僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

仮面ライダーセイバー

仮面ライダーセイバー Blu-ray COLLECTION 1

仮面ライダー聖刃
KAMEN RIDER SABER
監督: 柴﨑貴行 他 脚本:福田卓郎
特撮テレビドラマ 日 2020-21年 全49話(本編47章+特別章+増刊号)
☆★

 

令和ライダーという括りでは「ゼロワン」に続く2作目。
ゼロワンは新しい時代の区切り的な売り出し方をされていたので、少し新しい部分も見えてくるのかな?という勝手な期待をしていたものの、結局平成シリーズ後期から何も変わらない、毎週新しいおもちゃを出して、毎週そのプロモーションをするだけの番組というのは全く変わらず、ほとんど乗れませんでした。

 

あ、一応先にお断りしておきますが、そもそもが私は今の仮面ライダーに面白味を全く感じて無い、ファンでも何でも無い人ですので、その辺はあらかじめご了承下さい。仮面ライダーへの愛は無いです。ただ、楽しんでいる人に水を差すつもりはありませんのでご理解願えれば。単純にプリキュアと戦隊は好きなので、その間だから見ているというのが正直な所です。

 

ゼロワンの感想の時にも似たような事を書いてますが、そんな人から見た今の仮面ライダーって、毎週出る新しいおもちゃのプロモーションにどうしても尺を割かなければならないので、その分、きちんとした物語やドラマをやってる余裕がほとんどないというのが現状の構造として見えてしまうのが一番の難点。ただTV番組だけを見てそれで楽しむというのはもはや難しいんじゃないかと。もう10年以上はまともなドラマは作れて無い。

 

逆に言えば一緒におもちゃを買って楽しんでる人には、今週出てた奴がすぐ手に入って、なりきり遊びとか出来るのが面白味なわけで、そういう所が楽しいコンテンツとして作ってるんでしょうし、それで受けてるのなら何も問題は無いわけで、そもそもがドラマでは無くおもちゃを売る為の番組である事を否定するのは違うかなと。

 

初代仮面ライダーで、変身ベルトがバカ売れして、変身ブームが巻きおこるくらいだったわけですよ。雑な言い方をすれば、昔はそれ一つで当時の子供達は1年間遊んでたんだと思います。それが平成になったらパワーアップさせて、前期と後期で別のものを売ったりして商品を増やし、やがては1クールになって(今は主人公はだいたい年間に3段階くらいパワーアップするので)、そのうちサブライダーとか含めて隔週になり(隔週の理由はライダーは2話ごとのまとめ撮りなので)、それに飽き足らず、今は毎週になっちゃったと。

そうやって売り上げをどんどん伸ばしてきたのが仮面ライダーという作品。来る所まで来たので、この先どうするんでしょうね?その辺りが個人的には注目しているポイントで、令和として仕切りがあった「ゼロワン」でどうなるかと思ったら、変わらなかったというのが先に私が挙げたガッカリポイントでした。

 

で、今回の「セイバー」、2号ライダー3号ライダーに留まらず、多人数性で初期だけで6人という、まるでライダー戦隊みたいな形でした。ストーリーは序盤からわかりにくい感じではありましたが、私は戦隊好きなのもあって、初期は結構ワクワクして見てたんですよ。

逆に今は現行戦隊の「ゼンカイジャー」がライダーみたいにセンターポジが人間一人でやってますし、ライダーと戦隊が逆になったみたいで面白いなと。

 

チーム物にして、毎週毎週それぞれのキャラのお当番回みたいな感じでやってくれれば、戦隊好きとしては、そうそうこういうのが面白いんだよね~ってなるかと思った。

 

が!残念ながらそうはならない。上記の現行ライダーの作り方の構造みたいなのが邪魔して、パワーアップして新しいおもちゃが出ないと活躍させようがないんですね。2号ライダーでパワーアップのあったブレイズはともかく、他のライダーは初登場の時だけクローズアップされて、あとは最終回まで何の活躍もドラマも無いただのモブという酷い扱い。

 

あえて言えば主人公の飛羽真らと一度道を違えて、戻ってくる回のみはお当番回みたいな感じではありましたが、50話近くあってお当番回が2話しか無いってあまりにも・・・。要するに、このキャラは最初に出た時におもちゃ売って、あとはもう売るものないから価値無し出番無しっていう事ですよね。なんか可哀相に思えてくる。


敵側も正直最初から何をやりたいのか、何が目的なのかもよくわかりませんでしたし、イケメン3人怪人も誰が誰やらの内に退場。そこから中盤のノーザンベースとサウザンベースにライダーが分裂するとこも、どうせ戻ってくるんでしょっていう茶番感が半端なければ、その後に賢人がカリバー化する流れでも、え?また同じ展開やるの?ってガッカリしたし、割と後半まで引っ張る蓮の離脱も、もういいよってなってしまった。

 

「まあいいでしょう」
なマスターロゴスは演じてる人がシンケンゴールドの人でそこはちょっと面白かったけです。キュアパッション大好きな寿司屋はついついちょっとひいき目で見てしまいますので。あとマジーヌたん大好きなサーベラ玲花さんもな。

 

個々のキャラクターは悪くないと思うんです。バスター尾上さんも子持ちのおじさんライダーとして面白い存在だと思うし、スラッシュも変なキャラで良かった。好きではないけど、剣斬蓮もこういうキャラって居るよなとは思ったし、スパーダ賢人もブレイズ倫太郎も決して嫌いでは無い。

 

