僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

餓狼伝説(NGCD版)

餓狼伝説 NCD 【NEOGEO】

GAROU DENSETSU
餓狼伝説 宿命の闘い
Fatal Fury
開発・発売:SNK
ディレクター:西山隆志
機種:ネオジオCD
発売日:1994年9月9日(オリジナルAC版1991年)
☆☆☆☆

ポリメガのおかげでネオジオCDが快適に遊べて楽しいです。
元々ネオジオCDはトップローディングの奴を持ってて、知ってる人は知ってると思いますが、ネオジオCDはローディングがクソ長い事で有名。その後、倍速ドライブになったネオジオCDZというのが出て、私はそっちも買ったのですが、実際に多少は短くなるものの、それでも1回ごとに1分近いローディングが入ると言う、ディスクシステムかよ!?レベルの遅さでした。

 

ポリメガはロードが早いとかではなく、特殊なプログラム?になってるようで、ロード時間が完全にゼロです。ロム版と同じように遊べるという嬉しい仕様。(ネオジオCDのみ特殊な扱いで、SSやPSは取り込みしても普通にロード入ります)30年前の資産がようやく報われました。いやその当時はクソ長ロードを耐えてやってましたが。

 

今回取り上げるのは、シリーズ1作目の「餓狼伝説」初代。
対戦格闘全盛期にカプコンと人気を2分したSNKの代表作の一つですが、ぱっと見の画面はともかく、ゲームとしては対戦格闘のまだ前の段階。基本的には一人用のアクションゲームに近い。

当時は知らなかったんですけど、これって初代「ストリートファイター」の西山隆志がカプコンからSNKに移籍して作った作品だったんですよね。当時はまだゲーメストとか買って無かったし、その辺りで情報は出てたりしたのでしょうか?その後も特に言われる事も無かったですし、エンドクレジットにもちゃんとした名前が出てくるわけではないので、「スト2」影響下で作られたものなのかなと思ってましたが、まさかのスト1を作った人の後継作だったとは。まあ必殺技が出せれば何とかなるというゲームプレイ感覚は物凄く似てますね。

因みに西山さん、カプコン前のアイレム時代は「スパルタンX」も作ってましたし、後年には「スト4」も担当したり、色々と歴史が面白い。

 

で、数あるネオジオ作品の中で、何故これを最初に取り上げるかというと!
作る方にも歴史があれば、プレイヤー・ユーザー側にも歴史あり。

 

何を隠そう、私が初めてアーケードゲームを1コインクリア出来た作品で、物凄く思い入れがある作品なんです。

 

いやぶっちゃけ雑なバランスというか、やり方がわかってれば超簡単なゲームで、キャラごとに多少の攻略法はありつつ、基本的には相手の置きあがりに突進技を重ねておくだけで高確率でヒットしてくれるので、それだけ知ってれば最後までクリア出来ちゃうゲームなんですね。

 

ただ、先ほど書いたとおり、まだ餓狼1の時はゲーメスト私は買って無かった。94年くらい?餓狼で言えば3くらいからだったと思います。メスト毎号買ってたの。高校生の時ですかね、学校帰りにショッピングモール内のパン屋で私はバイトしてたんです。
部活とかするタイプじゃなかったので。で、バイトの時間前にそのショッピングモールのゲームコーナーにあるこれをよくやってたんですよ。最初は当然、クリアなんて全く届かなかったんですが、日課みたいに1回か2回だけやろうみたいなのしばらくやってて、それでようやく自力でクリア出来ました。

 


今やると、お手軽簡単にクリア出来て楽しいなこれ、っていう感じなのですが、スト2だって、昇竜拳を自在に出せるだけで凄い、みたいな時代ですよ。慣れないアーケードのレバーで必殺技を出すだけで気持ち良かったみたいなレベル。
ラスボスのギースが攻略法知らないとまた強くってね、技を掴んでそのまま投げてくるという当て身投げインパクトが強烈ですが、だったら技出さなきゃ良いんじゃね?と空ジャンプから投げを入れて、あとは起き上がりに必殺技を重ねるだけなんですが、当時は物凄い緊張感で手が震えながらのラスボス戦だった記憶があります。そこで初めてクリア出来た時の感動。

しかも家庭用じゃ無く100円入れて遊ぶアーケードゲームを1コインクリアですよ!?それは特別な体験でした。

 

アーケードゲームに関する経験も個人的な部分がありましてね、田舎なので地元にゲーセンなんかあるはずもなく、駄菓子屋に1台か2台置いてあるテーブル筺体をただ眺めるだけの子供時代でした。(そこ考えると普及率の高かったネオジオMVSの凄さよ)

 

アーケードゲームで一番最初に記憶にあるのは、カプコンの「エグゼドエグゼス」で、それもショッピングモールだったと思います。母親が買い物してる間に、ゲームコーナーにわくわくして、お金を入れずにレバーとボタンをガチャガチャする小学生頃の私。親はそういうのにあまり理解が無かった方だと思いますが、1回だけやってみる?と100円を入れてくれたのです。

ファミコンはもう持ってたのかな?私は割と遅い方だったので、まだ友達の家でやるくらいだった気がします。FC版のエグゼドエグゼスはもう知ってたのかも定かじゃない。
でもそのデモ画面を見てるだけでもハニカム構造のマップに昆虫型の敵キャラ、たまに出てくる巨大な敵とかインパクトは抜群でした。


初めてのアーケードゲーム・・・はい、今やってもエグゼドエグゼスってクッソむずいのですが、初めて触れる小学生に太刀打ちできるはずもなく、1分も持たない内にあっと言う間に終わっちゃったんですね。

 

アーケードゲームというのは、いかにインカムを稼ぐか、いかに効率よくお金をむしり取るかという世界なのだというのは当時の私は知るよしもなく。お金を入れたんだから3分間ぐらいは楽しませてくれるものなんだろうと思ってた気がします。
今の感覚で言えば、たかが100円で済むけれど、これは子供が触れて良いものではなかったんだと。
ここ重要なんですけど自分のおこずかいから出した100円じゃないんですよ、親が子供の為にと100円入れてくれたのを一瞬で無駄にしてしまった事に、メチャメチャ申し訳なさを感じてしまってね。私は自分のお金じゃないから良いじゃん、という性格では無く、自分が自分で勝手に損をするのは仕方ないと諦める事も出来るけど、せっかくの他人の親切や好意を無駄にしてしまう事に罪悪感を憶える性格でした。それはもう幼少期から。


