僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

ホークアイ:リトル・ヒッツ

ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)

howkeye:LITTLE HITS
著:マット・フラクション(作)
 デイビッド・アジャ、フランチェスコ・フランカビラ、
 スティーブ・リーバー、ジェシー・ハム(画)
訳:中沢俊介
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks(シリーズ全4巻)
アメコミ 2015年
収録:HOWKEYE #6-11(2012-13)
☆☆☆☆☆


アベンジャーズのメンバー“ホークアイ”ことクリント・バートン。弓の名手ながら普通の人間である彼の活躍を描いて、日本でも好評を博した『ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン』の続刊が登場。今回はホークアイを巡る3人の美女(ブラック・ウィドウ、スパイダーウーマン、そして前妻モッキンバード)が新たに登場して物語に花を添える一方で、1巻に登場したロシア人地上げ屋グループとの抗争が意外な展開を迎える。さらに2014年のアイズナー賞を受賞した傑作エピソード「ピザ・イズ・マイ・ビジネス」を収録した必読の第2巻! 


ホークアイ2巻目。アパートの住人を街のギャングから救ったと思われたが、闇社会を刺激した事で、より大きな災難が降りかかる事に。ブラックウィドウモッキンバード、スパイダーウーマンがクリントを心配して賭けつけるが、再び助けたチェリーが更なる問題を起こし、それを手伝って更なるトラブルに巻き込まれたクリントは元カノ軍団に、また変な女にちょっかい出して、と呆れられる。遂にはケイトもクリントの元を去る事になり・・・最後に残った愛犬ラッキーまで・・・とひたすら災難が続き、ボロボロのクリントであった、という所まで。

 

新参のヴィランのクラウンのオリジン編なんかも描かれますが、色々と複雑な事情があるようで、そこはクリントに通じる部分か。このシリーズの為に作ったキャラでしょうから、そこはクリントと対になってる感じかな?

 

2014年アイズナー賞を受賞した#11「ピザ犬の冒険」がやはり特別な1話で、ラッキーの視点で物語が描かれる。人間の言葉は片言程度の理解で、犬の思考ってこんな感じかな?というのがアイコンで描かれてて面白い。


クリントもケイトも不在の中で、ラッキーが敵に立ち向かうという非常に危なっかしいシーンもあって、ヒヤヒヤさせられるし、犬なりの正義感もあれば、犬なりの単純さがあったり、ただビジュアルだけでなく色々と攻めてるなぁと思う。

 

で、そのビジュアル面もやはり今回も凄い。巻末のおまけページで、カラリストのマット・ホリングスワースがちょっとだけ仕事解説してるんですけど、主線無しのカラーチャート部分だけで、物凄くアートしててカッコいい。

 

日本の漫画ってやっぱモノクロの方がメインでフルカラーは少ないので、これを真似する人は少ないかなとは思うけど(一枚絵の表紙アートとかの文脈ともまた違いますしね)、実は絵柄に関しては昔からちょこちょこアメコミのアートスタイルって一部で取り入れられたりしてきました。そんなんと同じで、これ真似したいって思わせるアートスタイルです。多分それが前回書いた「ザ・リフレクション」なんでしょうけど。

 

ケイトと袂を分かち、クリントは追い詰められまくって厳しい状況のまま次巻「LAウーマン」に続く。いやクリントの話は飛ばして4巻に続く。

 

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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。

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原題:The Conjuring: The Devil Made Me Do It
監督:マイケル・チャベス
アメリカ映画 2021年
☆☆★

今日、あなたは初めて、悪魔を見る。<実話>

 

<ストーリー>
1981年、家主を22度刺して殺害した青年は、悪魔に取り憑かれていたことを理由に「無罪」を主張した。被告人の供述は一貫して「ぜんぶ、悪魔のせい。」法廷に神が存在するなら、悪魔も存在するというのだ。
殺したのは、人か?それとも…!?姿なき存在を証明するため、心霊研究家ウォ―レン夫妻が立ち上がる。被告人を救うため、手掛かりをもとに、警察に協力し捜査を進めるウォーレン夫妻だったが、とてつもなく邪悪な〈何か〉に極限まで追い詰められていく。「その存在」をどうやって証明するのか?アメリカ史上初、前代未聞。〈すべて実話〉の殺人事件。衝撃の真相がついに明らかになる――。


死霊館ユニバース8作目。いわゆる本編「死霊館」としては3本目。スピンオフの「アナベル」シリーズの方が先に3本も作られて追い越されるという変な展開してますね。私はこのシリーズ後追いですが、好きで全部観ております。

 

今回はシリーズ立ち上げのジェームズ・ワンは制作のみに回って、監督はスピンオフの「ラ・ヨローナ」から本編監督に格上げとなったマイケル・チャベス

 

実在するオカルト研究家のウォーレン夫妻の話を元にしている映画なので、所謂実話です。トゥルーストーリーってやつです。


映画でよくありますよね、「実話に基づく」っていうクレジットが入る奴。ああいうのを素直に信じちゃう人はこの映画もちゃんと信じて下さいね。ドキュメンタリーを素直に実話だと思ってる人もちゃんと信じようね。
いや、実話である事に偽りは無いよ。ヤラセとかそういう意味じゃない。世の中の物は全て他人のフィルターを通して語られるものっていう自覚が必要だよね、という話です。

 

さて今回の元になっているのは1981年のアーニー・ジョンソン事件。殺人事件で起訴された青年を、弁護士が「悪魔にとりつかれたのが原因なので本人は無罪」と主張したという話がベース。

 

最初にこの作品の邦題を知った時は、ああ~死霊館もここまで落ちぶれたか、ネタに走ってB級物として売るしか無くなったか、と正直ガッカリしました。最初からB級物と割り切って作るホラー映画が多い中、「アナベル」とかはともかく、「死霊館」前2作は、昔ながらの本気で作ってるA級ホラー映画のテイストが感じられて(90分尺でなく2時間尺ですしね)そこが私は凄く好きだったんですよね。だからいかにもB級くさい邦題にダッカリしちゃったんですけど、映画の概要をしってーくと・・・ああこれ面白そうかも?と考えを改めました。

