僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

タイムスリップ・ゲーム・アーカイブス 第1回 2つの宝箱

新企画スタートです。
Vチューバーのレトロゲーム配信なんかの影響で、見てるだけだともどかしい、自分で考えて動かしての方がやっぱり楽しいんじゃないかとふと思い、徐々にゲームに対する熱が再燃して10年以上は離れていたゲーム関係にさわり始める。

 

勿論それは馴染みのあるレトロゲーム
最新機種を買って今時のゲームをガンガンやるぜ!とかじゃなく、あきらかにノスタルジックな感傷だというのは自分でもわかる。

 

何度か過去にも軽く触れた気がしますが、昔は物凄くゲーマーでした。子供の頃からファミコンゲームボーイスーパーファミコンと親しんできた中で、その後の次世代機ではセガサターンを選び、それに惚れこみいつしかセガ信者に。

 

今までメインストリームの任天堂ハードにしか触れてこなかったけど、セガってこんなに凄いんだ、ガキ向けの任天堂とは一味違うぜ!的な中二感覚で、遡ってメガドライブも買ったし、果てはゲームギアまで。やりたいソフトがあったメガCDはともかく、32Xまで揃えたのは信者としての信仰心に他なりません。自分はメガドラタワー立てましたよと言いたいが故です。もう社会人で良い大人でしたが。


その後のドリームキャストも当然ながら、セガがハードから撤退しても、X-BOXが実質の後継機と見てそちらにも流れました。実際「パンツァードラグーンオルタ」「ジェットセットラジオフューチャー」「ガンヴァルキリー」とか最高でしたし。

 

でもその後は気持ちが続かなかった。PS3が出たくらいから徐々にゲームから足が遠のいていく。ネットワーク接続とか追加ダウンロードとかに物凄く煩わしさを感じたのが一つ。

 

それ以上のもう一つの理由は、ゲーム側じゃなくプライベートな部分が理由。恥ずかしながら、私は20とか過ぎても異性とお付き合いしたことなかったんです。果たしてこのまま、ただひたすらゲームとかに時間を費やしていて良いのだろうか?このままじゃ自分がダメになる。世間と全く接点の無い閉じこもったオタクのままだと多分未来が無いぞこれはと思い始めました。

 

結局は実際今でも大して変わってねぇし!


みたいな部分はあるとして、とりあえずはね、当時はもう少し世間に迎合しようと思い始め、2000年代はスーパーヒーロー映画が出始めたのもあり、結果的にですがその辺りがきっかけで映画の方に軸足を移して行く事になりました。

 

50時間かけて1本のゲームをクリアするより、2時間の映画で得られる物の方がずっと多い事に気付いたのです。勿論、そんなものは視点次第ですし、そんな簡単にどっちが上とか言えるものでは無いのは百も承知。

でも、世間知らずな私が世の中を学び、ひきこもってきた時間のロスを取り戻すには映画が物凄くタイムパフォーマンス的に良いと感じたし、そんな部分を切っ掛けに当時は友達募集掲示板みたいな所から実際に合ってみたり、或いはサークル的な所に繋がったりしつつ、そこからの異性とのお付き合いとかも経験する事が出来ました。

 

そんな中でいつのまにかゲームからは完全に離れてしまったんですね。情報とかも追わなくなっちゃってました。
一番ゲームやってたのは多分セガサターン・プレステ1とかの時代で、対戦格闘にハマってゲーセン通いもしてましたし、94年ぐらいからゼロ年代前半くらいまでですかね、その辺りの10年間くらいがメチャメチャゲームやってた時期だと思います。

 

学生時代と違って、働きはじめたら金銭的には結構なお金を自由に使えるようになりましたし、沢山ハードも揃えたし、発売日がかぶったら新品ソフトを2本とも買うとかザラにやってた。

 

当時持ってたハードは

ファミコンツインファミコン
スーパーファミコン
・PCエンジン(持ってたのはDUO-R)、
メガドライブメガドラ2+メガCD2+32X)
セガサターン
ドリームキャスト
・PS1
・PS2
ニンテンドー64
ゲームキューブ
ネオジオCD(Z)
・X-BOX(無印)

携帯機は
ゲームボーイ(カラー)
ゲームボーイアドバンス
ニンテンドーDS
ゲームギア
ワンダースワン(クリスタル)
ネオジオポケット(カラー)
・PSP

で多分全部かと思います。最初に書いたとおりPS3前にはゲームから離れてしまいましたので、それ以降の事はあまり知りません。3DSとVITAもほぼ知りません。(去年3DSは買いましたけど)

 

で、何が言いたいのかといいますとね、別にその後売り払ったりしてないのでその辺のソフトの資産が押し入れの深くに残ってたりするんですよと。

 

何本あるんでしょうね?流石に1000本までは無いと思うけど、多分500本くらいは超えてるはず。いやそんなに無いかな?サターンだけでも200近くありそうな気がするものの、ぶっちゃけ自分が何を持ってて何を持ってないとか、もはや把握して無い。

 

で、今回の企画は何かと言いますと、

はいこれ

ポリメガを購入してしまいました。

 

発売から3年とか過ぎてるんですが、実際に量産体制になるのが厳しく、幻のハードとか言われてたものの、去年末くらいから普通に供給されるようになり、ここ最近あちこちで入手報告が上がってきてます。

え?買えるんだったら欲しいじゃんとなってしまい、つい私も注文してしまった。

 

一応知らない人の為に説明しておくと、海外製のCDロムディスク用マルチ互換機。
セガサターン、PS1、ネオジオCD、メガCD、PCエンジンCDロムロムがこれ1台あれば動きます。しかもCDの取り込みが出来る。

 

CDを取り込んでしまえば、後は現物が不要になるバックアップマシン。
え~?それって違法な表には出せない奴なんじゃないの?と思う人も居るでしょうけど、普通に合法なものです。

 

PCとかのエミュレーターと違って、自分で本体に取り込んだものしか動かない。本体とバックアップデータが紐付けされてるので、ネットでソフトのファイルだけを拾ってきてそれを動かしたりが出来ない作りになってる。あくまで所持ソフトのバックアップとしてしか使えないのです。

 

逆に言えば、今使っている本体が壊れましたっていう場合でも、新しく本体を買い直して前のバックアップをメモリごと移し替えても、新しい本体だと動かない作りになってる。その場合、また現物のソフトを持ってきて1から取り込み直しになってしまいます。