それから高校生になってバイトして自分のお金を稼ぐまでは、ゲームセンターのゲーム、アーケードゲームというのは半ばトラウマになって禁断の領域でした。その点、ファミコンはソフトを買ってしまえば何度でも出来るし、やっぱり「現物」があるものこそが正義だよな、みたいな感覚を植え付けてくれた理由の一つの気がします。そもそもバイト始めたのはスーファミのソフトを自分で自由に買いたいってのが一番の理由でしたし、今でも物欲主義というか現物が残るものの方に価値を感じます。

 

勿論、そんなのは「今思えば」の話であって、罪悪感やトラウマを克服するためにMVS版「餓狼伝説」をクリアまでやってたわけじゃないし、その後の対戦格闘ブームでゲーセンに通うようになり、アーケードゲームこそ家庭用より1ランク上の存在で、家庭用中心よりそこを主戦場にしてる人の方がカッコいいみたいな価値感の上で、格闘ゲーム以外にも何かクリアしたいと「エイリアンVSプレデター」と「斑鳩」のゲーセンでの1コインクリアに至るまでのストーリーがあったりするのですが、それはまた別の話。

 

話を餓狼に戻すと、まだ100メガショック前ですが、やっぱり家庭用と比べるとグラフィックの質が一段上の印象でした。

そしてゲームセンターに置いてあり、遊ぶ度に100円投入しなければならないという状況・環境に特別感があったんだと思います。

 

そんなこんながあって「餓狼伝説1」には特別な思い入れが出来て、主人公のテリー・ボガードがメチャメチャ特別な存在になって(ゲームとしてはアンディの方が斬影拳が高性能で使いやすい=クリアし易いんですがね)以降のシリーズやKOFでもずっと持ちキャラになりましたし、テリーにあこがれてバッシュ履くようになったり、ジャンパーに指抜きグローブ(当時スクーター乗ってたし)とかしてました。2よりも1の方に思い入れがあるので、バッシュも2みたいな布じゃなく、1のゴツそうなコンバースのバッシュでしたし、今思えばかなり痛い感じですが、それだけ特別な体験・経験になったという事です。

 

かつての「エグゼドエグゼス」がトラウマになってアーケードから離れるきっかけになったのと逆で、「餓狼」最高だな、テリーカッコいいな、SNKいいよね、ネオジオ最高だよねと思わせてくれて、その後もネオジオに思い入れを持ってつきあっていく要因にはなったと思います。

 

私は2D派で、3Dは「バーチャファイター」シリーズは少しだけやりつつ、そこまで深くハマる事も無く2Dに留まりカプコンとSNK両方を追いつつ、ブーム終盤の最後にカプエスで両方が統合みたいな所まででその後はフェードアウト。

 

そこからずっとブランクがあってからの今回のポリメガで再び触れてる感じなんだけどさぁ、そんな思い入れが甦って来て物凄く楽しい。


次世代機前に移植されたSFC版も当時やったと思うけど(少なくとも新品で買った記憶は無いけど)そっちはぜんっぜん面白くなかったんですよね。こじんまりとして本家のダイナミックさとは程遠いもので、いくらで入手したかは憶えてないけど、中古にしても買って損したと思える感じでした。あの「餓狼」が家でも遊べるとワクワクして入手したのに、やっぱりアーケードゲームとは程遠いものなんだなと感じた気がします。


今やっても大したゲーム性も無い餓狼1がこんなに楽しいものとは。

以降のSNKの対戦格闘は洗練されて行くけど、CPU戦はなかなかサクッとクリアできるようにはなってないので、続編もそれぞれに思い入れはあるけれど、まだ対戦格闘前の格闘アクションゲームとしての餓狼1もこれはこれで私にとってはやっぱり特別なタイトルです。

 

 

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CDドラマ・スペシャル 機動戦士ガンダム00アナザーストーリー MISSION-2306

CDドラマ・スペシャル 機動戦士ガンダムOO アナザーストーリー「MISSION-2306」

脚本:黒田洋介
監修:水島精二
メーカー:JVCエンタテインメント
レーベル:フライングドッグ
ドラマCD 2008年
☆☆

刹那が疑似人格、タイプR35で潜入した高校で見たものは!!
まさかティエリアが女性…?!
機動戦士ガンダム00のキャラが繰り広げる奇想天外ストーリー。


ガンダム00」で4枚ほど出たドラマCDの1枚目。
最後に収録されてるキャストコメント的には、2期はこうなってるといいなみたいな事も言ってるので時期的には1期終了後、2期前に出たものっぽい。

多分私、この辺はリアルタイムで新品買ってると思うけど、あんまり記憶にないな。「SEED」でガッカリした分、「00」は好きな方だったんですが、こっちも1期は凄く良かったけど2期で失速してねぇ、劇場版は今までに無い別路線で面白かったんですが。

 

冒頭の世界説明のナレーションだけでやっぱり00って面白くて、現実の延長で考えたときにこうなるんじゃないか的なシミュレーションとしての未来像みたいなのが秀逸ですよね。当時は正直、政治とか世界情勢なんてよく知らないし、視野の狭いアニメオタクが視野の狭いアニメでしか語れない薄っぺらな知識しかないまま見てましたけど、3陣営の一つの「人類革新連盟」って、ロシア、中国、インドの連合ってだけでも今の感覚で見るとメチャメチャ面白い設定だなと思う。

 

主人公側のソレスタルビーイングも確か天上人みたいな意味でしたよね。「ウォッチメン」でもあったけど、人類共通の敵を演じることで、世界をまとめようとするっていう発想はSF定番ですし、そんなソレスタルビーイングにしても主人公チームの他にセカンドチームがあったり、更に外伝のフェレシュテでしたっけ?そっちのチームもあったりと、秘密組織といえど、サポートまで含めれば多分それなりの人数になるだろうし、00は00で色々と広げられる世界の気がする。

 

グラハムガンダムとかその後も多少は拡張され続けているし、監督的にもいつかは再び続きをやりたいみたいな事は言ってたはずですが、個人的には宇宙人うんぬんよりリアルな世界情勢を更に深堀するみたいな路線を望みたい。

 

それはさておき、ドラマCD的にはシリアスな刹那が潜入調査をするに辺り、チョリース!とか軽いノリの挨拶をするキャラになりすます。それがヴェーダの指示なんだから仕方ない真面目な刹那は指示の通り軽いキャラを演じる事に、という本編のシリアス路線から外れたコメディータッチの話。

 

