかもやってるので、会社の売り上げとかも見なきゃいけない立場です。前年の売り上げに対して今期はどうこうとか考えるとさ、単純にアイデア一つで全く新しい物に勝負を賭けるとか、正直なかなかツライものがあるぞ。

 

それはともかく、今回まででその後はDVD出なくなっちゃったわけですから、その中での変化は色々とあるんでしょうけれども。東映的に今後を見据えて、今はプリキュアを親子2世代コンテンツへ育て上げる努力をしてる最中ですので、その辺りがどうなっていくのかが見所です。ヒープリの映画にプリキュア5が出るのもその辺りの営業戦略としての流れの一環だと思います。多分。

 

さて今回のミュージカル。プリンセスランドのプリンセスパーティに参加する事になったGoプリ一向。けれど、行ってみるとディスダークに支配されていた、というようなお話です。

 

かろうじてねむり姫、白雪姫、かぐや姫の3人のみ逃げ隠れていたものの、そこにもディスダーク三銃士の魔の手が、って感じなのですが、ここでちょっと面白いセリフがあって、なんとかその3人を救出する事が出来たものの、そこで一人が言うんですよね。「王子様が居れば助けてくれる」と。そこでプリキュアは言うの「私たちは王子様じゃないけど何とかしてみるよ」って。

 

ここ、まさにプリキュアですよね。誰かに自分の運命を委ねるんじゃなくて、「自分の足で凛々しく立つ事」、それがプリキュアの初代から続く基本的なコンセプトです。

 

勿論、それはプリキュアだけに限った話じゃなくて、近年のディズニープリンセスの自己批評なんかにも共通する、近年の潮流の一つでもある。

 

ライムスター宇多丸なんかがよく言ってるけど、昔はそれこそディズニーアニメみたいなものが、女の子は王子様と結ばれるのが幸せな事なんだと、いかにもなジェンダー論を押しつけてきた。けれど、それってどうなの?男はこうあるべき、女はこうあるべきみたいなものの社会からの圧力になってない?みたいな世間の流れがあって、そこを近年のディズニープリンセスは王子様の隣にいるだけが女の子じゃないよっていう路線に変わってきた。「アナ雪」がまさにそうでしたし、「ラプンツェル」だって「シュガーラッシュ」だってそういう方向。ってかシュガーラッシュのヴァネロペちゃんは露骨にそういう物に対してのパロディーというか、自己批判が籠められた作品でした。

 

プリキュアもね、東映自社の「セーラームーン」との差別化という意味もあったんでしょうけど、タキシード仮面的な王子様には頼らないというのは作品の決めごととして初代から明確に決められてました。

 

そもそも初代の何かの記事にも書きましたが、女の子向けの作品で主人公のカラーをブラックにするっていうだけでも過去に前例のない相当な冒険をしてるわけです。(で、サブカラーにピンクを使って、お供の妖精は黄色という女の子が好むカラーを使って保険をかけてたというのが商売上のテクニックです)女の子だからってこう、みたいな決めつけはやめようねというコンセプトが明確にあったのがプリキュア

 

で、こちらは前作「ハピネスチャージプリキュア!」のコンプリートブックの時に書きましたが、王子様どころか神様をプリキュア達を束ねる存在として配置して、その神様さえもプリキュアに学ぶ、という所までを描いていました。

 

他にも、ヒーローであるプリキュアは自分の幸せより、自分を犠牲にしてまでも世界の為に尽くさなければならないのか?みたいな所まで含めて、割とプリキュアは前作のハピチャで行きつく所まで行っちゃった感はありました。

 

そこで次のモチーフが今作の「プリンセス」です。女の子のあこがれでもある文字通りのプリンセスですが、実は「Go!プリンセスプリキュア」という作品では「プリンセス」という言葉に単純に「お姫様」としてだけではなく、違う意味も籠められている作品になっています。その辺に関しては、まあまたコンプリートブックの記事を書く時にでも語る事にしますが、前作の「ハピチャ」からまたちょっと違うシフトチェンジをしてみせた作品でもあります。