 

実際の所、ソフトを取り込んでしまったら後は現物のCDソフトを売ってしまう人も中には居るでしょうけど、ソフトを手放す時は取り込んだデータも消さないと違法になりますよってのはポリメガ本体の警告としてもちゃんと記載してありますし、その辺りのスタンスはきっちりしてある物です。

 


してそんな便利なもののお値段はというと・・・約8万円

 

高っ!
レトロゲーム用の互換機なのに、最新鋭機と値段変わんないどころかその上じゃん!
っていう。しかも1テラバイトの外付けSSDとか買うとそこに+1万円くらいしますし。

 

ただねぇ、子供のころに夢見た機種問わず何でも動くハードっていうのと、CDを取り込んで遊べるという所に物凄く魅力を感じました。
そろそろ初期のCDメディアは劣化しはじめてるとか聞くとね、心配になっちゃいますし、持ってるソフトがただの全部ゴミになっちゃったらそれは嫌だなと。


ちなみにポリメガはCDロム系の互換機。
じゃあファミコンとかメガドラとかのカセットはどうするのよ?という話です。

 

ええ、こんな事もあろうかと、数年前に買って放置してたこれもある。

確かコロナよりも前です。5年前とかだったでしょうか?今はこんな値段では買えないと思います。こっちはレトロフリークと言って

ファミコンスーパーファミコンゲームボーイゲームボーイアドバンス、PCエンジンHuカード、メガドライブ、のロムカセットを取り込んでバックアップ出来る。

 

さらに外付けのギアコンバーターを使ってゲームギアセガマーク3、SG1000のソフトまで取り込めるという代物。

はい

そっちも準備済みです。こちらのギアコンバーターは品薄でプレミア価格になってたんですけど、去年再販されて普通の値段で買えるようになりました。SG1000とマーク3のソフトは持ってないけどゲームギアはそこそこあったはずですし、ここは迷わず確保。

 

こちらのレトロフリークは海外製のポリメガと違って日本製で、カセット系の同じく合法的な総合互換機。

ロムカセット系はレトロフリーク、CD系はポリメガに集約させればほとんどのものをカバー出来る。

 


これからプレミアのついたソフトを集めるとかだといくらお金があっても足りませんが、欲しいソフトはあらかた過去の資産として残ってるわけです。

当時遊んだものもそうですが、投げ売りとかで安い物を片っ端から確保してた分もあるので、そこそこくらいのコレクターと言えるくらいにはソフトの山が押し入れの中に眠ってます。


なので、これからソフトを集めようと言うわけではなく、持ってるソフトの管理があくまでメイン。本体の分の初期投資だけは高くつくけど、そこから先はそうでもい・・・はず。

みんな取り込む事が楽しくて収集に歯止めが効かなくなるとは言ってますが、まあそれは先のお話。

 

ソフトは手放しませんが、昔の純正ハードの方は売ってしまっても良いかなとも思ってますし、そこで1万でも2万でも戻ってくれば初期投資分の軽減にもなるんじゃないかなとも考えてみたり。

スーファミやサターンはまともな金額はつかなさそうですが、メガドラ2+メガCD2+32Xとか、それなりに値段つかないかな?美品じゃないけど、確か外箱もあったはずですし。ああでも10年以上放置してた奴が果たして動くのかどうかが微妙なとこですが。

 

とまあそんなこんなで、おそらく500本以上はあるであろうソフトを順次2台のハードに取り込んで行って、それの記録をつけていこうかなという企画です。

 

どちらかというと、これとこれを取り込みしました累計何本ですみたいなただの記録が中心の企画で一つ一つを丁寧に語っていったりはしませんが(何分数が多い)思い入れのある作品やシリーズなんかはその都度ピックアップして多少の語りも行けるのではないかなと。

 

いつまでかかるのやらという感じですが、とりあえず書くの飽きたりしなければ随時連載企画としてやっていこうかと思います。

 

お試しに何本かはもうインストールして動作テストやってみたりはしましたが、まずはこれから始めるにあたって、多分これくらいはあるんじゃないかと予想から。

ファミコン(FC) 40くらい
スーファミ(SFC) これは100は超えてるはず。
・PCエンジン(PCE) カードとCD合わせても20くらい
メガドライブ(MD) カセット30本くらい+CDは5本くらい
セガサターン(SS) ここは200本はあるはず
プレイステーション(PS1) こっちも100くらいある?
ネオジオCD(NGCD) 30本くらい
ゲームボーイ(GB・GBC) カラー含みで30本
ゲームボーイアドバンス(GBA) 30本
ゲームギア(GG) 15本

全部あくまで予想です。
専用モジュール買わないと取り込めませんがニンテンドー64だけは5本確定。64はドラキュラ黙示録2本とトレジャー制3本(バンガイオー、トラブルメーカーズ、罪と罰)しか買ってないはず。


取り込みは出来ませんが、他は
ドリームキャスト 30本
・PS2 30本
・X-BOX 5本
ゲームキューブ 15本
ニンテンドーDS 30本
ニンテンドー3DS 15本
ワンダースワン 15本
ネオジオポケット 15本
・PSP 40本

とかかなぁ?
PSPとDSは去年やたらと買い集めたので昔の資産じゃないけど。

というわけで、今後ちょこちょこと取り込みソフトとかやっていこうと
思ってますので、お暇ならおつきあい下さい。

 

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ザブングルグラフィティ

ザブングル グラフィティ [DVD]

XABUNGLE GRAFFTTI
監督・原作:富野由悠季
日本映画 1983年
☆☆☆☆

 

ドラゴンボール鳥山明先生が亡くなられたとの訃報が先日ありました。残念ながら私は「DB」「Dr.スランプ(アラレちゃん)」やゲームの「ドラゴンクエスト」にはほとんど思い入れが無い。むしろどこか批判的な目線で見ていた部分はあるのですが、実際の功績としてはやっぱりトンデモない事を成し遂げてるわけで、メジャーとは何か的な視点で見ていくとそこに面白さはあるので、そこは素直に褒め称えたい所です。

 

そんな翌日、今度は声優のTARAKOさんの訃報がありました。勿論、「ちびまる子ちゃん」の声優として有名。その次くらいが「まじかるタルるーとくん」とかでしょうか?見た事はあるけど、じゃあ好きだったかと言えばそんな事も無く、私にとってのTARAKOさんはやっぱり「戦闘メカ ザブングル」でのチル役です。あと変わったとこでは「パトレイバー」の進士さんの奥さんとかもあったか。