単純に面白いんだけど、好きか嫌いかで言えばこういうおふざけは嫌いなタイプの話。あくまでシミュレーションでしたというオチで、現実じゃないんだから一応は世界観を実際に壊してるわけじゃないでしょ、という言い訳もちょっと。

 

確か4枚の内2枚がこれ系で、残り2枚が普通にシリアスな話だったんじゃなかったっけかなぁ?旅のお供にそっちもいずれ。話も全然憶えて無い。

 

今だったら、それこそ宮野はこっちが素じゃーん!みたいなノリになりそうですが、むしろルイスが斉藤千和本人なんじゃないですかとかいじられてるし、この時はこういう脚本なんだからこのギャップが面白いでしょ、ぐらいの感覚に聞こえて宮野のワルノリというより、脚本家のワルノリの方が強い気がします。

 

グラハムを男色家としてギャグにしちゃうし、ティエリアの女体化とか、アレルヤがスメラギさんに対して色々やっちゃうとか、コンプラとかメンドクサイ事言う奴うぜーよ(当時はそんな雰囲気はまだ無かった)的なノリも個人的には意識の低さが見えてガッカリしてしまいます。世界観の設定とかは最高なのに、それを描くく人の意識の低さがなぁ、みたいなギャップがむしろ気になる。

 

そこ考えると、「SEED」「00」「オルフェンズ」「水星の魔女」辺りの時代による意識の変化みたいなのも、確かに違うよなと思えて面白い。
「Gレコ」は富野臭が強すぎて特殊だし、「AGE」は感覚的にはもっと古い印象かも。

 

という辺りで次

 

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ガッチャマンクラウズRadio~インサイト~ラジオDJCD 上巻

「ガッチャマンクラウズRadio~インサイト~」ラジオDJCD上巻(CD3枚組)

GATCHAMAN CROWDS insight Radio DJCD
メーカー・レーベル:バップ
2015年 ラジオCD
パーソナリティ:浪川大輔宮野真守村瀬歩梅原裕一郎諏訪部順一

 

TVアニメ「ガッチャマンクラウズ」の2期「インサイト」のラジオ番組のCD化されたもの。上下巻で発売され、上巻は第7回までと、録りおろしの特別編を収録。

 

上巻だけでCD3枚組の物理収録。あれ?まだMP3収録とか無かった時代?とか思ったらこっちは2015年で、私のブログ書いてる奴だと「じょしらく」が2013年。「ガルパン」が2015年でどっちも本放送はMP3収録されてるし、これが格別古いわけでもない。何故物理にした?

 

因みに1期の方のラジオもあって、それはBD-BOXの特典に入ってたようです。
私1期のBD持ってるけど廉価版なのでラジオは入って無い奴でした。じゃあわざわざ買い直すかと言えば・・・う~ん、これがあまりにも酷い。

 

1期は浪川&宮野の二人だけでやってたぽいですし、それが好評だったからこうして2期も同じ形で継続したんでしょうけど・・・ぶっちゃけ宮野が暴走しすぎて辛いです。

 

好きな作品のラジオ企画、あくまで私が求める物としては作品をキャストなりスタッフがどう語るかとか、作品の裏話とかそういうのが私は聴きたい。
勿論、馴染んでくればパーソナリティーの声優さんのプライベートとかもそれはそれで興味深かったりはするんだけど、本人も言ってるけど、浪川も宮野もガッチャマンのアニメの話なんか1ミリもしない。ひたすら最初から最後までふざけきって終了。

 

いや、それが型破りで面白いんだ、それが宮野のキャラでしょ?という事なのかもしれませんが、例えばイベントだとか、ラジオでも1回くらいはこんなふざけきった回があっても面白いのかもしれませんが、毎回はちょっと。

 

「スパイダーバース」のプロモーションの時とか、「ゾンビランドサガ」とかあの辺の宮野のどこまでもふざけ切るというのは今や彼のキャラなんでしょうけど、(「オールスターズメモリーズ」の時もプロモーションで求められてたのはそんな感じでしたし)「シュタゲ」とか「ガンダム00」なんかの時からこうでしたっけ?「うーさー」はもうそういうキャラだったかも。

そういえば新キン肉マンも宮野に決まりましたし、合ってるとは思うけど、いきすぎた暴走はそこそこにしてほしいです。

 

いやぁ、「ガッチャマンクラウズ」って物凄く社会派のアニメでね。実写映画やる時のメディアミックス的な感じで、新アニメもやろうってなった時に、今の時代のヒーローって何だろう?を本気で突き詰めた物凄くエッジの効いた社会学アニメだったんですよ。エンタメとしては弱かったんですけど、社会学をかじった身としては、物凄く面白くて好きな作品です。

 

そのラジオ番組があったのかと、たまたまブクオフでこのCDを見かけてこれはラッキーと確保して聴いてみたものの、あまりのおふざけっぷりにちょっと苛立ちを感じてしまいました。

 

途中で代理パーソナリティーとして入った村瀬&梅原組は真面目にやってたし作品に関しての各々の見解なんかもあって良かっただけに、何とも。つか主役の真礼たそがパーソナリティじゃないのかよ?ってのが本心だったりもしますが。

 

梅ちゃんの方は私的には「鉄血のオルフェンズ」のユージン役とかヤングブラックジャック辺りで馴染みのある人ですが、村瀬君の方は「ひろプリ」のキュアウィング役で決まった時、女性役をやれる男性声優とかそんな人だっけ?あまり知らないなぁとか思ってたのですが、そういやガッチャマンクラウズ女装男子の累君だったのかと、これ聴いて思い出しました。何気に私、ひろプリ前に村瀬君も通ってきてたのかと。

 

村瀬君、声だけでなく外見も割と中性的な方ですし、演じたキャラにひっぱられてそういうイメージで見てしまいますが、割とせっかちだったり頑固ですよと今回のラジオでおっしゃられていて、事務所とはよく喧嘩しますし、それはあくまで建設的な意見を言うって意味でですけど、やりたくない役や仕事はハッキリ断るようにしてますって言ってて、そこは凄く男性的なんだなと思いました。
なので「ひろプリ感謝祭」の時の村瀬君も、他の女性キャストと同じ感覚かと言えばそうでもない感じが、それはそれで個性だよなと思ったものでした。

 

そんなんが知れただけでも価値はあったと言えばあったんですけどね。いや、宮野&浪川も単純にバカやってるのは面白いのは面白いんですよ。ただ、番組ラジオで延々とそれされても私は困っちゃうかなと言う感じでした。

 

