僕はこんな事を考えている ~curezの日記~

見たもの読んだものなどの簡単な記録と感想のチラシ裏系ブログ

SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード/レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム

キラキラ☆プリキュアアラモード主題歌シングル「タイトル未定」(DVD付)

発売レーベル: Marvelous
2017年
☆☆☆☆☆

 

大好きとキラキラをレッツ・ラ・まぜまぜ!

テレビアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』の主題歌シングルCD
配信ついでにせっかくだからこちらもピックアップしておきます

 

1■SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード
    歌:駒形友梨
    作詞:大森祥子、作曲・編曲:大竹智之

2■レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム
    歌:宮本佳那子
    作詞・作曲:藤本記子(Nostalgic Orchestra)、編曲:福富雅之(Nostalgic Orchestra)

3■SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード(オリジナル・メロディ・カラオケ)
4■レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム(オリジナル・メロディ・カラオケ)

を収録。CD+DVD盤はノンクレジットOP&EDを収録


まずはOP「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」から。

www.youtube.com


シリーズ的にはプリアラのみの参加の駒形友梨さん。
アイマス声優&歌手が長期でやってる感じでしょうか。
Machicoさんとニコ生ラジオなんかもやってるようで、そういう意味では色々とプリキュア的な縁はある感じなのかな?


っていうか今回改めて調べてみると、声優事務所のオーディションでグランプリとかとってる人なんですね。他のオーディションと重ねて出場した事で結果的には規約違反で取り消しになったみたいですが、その時オーディションの受賞者が上田麗奈高橋李依!凄いなそれ。

 

まあそれはともかく、映画シングルの時にも書いたけど、英語、フランス語、スイーツ用語とか、不思議な語感が呪文のように連なるのが聴いてても歌ってても楽しいし、ある種スキャットのような効果になってる感じが物凄く楽しい曲。きっと子供達も楽しいだろうなこれって思える感じが凄く良い

 

「大好き」が一番のマストアイテム / 一番の宝物 / 一番の原動力
っていう歌詞もこれぞプリアラって感じですし、逆に2番の

エッセンスしだいね? おとめは敏感
優しさ一滴 きゅんって感激

っていう歌詞はなんかプリアラらしからぬドキドキを感じさせてくれます

あとはフルで聴かないと出てこない駒形さんの「できあがり!」のセリフも絶大なチャームポント。

私も「大好き」な1曲です。

 

www.youtube.com


そしてED「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」
歌詞カードには、作詞・作曲・編曲Nostalgic Orchestraとしてしか記載されてないけど、媒体によって個々の名前は普通に出てる。

作詞作曲の藤本記子さん、プリアラじゃなくてスタプリOPの方なんですけど去年公開されてるこちらが

www.youtube.comメチャメチャ面白いんですけど、意外と再生数とか伸びて無いのでちょっと勿体無いのでみんな見てね

 

ギリギリ歌手くらいまでで、作ってる人とかまではあまり興味が無いのかもしれませんが、藤本さんてこんな人なんだ~、メチャメチャ面白いじゃんって私も思いました。

 

プリキュアにはまほプリから参加してるんですけど、上の動画見た後だと
みらいちゃんのキャラソン「はなまるの方程式」

www.youtube.comとか、めちゃめちゃ藤本さんっぽいと感じるし、今回の「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」のわちゃわちゃ感もこれはナルホド!って感じしません?

 

そしてそれを初代からヤングフレッシュとして(少女合唱団みたいなやつです)コーラスとして参加していた宮本佳那子が「5」での単独でのED。さらに今度は「ドキドキ」で声優としてキュアソードを経て、再度プリキュアに歌手として戻ってくるという面白味。

 

曲単体としても、プリアラ6人分出たキャラクターシングル・スウィートエチュードカップリング曲として、各キャラの単体バージョンの「レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム」がありつつの、ボーカルアルバムではそれを合わせた6人バージョンが聴けたりと、どんどん変わっていく面白さがある曲でした。

 

プリアラは後期EDも凄く人気ありましたし、OPも前期EDも含め、ものすご~くキャッチーなんですよね。そこは上手く出来てた部分だと思いますし、プリアラの大きな魅力の一つなのかなと私は思います。

 

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機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE & PIECE

機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE(1) (角川コミックス・エース)

MOBILE SUIT CROSS BONE GUNDAM LOVE & PIECE
漫画:長谷川裕一
デザイン協力:カトキハジメ・宮崎真一
刊:角川書店 角川コミックス・エース 全2巻 2023-24年(連載2022-24)
☆☆☆☆☆