 

所謂これ、「悪魔の証明」ってネタじゃないですか。
悪魔の証明って何ぞや?という方は、きちんとした所はwikiででも調べてくれれば良いですが、凄く簡単に説明すると。「悪魔は存在する、と主張するならその根拠や証拠を提出しなさい・・・と言うのならば、悪魔が存在しないという根拠や証拠を証明しなければならない」って奴ですね。

99%ありえないと言う所までは証明出来ても、残りの1%を完全に0にするまで証明できなければ、無いとは断言できない。その1%を証明するには99%よりも労力を要するので実質不可能に近い、みたいなある意味での屁理屈に近い理論。

ああ、そんなんを映画でやるんだって思ったら、俄然楽しみになりました。果たして法廷で悪魔の存在が認められるのか?って凄く面白いじゃないですか。

 


以下ネタバレですのでご注意を。

 

 

 

 


遂に法廷で悪魔の存在が公に

 

 

 

 






 

認められねェ!

 


普通に敗訴。いやそれ当たり前だろって感じですが、元の事件のあらましを知らなかった私は、負けんのかい!って突っ込みたくなりましたよ。


いやいやいやいや、「死霊館のシスター」とかで普通にヴァラク様とか描いてたシリーズなのに、そこで証明は出来ないんだ?ってちょっと笑ってしまった。

 


ここね、終わってみれば納得だなぁと思う所があって、「死霊館」の前2本って、基本的に最初は心霊現象とかオカルトを最初に否定する所から始まるんですよ。

そこはウィリアム・フリードキンの「エクソシスト」に習った描き方で、これまでも散々書いてきた気がするけども「エクソシスト」の面白さって、実はそこにあって、悪魔憑きとか今の時代でナンセンスですよ、ああいうのは精神疾患の問題で・・・って一度否定されるんです。そして焦燥していく様がドキュメンタリータッチで描かれて、もう誰にも頼れないってなった時にようやく悪魔払い師が現れて、ようやく救われるのかと思いきや・・・みたいな所が最高なんです。そこは価値観の反転という映画的なカタルシスを計算した見事な(というか基本的な)演出方法が成されているから「エクソシスト」は不朽の名作なんです。スパイダーウォークが怖いとかそんなのは完全に映画としてはどうでもいい部分。

 

でも、今回の映画っていきなり序盤でエクソシズム儀式が行われますよね。ホラー描写というか、見栄えの部分ではそこがこの映画のクライマックスです。そこは物凄く面白かった。

 

でもやっぱり映画としては最初がいきなり頂点で悪魔はいるんだって描写をしておきながら、最後はそれ証明できませんでしたで終わるって、そりゃあカタルシスもへったくれも無いわな。これまでの「死霊館」とは逆をやってるわけですし。

 

う~ん、このシリーズ、真面目に作ってる所が良い部分だと思うんですけど、今回はその真面目さ、史実ではこうなりましたよ、みたいなのを取り入れてるからか、逆にそこが裏目に出ちゃった気がします。序盤は良かっただけに、少し勿体無いなぁと。

 

サイコサスペンス要素みたいなのはむしろ「エクソシスト3」でも意識しちゃったのかな?「エクソシスト3」も名作なんですけど、ちょっと死霊館に当てはめるのは難しかったかも。死霊館本編ともまた路線はちょっと違うんだけど、大衆向けの怖さが作風になってる「アナベル」シリーズとか「死霊館のシスター」もあれはあれで面白いと思うし、ああいうのも私は嫌いじゃ無かっただけに、なんか今回は変な方向に舵を切っちゃったかなぁ?という印象がぬぐえません。

 

「007」と同日公開で、やっぱ私はジェームズ・ボンドよりもこっちだよな、と死霊館の方を選んだのですが、う~ん今回はちょっと残念な出来でした。次があればまたそっちに期待。

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犬鳴村

犬鳴村 [DVD]

監督・脚本:清水崇
日本映画 2020年
☆☆☆★

 

<ストーリー>
臨床心理士の森田奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが……。

 

ホラー映画は好きなので、劇場公開時にも、観ようかな?とは思いつつ、結局スルーしちゃってました。ホラー映画好きなのは、怖い物が観たいとかじゃなくて、単純にホラーには名作と呼ぶべき面白い作品がいっぱいあるからってのが大きいんですけど、同時に下らないやつもいっぱいあって、怖かったけど、話として或いは映画としてそんなに語る事も無いかな、っていうのもあるからです。

 

今回の「犬鳴村」、なんとあの「呪怨」の清水崇監督です。中田秀夫「リング」と共にJホラーの代表作みたいなもんですからね。そんな作品を作った人の新作ってどんなんだろうと気にはなってました。

 

ただ一口にJホラーと言っても流れがあって、「リング」は後に小中理論と名づけられる演出手法で知られる作品。あえて見せない事でより観客の想像力をかき立て、恐怖心を煽るという手法。

これ、映画演出における基本的なロジックに通じる部分があって、よくTVと映画の違いで言われる「セリフで何でも説明するのは映画としてはダメな演出」っていう部分と基本的には共通してる物です。

 

TVは自発的に観るものではなく、TVのスイッチをつけて老若男女、誰もが無料で目にするものだから、誰でもわかるように作らなければならない、っていうのがTVの考え方で、映画は自分で映画館に足を運んで自発的に興味の対象として選ぶ物だから、ある程度のリテラシーを観客側に求める事が出来る。

 

これこれこういう流れで、こういう表情をしてるんだから、後は言葉で言わなくとも何を考えているのか、どういう感情なのかはわかりますよね?と客側に投げて、観客の脳内で作品を完成させるというのが映画的手法。

 

投げる方もそれを観客が理解できると信用しなければならないので、客を信用して無い人が撮ると、結局セリフで説明してしまうと。映画ファンにしてみれば、そういうのが下手な映画であり、下手な監督っていう事になります。

 

勿論、これにはメリットデメリットがあって、メリットとしては観客側の想像を利用する事によって、監督が思っている以上に何十倍も膨らませてくれたり、想定以上の刺さり方をしてくれる場合もあれば、逆にデメリットとしてはボールを投げても、それに気付きもしないケースも生まれてくる、という場面も出てきてしまう事。