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悠木碧のつくりかた

悠木碧のつくりかた

How to create Aoi Yuki
著:悠木碧
刊:中央公論新社
2023年
☆☆☆☆

お仕事も
推しごとも
全力の30年間、
まるごと
振り返りました。

 


3月27日が悠木碧さんのお誕生日なんですね。私と1日違いだ。歳は一回り以上違うけど、ちょっと親近感が湧きました。前年の4月生まれの人と同じ学年になるから、1年の差が子供の頃はやっぱり大きくてね、そこは理不尽だなぁと子供ながらに感じてました。まあ学校なんか出てしまえばもうどうでもよいですけど。

 

悠木碧、子供の頃はイマジナリーフレンドというのが居たそうで、その様子を見たお祖母さんがこの子はユニークな所があるからと芸能界の道を教えてくれたそうです。子役出身というのは知ってましたが、こういう経緯だったんですね。

 

今の時代だと、人と違う事は才能だみたいな考え方も昔と比べたら多少は浸透してきてる印象もあるけれど、日本人特有の人と違う事は恥ずかしいみたいな感覚もやっぱり大きいですしね、本人ではなく回りが後々にまで影響を与えるというのはあるのかもしれない。

 

と、いきなり幼少期の話から語り出してしまいましたが、まずは私の中の悠木碧さんの位置付け。

 

悠木碧、特別にファンやってる声優さんでは無いのですが、好きな作品で耳にする事も多いですし、私的には「ヒーリングっどプリキュア」花寺のどか/キュアグレースの時に、出してるコメントとかの印象で、ああこの人は頭良い人なんだなっていう印象がありました。

 

そしてそこで見せた覚悟と言うか矜持とでもいうべきものに対してキャラクターの印象とはまた別に、中の人、声優としてのこだわりや哲学みたいなものがカッコいいなと、個人のパーソナルな部分にも興味を惹かれた人でした。

 

たまたまこの本を目にして、へぇこんなのも出してるのかと手にとってパラパラと眺めて見ると、残念ながらプリキュアについては大見出しで何か語ってる感じではありませんが、「ガンダム00」「ソニック」「ソー」とかを1節分語ってたりしました。

 

そんな感じで私も好きな物の話が多かったし、これは面白そうだと思ってそのまま購入。ええ、その辺の作品には出演はしておらず、一ファンとして語ってるのです。むしろ自分の主演作を一つ一つ振り返るとかそういうのは無いので、そこはちょっと残念ポイントかもしれない。

 

ただ、自分の演じたキャラクターについては「昔から、役を通してそのキャラクターの倫理観や哲学を自分の心に吸収する感覚が大好きなんです」と語ってるのが、声優さんならではだなと思うポイントで、「ヒープリ感謝祭」の時に、これまで何度か他の作品でも世界を救ってきたけど、のどかを通して体験できた事は他の作品のどれとも違っていて、これがプリキュアなんだなと新しい発見が出来た的な事を当時言ってました。

 

代表作でもある「まどマギ」が顕著なんですけど、世界を救うために自己犠牲の精神を持つ事がヒーローの根本みたいなのって、昔からあるし日本型ヒーローの特徴の一つとされてきました。その代表が「アンパンマン」で・・・みたいなのはアンパンマンの作者のやなせたかし氏の本も買ったけどまだ読んで無いのが1冊あるのでその時にでも語ろうかと思いますが、「ヒープリ」はそこが違ってたんです。

それって結構凄い事だと思うんですが、プリキュアだけを見てる人、アニメしか見て無い人にはあんまり響かなかったみたいですけど、私はそこって物凄く面白い部分だと思うので、そこはいずれ語りたい部分でもある。

 

あとはやっぱり本人の哲学。
悠木さん「キメラプロジェクト」という自分で原作・プロデュースをやってるコンテンツがあるのですが、そこはクリエイティビティが基本にありつつも、自信の将来的なものを見据えてという面もあるらしい。

 

今の時代は主人公を何本か演じてしまうと、拘束時間なんかの関係で他の作品の主人公のオーディションが来なくなるそう。もし作品がヒットした時は、アフレコだけでなくイベントやその後のプロモーションも含めて、主人公が欠席するわけにはいかなくなるので、もう何本も主人公やってる人は脇役が中心になってくるという事らしい。いやそれ売れてる人の贅沢な悩みでしょ?感はあるけれど、そういうのも踏まえた上で、単純な声優としてだけでない食いぶちみたいなもの確保しておきたいと言う事らしい。

 

いやたまにね、仕事上手く行ってるけど、ぞれが老後まで続くとは限らないからサブで株とか投資をやるみたいな人も居るけど、そんな感じ?或いはハリウッド俳優が売れ過ぎるとギャラが下げられなくなって逆にオファーが来なくなるので、自分の出演作を自分でプロデュースするみたいな感じか?

 

他にも普段の仕事のやり方とか、前世的なもの(スピリチュアルに思えて実はそうじゃない)そして家族の事とか、私はこんな事を考えてるよ、というのが非常に面白い。今はすぐに炎上とかしてしまうので、あまり迂闊な事は書けずに凄く気を使う的な事も言ってますが、本人も言ってるように悠木碧の頭の中を覗いてみませんか?みたいなコンセプトは凄く面白いです。


自分も同じだ、なんて恥ずかしい言い方ですが、基本的に私のブログもタイトル通り「僕はこんな事を考えている」という、自分の頭の中の思考を外部に見えるようにしている的なコンセプトですし、別に友達ではないけれど、この人は合う合わないみたいなので言えば多分理解はしやすいタイプなので、非常に楽しく読めました。

 

ガンダム00」は私はティエリア派でしたので、おのずとロックオンは特別な存在ですし、セガ派としてはソニック押しなのは嬉しい。親がゲーム好きで、子供のころからソニックのぬいぐるみを常に持ってて、親近感があった上でDCの「ソニックアドベンチャー」にドハマリ、そっから2でシャドウ押しになったらしい。この本には書いてませんが、確か以前DCは「ナップルテール」が他のハードに移植されないので、そのおかげでDCも手放せないとか言ってました。そそ、ナップルテール最高ですよね。私もマイフェバリットゲームのベスト3とかに入る思い入れのある作品なので凄く嬉しい。

 

そしてマーベルは「ソー」押しだそうでやはり、MCUから入ったそうですが、もう何周もしてて、ソーの魅力の分析もなかなか他では語られる事の無い部分で非常に面白い。マーベル作品と悠木碧と言えば「スパイダーバース」のグゥエン・ステーシーが大きいですけど、ガーディアンズ3からコスモも担当してますし、果たして将来ソーとコスモが会話する時が来るのでしょうか。乞うご期待といった所。