 

愛と平和の「love and peace」じゃなく、愛の断片という事で「PIECE」の綴り。
クロスボーンガンダム短編集。
劇中でもパズルのピースがモチーフとして出て来ますが、話の作りが色々な所とリンクしてカチっとハマる感じが素晴らしい。長谷川先生、短編凄く上手いですよね。

 

短い話の中でも割とテーマ性を重要視してくれるのが個人的に好きな所です。
今の世の中って、まずはキャラクター性を一番の売りにしてるものがほとんど。物語であるとか、ましてやその背後にあるテーマ性なんて2の次3の次。

難しい映画や漫画を自分なりに解釈して行く面白さなんか、有識者のみの楽しみ方。youtubetiktokの短い動画で簡単に答えなんか教えてくれるし、そもそも自分で考えるなんてそんなの時間の無駄です。スマホゲームに忙しいからね。

そんな時代背景までもをちゃんと話の中に取り込んでくる長谷川先生のセンス!流石としか言いようがありません。
ぱっと検索してみた限り、この部分の面白さを解説してるyoutuberなんて一人も居ません。誰もやって無いなら逆にそれはチャンスなんじゃないかって私なんかは思ってしまうけれど、そもそもがそういう界隈では求められて無いのでしょう。

 

でも描いてる方はちゃんとそこ考えてやってるのわかるし、じゃあ私はこうして細々とブログで書いていく事にします。

 

■1話目 KA・RR・AS
U.C.0103 若いカラスVS木星兄さん!

まさかのカラス先生の若い頃の話。最初は凄く嫌なキャラでしたし、今回も悪逆非道な行動をとったりしますが、「強者こそがこの世界の真理」っていうカラス先生独自の哲学がどこかカッコいいんですよね。
それは貴族主義の教えとか、木星のドゥガチ総統の教えとかではなく、本人のみの哲学。ただの三下の悪役では無く、独自の思想を持っていると言うのが魅力。

それに対抗するのはあの木星じいさん!というのが熱い。
後のガンプの左腕、ペンチみたいな形になってましたが、今回はまだ普通の腕で、それを失う瞬間が描かれたりと、細かいネタも面白い。

年代的なものもあってかグスタフカールが出てるのも珍し気です。


■2話目 キュクロープスの花嫁
U.C.0169 ヨメ取り物語!

フォント&アーノルドの活躍と、ネオ・コスモバビロニアの顛末。
貴族主義もこんなんなっちゃったかぁ、と思いつつ、黒姫(ノワールプリンセス)の一筋縄ではいかないキャラが面白い。

フォント君、シリーズの中でも一番好きですし、アーノルドも情けないけど憎めないキャラです。X13ハーフクロスとコスモバニロニアの量産機スレイヴ・ニールがなかなかにカッコいい。

黒姫の前に現れるのは白馬に乗った王子様でなく、黒い馬に乗って現れるというのも面白い。


■3話目クレッセント・ムーン&ペイル・ルージュ
U.C.0159 女スパイ潜入編!

カグヤ・シラトリとイオ。女二人でダーティペアの大冒険が始まるかと思いきや、管理社会SFの話が始まるのが抜群に良いです。

閉鎖空間である木星帝国の管理社会でも良いですし、今なら「シードフリーダム」のデスティニープランと重ねて見るのも良いのではないかと。
で、そこは最初に触れた通り現代社会の風刺でもあるんですよね。こういう話を短編でサラッと入れてくる辺りが本当に凄いなと感心せざるをえません。


■4話目直線の迷宮
U.C.0171 木星軌道レース!

再び薄紅姫と、今度コンビを組むのはみんな大好きニコル君。
ただこっちは本編(DUSTとX11)終了後の話。

読者も含め、容姿がトビアに似てる分、どうしてもそこと重ねられて見てしまうニコル君。でも本人もそこは自分でも感じとっていて、かといってじゃあ同じ事が出来るかと言えばやっぱりそうではない。そんな中でね、他の誰でも無い自分は自分の道を行くんだっていうのは読んでてグッと来る部分です。

そして試作機のグランパスミノフスキードライブのテスト機で戦闘用じゃないから武装が無いのはわかるけど、ミノドラって完成すれば理論上は亜高速まで加速できるとかじゃなかったっけ?コクピット回りがガラスってそれはどうなのよ?速くなれば速くなるほど小さいデブリ一つが致命傷になったりしないもん?何かしらバリアみたいなものが欲しい気がするぞ。