 

これ以降、作品ごとに明確にわかりやすいモチーフを持ち込んだという表層上の変化だけでも、ここからが言うなればプリキュア第3期とも言えるものにはなっていますが、そういう見た目の違いだけでなく、テーマというか、語り口も変わってくるという意味で、まさしく第3期と言える内容になってくる。

 

詳しい説明は後々にするとして、ここは勿体ぶって言わないのもあれなので、ストレートに言ってしまえば、この作品以降は「自己実現としてのプリキュア」を描くようになって行く。発想の転換という意味でのパラダイムシフトがおきるわけです。

 

それが意図的なものであったのか、たまたまそうなっただけであるのかは作り手がどうこう言ってる部分ではないので、作品の読みとり方次第でもあって、そこが面白い部分でもある。

 

前述のミュージカル中のシーンの「私たちは王子様じゃないけど何とかしてみるよ」っていうセリフ一つだって、たまたま話の流れでそう言っただけなのか、それを意図してプリキュアの本質的な部分として入れたのかは誰にもわかりません。ただ、そこから読み取れるものがあるっていうのが面白さですよね。

 

同時代性の変化としての例として「ディズニープリンセス」の話をしましたが、例えばライバルコンテンツと見なされる事が多い(私はそうは思わんけど)「アイカツ」とか「プリティー」シリーズは何をどう描いているのか。少しだけ例に出しましたが私は「セーラームーン」さっぱり詳しく無いですし、あるいは「どれみ」とは何が違うのかとか、その辺、誰か本でも書いてくれませんかね?私はそういうのが読みたい。

 

話が若干脱線したので元に戻すと、今回のミュージカル版、なんとピンチの時にキュアラブリーとキュアハートが駆けつけてくれます。ショッピングモールとか遊園地でやってるようなショーだと、先輩ヒーローがかけつけてくれるって結構定番ですし、プリキュアもそっちでやってるような話だと、よくある展開なのですが、ソフト化してる物ではこれが初だったのでちょっと嬉しいサプライズです。

 

ちゃんとモードエレガント状態の着ぐるみ衣装もあったり、色々と頑張ってはいる。

・・・というか締めがあなた「プリキュア音頭」ですよ。頑張りすぎじゃねーか。

プリキュア体操&プリキュア音頭~スマイルWink~

プリキュア音頭」ってね、要は企画盤のCDですよ。カップリングが「プリキュア体操」という。オールドアニメとかだと音頭物って結構ありましたし、戦隊だと今でもたまにやったりしますよね。プリキュアでは今回のゴープリの時に初めて作られたのですが、当然そんな企画盤もTV本編でも宣伝として使ってくれってなるものでしょう?でも、TVの方ではあまりに作品との世界観に合わないというのもあってか(だってエレガントさを売りにしてる作品ですから)、使ったのは一応使ったのですが、話の終わり際にちょこっとイントロだけが流れて終わると言う、ギリギリ抵抗した感じが垣間見える使い方でした。

 

因みに次作の「まほプリ」では堂々と使ってます。作風の違いなんでしょうけど、ある意味そういうカオスさがまほプリの懐の深さでもありました。でもゴープリでもこっちでこんな堂々とやってたのね。

 

春映画と言い、秋映画といい、このミュージカルにせよ色々とね、TVシリーズ以外の部分では実験要素強めの作品ばっかになっちゃってて、TV監督の田中裕太氏としては、ちょっと歯がゆい部分もあったのかなと勝手に想像してしまいます。


TVシリーズが過去作品とはちょっと違う面を打ち出してきた作品なだけに、周辺までは足並みがそろって無いというか、過渡期故のいびつさとでも言うか、そういった所まで含めた面白さ、と肯定的に捉えた方が良いのかもしれません。

 

と、いった所で次はゴープリ秋映画「Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」です。

 

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