 

観客がどこまで受け取ってくれるかは、結局は観る人しだい、という事になりますよね。だから、なるべく多くの人に伝わるようにとセリフ過多になってしまったりもするわけで、TVドラマの映画版なんかはそこがポイントになって来ます。

 

TVと同じスタッフが同じ感覚で映画を作ってしまえば、ただお金を払って観るTVドラマにしかならないので、映画ファンは安易なTVドラマの映画化を嫌う、という構造が生まれるのはそのせい。TVより予算をかけて海外ロケしました、ぐらいのものが多くなってしまっている原因の一つですよね。

 

ただそれが悪いのかと言えば、結局その手の映画を好んで観る人は、単純にTVから映画館に客層がスライドしてるだけで、本格的で上質な映画を観たいって観客なんだから、それで良いとも言えます。TV的な演出から急に映画的な演出にされたって、ポカーンですよ。よくわからなかったって困惑されるより、TV観てる人がそのまま楽しんでくれれば良い、というのも考え方としては決して間違ってるわけじゃあないとも思います。

 

で、Jホラーって海外のホラー映画よりずっと怖いって当初言われてたのって、実はその辺が関係していて、同時に、全く怖くないっていう意見も出てくるのは当然の話で、投げたボール(恐怖演出)を自分の解釈で受け止めた人にとっては自分の中で想像を何倍も膨らませて物凄い恐怖を感じて、ボールが投げられた事に気づかない人は、え?こけおどしじゃん。匂わせるだけで出てこないじゃん!とそこにそもそも恐怖を感じて無かったりするから、だったりします。

でもそんな映画のロジックに密接に結びついている演出だったからこそ、世界中にJホラーっていうのが評価され、フォロワーも増えて行きました。

 

はい。ここまでがJホラーの基本みたいなもので、この流れに「清水崇監督」も「呪怨」も、ましてや「犬鳴村」は入っていません。ここまでが前置きの基礎知識編。

 

で、そんな小中演出、Jホラーの基礎が作られてきた中で、新しい流れを作ったのが清水崇監督であり「呪怨」という作品です。

呪怨の特徴は、におわせとかほどほどにして、とにかく怖い物をガンガン見せて行く手法。小中演出は「あれ?画面の奥に何か居る?・・・いや気のせいか」なのに対して、呪怨でとった手法は「あれ?何かい・・・ドーン!バーン!ギャー!」というやり方。


超ストレートに怖い物を見せてしまうやり方です。ストレートな分、誰が観ても怖いです。おっそろしいのです。Jホラーに新しい流れを作ったんですね。そして大ヒットと。

 

これ、実は「エイリアン」と「エイリアン2」の違いでもあります。エイリアン1はリドリー・スコットが丁寧な演出で想像力を働かせたホラー描写やサスペンス描写でエイリアンを描いたのに対して、ジェームズ・キャメロンの「エイリアン2」は物量で攻めてくるアクション映画・戦争映画にジャンルを変えて作ったんです。映画好きな人なら1の方を高く評価する人が多いと思いますけど、大衆人気とわかりやすさは絶対に2の方が多いと思います。勿論、私はエイリアンは1派ですが、じゃあ2がダメかと言えばそんな事は無くて、2は2でやっぱり面白いですしね。

 

要はそうやって、本来持っていた持ち味とはまた別の事をやって、「呪怨」は本当に怖いぞ、となって人気が出てシリーズ化したわけです。ただ、同時にJホラーを終わらせてしまった作品とも言えるでしょう。

 

今はその両方の部分が生かされて、ハイブリッドした感じで系譜が残っていて、それこそ「透明人間」なんて古典的海外ホラーがJホラー的演出も踏まえた面白い作品になってるのが救いです。

 

で、こっからがようやく「犬鳴村」の話。


そんな、ある意味でJホラーを終わらせてしまった清水崇監督が今はどんなの作ってるのかな?というのが私のこの作品に対する一番の興味だったのですが、なるほど、こうきたかという面白さがありました。

 

私、この作品がどこの配給なのか知らずに観たんですけど、最初に出てくるのは三角マーク。へぇ~、東映で今はやってんだ、ぐらいに思って最後まで観終わると、これがもうメチャメチャ東映だった。

 

東映という会社の一番の特徴は、節操の無さです。「仮面ライダー」とか観てても凄くわかりますよね。売れた奴が勝ち、売れる為なら、売る為なら何をやってもいいんじゃ!っていうバイタリティ溢れる精神こそが東映スピリッツです。東映内部で「映画は芸術なんだ」とか言ったら多分、何言ってんだこいつ?って顔されるでしょう(あくまで想像ですよ。芸術性の高い東映作品だってきっと中にはあるでしょうし)

 


映画冒頭のPOV視点で、ユーチューバーみたいなのが心霊スポットに潜入みたいなシーンから、ああこの映画ダメだ。頭悪い奴がヤンキーの肝試しみたいなの見て喜んでるくだらない路線か、とガッカリしました。

 

が!我慢して観て行くとそこに色々な要素が出てくるというか、東映らしい、流行りものは節操無く何でもブチ込んでしまえというごった煮が出てくるんですよね。そこが凄く面白いし、すごく興味深い。

 

都市伝説で、ダムの下に沈められてその存在を抹消された村とか、もうベタもベタすぎ、百億回語れてきた定番ネタじゃないですか。

しかもその村に纏わる忌まわしき伝説が・・・とか、横溝正史の世界かよ!ってつい言いたくなります。犬っていうタイトルだけですが、やっぱり「犬神家の一族」とかちょっと想像しちゃいますし(家系の話って部分も近いか)そしたらこれまた定番の童歌とかも出てくる。「悪魔の手毬唄」とかの世界ですよね。後は勿論「八つ墓村」とかも想像してしまいます。

 

私はこの辺、映画を数本観たくらいで全然詳しくないのですが、その辺の金田一耕介シリーズ、けっこうおどろおどろしい伝奇物サスペンスミステリーで、世代じゃ無いので後追いで観たんですけど、こういうのが一世を風靡したってどういう感覚なんだろうな?と思ったんです。