でも、積み重ねのドラマが無い中で、最終決戦時に「ここは俺に任せてお前は行け」というベタな展開をされても茶番感が半端無くて、もう無理矢理お約束展開をやってるだけで、完全にもう脚本捨ててないか?と思っちゃったし、ここまでの50話分の流れの中で何やってるのかちゃんと理解せずに私は見てたのもあってか、芽依ちゃんの体を張ったギャグぐらいしか憶えてねーよ!と思ってしまいました。あとタッセルくらいしか印象に残って無い。

 

だからこそ、物語の結末がうんぬん、一人一人の物語があるんだどうこうが1ミリも説得力を持たない。そこに至るまでのね、物語をきちんとやっていたなら、ああこいつは以前あんな事を乗り越えてきたよな、とか感情移入出来るはずなのに、それが無いのがとても残念でした。

 

ラスボスのストリウスもね、元は詩人で全知全能の書に全てが記されている事を知った時、自由意思はどこにあるのか?っていうのは要素としては面白い部分だと思うんです。ドラマの「ロキ」でもそんなのやってたし。「スーパーヒーロー戦記」でもそうでしたが、自分達が物語の登場人物でしか無かったみたいな部分は枠組みとしてはとても面白いと思う。

 

でもそこに対して、今まで見てきた「仮面ライダーセイバー」ではこうだったよね、だから例え作り物でも価値はあるんだっていう説得力がさぁ・・・全く無いのが本当に残念です。

 

面白くなりそうな部分や要素はいっぱいあるのに、実際はそうはならないもどかしさ。なんか凄く勿体無い作品だなぁと思う。単純に全員が横並びしてる姿とかはカッコ良いなとは思うんですけど、それ以上がね。


商業要素を無くして語る事に意味は無いのかもしれないとは思うけれども、その商業要素をとっぱらってしまえば、これベースでももっと面白い作品が作れたはずだろうな、と思えてしまうのが何とももどかしいです。

 

さて次は「仮面ライダーバイス
映画を見た感じではちょっと好きになれそうに無い感じでしたが、第一印象なんていくらでも覆せるのがドラマですし、プリキュアと戦隊の間に挟まれてるなら結局は見ると思うので、1ミリも期待せずに見ようかと思います。

 

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スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープ

スーペリア・スパイダーマン:ノー・エスケープ (MARVEL)

SUPERIOR SPIDER-MAN: NO ESCAPE
著:ダン・スロット、クリストス・ゲイジ(ライター)
 ジュゼッペ・カムンコリ、ウンベルト・ラモス、(アーティスト)
訳:秋友克也
刊:MARVEL ヴィレッジブックス
アメコミ 2018年
収録:SUPERIOR SPIDER-MAN #11-16(2013)
☆☆☆☆

 

ニューヨークはスパイダーマンのものだ!
大いなる支配が始まる!

病に冒されたオクタビアスは、スパイダーマンの肉体を奪う事で一命を取り留めた。その記憶をも手に入れた彼は、スパイダーマンの使命の重さを痛感し、その名を受け継ぐ事を決意する。ヒーローとしての活動を開始したオクタビアスは、ピーターを見返そうと、遥かに効率的で、遥かに冷酷なやり方で犯罪撲滅に邁進する。スパイダーマンのあまりの変わりように戸惑う周囲の人々だったが、現ニューヨーク市長のJ・ジョナ・ジェイムソンは別だった……待望のシリーズ第3弾!

 

通販限定で4巻5巻の発売が決まって、積ん読だったのを読み始めましたが、もう4巻が昨日届いてました。最終5巻は来月末。まずは3巻の感想から。

 

もう圧倒的に面白いですこのシリーズ。
前巻で遂にピーター・パーカーの精神をも消し去ってしまったオクタビアス。帯とか解説書の前書きだと、遂に支配が始まった的に書かれてるので、ここに来てやはり悪のスパイダーマンに覚醒するのか・・・と思いきや、全然そんな事無かった。これまでと同じように、スーペリアスパイダーマンとしてピーターの意志を引き継ぎ、犯罪との闘いにより身を投じて行く、という形でオクタビアスなりのやり方ではありますが、決して闇堕ちスパイダーマンとかではない。

 

前半はラフト刑務所でスパイダースレイヤーとの死闘、キングピンらの根城の壊滅を挟み、後半はホブゴブリンとの戦いが描かれる。

 

スコーピオン、バルチャー、ブーメランらを引き入れ、死刑執行直前にスパイダースレイヤーが脱獄を試みる中、因縁深きJJと、同じくラフトに収監されていたリザードらも巻き込み、互いに戦略を駆使し、読み合いの戦いになる。スパイダースレイヤーことアリステア・スマイスも意外と頭脳派なのね。

 

ヒーロー物にありがちな、人質作戦がスーペリア・スパイダーマンには通じない辺りがピーターとの違いになっていて面白い。

 

そしてジョナとの取引により、ラフトをただ閉鎖するのではなく、自らの拠点として手に入れたオクタビアス。NYを脅かすキングピンの根城であるシャドウランドの撲滅に挑むスーペリア・スパイダーマンは巨大ロボ(レオパルドンじゃないよ)まで駆使し、大量の元軍人を雇いスパイダーリングス軍団として壊滅に追い込む。なかなかビジュアルインパクトがあってちょっとビックリしつつ、非常に面白い展開。

 

そんなスーペリア軍団に対抗すべく暗躍するゴブリン軍団はキングピンの元に居たホブゴブリン(7代目のフィル・ユーリック)をスカウト。

 