 

チルはサンドラットの最年少メンバーで、まあマスコットキャラ的な子供ではありましたが、頭も良くただの居るだけキャラにならずに一緒に戦う仲間の一人という感じでしたし、後半でウォーカーギャリアに乗り換えてからはジロンのサブパイロットを担当していた印象も強い。

 

そんなこんなで追悼を込めて、DVD所持してる「ザブングルグラフィティ」を久々に見る。

 

あ~因みにこっちも一応説明しておくと、TVシリーズ「戦闘メカ ザブングル」の劇場版。ただ、1年物を90分内のストーリーに収めるのははなから無理と判断して(その前の40話弱の「ガンダム」を劇場版で3本、「イデオン」を劇場版2本でやった後です)タイトル通りのグラフィティ、名場面集みたいな形での映画にしてある。

 

大まかな1年の流れくらいは追えるけど、基本的に場面場面の飛び飛びで、決して物語を追う感じではない。TVシリーズ全50話を見るのは大変なので、その変わりにっていう感じで見るにはキツイが、とりあえず雰囲気だけを知っておきたいくらいで見る分には勿論アリ。

 

ただ、雰囲気とか言っちゃうとね、西部劇的な世界がベースのロボット物で、やがてSF的な要素が明かされて行く的な所は掴めるし、過酷な中でも生き抜いていく人間のバイタリティであったりとか、人の文化やこだわりとか、基本的にはポジティブな物語だし、最後も「みんな走れ」で明るい気持ちのまま終われるのがこの劇場版。

 

TVシリーズでは富野作品らしく悲劇要素も最後の最後に出てきてたけど、そこからこの劇場版でエンディングを追加して悲劇要素を回避する形に作り替えた。
そういう意味では「劇場版 新約Zガンダム」もそうですし、元が悲劇とまではいかないものの、おまけでポジティブな要素を足してもっと幸せにした「劇場版Gのレコンギスタ」なんかで発揮される富野らしいエンディング改変の走りとも言えなくもない。

 

いや~、これ単体で語っても仕方ないとは思うけど、いきなり冒頭の「3日の掟」という独特の世界感の提示があった上で、両親の仇から10日も過ぎてるのにそれでも諦めないジロンという掟破り。
「掟だから従わなくちゃならないのかよ?」という問い掛けもあれば、「肉親が殺されてそんな簡単に割り切れるものじゃない」っていう、人の気持ちとは?みたいな所までサラッと描いてあるのが凄く富野チックで改めて面白いなと感じた。

 

『惑星ゾラと呼ばれている地球』とかのSF要素は昔から言われてるし、隔離された無菌室の中でしか生きられない未来の人間と、過酷な環境でも生き抜く人間の強さみたいな所はガンダムで言う所のニュータイプ論と重ねて考えるのもやっぱり面白いし、ザブングルと言うと世界観とメカの部分が一番語られる部分だとは思うけど、色々と見所は多い。

 

重機メカの中の異質なザブングルタイプ(しかも2機もある)世界観に合わせでヒーローロボには見えにくいウォーカーギャリアとザブングルをコンバートした感じのブラッカリィで世界観に馴染ませるけど、逆にまた1周回ってザブングルもあの異質さが良いんだよなと思える辺りがやっぱり良いです。今でもやっぱりプラモが出るのはザブングルからですし。

 

ベタですが、作品はこうして残り続け、語られ続けます。
チル役のTARAKOさん、そしてやはり時間は経ちましたが
永遠のアーサー様こと塩沢兼人さんにも心よりのご冥福を。

 

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SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード/レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム

キラキラ☆プリキュアアラモード主題歌シングル「タイトル未定」(DVD付)

発売レーベル: Marvelous
2017年
☆☆☆☆☆

 

大好きとキラキラをレッツ・ラ・まぜまぜ!

テレビアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』の主題歌シングルCD
配信ついでにせっかくだからこちらもピックアップしておきます

 

1■SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード
    歌:駒形友梨
    作詞:大森祥子、作曲・編曲:大竹智之

2■レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム
    歌:宮本佳那子
    作詞・作曲:藤本記子(Nostalgic Orchestra)、編曲:福富雅之(Nostalgic Orchestra)

3■SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード(オリジナル・メロディ・カラオケ)
4■レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム(オリジナル・メロディ・カラオケ)

を収録。CD+DVD盤はノンクレジットOP&EDを収録


まずはOP「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」から。

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シリーズ的にはプリアラのみの参加の駒形友梨さん。
アイマス声優&歌手が長期でやってる感じでしょうか。
Machicoさんとニコ生ラジオなんかもやってるようで、そういう意味では色々とプリキュア的な縁はある感じなのかな?


っていうか今回改めて調べてみると、声優事務所のオーディションでグランプリとかとってる人なんですね。他のオーディションと重ねて出場した事で結果的には規約違反で取り消しになったみたいですが、その時オーディションの受賞者が上田麗奈高橋李依!凄いなそれ。

 

まあそれはともかく、映画シングルの時にも書いたけど、英語、フランス語、スイーツ用語とか、不思議な語感が呪文のように連なるのが聴いてても歌ってても楽しいし、ある種スキャットのような効果になってる感じが物凄く楽しい曲。きっと子供達も楽しいだろうなこれって思える感じが凄く良い

 

「大好き」が一番のマストアイテム / 一番の宝物 / 一番の原動力
っていう歌詞もこれぞプリアラって感じですし、逆に2番の

エッセンスしだいね? おとめは敏感
優しさ一滴 きゅんって感激

っていう歌詞はなんかプリアラらしからぬドキドキを感じさせてくれます

あとはフルで聴かないと出てこない駒形さんの「できあがり!」のセリフも絶大なチャームポント。

私も「大好き」な1曲です。

 

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そしてED「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」
歌詞カードには、作詞・作曲・編曲Nostalgic Orchestraとしてしか記載されてないけど、媒体によって個々の名前は普通に出てる。

作詞作曲の藤本記子さん、プリアラじゃなくてスタプリOPの方なんですけど去年公開されてるこちらが

www.youtube.comメチャメチャ面白いんですけど、意外と再生数とか伸びて無いのでちょっと勿体無いのでみんな見てね

 

ギリギリ歌手くらいまでで、作ってる人とかまではあまり興味が無いのかもしれませんが、藤本さんてこんな人なんだ~、メチャメチャ面白いじゃんって私も思いました。

 

プリキュアにはまほプリから参加してるんですけど、上の動画見た後だと
みらいちゃんのキャラソン「はなまるの方程式」

www.youtube.comとか、めちゃめちゃ藤本さんっぽいと感じるし、今回の「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」のわちゃわちゃ感もこれはナルホド!って感じしません?