 

たまたま先日、ラジオを効いていて、普通のアナウンサーが好きなアニメとかありますか?とか聞かれてて、その答えが「私は割とアニメ観ますよ。今は『ひぐらしの鳴く頃に』にハマってます」とか言ってて、え?とか思いました。いや私「ひぐらし」全然知らないけど、確かタイムリープ物的な要素がありつつ、基本的な所は伝奇物とか猟奇殺人とかそういうので人気ある作品ですよね?(全然違ってたらゴメンなさい)

 

私はその手のジャンルはあまり知らないし興味も薄いんですけど、大昔は横溝正史が流行ったり、今の若い人にはひぐらしとかが流行ったり、時代時代ごとに一定の人気を得るジャンルなんだろうなと、不思議には思いつつ、同時にニッチなようで根強い人気が得られるものなんだろうなと。

 

呪怨」で一度終わらせてしまったJホラーというジャンルに、今は、今度はそういう物をひっぱり出してきたのかと、なかなか面白い試みをしてるなと感心してしまった。

 

感心ポイントはそこだけでなく、犬を食うとかの悪食(そういや「仁義なき戦い」でも犬食ってたな東映)、あるいは異種姦や異種婚。基本は幽霊なんでしょうけど、狼男やゾンビっぽい演出。カルト村やら何やら、とにかく気味の悪いもののごった煮。

 

それでいて、伝奇とかいわくつくきの村とか文化というベースがあって、差別部落問題みたいなものって、すごく日本的な風土ホラー的なのって、感覚的にどこか身についてるものがあって面白いなと。

 

Jホラーで新しい物を生みだそうとして、過去の文化を改めて振り返り、その古い物の中から色々な要素を拾ってきてパッケージにしてしまうと。

 

しかもね、実際にスマッシュヒットしたからっていうのは大きいでしょうけど、次の「樹海村」があって、今度は「牛首村」とか新作があるそうじゃないですか。「実録!恐怖の村シリーズ」っていう形でシリーズ化してると。1作目の成功が無ければ続かなかったとは思いますが、最初からこれってシリーズとして展開していければっていう作品ですよね。いやもういかにも東映。すげぇ東映っぽいです。

 

単純に怖いかどうかっていう視点だけじゃなく、そういった背景こそが予想してた以上に面白かった。

 

不思議な世界に迷い込む・・・みたいな雰囲気が面白いと思います。しかもそこは流石東映、わかってるというべきか、ただの偶然か意図したキャストなのか、「仮面ライダー龍騎」の主人公城戸信司を演じた須賀さんも今回出てるじゃないですか。まるでミラーワールドに迷い込んでしまった・・・みたいに思えて結構ツボなキャスティングでした。

意外とオススメです。

でもあの変なオチみたいなのは無かった方が良かったかも。

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ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン

ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン (MARVEL)

howkeye:MY LIFE AS A WEAPON
著:マット・フラクション(作)
 デイビッド・アジャ、ハビエル・ブリード、アラン・デイビス(画)
訳:中沢俊介
刊:MARVEL 小学館集英社プロダクション ShoProBooks(シリーズ全4巻)
アメコミ 2014年
収録:HOWKEYE #1-5(2012)
 YOUNG AVENGERS PRESENTS #6(2008)
☆☆☆☆☆

 

世界的に大ヒットを記録した映画『アベンジャーズ』(2012)で一躍注目を浴びた“ホークアイ”ことクリント・バートン。叩き上げのヒーローである彼が守るのは「正義」と…そして「屋上での美味いバーベキュー」だった!ヤング・アベンジャーズの一員ケイト・ビショップを巻き込んで、地球最強のヒーローの休日に何かが起こる!?『イモータル・アイアンフィスト』の名コンビ、マット・フラクションとデイビッド・アジャがお届けする、マーベル・ユニバースきっての弓の使い手の新たな冒険譚。クリントとケイト…二人の射手が集まれば、トラブルも倍増する!?日本初上陸の“マーベル・ナウ!”最新作を堪能あれ!
さらに、クリントとケイトの初邂逅を描いた『ヤング・アベンジャーズ・プレゼンツ』#6も同時収録。彼女は学ぶ―「ただ欲しがること」と「自分で勝ち取ること」には、天と地ほどの違いがあると…。

 

MCUドラマ、「ホワットイフ」の次は「ホークアイ」が配信という事で、予告も解禁されて非常に楽しみにしております。

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そちらの原作・・・というかMCUは設定の違いとかもあって原作まんまではなく、原案、或いは元ネタに近い感じですが、おそらくはこれをベースに作られているであろう作品をチョイス。

 

途中までしか刊行されない事の多い邦訳アメコミですが、こちらは全4巻で最後まで完訳された、非常にありがたい作品です。出た時に読んでるので初見では無く再読ですけど、このシリーズ、メチャメチャ面白くてとても好きな作品です。

 

まずアートがカッコいい。絵柄的にはオルタナティブコミック系、アメコミだと「バットマン:イヤーワン」「デアデビル:ボーンアゲイン」のデビッド・マツケリーに似てる筆のタッチなのですが、カラーリングがメチャメチャ良いんですよねこれ。

 

アメコミファンでもある長濵博史監督が手掛けた「ザ・リフレクション」というアメコミ風アニメがあったのですが、どう見ても、この作品みたいな色使いでやろう!って感じでした。スタン・リーもほぼ名前貸し程度かと思うけど「ザ・リフレクション」には関わってて、アメコミヒーローの二次創作を日本のアニメでやるっていう視点ではそれなりに楽しめる部類。メチャメチャ面白かったかと言えば流石にそこまでではありませんでしたけど。

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「ウエスト・コースト・アベンジャーズ:あぶない!?新チーム誕生」にも収録されてた「ヤング・アベンジャーズ・プレゼンツ#6」も、こちらにも収録。つーかこっちが先だったか。忘れてました。ホークアイの引き継ぎの話なので、Wホークアイを語るには外せない話ですしね。

 