グリーンゴブリンと違って、名前は知ってても、邦訳ではあまり出番が無かったので、ホブゴブリンの事は詳しくなかったのですが、解説読むと、この7代目はなかなか面白い遍歴があるようで、デイリービューグルの敏腕記者のベン・ユーリック(映画版のデアデビルにも出てましたね)の甥っ子で、本来はヒーローとしてデビューして、単独誌も刊行されたものの、人気が出ずにフェードアウト。根っからの悪人とかでは無さそうですが、お金が目的でヴィラン落ちして再登場、という流れのようです。ベン・ユーリックも死んでは無いものの、ある意味彼もベンおじさんなわけで、解説を読む限りなかなか面白い設定な気がします。

初代ホブゴブリンに名前の使用料は請求されるわ、コスチューム(装備)制作でティンカラーにも支払いしなきゃならないわで、苦労してる様子が可笑しい。

 

そして再びゴブリン・キングの暗躍を示唆した所でまた次巻。
決着は4巻じゃ無く5巻の方で描かれるっぽいですが、これが刊行された2018年の時点では邦訳はここまでで終了だったので、メチャメチャ続きが読みたい展開ですね。通販限定でも、最後まで刊行してくれるのは非常にありがたいです。

 

と言う事で次は4巻「ネセサリー・イービル/スーペリア・ヴェノム」です。

 

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ゾンビの中心で、愛をさけぶ

ゾンビの中心で、愛をさけぶ [DVD]

原題:Zoo
監督・脚本・音楽・編集:アントニオ・トゥーブレン
デンマークスウェーデン映画
2018年
☆☆☆

 

<ストーリー>
カレンとジョンの夫婦は倦怠期で、結婚生活は崩壊寸前に陥っていた。そんなある日、人間がソンビ化する伝染病が蔓延し、街はゾンビだらけになってしまう。カレンとジョンは感染を避けるためマンションの部屋に閉じこもり、救助を待つことに。しかし状況は悪化する一方で、ゾンビのみならず強盗や怪しい生存者たちが夫婦に襲いかかる。突如として訪れたサバイバル生活に刺激され、冷え切っていた2人の愛は再燃しはじめ……。

 

低予算ゾンビ映画。ちゃんとした俳優が出てるのでインディーズ映画では無いっぽいですが、アイデア重視の密室劇。窓の外から見える景色くらいは見えますが、基本最初から最後まで部屋を出ません。

 

突如ゾンビが発生したポストアポカリプス世界で、終わりかけていた愛を再び取り戻していく、という展開。

 

制作が2018年ですし意図したものではないですが、コロナ禍の素ごもり生活を余儀なくされる現代だと、なんとなくですが重ねて見てしまいます。ゾンビの発生を、製薬会社の陰謀だ!ワクチンで大儲けするんだろ!みたいな陰謀論をチョロっと言ったりもしてましたし。
私も陰謀論とか好きな方だけど、それを本気で信じて良いのは中学二年生までだって事も覚えておいた方が良いです。実際私の周りでもコロナ陰謀説を語る大人も何人か実際に見て、ああ~こういう残念な人だったんだってガッカリしたので。

 

密室劇と言ってもサスペンス的な要素は薄く、一応中盤に生存者の夫婦を保護して、彼らの言い分を信じるべきか的な要素はあるものの、個人的にはあのパート無かった方が良かったかも?という感じでした。

 

かと言って会話劇として面白いのかと言えば、そこまででもない。追い込まれた状況の中で、一度は醒めてしまっていた関係が、内心を打ち明けたり、互いの良い所悪い所なんかが見えてくる事によって、パートナーとして悪くは無いな、と。

陰謀論とかもそうですけど、また別の話で昔ね、仕事の年上の同僚(と言っても役職的には私の部下になるのですが)が居たんですけど、会社の前で一台の車が脱輪しちゃって困ってた事があって、仕事とは何の関係は無いものの、目の前だし私は助けに行ったのですが、その人は来なかった。後で話をしたら、面倒事に巻き込まれるのは御免だから、って言ってて、ああこいつクズだなって思いました。ふとした時に垣間見えるその人の本質ってあったりするものです。

 

私、ゾンビ映画大好きです。ハンドルネームのキュアZのZはゾンビからとりました。あまりにテキトーにその場でつけただけなので今は後悔してます。、それはさておき、ゾンビ映画の何が好きかって、そのシチュエーションなんです。

 

ゾンビのオリジンとでも言うべき、ロメロゾンビの時代から、ああこの世界に入りたい、こんな世界を体験してみたい、自分だったらどんな行動をとるだろうか?みたいなワクワクがとまりません。いやホントにこうなったら嫌だろうとも思うのですが、だからこそ映画として見ているゾンビ世界に心惹かれるのかもしれません。

 

今回の映画も、映画として面白いというよりは、そんな「このシチュエーションでもし自分だったらどうするだろうか?」みたいな所を楽しんだ面は大きい。

 

低予算ゾンビ映画と言っても、安いCGとか特殊メイクでゾンビとバカスカ戦うとかよりも、こういうタイプの映画の方がずっと好きです。
「コリン LOVE OF THE DEAD」「マギー」「ウォーム・ボディーズ」とかね、ゾンビ映画でありながら、ゾンビと戦うとかでは無く、アイデア重視の作品、割と好きなんです。