 

因みに「押し」の話では、自分自身「悠木碧」というのも今やコンテンツの一つで、それを押してる人が居るというのもちゃんと認識してるっぽい。いや流石に人気ある人だし当たり前でしょ?とは思うけど、自分でそう言う事をちゃんと自覚的に発言してるのはちょっと珍しく思ったし、やっぱりそういう所でも頭の良さを感じるなぁ。

 

私は幼くて無垢な物的な方向の魅力も捨てがたいけど、年齢やキャリアに裏打ちされた老獪さとかテクニック、そういうのもまた魅力に思えるようになりましたし、自分がもう結構な年齢だからというのもあるのでしょうけど、30代だろが40だろうがアイドル的な事をやれる声優さんが面白いなと思ってたりします。
10代のピチピチのアイドル見て、可愛いなと思う事はあるでしょうけど、そこに魅力を感じるかと言えば、ぶっちゃけなかなかねぇ。若いけどしっかりした考え方を持ってるんだなとか思える事があれば、それはそれで面白いのかもしれませんが。

 

声優本とか良い歳して読んじゃう自分ってどうよ?とか思う部分もありましたが、昔ね、芸能人本とかどうなのと思いつつ、大槻ケンヂのエッセイを読み漁ってメチャメチャ影響を受けて育ってきた身としては、中身が面白ければ肩書なんかどうでも良いじゃないのという精神もありますし、素直に今回の本も面白かったです。

 

ただの自伝本というわけではなく、当人の発想や考え方とかそういう所がメインなので、ただのファン贔屓ではなく読んだ甲斐は十分にありました。


巻末では寿美菜子早見沙織悠木碧の3人でのトーク。同い年でキャリア初期からプライベートも含めた中の良い友達という事らしい。
へぇ~、知らなかった。プリキュア脳な私的にはキュアダイヤモンドキュアフェリーチェにキュアグレースという組み合わせでそれもまた面白いです。

 

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ガールズ&パンツァー 一番くじオリジナルCD 不肖・秋山優香里の戦車講座~番外編~

一番くじ ガールズ&パンツァー ~くじ、始めます!~ C賞 ドラマCD&ステッカー

GIRLS und PANZER From YUKARI AKIYAMA
監修:水島努
脚本:鈴木貴昭
一番くじ ガールズ&パンツァー 〜くじ始めます!〜C賞
2013年
☆☆☆

1.不肖・秋山優香里の戦車講座~番外編~
  決勝戦を終えた秋山優香里のひとり語り

 

以前感想を書いた「私たちが『戦車道』を選んだ理由」と同じく一番くじの景品ドラマCD。そっちよりも前の奴らしく、恐らくはTVシリーズ終了後の、OVAや劇場版前の時期に出た奴。

 

内容的にはTVシリーズの決勝戦の後、その試合がTV放送されて、それを見る優香里の様子。当事者ですから、自信の状況は把握してても、他の場所や戦車がどんな状況になってたのかは、本人も知るよしもなく、TVで試合を見ることで、ああこんな風になってたんですね、みたいなのを改めて知る、という内容。

 

前と同じく15分程度の短い尺なので、実際の尺とは当然違ってくるんですけど、なんかVチューバーとの同時視聴みたいな感じで、秋山殿と一緒に見る戦車道大会決勝戦、みたいな感じで物凄く楽しいです。

 

ミリタリー趣味の女子というのも、世の中に居ないわけではありませんが、ガルパンの世界は基本的に男女間の役割と言うか立ち位置が逆転している、みたいな世界観ですので(戦車道は女性のたしなみであって、ガルパンの世界感的には男性はこういうのには興味が無いという感じなので)優香里はオタク代表のキャラクターですから、やっぱり一番心地良いんですよね。

 

凄くオタクの夢というか、願望が詰まってると言うか。私も基本的には同じものを扱ってるとしたら女性配信者とか選んじゃいますもの。まあ、内容的にちょっと自分とは合わない考え方の人だなとか思ってしまうと、いくら女性でも性別だけで贔屓になったりはしませんけども。

 

これがもしレアソフトで、プレミア価格とかで買ったのなら厳しいですが、100円だか200円だったかで投げ売りされてるのを確保したので、その割に予想以上に満足度は高いです。
ガルパンはBDとかのソフトもおまけが充実してたりましますし、一つ一つの満足度、アベレージの高さみたいな所を確保してくるのはやっぱり強いと思うし、長く続いてる秘訣かなと感じます。

 

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わんだふるぷりきゅあ!主題歌シングル

わんだふるぷりきゅあ! 主題歌シングル (CD+DVD盤) (特典なし)


発売レーベル: Marvelous
2024年
☆☆☆☆

 

更新がだいぶ滞ってますが、ちょいと疲れきってますので落ち着くまでしばらくお待ちください。

 

というところでとりあえず「わんぷり」主題歌シングル。
ポリメガ買って金銭的に余裕が無いのにCDをまだ買い続ける男。
物にお金を出してるんじゃない、コンテンツにお布施してるのだ!
それで結果的に物が残るのならそれで良いじゃない?

10年後とかは流石にもうCD出て無い気がするけども。

 

■1.わんだふるぷりきゅあ!evolution!!
 歌:吉武千颯 
 作詞:こだまさおり 作曲・編曲:EFFY

■2.FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!
 歌:石井あみ&後本萌葉 
 作詞:マイクスギヤマ 作曲:ヒゲドライバー 編曲:石塚玲依

■3・4 両曲 オリジナル・メロディ・カラオケ
■5・6 両曲 TVサイズ

の全6曲収録。
■DVDはノンテロップOPとEDを収録


まずはOP「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」

www.youtube.com

これまでED担当だった吉武ちゃんが遂にOPを歌う事に。
ひろプリ感謝祭の時も言われてたけど、北川さん・machicoさんの妹分的なポジションから、今度は後輩を支える先輩ポジションになったというのが面白い部分ですし、昔からのプリオタ的にはずっとEDだった宮本佳那子が「HUG」で遂にOPを担当した時にも重なって、歴史を感じさせてくれます。

 

作曲のEFFYさん的には「Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア」に続いて2度目のOP抜擢。作詞のこだまさんは近年のシリーズではもはや定番。

 

歌詞的には基本的にプリキュア側から見てる子供達に対して、あなたも一緒にプリキュアになれるよ、なろうよっていうタイプの感じかと思うけど、OPの画面の疾走感もあって、わんだふる視点でわくわくはしゃぎまわってるような印象も強い。