2代目ホークアイこと、ケイト・ビショップ。クリントが死んだと思われていた時期に、キャップから君がホークアイを引き継ぐんだ、と指名されてホークアイを名乗るも、後にクリントがローニンとして生きていた事が判明。復帰して再びホークアイに戻るも、ケイトの事も認めて、ホークアイのコードネームは二人とも名乗る形になる。

 

MCU映画でも、「エイジオブウルトロン」でワンダに「ここを出たら君もアベンジャーだ」って名シーンがありましたけど、若い子の面倒見が意外と良いんですよね。

 

なんでかっつーと、クリントも初登場時はヴィランとして登場して、その後に更生してヒーローになったから、というのも大きいのではないかと。例え脛に傷を持つ身でも、その人がそう望むのなら助けてあげたいっていう。この辺はウィンターソルジャーことバッキーにも近いものがある。

 

かつてアベジャーズの大幅なメンバー変更があった時、キャップをリーダーにホークアイ、スカーレットウィッチ、クイックシルバーというチームで、みんなヴィラン出身じゃんって揶揄されたりもしつつ、それでも自分達を信じてくれたキャップには恩があるし、それに報いたいという気持ち。

 

キャプテン・アメリカと一緒に居るとな…誰もが最善を尽くさずにいられなくなるんだ。 …彼が居ると善人になりたくなるんだよ 本当さ」
「だが、気をつけろよ いま、俺のそばにキャップはいないぞ」
ってメチャメチャ好きなセリフです。

 

超人的なパワーを持たずに、常人レベルの肉体で、ヒーロー業務外の部分で町のギャングにボロボロにされる。でも自分の飼い犬でもない犬の為に自分は大怪我を追ってでも助ける。ああ~、クリント良い奴じゃん。(後にラッキーと名前をつけてその犬を飼う事に)

 

なんかボロボロになりながら、愚痴を吐きつつ、それでも何とか立ち上がる姿は「ダイハード」のジョン・マクレーンにも通じる部分がありますね。(ガラスで足を切るというオマージュシーンまでありますし)

 

で、そんなオッサンの相棒が跳ねっ返りの生意気な小娘、というのもまた良い。ケイトもケイトで未熟ながら、クリントの相棒として危険に身を投じる、自分だってこれくらい出来ると頑張るも、二人でピ~ンチ!みたいな展開が本当に素晴らしい。

 

オジサンはこういうの好きなんだよ。男女ペアながら恋愛関係にはならないし、師弟であり、同時にまたかけがえのない相棒、みたいなの凄くグッと来ます。

 

粋なセリフ回し、スタイリッシュなアート、そしてときめくシチュエーションと、所謂不朽の名作的な深いテーマとかじゃないんだけど、連載物の良作って感じで凄く好きな作品。

 

う~ん、MCUドラマ版どうなるかな?楽しみである半面、こっちの原作は超えないかな?とちょっと怖くもあります。

 

そんなこんなで次は2巻目「リトル・ヒッツ」へ続く。

 

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マトリックス

The Matrix [Blu-ray]

原題:THE MATRIX
監督・脚本・製作総指揮:ウォシャウスキー兄弟
アメリカ映画 1999年
☆☆☆☆

マトリックス3部作から20年、まさかの続編「マトリックス レザレクションズ」が公開間近。せっかくなので伝説の1作目を再見。

<ストーリー>
プログラマとしてソフト会社に勤務するトーマス・アンダーソンは、ネオという名で知られた凄腕ハッカーでもあった。ある日、トリニティと名乗る美女から接触を受けたネオは、彼を探していたという男、モーフィアスと会う。モーフィアスは、人類が現実だと思っている世界が実はコンピュータにより作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想世界であり、本当の現実世界でネオをはじめとした人間たちはコンピュータに支配され、眠らされているという驚きの真実を明かす。モーフィアスの誘いに乗り、本当の現実世界で目を覚ましたネオは、ネオこそが世界を救う救世主だと信じるモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出すが……。

 

いやキアヌが若い!20年前だから当たり前だけどマジでキアヌも他のキャストも若い!


今だとキアヌ・リーブスと言えば「ジョン・ウィック」シリーズですけど、それは映画好きな人の認識だと思うんですよね。ジョン・ウィックも人気シリーズですけど、それが霞むくらいに「マトリックス」は当時凄い人気でした。普段はあまり映画を見ないような人まで知ってるくらい話題性がありました。

 

確かPS2の全盛期だったと思います。DVDが再生出来て、ゲームソフトと同じような感覚でDVDを買って観る、みたいな文化が大きくなってきた時期で、「マトリックス」と映画版「バイオハザード」とか「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ辺りが売れてた印象。確か私も映画館では観て無くて、話題になってたから後でDVDで観た(勿論PS2で)ような気がする。

 

続編の方は映画館で観ましたが、マトリックスが好きだったというより、話題作だから観た感じだったかな?ぶっちゃけ2と3はそんなに面白いとは思わなかった気がします。

 

でも今回改めて観ても、1はやっぱり面白いなと。実はこの世界は作られた世界だった!っていうSF要素。当時急激に発展して行ってた最新のCGに斬新なカメラワーク。そしてアジア系じゃないのにカンフーで戦ったり、スタイリッシュなアクションと、斬新な部分が凄く多い。

攻殻機動隊」のパクリじゃんか?って一蹴してしまうには勿体無いよね、と思わせてくれるだけのものは十分にあるんだよなと思います。斬新なビジュアルが次々と見れるので、もう単純に、おお~これすげぇ~ってついつい見入ってしまう。

 

2作目3作目は世界観の掘り下げとかそっち方向に行ってた作品で、それは続編の作り方としてはよくあるパターンですが、この作品にハマった!っていう人には深堀りされて行ってそれはそれで面白いんでしょうけど、もし自分が今生きている世界が仮想現実の世界だったら?みたいに想像したりするのも面白味なわけで、そこはどうしても「1」のみの面白さ。

 

この作品の後に、マトリックスを真似したようなアクションやカメラワークとか、影響を受けた作品が大量に出てきましたし、そういうのに見慣れると、今でも斬新と言うにはちょっと厳しい感じもしますが、それでもね、今回見返してても思ってた以上に面白かった。

 