今回も、ゾンビにかこつけて、一度死んだ愛が蘇るとか、流れ的にはそうなのかもしれないけど、そこまでネタっぽくなく、シチュエーションがゾンビなだけで、話としては普通に倦怠期を乗り越える恋愛物として割と真面目に作ってあるのが良いです。

 

大絶賛とかではないし、面白いからオススメ、とかはしないんですけど、個人的にはこういうの好き、という一本に今回の「ゾンビの中心で、愛をさけぶ」も十分に入る出来でした。

あ、割と同列で語られる事の多い「ゾンビーノ」は、私にとってはあれ正統派ロメロゾンビ作品に十分に加わる作品です。ゾンビーノはストレートに社会風刺としてのゾンビ映画ですので。

 

因みに今回の映画、原題が「Zoo」で、スウェーデン語でも「動物園」で良いのかな?出られない織の中に閉じこめられている的なシチュエーションからのタイトルでしょうか?愛を下さいな感じで意外とこのアホみたいな邦題も悪くないかも。

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ハートキャッチプリキュア! 21~30話

ハートキャッチプリキュア!【8】 [DVD]

HEARTCATCH PRECURE!
シリーズディレクター:長峯達也
TVアニメ 全49話 2010-11
☆☆☆☆

 

10話毎無料配信3週目。
ここはキュアサンシャインのターン。
実はサンシャイン/いつきって他の3人と比べるとちょっとシリーズ通してのドラマとしては弱いかなという印象もあって、そんなには思い入れの無いキャラだったりしたのですが、こうして見返してみるといつきなのりの魅力とか面白い部分はちゃんとあって、やはりハートキャッチはあなどれない。素直に面白いです。


■21話 妖精アドベンチャー! プリキュアスカウト作戦です!!

伝説のキュアファイヤー回です。
鶴崎先生がこころの花を奪われるという話ですが、おばけが怖いというちょっと可愛い悩み。視聴者の子供達とか、つぼみら中学生にとっては、大人って何でも出来る人とまだ多分思ってる年代のはず。でも大人でも実はそんなに変わらないんだよっていう話を入れるのはなかなか面白い部分だと思う。
あとこの回、おばけデザトリアンのアクションが何気に凄いです。


■22話 ついに見つけました!! 3人目のプリキュア!!

園芸部部長あや先輩登場回。この人もハトに多いメガネキャラですね。先輩だけど頼り無い感じが可愛くって私は割と好き。
一応、えりかにファッション部に誘われる時、園芸部とかけもちでいいなら、ってつぼみは言ってたんですけど、ここで初めて描かれるというえりかでなくても突っ込みたくなる部分です。

そしてこの回はゴーヤデザトリアン。あなた昔ラスボスやってませんでしたっけ?とつい言ってしまいたくなります。しかもこの回、演出が小村さんなんですよね。つーかそもそも園芸部がゴーヤを育てるものなのか?っていう。

今回、クモジャキーと互角に渡り合うブロッサムが描かれて、かなり成長している様子も描かれるのがポイントかな。
あと、園芸部でつぼみが育ててる花がつぼみのこころの花なのかな?わたしは花とか詳しく無いので見た目で何の花なのかとかわかりませんが、つぼみはデザトリアン化されてないので、つぼみのこころの花って何か作中では描かれて無いんですよね。(調べたら漫画版ではサクラになってるらしいけど)


■23話 キュアサンシャイン誕生ですっ!!

遂にキュアサンシャイン登場。
エフェクトも含めた作画枚数が異常な枚数になったという変身バンクは今でも語り継がれる程伝説になってますね。追加戦士登場回という重要な回なので作画監督が馬越さんが入ってます。

あと何気にデザトリアン化されたさつきの心の叫びが凄く悲痛で痛々しい。この辺りになると慣れてきてるからか、金田朋子のデザトリアンの叫びが、コミカルなんだけど同時に物凄く痛々しくもなってきてて、その辺りはハートキャッチならではの魅力の一つにもなってる。


■24話 こころの大樹の危機! プリキュア、飛びますっ!!

前回は話の途中で終わったので、実質前後編。
前編でシャイニーパフュームを売って、この週はシャイニータンバリンを売る、というマーケティング的にも上手く考えてある気がする。

妖精のマント化がここで初めて描かれて、こころの大樹へ。それを追うダークプリキュアに、ようやっとここで一矢報いる・・・まではいかないか。ここまで一度も勝てなかったダークプリキュアから何とかこころの大樹を守り切った、くらいでしょうか。3人でも勝ち星を奪うまでには至らず・・・という。


■25話 海へゴーです! いつきウキウキ夏合宿!

合宿回前編。
サンシャイン登場後としてここからOP一部カット変更、アイキャッチ変更に3人バンクも。そしてEDがここから後期「Tomorrow Song 〜あしたのうた〜」に。
この後期ED、メチャメチャ好きなんですよ。一時期はこれ聞く度に涙流してました。まあその辺は主題歌CDの時にでも書こう。


今回はデザトリアン無し、で3幹部と直接対決。久々のシュシュっと気分でドーピングなんかもしながら(ここで3回目かな?)しのぎつつ、流石は追加戦士補正というべきか、ここでサンシャインがサソリーナを浄化させかける。

後は学園祭への附言もあって後半への前振りなんかもしてある。


■26話 勇気を出して! 友達になるって素敵なんです!!