まさしく、「犬しゃべればワンだふるでしょう」って感じでしょうか。
いやそれ違うプリキュアか。

 

そしてED「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」

www.youtube.com

前作ひろプリでデビューした石井あみさんと、デパプリ映画主題歌「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」でデビューだった後本萌葉ちゃんの二人ボーカル。

 

聴いてる分には、パート分けがどっちがどっちの声か似すぎててよくわかんないな?と思ってたら、基本は後本さんがメインで、石井さんが愛の手部分。サビを二人で歌うって曲だったんですね。

 

なるほどそこは「わんぷり」という作品のセンターはキュアワンダフル/こむぎの方で、フレンディ/いろはの方はサブというかサポート的な立ち位置、みたいな所にも
通じる物があるのかなと。
そこ考えると、プリキュアはやっぱり「ふたりは」から始まって、バディ物というのがベースにあった分、二人ボーカルみたいなのも結構理にかなった部分があるのかもしれない。「5」以降は基本チームだけど、その後も要所要所でバディ要素はリスペクトし続けて来ましたしね。

 

ただ、一つ問題が。春の引き継ぎ映画が無くなったのもあってか、3番目以降のプリキュアの登場を急ぐ必要が無くなり、その分の露出が減っちゃうのは個人的にはちょっと残念。作る方としては、じっくり物語を描けるという利点があるからそうしてるんでしょうけど、今回のCDジャケットにしてもワンダフルとフレンディのみで、ニャミーとリリアンが居ないのが凄く寂しい。その辺は少し勿体無い気がするなぁ。

 

曲としては一度思い出すと頭の中から離れないタイプで、凄く好きです。
「ドック×2なハートビート」のとことか特に。

cgworld.jp今回は例年以上に、より低年齢層に向けてる作品なのもあって、テーマやメッセージ性よりも、ノリや勢い、可愛さに振ってる分、なんかわたしもついつい、ほわわわ~っと引っ張られそうになります。小難しい事を考える方が性に合ってるとは言え、こういう方がよりヒーリング効果は高いのかもしれない。

 

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キラキラ☆プリキュアアラモード 第25~36話

シリーズディレクター:暮田公平、貝澤幸男
シリーズ構成:田中仁
プロデュサー:神木優
TVアニメ 2017~2018年 全49話
☆☆☆☆

 
「わんだふるぷりきゅあ!」放送記念!yooutubeで期間限定無料配信中
キラキラ☆プリキュアアラモード」3クール目、感想。

 

■第25話 電撃結婚!?プリンセスゆかり! 
坪田文脚本回
パルフェ販促月間も終わって通常回モードに戻る。
っていやいや、これ通常回なのか!?

このね!ゆかりさんの難しさ。こじらせなのか?
あきらの言う通り、人の気持ちを弄ぶのは良くないよって私も思って、これは本気で怒ってほしいのかと思ったら、そこじゃなかった。
ピカリオとのすれ違いを経験したシエルの、ちゃんと言葉にしないとわからないよ、というアドバイスは良かったのだけど、ゆかりとしてはあきらに自分の気持ちとして行ってほしくないよって言ってもらいたかった系かこれ。

で、リアルタイムで見てた時は確かこれと同じ週か前後どっちかくらいだったかな?凄く近いタイミングでボーカルアルバムが出たはずです。その中に1曲トンデモない曲が入っててね、ショコマカ二人で歌ってる「愛とときめきのマカロナージュ」というのがあります。

www.youtube.com

これか!こういうことをやりたかったのか!ってストンと腑に落ちました。なんかちょっと変な笑いが出ちゃったんですけど、物凄くインパクトあって、後にライブでも再現してくれてメチャメチャ好きな曲です。

この時のライブの時のマカロン藤田咲さんが凄く幸せそうな顔しててね、ぶっちゃけ私はそこからマカロンを押せるようになりました。それまでは正直やっぱよくわからん感じで、ネコモチーフだから気まぐれさを表現してるんだよなくらいだったのですが(私は猫派だけど決して気まぐれさが好きな理由とかでは無いので)通俗的ですがこんな可愛いとこあるんだなと思えると、なんか全てを許してしまえるという不思議なキャラでした。

私は割と共感ポイントを見つけて好きになる方なんですけど(なので物語の中心になる分必然的にセンターのピンクが好きになる事が多い)ゆかりさんはよくわかんないな~、でもそのわからなさが他のキャラには無い唯一無二の個性であり魅力なんだなと思うようになったと。

 

うん、語りすぎました。次。
同時にショコラ回でもあったけど、ショコラはみくちゃんとか他に話や見せ場もありますし。


■第26話 夏だ!海だ!キラパティ漂流記! 

1シリーズ前の「ゴープリ」から解禁になった水着回
これもねぇ、今でも深夜アニメとかだと残ってるはずですが、水着回=サービス回みたいな感覚や言い回しがね、やっぱり嫌な気持ちにさせられます。誰が誰に向かってサービスしてるの?女性の自立を掲げるプリキュアが何でコビ売らなきゃなんねーんだよ、しかも基本は子供向けなのに。と、今でも私は思ってます。どっちかというと無くても気にしない派。

ただ作る方としては普通に夏の行事で季節感のある話が気にし過ぎて出来ないのはそれはそれで不自然という事で前作から解禁してみたという流れ。勿論、いつもと違うお着替えとかそれは楽しいのは確かではあるんですけどね。

 

それはともかく、お話としては今回はビブリー回。悪に染まった原因も明かされ、孤独な自分を救ってくれた唯一の存在がノワールだったと。そしてそのノワールにも見放された今、悲しみに暮れ、せっかく手を差し伸べてくれたシエルにも恨みや妬みをぶつけてしまう。

いや~、私も誰にも相手にされず一人孤独に生きてきた人だから実はビブリーの気持ちは痛いほどわかる。あんたら陽のあたる場所でみんなでわいわい楽しく人生遅れて良かったね、ケッ!みたいなこじらせ、私もありますし。今は流石にそこまでじゃあないけれど。(幸せになったわけではなく、そういった感情や状況との付き合い方を学んだので。いやそこじゃなく人と付き合えよって感じですが)

やさしいシエルにグッと来るし、それでいてちょっとビターな終わり方にもまたグッと来ます

 


■第27話 アツ〜いライブバトル!あおいVSミサキ!
香村純子脚本・宮元宏彰演出

あおちゃん回。
いやぁぁぁぁぁ、こんなん心折れるよね。トラウマになるわ。初の大舞台での、いきなりの苦い経験。仲間の励ましや気の使い方さえも逆にマイナスに感じてしまう程の絶望。悲しいから泣くんじゃなくて悔し涙を表現するってなかなかに攻めた演出。

そしてその闇を狙ってくるエリシオに、暴走して一般人に被害を与えるプリキュアというのも結構なレアケース。

でも、自分の大好きがそこにある。自分で選んだ道じゃないかと、自分に向き合う姿。
キャラシングル「青空Alright」も凄く良い曲です。
そしてミサキさんもまた良いキャラしてます。

販促の関係で、フィニッシュがジェラートじゃなくパルフェになるのだけは残念。この辺は商業作品だから仕方ないっていう昔からのプリキュアの弱点ですよねぇ。

 

■第28話 ふくらめ!ひまりのスイーツ大実験! 