キアヌって割と童顔な部類かと思いますし、今でもまだ若いイメージはありますけど、それでも今回はまず「若い!」っていうのが一番の印象。マトリックスなんてまだ最近の作品じゃん!とは流石に言いませんが、それでも特撮VFXとかの時代より後で、バリバリにCGを生かしてる作品なので、そこまで極端に古いイメージでも無かったんですけど、実際20年前ですからね。20年もあればそりゃウォシャウスキー兄弟が二人とも性転換してウォシャウスキー姉妹にもなるわな。しかも新作の方には片方しか絡んで無いっぽいですし。

 

昨今、旧作のリメイクやリブート企画は山ほどあるので、何でまたマトリックスなの?とは特には思いませんけれど、新作の予告を見ると、その予告のほとんどのシーンが今回の1作目と同じシーンばっか。リブートではなく、あくまで続編だそうで、作中でデジャヴが起きる時には干渉が起きている証拠、みたいな設定がこの1作目で語られてましたし、あえてその辺は狙って作ってるんでしょうけど、予告だけを観た感じでは、なんだかただのリメイクにしか見えなくて、物凄く微妙。

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過去の名作をリメイクして、あのシーンはそのまま再現しました!みたいな、ただのコピーでこんなの観るなら素直に旧作を観ておけ!的な駄目リメイクの匂いがプンプンしてきますが、おそらくそこは上記の設定も含めた、あえてやってる部分なのでしょう。

 

う~ん、どうしようか?公開時期に他に観たいものが重なったらスルーだし、特に無かったら観る、という感じかなぁ?今回も、新作が楽しみだから今から見返しておくぜ!というより、そういやこれ続編やるんだな。せっかくだし1でも観ておくかな、ぐらいの気持ちでしか無かったり。ジョン・ウィックの方は早く次観たいんですけれども。

 

まあそれでも、この1に関しては伝説的な作品と言われるだけのものは十分にあると思いますし、素直に楽しめました。

 

なんか今見ると陰謀論をあっさり信じちゃうようなヤバい人達にも重なって、当時は素直にSFとして楽しめたアイデアも、時代が変わればちょっと負の部分にも思えたりする辺りがちょっとした面白味。


この世界は、実は影の支配者に操られているんだ!目覚めて下さ~~~い!


とか言っちゃダメですよ。そんなのは映画の中だけの話にしてね。
空想と現実を取り違えないように。

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トロピカル~ジュ!プリキュアLIVE2021 Viva!トロピカSUMMER!LIVE おつきサマー公演

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2021.9.25(土)開催
☆☆☆☆


トロプリライブが先週の土曜日に開催されました。
1年の締めくくりの「感謝祭」なら迷う事は無いのですが、秋のライブの方は、う~ん・・・トークも少ないし、そこまで興味も無いかなぁ?とかちょっと思っちゃってたのですが、いや待て待て。プリオタが金落とさんでどーするよおい!と、考えを改めてオンライン視聴。

 

3000円くらいならそこまで高い金額でも無いですしね。昼の部・夜の部両方とまでは言わず、片方だけなら。
とゆーか私は土曜日は仕事休みじゃ無いので、リアルタイムで観れないっていうのも諦めようかなとも思った要員。土曜日って、働いてると、世間は休みで羨ましいよな、とかついつい僻み根性も出ちゃうんですけど、そんなん言ったら日曜とかお店は開いてるわけですしね、そういう人達も居るから世の中成り立ってると感謝せねば。

 

という事で翌日の日曜日にチケット購入して、夜の部のおつきサマー公演の方をアーカイブ視聴しました。オンライン専用ライブとかでは無いですが、実際のライブを同時配信って地方の人間には嬉しいですし、つらいコロナ禍の中で、ある意味数少ない恩恵かなとも思います。

 

前年のヒープリは確かライブ中止になっちゃったんでしたっけ?コンパクトに歌手だけ歌う無料ライブ配信みたいなのやってた気がしますが、「感謝祭」の方は完全にオンラインイベントとして開催されました。ただ出来ないと嘆くよりも、今出来る事をやろう、そしてきっとそこからも何か新しく生まれるものもあるはず、っていう諦めない気持ちがプリキュアというもの。

 

仮にもプリオタを自認する身としてね、何がプリオタかと。そもそもプリキュアはTVで無料で見れる作品ですし、そんなプリキュアに何度も心を救われてきた自分が、プリキュアがピンチになってる時に手を差し伸べ無くてどーするよと。
「ここで決めなきゃプリオタの名がすたる!」
とでも言っておきましょうか。

 

「ボーカルアルバム ~トロピカる!MUSIC BOX~」の曲を中心に、メインキャスト5人とOP歌手MachicoとED歌手吉武千颯が参加。(今回は北川さんはスケジュールの都合で非参加です)

 

ツイッターで感想見てて知ったんですけど、メインキャストの5人は自分のCD出したりとかの歌手活動は基本やってない人達ばかりなんですね。シリーズによってそこは全然違いますし、そこは「スタプリ」で言えばアイドルで百戦錬磨なえいたそとか、あの存在感と場馴れした感じはちょっと特別だったのかもしれない。

 

キャストの方のキャラソンはみんな丁寧に歌ってる感じでした。で、ここで一つ問題が。配信の環境が悪いのか、或いは私のPCのスペックが足りてないのか(何せ相当に古いPCのままですので)、5分に一回はエラーが出て止まってしまうという状態に。その度にシークで時間を調整して途切れ途切れで観るハメに。おいおい、初のMCUドラマ配信で回線パンクして止まりまくった「ワンダヴィジョン」じゃねーんだぞ。

 

止まるな~、止まるな~とか思いながらぶつ切りで観る羽目になり、ちょっと集中出来ない状態で観る事になってしまいました。それで半分くらいまでは何とか我慢しつつ再生してましたが、画質を最低まで落としてみると、割と安定。それでも1度止まったりはしましたが後半は集中出来ました。(今この記事書いてる時も低画質で流してますが、今は大丈夫っぽい)

 

そんな個人の事情も含めての事なのかもしれませんが、後半の歌手パートが凄い。Machicoさんも吉武千颯さんも声優業もやってますが(何たってプリアラのあやねさんですしね)歌手としてやってるだけあって正直圧倒されました。