合宿回後編。
今は普通にやるようになったけど、プリキュアでは結構話題になる水着NGうんぬんっていうのとも実は絡んでる回です。
序盤、ファッション部で水かけっこをしてるシーンがあるのですが、最初はここ水着だったそうで、関係各所にも了承をとっていたものの、監督的には可愛いわが子たちを好奇の目で見られるのは嫌だなって事になり、結局は服を着せる事に。
極端に違和感があるわけでは無いんですけど、その辺を知ってると、確かに服着たまま水遊びしてるのもちょっと変かもとは感じるシーンです。

ファッション部ではなみなみ以外では確か唯一デザトリアン化したのがこの回のなおみちゃんですが、なみなみと名前が似てるので私はなかなか覚えられん。友達になりたいけど、どう仲良くなったら良いのかわからないっていうのは子供達にとっては結構親身な悩みかも。


■27話 おじいちゃんはイケメンさん? キュアフラワーの初恋です!

薫子さん回。鎌倉の実家広いな。おばあちゃんは学生時代は空手のチャンピオンだった、というのが明かされるのとここまで何度かピンチを救ってくれた謎のイケメンさんはおばあちゃんの旦那さんの空さんだった?というのも明かされる。ただこの回では正体までは明言されず。

つぼみのおさななじみのみつる君が青春してて非常に微笑ましい。


■28話 サバーク史上最大の作戦! 夏休みの宿題おわりません!!

プリキュア史においても結構な伝説回。
夏休みのえりかのダラケっぷりに、宿題も終わらず学校を壊しに行ったデザトリアンについ同情してしまうマリンというヒーローにあるまじき姿が描かれる。ここでえりか最高だなって思った人も多いのでは。

大量のデザトリアンの出現とミニデザトリアンも面白いし解決後のこころの種大量プリプリも非常におかしい。ギャグ回に徹してて最高の1話。


■29話 夏、ラストスパート! 私のドレスできました!!

今回見返してて、この話、物凄く痛々しくてグッと来てしまった。

クラスメイトの林君の京都から東京まで自転車でゴールするという夏休みの目標、箱根があまりにもキツすぎて、怪我したのもあってそこだけバスに乗っちゃうんですよね。
勿論、ゴールの瞬間しか知らないクラスメイトや先生からは、凄い事をやり遂げたな!って称賛を受けるんだけど、そこを正直に言えない林君は皆に嘘をついてしまったんじゃないか?自分は逃げたんじゃないか?と一人悶々としてしまうと。

この林君の痛み!
誰も見て無いからってズルをしちゃったり、見栄とか自己弁護で嘘をついてしまう。これね、大なり小なり誰でもあると思うんですよね。でも、ここで心に葛藤が生まれるかどうかっていう所が差みたいなものかなぁと思う。バレなきゃいいやっていう人、結構居ません?私はそういう平気で嘘をつける人が嫌です。

自分にもそれが全然無いなんて言わないし、自分だけ他の奴らと違って清廉潔白だなんて口が裂けても言えません。綺麗事だっていうのもわかる。
でもすっげぇモヤモヤしません?私それに耐えられないので、結局はつい自分から言っちゃうんだよなぁ。怒られたって仕方ないし、蔑まれてもそこはもうしょうがないし、結局自分にまで嘘をつくのってとても嫌だって。

で、面白いのはそう言う事をやっちゃいけないよっていう道徳的な話じゃ無くて(いや勿論そういう面も含まれてはいるけど)嘘を素直に認める勇気っていう所に話を持って行くのが凄い。

割と最近、色々な記事で書いてる気がするけど、正直にゴメンなさいって言えるのって、ホントに凄い。これが出来ない人が何と多い事か。国のお偉いさんだって出来て無いしこれ。なんかメチャメチャハートキャッチらしい話だなぁと。

そしてそこを見てくれるつぼみだよね、いや林君、絶対こんなのつぼみに惚れるって。
いや、ハイ・・・私もつぼみに惚れました。

あと林君の声が折笠愛なのも良い。次のスイートでもエレンと心を通わせる家出少年みたいなのをゲストでやってて、そっちも相当に良い話です。プリキュアでレギュラーはやってないはずだけど、敵幹部か妖精とかいつかやってくれそうな気が。


■30話 ポプリが家出! いつき、ボロボロです!!

サンシャイン編の最終話みたいな感じ。ポプリの家出話。実はここでいつきとゆりさんは初対面なのか。大切な存在を失う事のつらさって、この後の話にリンクしてくる部分でもある。

で、今回は雨の演出が描かれるのですが、プリキュアは雨降る回は良い回が多い。「初代」のキリヤ君とか「スマイル」のキュアピースのお父さんの話とか。

 

そもそもアニメで雨降らすってそこに必ず何らかの意図があります。実際の自然と同じでコントロール出来ないからたまたま雨が降ってきたなんてアニメではまずありえないですよね。その分作画の手間もかかりますから。そこに意味や意図の無い雨ってアニメでは降らないものなのです。

アニメにおける雨って心理描写とリンクするもので、心だとか関係性だとか、何かがモヤモヤして曇っていたり、問題が起きているというのを心理描写に重ねてその背景として描かれる。
そしてそこから定番だけど、その問題が解決した時に空が晴れて=心も晴れるという演出になる。


今回の話は「スマイル」の大塚隆史君が演出担当回。流石です。大塚さんは「Goプリ」の田中裕太と共に、自分のシリーズの監督以前に過去シリーズでは非常に目立った存在でしたしね。


という辺りで次は31~40話。
遂に来ましたここからはキュアムーンライトのターンです。
嗚呼、コロン・・・。涙無くして見られません。

 

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機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN

機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN (上) (少年サンデーコミックススペシャル)