クッキングアイドル回。といっても私はまいんちゃん見てたわけでも無く、ブクオフとかで昔は割とCDやDVDよく見かけて、安くなったら確保しておこうかとか思ってたらいつの間にか見かけなくなっちゃいました。

ひまりん、別に目立ちたいわけじゃないし裏方で良いと心でも思ってる気はしますが、まさか愛読書を書いた憧れの人に誘われたらそりゃあねぇ。

 

■第29話 大ピンチ!闇に染まったキュアマカロン! 
坪田文脚本

ゆかりさんメンドくせぇぇぇぇ~~~っ!

でも、嫌いじゃないわ。
女性はこうだ、なんていう決めつけはあまり良くは無いなと思いつつ、自分の感情を言語化出来て無いが故にロジカルな思考に結びついていない感じがします。だからこそ「楽しさは誰かが与えてくれるものじゃなかった、自分で作るものだった」という今回の学びや気付きで一つスッキリする。ああこういうことだったのねって。

大人から見たらそういうのもある意味可愛く思えたりする。というのがあるから最後、おばあちゃんが可愛い孫娘だからねって言うのに繋がってるはず。

私は明るくないし皆と居ても心の奥底では一人、とかどこかで本人は思いつつも、ちゃんと周りはゆかりさんの変化に気付いてたり「完璧は人によって違う」とシエル(パルフェ)が言ってくれたりする辺りが何気に面白いポイントだと思う。みんなはちゃんとゆかりさんの事仲間だと思ってるし、そんな性格までわかった上で好きだよって言ってくれるはず。

他にもショコラソードがここで初めて使われてたり、意外と細かい見所も多い。

 

あとやっぱりね、ゆかりさんの気付き。楽しさって誰かから与えられるものじゃないです。自分が楽しむ事。これって生きてく上でメッチャ大事な事ですので、人が楽しそうにしてるのなんだかうらやましい、それに比べて自分の周りにはなんで楽しい事があんまり無いんだろうってもし思ってたら、ちょっと一度考えた方が良いです。楽しませてもらうんじゃないんですよ、楽しむんです。

 


■第30話 狙われた学園祭!ショコラ・イン・ワンダーランド!
田中仁脚本

一般市民は助ける、愛する妹も助ける。
両方やらなくちゃあならないってのがキュアショコラのつらいところだな。
覚悟はいいか?私はできてる。

あきらさんの妹がみくちゃんで、初音ミクの声を担当してるのがマカロン役の藤田咲さんで、今回の迷子のこどもがさきちゃんってこれもうわかんねえな。

ヒーロー物の定番のトロッコ問答とかもしかしてプリキュアでは初めてかも?
アリスモチーフの学園祭でコスプレも楽しい。


■第31話 涙はガマン!いちか笑顔の理由!
田中仁脚本

クリスタルアニマル覚醒編のトリはいちか。
突然のお母さんとの再会。
最初に話があったのは中学に上がる時だから、お母さんとは2年くらいたまにしか会えない関係になってるのかな。
でもお母さんの職業的には国内に居た時もきっと忙しくて、子供の頃から甘えたいときに甘えられないまま育ってきた感じだよねきっと。それでも変にひねくれないのがいちかの強さ。外見は幼い方ですし、ノリも良く無邪気に振る舞ってそうだけど、ただの子供とは括れない大人びた部分も持ってるのがいちかの魅力?個性かなとも思う。

 

そしてお母さん視点がまたね、グッと来る。少しの間だと思ってたけれど、そんな少しの間で変わるものねっていうのがね、大人と子供の違いですよ。

 

気持ちを伝えたいちかは、お母さんの見送りでは無くプリキュアの使命を選ぶ。
それはきっと大好きなお母さんから引き継いだもの。
「とまどいながらも進む理由は?って聞かれてもきっと上手く言えないけれど」
ってとことか、「歩きだして 精一杯の歩幅で」とか挿入歌『勇気が君を待ってる』の歌詞がね、メチャメチャ染みます。17話は1番の歌詞、今回は2番の歌詞がメインになってたりするのに今回初めて気付きました


■第32話 キラッと輝け6つの個性!キラキラルクリーマー! 
香村純子脚本・貝澤幸男絵コンテ

昔のプリキュアこと伝説のパティシエ・ルミエルさん登場に大型最終武器アイテムのキラキラルクリーマー取得回でありつつ、それ以上に多分ビブリーが一番印象に残る気がする。その辺はドラマ重視の香村さんらしさでしょうか?

 

ルミエルさん、CVが安野希世乃さんで後のキュアソレイユ。オファーがあった時、嬉しいんですけど実は正規のプリキュアを目標にしてて、一度こうして番外キュア的なものでもやってしまうと、もう正規のプリキュアになれるチャンスが来なくなってしまうのでは?と心配したそうですが、そんな事は無いですよと言う東映の言葉を信じて、ここではルミエルを演じる。それでちゃんと後には正式なプリキュアになれたんだから良かったですよね。こういうのも何かの縁だったんじゃないでしょうか。

 

で、ビブリーですよ。ただノワール様から見放されたとかならまだしも、そもそもの原因がノワールのせいだったという、完全に騙されてたパターンで、ビブリーの悲痛な叫びが本当に痛々しくて、いたたまれなくなる。プリキュアに助けを求め、当然プリキュアだってそれを拒まない。

 


■第33話 スイーツがキケン!?復活、闇のアニマル!