 

正直、ボーカルアルバムとかだと私はついついキャストのキャラソンばっかり繰り返して聞いちゃってて、歌手のイメージソングみたいなのは飛ばし気味だったりするのですが、今回、この二人凄いなと改めて。

 

Machicoさん、「ヒープリ感謝祭」での「やくそく」に圧倒されたので、その凄さは知ってたつもりですが、改めて凄いなと。今回、トロプリだけでなくヒープリから「ミラクルっと♥Link Ring!」も歌ってくれました。とても嬉しい。

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いつか「やくそく」と「Soul Believer」も生で聞きたい。

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そして吉武千颯さん。彼女はスタプリ映画から「星座のチカラ」も披露。
レアな曲ですし、こういうのは嬉しいです。

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でね、今回のライブで一番素敵だな、面白いなと思ったのは、彼女がメチャメチャ楽しそうに歌ってて、実はそこにプリキュアシンガー&キュアソード役の宮本佳那子がかぶって見えました。

 

ああ、この子宮本佳那子みたいだって思えて、なんだか凄く嬉しくなっちゃった。吉武さん、かつてのスタプリライブの時はデビュー作でしたし、えらく緊張してたんですよ。そして最後に感極まって泣いてた姿が印象的でした。それがこんなに成長したんだって思えて、凄く嬉しかった。

 

Machicoさんにしても、吉武さんにしても、絶対に北川さんの影響が大きい。北川さんのビックリするくらいの圧倒的な表現力を間近で見てて、影響を受けてるんだと思うんですよね。北川さんデビューの時から凄すぎたし、今回もこれなかった北川さんの分まで頑張るって言ってましたし。

 

個人的に、これまでのプリキュアライブみたいなのの中で、宮本佳那子と北川理恵のコンビが最強じゃないか?と思ってるんですけど、この辺もね、プリキュアシンガーの系譜っていうのがあって、1回の起用に留まってる人も、勿論凄いんですけど、五條さんが居て、工藤さんが居て、宮本さんがいて、池田さん、吉田さん、そして北川さんと1シリーズだけでなく複数シリーズの曲を担当した人達が居るじゃないですか。彼女らのパフォーマンスというか、パワーって凄いんですよね。

 

Machicoさん、吉武さんも今回で複数シリーズ掛け持ちって形になるんですけど、その脈々と受け継がれてきた系譜みたいなのが存分に感じられて、なんか今回の堂々と、そして楽しく歌ってる姿に凄く感動してしまった。

 

ついキャストの方にばかり注目しがちですけど、プリキュアシンガーもまたプリキュア魂の継承ってあるよなぁと。

 

宮本佳那子、学生の時にプリキュア5でデビューして(実はその前のヤングフレッシュとして初代の楽曲にもコーラス参加してたりしますが)、当時は裏で半分ベソかきながら歌ってたみたいな所もあるんですよね。勿論、当時から笑顔でパフォーマンスは凄いんですけど。

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なんかそんな姿と今回の吉武さんの姿がかぶって、ああ、この子も凄く成長したし、立派になったな~って嬉しくなっちゃった。

 

ああ、あと前期ED「トロピカ I・N・G」
作詞のこだまさんの遊び心で歴代プリキュアのタイトルが入ってるんだとか。
ええ~!私全然気づいてなかった。

 

「いつもの笑顔で合図して」→スマイル

「トロピカルージュ ハートに まぶしい光 魔法をかけて」→ハートキャッチとまほプリ

「YES! ルージュ 宣誓(レッツチェンジ)」→5(ルージュの固有名詞でなくYESの方)とチェインジプリキュアなフレッシュ?

「どうしてか理屈じゃないよフィーリング」強引だけどヒープリ?

「ドキドキ見つめ合うの」→ドキプリ

「YES!ルール!賛成(レッツゴー)」→ゴープリ

「キラキラ今のわたし」→プリアラ

 

流石に全シリーズってわけでもないのかな?
それでも結構入ってますね。

 

プリキュアメモリ」とか「みんながいるから」みたいにわかりやすく全部入れるっていうのとも違いますが、なかなか面白いです。

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歌詞で言えばね、後期ED「あこがれ Go My Way!!」がねぇ、やっぱり好きで、シングルCDの時にも書きましたが「どんな出会いにも全部 ちゃんと理由があるんだ」からの「タイミング 革命にしちゃおう 今日が輝くから」ですよ。

 

ライブだって一期一会。たまたま今回そこに集まっただけかもしれない。でもそんなのだって気の持ちよう一つできっと何かが変わる切っ掛けにも自分で出来るはず。そうすれば今がもっともっとと特別な1日に思えるよ!

っていう感じかなと。


トーク部分でも言ってたけど、プリキュア楽曲はとことん前向きになれるし、そうありたいって思わせてくれるのが本当に素敵です。

 

今回はパスでいいかな?なんて思ってた自分に反省。
一つの出会いや機会を特別なものにするのはきっと自分自身。

 

そこに何を観て、何を感じて、何を受け取って、考え一つで世界はいくらでも違って見えてくる。


今、一番大事な事は何?そんなトロプリ魂を存分に受け取りました。

 

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プリキュアカードウエハース3

PRECURE card wafers3

プリキュアカードウエハース3 (20個入) 食玩・ウエハース (トロピカル~ジュ!プリキュア)

発売からひと月以上経ちましたが、ようやくコンプリート出来ました。

 

今回は現行作品の「トロピカル~ジュプリキュア」の他に
スマイルプリキュア
キラキラプリキュアアラモード
ふたりはプリキュアスプラッシュスター
を収録の全28種。

 

第1弾と同じ枚数ですね。
1弾は59枚目でコンプ。2弾は全25種類を90枚でレア枠1枚出ず。

果たして今回の成果はいかに。

 

前回までは行く先々のコンビニとかスーパーで2~3枚くらいづつその都度買ってたのですが、同じの7枚かぶりとか酷い事になったので、今回はちょっと作戦を変更。

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ボックス買いです。

 

 

 