 

そしてそれを初代からヤングフレッシュとして(少女合唱団みたいなやつです)コーラスとして参加していた宮本佳那子が「5」での単独でのED。さらに今度は「ドキドキ」で声優としてキュアソードを経て、再度プリキュアに歌手として戻ってくるという面白味。

 

曲単体としても、プリアラ6人分出たキャラクターシングル・スウィートエチュードカップリング曲として、各キャラの単体バージョンの「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」がありつつの、ボーカルアルバムではそれを合わせた6人バージョンが聴けたりと、どんどん変わっていく面白さがある曲でした。

 

プリアラは後期EDも凄く人気ありましたし、OPも前期EDも含め、ものすご~くキャッチーなんですよね。そこは上手く出来てた部分だと思いますし、プリアラの大きな魅力の一つなのかなと私は思います。

 

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機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE & PIECE

機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE(1) (角川コミックス・エース)

MOBILE SUIT CROSS BONE GUNDAM LOVE & PIECE
漫画:長谷川裕一
デザイン協力:カトキハジメ・宮崎真一
刊:角川書店 角川コミックス・エース 全2巻 2023-24年(連載2022-24)
☆☆☆☆☆

 

愛と平和の「love and peace」じゃなく、愛の断片という事で「PIECE」の綴り。
クロスボーンガンダム短編集。
劇中でもパズルのピースがモチーフとして出て来ますが、話の作りが色々な所とリンクしてカチっとハマる感じが素晴らしい。長谷川先生、短編凄く上手いですよね。

 

短い話の中でも割とテーマ性を重要視してくれるのが個人的に好きな所です。
今の世の中って、まずはキャラクター性を一番の売りにしてるものがほとんど。物語であるとか、ましてやその背後にあるテーマ性なんて2の次3の次。

難しい映画や漫画を自分なりに解釈して行く面白さなんか、有識者のみの楽しみ方。youtubetiktokの短い動画で簡単に答えなんか教えてくれるし、そもそも自分で考えるなんてそんなの時間の無駄です。スマホゲームに忙しいからね。

そんな時代背景までもをちゃんと話の中に取り込んでくる長谷川先生のセンス!流石としか言いようがありません。
ぱっと検索してみた限り、この部分の面白さを解説してるyoutuberなんて一人も居ません。誰もやって無いなら逆にそれはチャンスなんじゃないかって私なんかは思ってしまうけれど、そもそもがそういう界隈では求められて無いのでしょう。

 

でも描いてる方はちゃんとそこ考えてやってるのわかるし、じゃあ私はこうして細々とブログで書いていく事にします。

 

■1話目 KA・RR・AS
U.C.0103 若いカラスVS木星兄さん!

まさかのカラス先生の若い頃の話。最初は凄く嫌なキャラでしたし、今回も悪逆非道な行動をとったりしますが、「強者こそがこの世界の真理」っていうカラス先生独自の哲学がどこかカッコいいんですよね。
それは貴族主義の教えとか、木星のドゥガチ総統の教えとかではなく、本人のみの哲学。ただの三下の悪役では無く、独自の思想を持っていると言うのが魅力。

それに対抗するのはあの木星じいさん!というのが熱い。
後のガンプの左腕、ペンチみたいな形になってましたが、今回はまだ普通の腕で、それを失う瞬間が描かれたりと、細かいネタも面白い。

年代的なものもあってかグスタフカールが出てるのも珍し気です。


■2話目 キュクロープスの花嫁
U.C.0169 ヨメ取り物語!

フォント&アーノルドの活躍と、ネオ・コスモバビロニアの顛末。
貴族主義もこんなんなっちゃったかぁ、と思いつつ、黒姫(ノワールプリンセス)の一筋縄ではいかないキャラが面白い。

フォント君、シリーズの中でも一番好きですし、アーノルドも情けないけど憎めないキャラです。X13ハーフクロスとコスモバニロニアの量産機スレイヴ・ニールがなかなかにカッコいい。

黒姫の前に現れるのは白馬に乗った王子様でなく、黒い馬に乗って現れるというのも面白い。


■3話目クレッセント・ムーン&ペイル・ルージュ
U.C.0159 女スパイ潜入編!

カグヤ・シラトリとイオ。女二人でダーティペアの大冒険が始まるかと思いきや、管理社会SFの話が始まるのが抜群に良いです。

閉鎖空間である木星帝国の管理社会でも良いですし、今なら「シードフリーダム」のデスティニープランと重ねて見るのも良いのではないかと。
で、そこは最初に触れた通り現代社会の風刺でもあるんですよね。こういう話を短編でサラッと入れてくる辺りが本当に凄いなと感心せざるをえません。


■4話目直線の迷宮
U.C.0171 木星軌道レース!

再び薄紅姫と、今度コンビを組むのはみんな大好きニコル君。
ただこっちは本編(DUSTとX11)終了後の話。

読者も含め、容姿がトビアに似てる分、どうしてもそこと重ねられて見てしまうニコル君。でも本人もそこは自分でも感じとっていて、かといってじゃあ同じ事が出来るかと言えばやっぱりそうではない。そんな中でね、他の誰でも無い自分は自分の道を行くんだっていうのは読んでてグッと来る部分です。

そして試作機のグランパスミノフスキードライブのテスト機で戦闘用じゃないから武装が無いのはわかるけど、ミノドラって完成すれば理論上は亜高速まで加速できるとかじゃなかったっけ?コクピット回りがガラスってそれはどうなのよ?速くなれば速くなるほど小さいデブリ一つが致命傷になったりしないもん?何かしらバリアみたいなものが欲しい気がするぞ。


■5話目 春が来る
U.C.0171マックの恋物語

まさかの主人公になれる容姿はしていない(自分でも言ってるし)爆弾魔のマックが主人公F89という由緒ある機体を受け継いだのが幸いしたか?長編で主人公になるにはキツイけど、短編だからこそこういうのも描けるっていう感じでしょうか。でもさぁ、あったけぇなぁっていう話なんだよね。これで締めるセンスがやっぱり凄いわ。

 

そして何気にF89アンカーヘッドの機体解説の最後。
アンカーを失ったアッシュは次の機体を準備中。

 

うん、これで終わる気なんか無いよね。知ってた。

 

ガイア・ギア」がU.C.0203
「Gセイバー」がU.C.0223
ですから、隙間はまだ余裕ありますね、先生。

機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE(2) (角川コミックス・エース)

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キラキラ☆プリキュアアラモード 第13~24話

シリーズディレクター:暮田公平、貝澤幸男
シリーズ構成:田中仁
プロデュサー:神木優
TVアニメ 2017~2018年 全49話
☆☆☆☆

 

「わんだふるぷりきゅあ!」放送記念!yooutubeで期間限定無料配信中
キラキラ☆プリキュアアラモード」2クール目、感想です。


■第13話 ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー!