MOBILE SUIT GUNDAM FAR EAST JAPAN
著:大谷アキラ
刊:小学館 少年サンデーコミックススペンシャル 全2巻(上下巻)
2014年(連載2013-14)

 

週刊少年サンデーS増刊で連載されたガンダムコミック。
1年戦争時の日本を舞台に描かれた、歴史に埋もれた名も無い兵士たちの知られざる戦い、みたいな路線。基本はジオン視点。

 

ジオンの名家であるらしいレノックス家の子息であるゴードン少尉の指揮する部隊に召集されたランディー・メネンデス、リンゼイ・シミズは3人のギムレット小隊を結成オデッサ作戦への参加の為、コムサイで大気圏突入するも、トラブルにより日本へ不時着。新設されたばかりの連邦軍ヴェルマ士官が率いるMS部隊と遭遇するも、彼女らの部隊は、ある目的の為に連邦から離脱した部隊だった、的なお話。

 

基本、ガンダム漫画はこの時期以前は講談社と角川が独占状態でしたが、おそらくは「ガンダムAGE」の日野が小学館と太いパイプで繋がっていたので、その辺の流れから小学館系列でもガンダム漫画が出るようになりました。
特に明言はされてませんが、子供向けにガンダムブランドを浸透させるためにコロコロコミックでのガンダム記事および漫画の掲載をとりつけたのだと思われます。(それが「トレジャースター」)

 

それと同時に、「ガンダムAGE始まりの物語」なんかも小学館系列に掲載され、その流れでそのまま同作者がAGEの外伝として「追憶のシド」の連載。そういった所からAGEのみでなく、宇宙世紀物の「アグレッサー」(の前の「黒衣の狩人」からですが)とか「サンダーボルト」の連載も小学館系列で始まると。


あんまり話題にはならない作品ですけど、アグレッサーも割と面白いですし、サンダーボルトなんて後にはアニメ化までしちゃいましたしね。しかもコミック原作をアニメにするという初の事例まで作ってしまった。実際はその流れを作ったというだけで、日野がどうこうでは無いのかもしれませんが、個人的にはそういうとこまで含めて「ガンダムAGE」の功績だと私は思ってたりします。

 

それはさておきこちらの作品。
1年戦争時における日本というこれまではあまり描かれていなかった部分だけに興味深い素材。いやホワイトベースも日本に寄ってたけれども。
「核」というガジェットと、その顛末。ジオン側も連邦側も、大切な存在を奪われた存在で、それ故の憎しみだった、的なプロットは悪くないのですが、なんかぱっとしない描き方でした。

作者も、本来は単行本1冊くらいの予定だったって言ってますが、これが読み切り1話分くらいだったら結構面白い話だったと思います。

 

まあねぇ、ガンダム好きな作家が、好きに描いていいよって言われたらそりゃあ舞い上がって、誰だって俺ガンダムを描きたくなるものだろうな、とは思うのですが、基本的によくある雰囲気ガンダム漫画になっちゃったかなという印象でした。

 

銃器に関してのみ注訳が入るなど、多分ミリタリーが好きなかたなのかな?って思いますし、ジオンが志を持ったカッコいい存在で、連邦はただのクズとしてしか描かないとか、まるで「MSイグルー」みたいな感じで、個人的には全く乗れませんでした。

 

あと、絵柄がホラー漫画?っぽいというか、細い線で描き込みも多く、割とリアルよりな絵柄なのですが、何故かヒロインだけ「BOYSBE」みたいというかエロマンガ的というか、なんか作者のリビドー全開みたいな感じで凄く浮いてる。ここは作者の趣味なのか、受け狙いなのかはわかりませんが、連邦側の女の人みたいなのと同じ描き方で良かったんじゃないかなぁ?

 

MS戦も所々何をやってるのかよくわからなかったし、一応のオリジナルMSの野戦用にカスタマイズされた陸戦型ジムも、あれ空中に浮けるんでしょうか?空中に浮いたまま会話してたりと、バトルの見せ場の一つながら結構シュールでした。

 

おそらくはこれも作者の趣味であろうカクテル要素とか入ってたり、上手く波長が合えば、この雰囲気が好きっていう人は居そうな作品ではありますが、個人的には全くダメでした。あ、シルバーバレットはその後「UC」で名前使われちゃってちょっと残念でしたね。

機動戦士ガンダムFAR EAST JAPAN 下 (少年サンデーコミックススペシャル)

 

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「ハートキャッチプリキュア!」挿入歌 つ.ぼ.み〜Future Flower〜/スペシャル*カラフル

「ハートキャッチプリキュア!」挿入歌::つ.ぼ.み~Future Flower~/スペシャル*カラフル

発売レーベル: Marvelous
2010年
☆☆☆

OPシングルに続いてキャラクターシングルもちょこっと触れておこう。

■01 つ.ぼ.み〜Future Flower〜
 歌:花咲つぼみ / キュアブロッサム(CV:水樹奈々
 作詞:六ツ見純代、作曲:高梨康治、編曲:梅堀淳

■02 スペシャル*カラフル
 歌:来海えりか / キュアマリン(CV:水沢史絵
 作詞:六ツ見純代、作曲:高梨康治、編曲:Funta7

■03 つ.ぼ.み〜Future Flower〜(オリジナル・カラオケ)
■04 スペシャル*カラフル(オリジナル・カラオケ)

 

を収録。キャラソンアルバムにはこの2曲のリミックス版を収録。
劇中で使われるのはこちらのシングル盤の原曲の方です。挿入歌と言っても特定の名場面で流れた印象的な1曲、的な感じでは無く、割とBGMに近い感じで、何度も使われてました。