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さらにドン。
大人買いって奴です。

上の箱はもう空のやつですが、正面に現行のトロプリが来て背面がポップみたいになるよう組み立てると、そこはスマイルなので、人気のほどが伺えます。

 

さて開封スタート。
お菓子も捨てたり出来ませんので一気に開封とかはせず、朝夕で1日2枚くらいづつ開けて行きます。


箱買いだと20個入り。
基本こういうのって大人買いとかはした事なかったので初めて知りましたが、このプリキュアカードウエハースに関しては1ボックス内でのダブリは無いようでした。ちゃんと20種類出てこれは良いぞと。あちこちから買わずに一つの箱を狙った方が良さそうです。

毎日、お、今度は誰々が出た!と嬉しい日々が続きます。

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背面はこんな感じ

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ラメールは出てすぐというのもあったからか、解説無し。


20枚開けて出なかったのはスプラッシュスターの2人。
ヒロインレア(HR)のサマー。
トロプリ集合絵とホイップだったかな?
あとはビューティとかそんな感じだったはず。

 

まあダブリ無しで20種出たんだから、これは2箱目で簡単にコンプ出来そうだと。

そして2箱目突入・・・う~ん、流石にダブりが沢山出てくる。


というかもしかしてこれ、同じアソートなのか?と心配になってきます。

SSの二人が出ない。ええぇぇぇぇ・・・・・・

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プリアラはストーリー的にちょっと物足りない部分もあって、人気もイマイチな印象もありますけど、キャラデザは動物とお菓子の二つのモチーフが入ってて、凄く可愛い。

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ゆかりさんちょっとセクシーです。

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プリキュアって黄色キュアが3番手になりがちですけど、プリアラは基本2番手がひまりんで3番手があおちゃんなんですよね。特に意味があるわけでもないですけど。

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当然ながらナンバリング枠では無いのでキュアペコリンは無し。普通に妖精状態のペコリン。

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やはりロイヤルキャンディとかエコーさんは無し。

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ちょこちょこ他のプリキュア記事でも書いてますが、私はスマイルには特に思い入れが大きい。一番好きなプリキュアキュアハッピーで、同じくらいビューティさんも好きです。

こうしてようやくホイップとかビューティーが出て、どうしても欲しいキャラは揃う。全く同じアソートというわけでもないのか。

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おそらく今回のレア枠のHR(ヒロインレア)も揃いました。

 


ええと、多分これ、推測の域は出ませんし、順番とかは特に控えて無かったので確実な情報かは微妙な所ですが。

ハッピーとビューティ、ホイップとパルフェ、ヒロインレア版のサマーとラメール。この辺が違うだけで他は同じアソートっぽい。


ビューティーさんは追加戦士枠ではありませんが、一応最後という事で、各作品で一番通しナンバーが若い主人公と、最後の追加戦士枠で入れ替えてあるだけっぽかった。

2ボックス目でもSSは出ないしさっぱりそろわねぇ!

 

今回、ネットで同じ所から2箱纏めて買いました。もしかしてロットが同じって事?100%同じでは無いんだから若干強引な気はしますが、もし買うなら2箱まとめでなく、違う店から1箱づつ買った方が良かったような。4弾も決定してますので、次はそうしますわ。

 

ただ今回勉強したのは、1ボックス内でのかぶりは無し、おそらくはある程度作品ごとに順番は並んでるくさい事。(2個くらいづつ買うとほぼ同じ作品内の並びでした)

ボックスでの追加購入は諦めて、残りはお店に並んでる奴を買う事に。ただ上記の推測もあり、一つのお店に限定します。

そこでようやくSSの二人が一気に出ました。

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ブルーム&イーグレットなので当然妖精枠はフラッピ&チョッピです

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フープ&ムープが居ないのは残念ですが、いつかブライト&ウィンディ状態も是非お願いしたい。



残りはトロプリ集合の1枚。一つ目のお店は無くなるまで同じ箱で買い続けましたが、コンプならずに2店舗目へ。そこのも残り少なくなるまで買い続けると・・・なんとかコンプ完了。

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集合絵の裏は簡素です。

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結果としての内訳は・・・

 


01 SR サマー ×2
02 N  コーラル ×3
03 N  パパイア ×4
04 N  フラミンゴ ×5
05 R  ラメール ×2
06 N  くるるん ×4
07 HR サマー ×1
08 HR ラメール ×3
09 SR ホイップ ×1
10 N  カスタード ×5
11 N  ジェラート ×5
12 N  マカロン ×4
13 N  ショコラ ×4
14 R  パルフェ ×2
15 N  ペコリン ×2
16 SR ハッピー ×3
17 N  サニー ×5
18 N  ピース ×4
19 N  マーチ ×3
20 R  ビューティ ×2
21 N  キャンディ ×3
22 SR ブルーム ×2
23 SR イーグレット ×3
24 N  フラッピ&チョッピ ×3
25 SSR トロプリ集合 ×2
26 SSR プリアラ集合 ×1
27 SSR スマイル集合 ×3
28 SSR SS集合 ×3

 

全部で84枚。
しょんなぁ~っ!
やはり一応はN(ノーマル)が多く、主人公枠のSRと追加戦士枠のRが少ない印象。

大体は買った流れとして4箱分。

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左が1まいづつの全種28枚。右がダブった分です。

60枚くらいでコンプ出来た1弾は良い方だったのかもしれん。


次は「ハートキャッチ」収録と、何と予想外な無印の方の「5」の様子。そこ分けるのなら初代も無印版とMH版で別だろうから、売れ行きが良ければ5弾6弾くらいまで行きそう。まだ未収録なのは「無印」「MH」「スイート」「ドキドキ」「ハピネスチャージ」「プリンセス」と結構残ってます。そこまで行くと次回作ももう始まってますし。

 

コンプリート目的とかでは無いぞ、って言い始めて買い続けてますが、絵柄も凄く良いですし、キラキラしてて、特に目がキラッと輝くのが個人的にとても気に入ってますので、買い続けるんだろうな私は。スイートの新規絵とか凄い楽しみですし。

 

追伸
2弾の07 AR サマー&ローラとならダブってるものは複数枚でも交換可能なので
もし交換してくれる人がいたら声をかけて下さいな。

 

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