ひまりん回。言い返せないひまりんに対してリオ君の攻め方がいじめっぽく見えて凄く陰湿な感じでキツイ。しかもスイーツのキラキラルを奪うだけじゃ無く人的被害も出し始めるので、悪役らしくヘイトを重ねていく。

プリアラの新しい試みで、キャラソンをシングルで全員分出して本編でガンガン使いますよっていうのがありましたが、戦闘シーンじゃ無く、心が晴れる瞬間にキャラソン入るのが良いですねぇ。
6人分の中で私はカスタードの「プティ*パティ∞サイエンス」が一番好きです。

ペコリン出番無しでゲストキャラのお母さん役をかないみかがやってたり。

 

■第14話 お嬢さまロックンロール! 

田中仁脚本
初登場回でも1カットだけ入ってたけど、あおちゃんの素性が明かされて行く回。
執事長の水嶌さんもここから登場。

挿入歌はキャラシングルの「青空Alright」の方じゃ無く岬さんの「Soul Believer」のカバーの方を仕様。

ラストはお勉強も出来る事があかされるあおちゃん。根は常識人だし、きっと自分に自信も持ってる子なのでしょう。割とパーフェクトガールに近い。そういうとこでひまりとの対比も生きるし、高校生組に対しても、ものおじせずにツッコミ入れたりできるのかなと。

 

■第15話 愛ゆえに!怒りのキュアショコラ! 

カロンを飛ばしてショコラ回。
OPには出てましたが、ここでようやくあきらさんの妹のみくちゃん登場。
味のある青山充作画回ですが、みくちゃんが非常に可愛く見えます。
みくちゃんにケーキとか作ってもらったら泣いちゃうよね。

という感動にケチつけるジュリオへのヘイトもどんどん溜まる。敵キャラなら憎まれてナンボな所もありますが、プリキュアの敵はコミカルな部分も多いだけに、この時期のジュリオは見てる方が嫌になる陰湿さ。

そしてみくちゃんに褒められてやたら歌いまくるあおちゃんもとても可愛い。

 

■第16話 キケンな急接近!ゆかりとリオ!

カロン回なので脚本は坪田文。伝説の「あれは嘘」が聴ける回。
敵の正体を探るためのブラフとは言え、プリキュアが堂々と嘘をついても良いのかと言う、作ってる方も視聴者もザワついたという、演者の藤田咲さんもお気に入りの回。

キャラクターシングルの「CAT MEETS SWEETS」も、単品で聞く分には良い曲だけど、劇中で流すには使いにくそうな感じの印象ですが、途中で止めて、ピンチを装いつつ逆転で再開というトリッキーな使い方。

リオ君にも指摘されるけど、他のメンバーは全員何かしらの「大好き」が見える中で、じゃあゆかりさんは?という行動原理がわからない。でもその「わからなさ」も個性として描くと言う複雑にも程があるゆかりさんでした。

 

■第17話 最後の実験!変身できないキュアホイップ! 

田中仁脚本・今千秋演出回。細かい動きをちょこちょこ入れてくる演出が楽しい。

そしてジュリオ編、一周回ってふたたびいちかへ。
闇落ちさせられた後も自力で復活。ここでかかる挿入歌「勇気が君を待ってる」がね、すっごく良い曲なんですよ。知性と勇気をレッツラまぜまぜするのはひまりんですが、弱い存在がひとかけらの勇気を胸に立ちあがる(それこそダイ大の初期ポップとかね)っていうのが私は昔から大好きなパターンの一つでね、今回の挿入歌としても好きですが、単品の曲としてメチャメチャ好きな1曲。

 

「大好き」を描くプリアラですが、ここで敗れたジュリオの「大嫌いだ」が対極の言葉として胸に突き刺さります。

ジュリオの回想でちょこっとだけシエル、そして敗れ去った後釜としてビブリーも最後に顔見せ。

 

■第18話 ウワサの主は強敵ビブリー!
糸電話での会話とかシュールな絵はきっと絵コンテ土田豊のせい。
「そういう事言うのはこれッキリンにしてね」は脚本からだろうけども。

 

タイトル通りビブリー初遭遇。それでいて背後に居るノワールの情報もここから。ビブリーねぇ、昔から思うんだけど声優さんの演技がちょっとって思うんだけど、中の人はどれみちゃんなんですよね。じゃあキャリアもあるし、下手とかじゃなくそういう指示の上での演技なのかなと。イルの方は無機物ですし、ジュリオのキツさを考えると、この時点では敵だけど憎めない感じにとかしなくて良いからみたいな判断だったのかなと。
キャラデザもゴス系女幹部はプリオタにとっては花形みたいなとこありますし、そこら辺も並べて比較しても面白そう。

シエルもニュース番組内で登場して次話への布石に。


■第19話 天才パティシエ!キラ星シエル!

ここから香村純子が脚本のローテーションに入る。
田中仁さんの同期らしくって、お互い自分がメインライターやってる作品に呼びこんで手伝ってもらったりしてるので、きっと馬が合う感じなのでしょう。

 

シエル編スタート。プロVSアマチュア・・・という程にシビアではないものの、プロだからこそ物凄い努力もしてるんだよというのが描かれる。

弟子入り希望いちかのジャパニーズ土下座。女の子が土下座すると言うよく考えたらちょっとアレなビジュアルですが、そこに悲壮感の欠片も無くギャグで処理出来る所がプリアラの強みかも。

そしてOPには最初から居るペコリンと踊る謎の妖精もチラリと。

 


■第20話 憧れまぜまぜ!いちかとシエル! 