クリスタルアニマルの覚醒とともに闇のアニマルディアブル復活。
クリスタルアニマルと言えば昔からよくペガサスの「ぱたた」がネタにされますが、今見るとリスが「くるるん」言ってるのが面白い。

 

そしてビブリーもプリキュア化こそしないものの、仲間に加わって一安心。
うん、「働かざるものクッキー食べるな」ですよ。っていうか100歳越えのビブリーというのもなんか凄い。

そんな中、お菓子は「エンプティフード」なんて言う面白い言葉も。お菓子は生きる上で必要な栄養素では無いのか?降りしきる雨の中、じゃあ何で世の中にはこんなにお菓子が溢れているんだろう?きっとそれを必要としてる人が居るから。心のモヤモヤと共に空は晴れ渡る。ベタですけどこういう演出良いです。

 

■第34話 小さな大決闘!ねこゆかりVS妖精キラリン! 
今千秋コンテ

ここから3話分は二人のキャラの組み合わせ回。ゆかりさんだからと言ってベタに高校生組で話を展開するんじゃなくてシエルという意外な組み合わせが良い。

プリキュア記事でたまに私書いてますが、個人回だけでなくこういう意外な組み合わせの回はもっともっとやってほしい

 

とはいえ、猫ゆかり回という相当に変わった回。三ツ星にゃんこにヤパパ再登場、ゆかりさんのトリッキーな行動にシエルもお手上げ。


崖から飛び降りるゆかりさん何なの?猫だから大丈夫って事?夢ならさめてみたいな事?猫の命は9つあるから死んでも構わない。別に今の自分がどうなってもいいみたいな事?わからんわからん。ゆかりさん相変わらずわけがわからないよ。

一応はマカロン×パルフェの組み合わせ回ながら、実質ゆかりさん回になってるアクの強さよ。

ただ戦闘シーンでマカロンパルフェで二人並びなのはやっぱり新鮮でそれだけで嬉しい部分も。パーフェクトガールと本当はパーフェクトじゃないガールのコンビとか楽しい。

 


■第35話 デコボコぴったり!ひまりとあおい!

1年生コンビの話。主人公のホイップ、追加戦士のパルフェ、特殊な位置の高校生コンビと比べると、やや不遇な位置になってしまうカスタードとジェラート
いやでも!私はこの35話のあおちゃんとひまりんの二人の絆を描いたこの話がプリアラでも1・2を争うくらい印象深くて好きな回。

 

面倒見の良いあおちゃんと引っ込み思案なひまりん。多分、普段の日常においては性格的にあおちゃん的にもひまりを引っ張っていく感じだと思うんですよね。ただ当然キラパティ内に関してはやっぱりひまりがスイーツに関してはスペシャリストなので、そこではきっとひまりの方が指示を出してたりするはず。

で、今回の話的で、やっぱりひまりが私ってあおいちゃんの隣に並ぶには不釣り合いだな、今回も場違いだし友達とか言って良いんだろうか?みたいなちょっとネガティブな思考が生まれる(これを階段の影に入って、一段彩度を落とした絵で表現してあるのが流石)

そんな中、ちょいとトラブルが発生し、あおいがひまりの事を庇う。とりあえずこの場は自分がおさめないと、という立ち場と面倒見の良さのあおちゃんらしい部分。
そこでですよ、かばってくれたけど、それはあおいちゃんじゃなくて私なんですっていうひまりんの勇気。そしてみんなに誤解されてるけどあおいちゃんの本当はこうなんです!と主張してくれる。

 

そして多分、私の勝手な解釈でもあるんですけど、ここであおちゃんも改めて気付いたと思うんですよね。ひまりのことは自分が助けてあげないとなとかちょっと上から目線で見てたけど、いやそうじゃないよね。この子は実はこうやって凄く勇気を胸に秘めてる子だった。そして自分の事を誰よりも理解してくれてる大切な友達だって忘れるとこだったよ。

自分の好きな事に一生懸命で、誰よりも勉強熱心。守ってあげないといけない子なんかじゃなく、尊敬すべき存在。あおいちゃん凄いねって言ってくれるけど、ひまり、あんただって誰よりも凄い奴だよ!友達でいてくれてありがとう。大好きだよ!

という脳内心の声が私には聞こえるのです。

 

いや何というかさ、完璧な人なんてそうそうは居ないじゃないですか。弱い部分、ネガティブな部分。果ては悪い部分、とかも当然人には色々な面があるけれど、その中でもね、ここは自分が持ってない敵わない部分だなぁとかリスペクトできる所も何かしら人にはあるわけで、あの人のここが凄いんだよな、っていうの結構大事だと思うんですよね。

 

ラストのいちかの
「二人ってこのシュークリームみたい。
 心の中に自分の好きな事がい~っぱいつまってるの」
っていうのがね、また良い。
涙なしでは見れない好きな話です。

白と黒、性格も趣味も違う交わらないはずだった二人が手を繋ぐというプリキュアの原点もどこか彷彿とさせる辺りもまた良きです。

 


■第36話 いちかとあきら!いちご坂大運動会!
青山さん一人原画回

タイトル通りホイップ×ショコラ回ながら、実質あきらさん回みたいになってる。いちご坂町内会の運動会で西と東と商店街に分かれてる中で、立神コンツェルンが一つのチームとして参戦してくるっていうのも面白い。

 

八面六臂の大活躍のあきらさん、頑張りすぎでは?と思うし実際に熱を出してしまう。押しつけちゃってゴメンなさいっていういちかに対して、ひっこしてきた自分を受け入れてくれたいちご坂のみんなが好きだから、というあきらさんの愛の大きさよ。
下世話な話で申し訳ないですが、将来あきらさんとおつきあいとかする人大変よね。同じくらい心の広くて愛に溢れる人じゃないと、嫉妬して難しいだろうなと思う。

もちろん、今回はそんな一人じゃ無く、いちご坂みんなの話。あきらが抜けた分、みんなでフォローしようぜっていうのが凄く温かい。

 

あきらのキャラ立ちに結果的に食われる感はあるものの、オチはいちかが今度は風邪をひくという、身体を張ったいちか芸っぽくてほほえましい。あと名探偵いちかが見れるのもポイントは高い。

 

という所で3クール目終了。
次の37話が秋映画との連動回ですし、合わせて映画も見たくなる所です。何度も何度も書いてますが、プリアラ映画は私大好きな作品の一つなので。

 

配信ペース結構終了ギリギリで追い掛けてますが、とりあえず以降はブルーレイ最終巻は持ってるので最悪間に合わなくてもそっちで見れますし、配信はあと数話で終わるとこまで進んでるので、リアルタイムでって感じにはいきませんが、残りは自分のペースで感想書いていこうかと思います。

1話見る度に書いてるのですけど、結局長くなっちゃって困る。

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