 

プリキュアシリーズにおいてはキャラクターシングルって、毎シリーズではないけど、たまに出る奴もある、くらいの位置付けでしょうかね。
最初は「MH」の時に、なぎさ、ほのか、ひかりの3人分出て、そちらは特に挿入歌として使われたりはしなかった。「5」と「5GOGO」の時は劇中でうららがCDを出すっていうタイミングでそれぞれ1枚づつ出てて、その次がこの「ハートキャッチ」という事になるのかな。つぼみとえりかでカップリング、で後半にいつきとゆりさんで1枚という形で、オファーがあった時に、劇中でもいっぱい使うから是非出したい、みたいな流れで、実際に何度も使われてました。

 

ハトの挿入歌と言えば後期主題歌シングルのカップリングに入ってる「HEART GOES ON」の方が劇中の盛り上がりポイントで使われたので、そちらが凄く有名ですが、こっちはこっちで使われた回数が多い分、それなりに馴染み深い曲ではある。戦闘シーンじゃなく、日常シーンで使われるので、この場面がすぐに思い浮かぶ!っていう感じでは無いですけども。


2曲とも、劇盤(BGM)担当の高梨さんが作曲されてますが、いかにもキュアメタルって感じでは無く、可愛い感じの曲です。

 

1曲目の「つ.ぼ.み〜Future Flower〜」
水樹奈々と言えば声優シンガーとして大物中の大物、子供時代からのど自慢大会で腕を振い、演歌志望で拳を利かせた歌い方が特徴とされてますが、まあここはプリキュアなので、つぼみらしくちょっとたよりないくらいの感じでちゃんと歌ってくれてます。劇中じゃ拳ふるうけども。喰らえ、この愛!

 

「花壇でうつむいてる ピンクの花が ちょっと自信なくした 私みたいだよね」
というのがとてもつぼみらしいのと、そこからかわっていく後半につれて
「生まれて 花開かない いのちなんてないの」
「いつか大きな花になろう」
というのがとてもプリキュアらしいメッセージで好きな部分。


そして2曲目「スペシャル*カラフル」
こちらはえからしくファッションを軸にした曲。
「自信がなくって 人と比べてた だけどダメなとこも全部 私のアイテム」
という辺りがプリキュアらしいポジティブさでもあり、同時にハートキャッチで描かれるテーマを上手く歌詞にしてある部分でしょうか。

 

私はおっさんなので女の子の気持ちなんて理解は出来やしませんが、なんかこういう曲が自分の背中を押してくれる大切な一曲なんだ、的なものにもしなってくれていたら、それはとても嬉しいし微笑ましいな、とかは思ったりします。

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Alright! ハートキャッチプリキュア!/ハートキャッチ☆パラダイス!

「ハートキャッチプリキュア!」OP&EDテーマ::Alright ハートキャッチプリキュア!/ハートキャッチ☆パラダイス(DVD付)

発売レーベル: Marvelous
2010年
☆☆☆☆

 

配信ついでにせっかくなのでこちらのCDも取り上げておこう。
今と同じでこの時点から主題歌シングルはノンテロップOP&EDのDVD付きと2種類出てます。確かこの仕様は前年のフレッシュからだっけかな?(ハトプリのCDを纏めてひっぱり出してきただけなので調べてまではいません)


■01 Alright! ハートキャッチプリキュア!
 歌:池田彩
 作詞:六ツ見純代、作曲:高取ヒデアキ、編曲:籠島裕昌

■02 ハートキャッチ☆パラダイス!
 歌:工藤真由
 作詞:六ツ見純代、作曲:marhy、編曲:久保田光太郎

■03 Alright! ハートキャッチプリキュア!
 (オリジナル・メロディ入り・カラオケ)
■04 ハートキャッチ☆パラダイス!
 (オリジナル・メロディ入り・カラオケ)

 

「5」のOPを担当した工藤真由がEDの方に回り、新たに池田彩がOPを担当。次の「スイート」で逆になり、更にその次の「スマイル」では再度池田彩がOPと、この時期のプリキュア歌手と言えばこの二人という感じですね。

 

まずはOP、「Alright! ハートキャッチプリキュア!」から。
結構合いの手が入るので、ライブとかカラオケでも盛り上がるタイプの曲。
歌詞的には「思いやりで育った その笑顔は 枯れない(絶対!)」
がね、本編の終盤の展開と重なってやっぱりグッと来る部分です。

 

終盤、世界が砂漠化してしまった時にね、そこに至るまでのストーリーで救ってきた人達の「心の花」は枯れなかった。ここまでやってきた事は無駄じゃなかったんだよ、というのがベタでありつつ、やっぱりグッと来るわけですよ。今度は逆に彼ら彼女らにプリキュアが救われる。

 

ああ、因みにみんな一人一人が違う花を咲かせるっていうハートキャッチのコンセプトは、SMAPの「世界に一つだけの花」を意識したものというのはスタッフが明言してます。世間で流行したものを臆面も無く取り入れるのは東映の昔からの社風です。戦隊もライダーもその辺は見てるとよくわかりますよね。

 

世界に一つだけの花」って、私もあの歌詞はアリだと思う方ですが、流行したものは当然アンチ的な意見も出てくるのは当たり前の話ですし、「みんな最初から違うとかいうのは努力を否定する事にも繋がる」という意見もそれはそれで一つのものの見方だと思います。

 