シエル編その2
アバンから開幕いちごん土下座!
シエルの謎の身体能力の高さもさることながら、何とか頑張ってついて行けるいちかも何気に凄い。

味は普通なのにキラキラルに溢れるいちかのくまパンケーキ。普通に描かれてるけどシエルはキラキラルが見えてる。何者なんだキラ

 

■第21話 なんですと〜!?明かされるシエルの正体!

シエル編その3
「シエルにあこがれるいちか」と「プリキュアにあこがれるキラリン」の立ち場の逆転現象が面白味。

引坂ヤパパも再登場に、何気にガミーとかも再び。そして復活のジュリオと共に、一応の今作ラスボスと思われるノワール様も初登場。
CV塩屋翼は富野ファンにとっては結構な御褒美です。声優業も引退はしてないけど、今は音響監督も兼任されてそっちで名前出るケースの方が多いんでしたっけ。

 


■第22話 やめてジュリオ!憎しみのキラキラル! 

香村純子脚本 貝澤幸男監督絵コンテ
シエル編その4 長いアバンから超シリアス。
キラリンとピカリオの関係、そしてジュリオの胸の内が明かされる非常に痛々しい回ながら、青山さん一人原画回でもあるので丸っこい絵が可愛いというちょっとギャップも。

 

一瞬だけどキラリンの師匠としてジャン・ピエールさんもちゃんと顔が映るし、イメージカットとして古のプリキュアルミエルさんもオーバーラップしたり後々まで知った上で見てると色々入ってる。

 

でもそれ以上にジュリオの抱える物だよねぇ、当時は女の子しかプリキュアには慣れないんだよ的な茶化す部分も当然あったけど、プリアラは設定上「プリキュア=伝説のパティシエ」なだけなので、男の子だからって別に伝説のパティシエになれないわけじゃないだろうし、男の子プリキュアの可能性もあるのかなとは思いながら見てた気はする。

大好きの反対の大嫌いを拡大させていくジュリオ、でもその奥底に大好きがあるとそこに光明を見出すホイップの強さ、そして逆にキラリンはそんな姿を前に自分は何も見えていなかったと気付かされ・・・次回へ続く。

 


■第23話 翔べ!虹色ペガサス、キュアパルフェ

田中仁脚本 暮田公平監督演出
シエル編クライマックス 追加戦士キュアパルフェ登場回で2クール目の山場。
人の心から生まれるのはキラキラなキラキラルだけじゃない。負の心もまた同時に存在し、それを拡大させるのがノワールという存在だった。

自分が弟のピカリオを追い詰めていたのだと知ったキラリンはネガティブな心に染まり、そこにノワールが忍びよる。同時に嫉妬心を爆発させていたビブリーにもさらなる力を与え、暴走させていく。

自分の弱さが招いた結果であり、姉のキラリンに非があるわけではないと、キラリンを思う気持ちが残っていたピカリオはいちかの助言もあり、心を、気持ちを籠めたワッフルをキラリンに届ける。全て失ったと思っていたはずなのに、そこにはキラキラルがあった。

自分の為に夢を諦めるな!ピカリオの作ったワッフルはキラリンの希望へはばたく翼になる。夢と希望をレッツラまぜまぜ!翔べ!虹色ペガサス、キュアパルフェ

 

分類上は緑キュアに入る事も多いですが、一応の正式カラーとしては史上初のレインボーキュアという事になっている。その流れで後にコスモとサマーも青と白ベースでありつつメインカラーとしてはレインボーキュア。
この時点では全部盛りのパーフェクト的な感じでもあったのかなと思うけど、レインボーカラーは多様性の象徴としてLGBTとかを表す色ともされているので、プリキュアのテーマとしても相性は悪くない。カラフルなので子供たちにも人気ありますしね。

 

パルフェのキャラクターシングル「虹色エスポワール」も挿入歌として使われつつ、EDもここから後期の「シュビドゥビ☆スイーツタイム」に変更と、まさしくパフェの如く色々な要素がてんこもりの中盤の山場でした。

 


■第24話 転校生は妖精キラリン!? 

シエル編エピローグにして新章スタート
消滅しかけたかに見えたピカリオはかろうじて長老と同じような霊体っぽくなって眠り続ける事に。あまりにも悪い事させ続けたおかげで、そのまま退場させる案もあったものの、かろうじてそれは免れつつ、いきなり仲間にしちゃうのもどうかという事でしばらくフェードアウト。

 

新たな敵幹部グレイブとエリシオの登場と、一人で何でも出来ちゃうよと張り切るシエルに対して、そうじゃないよ仲間が居るから一緒にやろうよという感じのお話。


ここで2クール目終了。
前半はジュリオ、後半はシエルと、キラピカ二つの話があってその上でのキュアパルフェ誕生編という感じでしょうか。

 

前にも書いたけど、2週目だからこその面白さがあって、思ってた以上に楽しんでます。
毎日見るのは流石に時間の調整が難しく、どんどん溜まっていくもののタイムリミットもあるし、みたいなのが若干ネックですが、そうでもしないといつかそのうちとか思ってせっかく買ったソフトとか私は放置しがちなので、良い機会と言えば良い機会です。

 

プリキュアに限らず映画でもゲームでも何でもそうですけど、自分が求めてたのはこれじゃない、だから不満っていう気持ちは勿論わかるしよくあるやつだけど、じゃあ何でこの作品は違うんだろう?その違いって何?なんでこんな風に作ってあるんだろう?みたいな視点で見るとね、どんどん面白くなったりするものですし、それが個性だと私は思うのであった。

 

という所で3クール目に続く。
最後は最悪BD持ってるから期間過ぎても大丈夫だけど、3クール目までは何とか期間内に間に合うように見ます。

 

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哀れなるものたち

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原題:Poor Things
監督・制作:ヨルゴス・ランティモス 
脚本:トニー・マクナマラ
原作:アラスター・グレイ
イギリス映画 2023年
☆☆☆☆★

<ストーリー>
天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。


「聖なる鹿殺し」「女王陛下のお気に入り」等話題作も多いヨルゴス・ランティモス監督ですが、私は今回初めてになります。
映画館に置いてあるフライヤーのビジュアルでエマ・ストーンの目力が強いのが気になったのと、世界3大映画祭の一つであるベネチア国際映画祭でグランプリの金獅子賞を受賞。という肩書きがあったので、じゃあ外れはしないだろうと見ておく事に。

 

去年もそうでしたが、今年は更に輪をかけて金欠なので(ちょっと前に物凄い無駄使いをしてしまい・・・)映画館は大分控え目になる予定ですが、これはきっとリアルタイムで映画館で見ておかないと後で後悔しそうだなと、足を運ぶ。

 

エマ・ストーンが自身の主演作として制作している部分もあり、フェミニズム映画として評判になってますが、調べてみると原作の方はちょっとまたそういうのとも違うらしいです。今回の映画のオチからさらにひっくり返る展開があるのだとか。ただ、映画は映画として独立した作品としてその辺りはあえて入れずに今回のような形にしてあるようです。

 

ウィレム・デフォーのビジュアルからわかる通り、フランケンシュタイン系譜の作品。人工的に作られた無垢な存在が世間とどう向き合っていくか、というのが主軸で、女性の自立と、言いよってくる男たちの滑稽さを存分に描くと言う部分ではまさしくフェミニズム映画なんですけど、単純に子供が大人に成長していく物語的な視点でも見れなくもないので、どっちかというと私はそんな感じで見てました。

 

ただのアホタレのガキが性欲を憶え、そっちに走りつつ、本を読んで哲学や文化に触れ、そして社会の色々な部分に触れていく事で、政治的な側面も身につけていく、っていうのはそれこそ社会活動なんかの果てにやっと社会にも目を向けられるようになった自分自身にも重なる部分があって、何気に共感しながら見てしまいました。

 

親であるゴドウィン・バクスターの愛称が「ゴッド」であり、創造主を気取る愚かな人間的な皮肉も込めつつ、彼もまた親から虐待を受けて肉体を切り刻まれて今の姿がある。そこで彼は親への憎しみや愛情といった感情を切り離し、技術や理論の構築に自らの価値を見出す辺りもまた結構な共感ポイント。

 

私も昔から自分の脳内から感情を切り離す思考を自分なりに実践してきた部分があります。昔から「感情的になって冷静さを失った判断」をする姿は愚かだと思ってる所があって、昔は富野由悠季信者だったのもあって尚更「生の感情をむき出しにしすぎるな。これでは人に品性を求めるなど不可能だよ」だとか「人類は可程に情念を抑えなければならない時代なのだよ」みたいなセリフに共感しまくってた私は、感情と言うのはコントロールすべきもの、感情の赴くままに生きるのは動物であって、人と動物を分け隔てる物はロジックの構築なんだよね、的な理念は割と大きく今でも持ってたりします。

 

感情のコントロールって物理的なものではないから(脳内のドーパミンどうのはあるだろうけど)結局それを制御できるのは自分自身の脳内をどうコントロールするかですし、逆に言えば頭の中だけで解決・考えるだけで全てを解決できるんだから、老若男女問わず誰でも可能な技術なんです。100メートル走で10秒切れとか言ってるわけじゃない。ましてや空を飛べとか言うんじゃないんだから、理論上は誰でも可能な、しかもわりかし簡単な部類。

 

そもそもが私は脳が肉体をコントロールしているという認識で生きてたりします。正座とかで足がしびれるじゃないですか。その時は、頭のてっぺんをコンコンしてみて下さい。足のしびれが気にならなくなります。足の先と脳天と言う物理的な距離が理由なのか、それとも脳と言う特殊な機関ゆえの導達率の優先順位みたいなものなのか、そこまで調べてはいませんが、人体の構造としてそういう仕組みがあるので、私の中では自分の身体のコントロールって「メンインブラック」に出てきた脳の中の小さい宇宙人じゃないけど、ああいうイメージを持ってたりします。

 

普段から、文字を書く時も綺麗に書くにはちゃんと集中してやんないと無理ですが、汚い字で良ければ身体の自動操縦にまかせて私は字を書いてたりします。マニュアルとオートの差みたいなものですね。この辺、は自分で考えた感覚で何かに書いてあったとかじゃ無いのでどれほどの人が理解してくれるものなのかわかんないですけど。

 

そんなんもあってね、脳と肉体がそれぞれ別物っていう解釈は、とても面白く感じる部分です。ファンタジーやSFは元々そういう側面も大きいと思いますけど、現実に無い部分を仮定した思考実験みたいなものですよね。

 

映画を使った思考実験という意味では、ちょっとラース・フォン・トリアーにも似てる部分があるかな?という印象だったのですが、実際に章立てしたりするのはトリアーの影響もあるのだそう。

 

基本的には皮肉の効いた英国SF風の作品ですが、監督のヨルゴスさんはギリシャ人だそうですし、エマ・ストーンは普通にアメリカ人ですよね(調べたら祖父がスウェーデンからの移民のようで)。物語と同じように、各地旅をしていくというのもあるかもしれませんが、色々なルーツを持つ物語やテーマをまさしくフランケンシュタインの怪物が如くツギハギして作った印象もあり、予想していた以上の面白さがある作品でした。

 

それこそフェミニズム文脈でも良いし、独特のビジュアル、アート感でも良いですし(私はあのでかいパフスリーブに「ファイブスター物語」味を感じました)一つ一つのピースに着目して観ても面白いし、逆に総合芸術としての映画としてもなんとも言えぬ味わい深さがあって、良いのではないかと。

そして!本はやっぱり読まないとダメですね。あの船上のメンター的なおばあちゃんの本のくだりは本当に名シーンでした。

 

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王様戦隊キングオージャー

【メーカー特典あり】スーパー戦隊シリーズ 王様戦隊キングオージャー Blu-ray COLLECTION 4<完>(Amazon.co.jp特典:全巻購入特典複製サイン入りブロマイドセット+ブロマイド収納用ホルダー+キャラファインボード引換シリアルコード付) [Blu-ray]

OHSAMASENTAI KING-OHGER

監督:上堀内佳寿也
脚本:高野水登
日本 特撮テレビドラマ 2023-24 全50話
☆☆☆☆

 

スーパー戦隊シリーズ47作目。

前年の「ドンブラザーズ」が従来のファン層以外の所にまで飛び火するくらいその面白さが評判となり、歴史に名を刻んだ次のシリーズというのもあり、あれの次は正直大変だろうなと思いましたが、意外な事にまた振り幅を「正統派の戦隊」に戻す事無く、次なる変化球を仕掛けてきたのが「キングオージャー」でした。

 