というか、どんなものにだって多面的な見方、意見はあるのが当然ですし、絶対的に正しい一つだけの答えなんてある方がおかしいと私は思う方なので、言いたい事は言わせておけば良いんじゃないかと。

私はそんな事で「ハートキャッチプリキュア」が素晴らしい作品だと思う気持ちを傷つけられたとか、気持ちが揺らぐなんて無いですから。

 

世の中は絶対的な答えなんて無いし、どんなものも良い面悪い面はあって当然だよね、
という当たり前の認識があれば、それで良いと思ってます。

 

だって2番でもこう言ってるじゃないですか。
「冷たい風ふこうと その勇気は 折れない」って。

 

「一緒に きれいなこころの花 咲かせつづけよう!」
私はそんなプリキュアのメッセージが大好きですし、受け取ったものはこれからも大事にしていきたいと思います。

 

 

そしてED「ハートキャッチ☆パラダイス!」


凄くどうでも良いのですが、ハトのEDのCGダンス、実は最初の頃はちょっとあの絵って違和感があって、ハトは他のシリーズよりキャラデザがちょっとディフォルメ利かせてて、6頭身くらいなんですね。(話がコンプレックスをテーマにしてるので、見た目が重くならないようあえてそういうデザインなのです)

 

これ、服着る時に服に頭が通らないんじゃ?とかちょっと思ってました。手足もマッチ棒みたいに細い。次の「スイート」でも頭身は8頭身くらいですが、手足が異常なほど細いのがちょっと気になってました。実際の女性の体ってこんなに細く無いし、こういうガリガリ体型を理想とか言ってるのはプリキュアにはあまりよろしくないコンセプトなのでは?って最初はちょっと思ってたんですよね。

 

プリキュアってメインターゲットは当然小さい子供達ですから、そんな年代の子供達にダイエットとか言ってしまうのは嫌なので、基本的にプリキュアに出てくる女の子達は沢山食べる事を描くっていうプリキュアならではの描き方を(初期は)していました。一応、ココのダイエット話とかもあったりはするんだけど、ココは大人ですしね。


なんかそういうコンセプトと「ハト」と「スイ」のEDは反するのではないかな?と。

 

でもそこ違うんですよね。
実はCGモデルでリアルな女の子の体型とかを描こうとすると、肉感的になってちょっとエロくなってしまう。考えてみればそうだ。最初にCGダンスを投入してきた「フレ」のEDってちょっとエロいというか、下からのアングルとかだと、ついつい覗いてみたくなる衝動に駆られません?勿論、フレは見えても良いようにスカートの下はモコモコで埋まってるのですが、それでもつい。私は男だからついスケベ心が働いてしまうっていうのもあるのかもしれませんが、ミニスカートとかだと自然に視線がそこに向いてしまうって、性別問わず、女性でもそこって同じだったりしませんか?違うかな?

 

私はプリキュアにエロを求めない人ですし、なるべくそういうのは排除してもらった方がありがたいと思う方なのですが(なので私は漫画版が凄く苦手なのです。あの作者は健康的なお色気は必要って言ってる人なので)そういう背景もあって「ハト」と「スイ」のEDダンスはマッチ棒体型になってるのかと。「フレ」でちょっとエロく見えてしまった事への反動というか。

 

「ハト」はCGでリアルを追求するんじゃなくて、あくまで絵を3DCGに落としこんでるんですよ、っていう。

 

え~と、ここまで書いてきた事はスタッフがインタビューで言ってたとかではありません。私の勝手な想像での話ですので、その辺りはご理解願えれば。


「スイート」の次の「スマイル」では割と普通の体型っぽくなってますが、背景ドラマパートを入れたり、あれはより漫画チックで可愛いビジュアルにシフトして、ここまでの問題を解決したっていう事だと私は解釈してます。

 

ついでにダイエットうんぬんで言えば、「フレッシュ」のキュアパインと、「ハピネスチャージ」のキュアハニーだけは公式(というか公式の設定画の上)で、他のキャラよりちょっとだけ太目の体型というのは指定されてたりする。出来る限りギリギリの範囲の上でっていう注意書きではありますが。

 

うん、何か変な話しちゃった。
普通に曲の方に話を戻すと、私は
「ハートピカピカ みがいていれば 暗闇も照らしてくれる 光になる」
っていう歌詞が一番好きな部分。
あとは2番の
「永遠に 枯れることない こころの花」って部分とか。

 

私はね、本来ネガティブというか、自分に自信が無い人なので、昔はいつも不安を抱えていて、自分は生きている価値の無い人間なんだ、って常に思ってました。一度精神科に相談に行ってみたら、不安神経症だったかな?そんな診断を下されて(「HUG」の初期のえみるみたいなもんです。常に不安を抱えているから石橋を叩いて自分で割っちゃうっていう)逆にアホくさっ!って思っちゃったという背景もあったりするのですけど、今はね、プリオタになって、こういうポジティブなメッセージとか、自分の心の花を育てていけば、それが自分を支えるものにもなるんだよってプリキュアに学んだので、全然ネガティブな感情は無くなったし、自分に自信も取り戻せました。そう、私はプリキュアに救われた一人なのです。いや勿論それだけではないですけれども。

 

だから上記のような歌詞がとても響くし、とても好き。

 

プリキュアは子供達の心を育てると共に、私のようなキモいおっさんの心まで救ってくれたと。

プリキュアってすごくね?

 

 

と、ハートキャッチOP&前期ED一つでどうでもいい話を色々と語ってしまうのあった。

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