現代とは違う設定のファンタジー路線。今はハリウッド映画でも使っている
今回から導入された巨大LEDスクリーンバックウォールを背景に、早朝の街中とか倉庫の中という戦隊お馴染みのロケーションは使わず(岩船山の採石場はアリ)中世ファンタジー風の世界観は最後まで貫き通しました。
流石に場面に合わせてCGの街並みを毎回作るというわけにもいかず、基本的にはいつもの広場的なものばかりで、各国のビジュアルの違いこそあれど、出てくる背景は毎回同じなので、それはそれで狭い世界にも感じられてしまったという欠点も感じましたが、まあ貧乏くさいのは東映特撮らしさでもある。

 

ラストバトルも思いっきり「エンドゲーム」を意識した作りで、あっちの100分の1以下の予算でこっちは1年作ってんだよ!というコンプレックスむき出しで、でも創意工夫であいつらと同じくらいの事はできらぁ!というのもまた東映イズムな気がします。

 

最近は「ガーディアンズオブギャラクシー」をやろうとした「キュウレンジャー」くらいでしかそういうスピリッツは感じませんでしたが、80年代くらいの東映特撮、特にメタルーヒーロー系とか見てると、そういう金は無いけどハリウッド映画には創意工夫で負けないぞ的な意気込みを凄く感じたので、私はそこのイメージが未だに残ってます。

 

前年のドンブラもそうでしたが、商業的には苦戦が続くスーパー戦隊シリーズにおいては、そういう時だからこそ基本フォーマットや過去の例にはあまり囚われず、新しい発想で作品を作ろうという流れはキングオージャーも引き継いでました。

 

基本として戦隊は各話完結のオムニバス形式が基本のフォーマットの中で、今回は全体としてのストーリーを生かした続きもの。長編ストーリーと言う趣でした。

 

そして2部構成。中盤で大きなクライマックスを作り、そこから作中内では2年という時が流れて新たに第二部が始まる作り。
多分、飽きさせない為の工夫なのかなと思うのですが、私的には!私個人としましては!1部のクライマックスがあまりにも良すぎて、あまりにも凄すぎて、逆に気持ちがそこで途切れてしまいました!

 

後半は後半で面白かったですし、終盤は1部2部全部ひっくるめた感じのクライマックスになってるので、そこは1年通して見る価値は十分ですけど、2部に入って最初の方のキョウリュウジャー編とか、2年経っててメインキャラはビジュアルとかも変わってるのに、ブーン君だっけ?あのちびっこが2年経ってない感じとかも気になって、個人的にはちょっと気持ちが離れてしまった部分もありました。

 

2部からのラスボス、石田彰は良かったものの、他の五道化がやや物足りない印象も。むしろキングオージャー特有の、サブキャラを使い捨てにしない、サブキャラを生かしまくるという作りが物凄く良くて、味方側はサブキャラまで全部面白い。むしろサブキャラこそが面白いみたいな作りの中で、敵側のサブキャラに物足りなさを感じてしまう始末。1部が面白すぎて2部が霞んだっていうのと近いかもしれない。全力出し過ぎて逆にバランスが、みたいな感じかも。

 

サブキャラの生かし方はジャンプメソッドみたいな所を研究した結果らしいです。キャラクターを使い捨てにしない的な作り方。技術屋で作戦関係にもよく絡んだ分、シオカラ君とか変身しないけどメインに匹敵するくらいのサブキャラって感じで目立ってましたし、モルフォーニャもスズメちゃんも凄く良かった。

 

メイン6人の中ではやっぱりリタがお気に入りですが、私の持論としてスーパー戦隊派3人目の男子メンバーの個性を生かしてる戦隊は面白いというのがあるのですが、今回で言えばカグラギ殿。クセの強いキャラで、そこはすっごく良かった。

 

戦隊は人数が多い分、たまに自分の当番回以外はあんまり目立てない空気になるキャラってのがたまに発生して、そういうメンバーが居る作品はちょっとイマイチ。自分の当番回でなくても、存在感を示せるキャラが居る戦隊は安心して見られます。

 

今回は性格だけじゃなく、国の違いで役割分担みたいなのもきっちり差別化出来てましたしね。しかもメンバー毎に全員分サブキャラがさらに居るという贅沢な作りになってましたし、そこがやはり面白味でした。

 

そしてスーパー戦隊ならではのロボ戦。序盤は各ソウルごとに生きた固有の人格とかも描かれてましたが、基本的には消化試合として仕方なくやってる感は半端無い。
勿論、それこそ1部のクライマックスとか、こういうのを見たかった!はたまに入る事は入るんだけど、それこそ前作の「ドンブラ」で決して丁寧にロボ周りをやってたわけではないけど、玩具の出来が良くて売り上げは良かったっていう流れを引き継いで、見せる所で見せれば行けるはず、という感じだったでしょうか。
それこそ古い話だけど「世界忍者戦ジライヤ」で巨大ロボの磁雷神はさほど出番があるわけでもないけど売れたみたいな事例もあるのはありますし。

 

キングコーカサスカブトとか、デザイン的には凄く好みでしたが、ぶっちゃけ出番はほとんど無かった。でも、ほぼ余剰無し(だよね?)で全合体とかやってたのはロボ好きにな人には嬉しかったのかもしれない。

 

私も基本的には戦隊におけるロボの重要度は気にしない方で、1話とかでよくあるロボ無しで、あくまで変身ヒーロー物っぽい回とか好きな方ですけど、こうしてぞんざいな扱いを受けると、それはそれで勿体無いよなぁと思ったりはします。ロボ戦を物語に上手く生かしてた「ゴーバスターズ」とかやっぱり良かったですし。

 

とりあえずこんな感じかなぁ?正統派じゃない実験作としては良い方だったと思います。

 

さて次は「爆上戦隊ブンブンジャー」ですね。
正統派だった「キラメイ」以降は「ゼンカイ」「ドンブラ」「キングオージャー」と続いたので、王道路線に戻る感じでしょうか?モチーフ的にはやっぱり「ゴーオンジャー」に近い匂いは感じますけど、どんな風になるか。
見た目は正直カッコ悪いなと思いますけど、キングオージャーも第一印象でダサいと感じましたし、過去の経験からも見た目の好みは話が面白ければ気にならなくなるものですし、そこはあんまり心配してません。

「ガッチャード」が現状とても見るのが辛いので、そこを我慢して戦隊の時間になれば面白いから!になるのを願いたい。

 

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