■5話目 春が来る
U.C.0171マックの恋物語

まさかの主人公になれる容姿はしていない(自分でも言ってるし)爆弾魔のマックが主人公F89という由緒ある機体を受け継いだのが幸いしたか?長編で主人公になるにはキツイけど、短編だからこそこういうのも描けるっていう感じでしょうか。でもさぁ、あったけぇなぁっていう話なんだよね。これで締めるセンスがやっぱり凄いわ。

 

そして何気にF89アンカーヘッドの機体解説の最後。
アンカーを失ったアッシュは次の機体を準備中。

 

うん、これで終わる気なんか無いよね。知ってた。

 

ガイア・ギア」がU.C.0203
「Gセイバー」がU.C.0223
ですから、隙間はまだ余裕ありますね、先生。

機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE(2) (角川コミックス・エース)

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キラキラ☆プリキュアアラモード 第13~24話

シリーズディレクター:暮田公平、貝澤幸男
シリーズ構成:田中仁
プロデュサー:神木優
TVアニメ 2017~2018年 全49話
☆☆☆☆

 

「わんだふるぷりきゅあ!」放送記念!yooutubeで期間限定無料配信中
キラキラ☆プリキュアアラモード」2クール目、感想です。


■第13話 ムリムリ!ひまり、まさかのデビュー!

ひまりん回。言い返せないひまりんに対してリオ君の攻め方がいじめっぽく見えて凄く陰湿な感じでキツイ。しかもスイーツのキラキラルを奪うだけじゃ無く人的被害も出し始めるので、悪役らしくヘイトを重ねていく。

プリアラの新しい試みで、キャラソンをシングルで全員分出して本編でガンガン使いますよっていうのがありましたが、戦闘シーンじゃ無く、心が晴れる瞬間にキャラソン入るのが良いですねぇ。
6人分の中で私はカスタードの「プティ*パティ∞サイエンス」が一番好きです。

ペコリン出番無しでゲストキャラのお母さん役をかないみかがやってたり。

 

■第14話 お嬢さまロックンロール! 

田中仁脚本
初登場回でも1カットだけ入ってたけど、あおちゃんの素性が明かされて行く回。
執事長の水嶌さんもここから登場。

挿入歌はキャラシングルの「青空Alright」の方じゃ無く岬さんの「Soul Believer」のカバーの方を仕様。

ラストはお勉強も出来る事があかされるあおちゃん。根は常識人だし、きっと自分に自信も持ってる子なのでしょう。割とパーフェクトガールに近い。そういうとこでひまりとの対比も生きるし、高校生組に対しても、ものおじせずにツッコミ入れたりできるのかなと。

 

■第15話 愛ゆえに!怒りのキュアショコラ! 

カロンを飛ばしてショコラ回。
OPには出てましたが、ここでようやくあきらさんの妹のみくちゃん登場。
味のある青山充作画回ですが、みくちゃんが非常に可愛く見えます。
みくちゃんにケーキとか作ってもらったら泣いちゃうよね。

という感動にケチつけるジュリオへのヘイトもどんどん溜まる。敵キャラなら憎まれてナンボな所もありますが、プリキュアの敵はコミカルな部分も多いだけに、この時期のジュリオは見てる方が嫌になる陰湿さ。

そしてみくちゃんに褒められてやたら歌いまくるあおちゃんもとても可愛い。

 

■第16話 キケンな急接近!ゆかりとリオ!

カロン回なので脚本は坪田文。伝説の「あれは嘘」が聴ける回。
敵の正体を探るためのブラフとは言え、プリキュアが堂々と嘘をついても良いのかと言う、作ってる方も視聴者もザワついたという、演者の藤田咲さんもお気に入りの回。

キャラクターシングルの「CAT MEETS SWEETS」も、単品で聞く分には良い曲だけど、劇中で流すには使いにくそうな感じの印象ですが、途中で止めて、ピンチを装いつつ逆転で再開というトリッキーな使い方。

リオ君にも指摘されるけど、他のメンバーは全員何かしらの「大好き」が見える中で、じゃあゆかりさんは?という行動原理がわからない。でもその「わからなさ」も個性として描くと言う複雑にも程があるゆかりさんでした。

 

■第17話 最後の実験!変身できないキュアホイップ! 

田中仁脚本・今千秋演出回。細かい動きをちょこちょこ入れてくる演出が楽しい。

そしてジュリオ編、一周回ってふたたびいちかへ。
闇落ちさせられた後も自力で復活。ここでかかる挿入歌「勇気が君を待ってる」がね、すっごく良い曲なんですよ。知性と勇気をレッツラまぜまぜするのはひまりんですが、弱い存在がひとかけらの勇気を胸に立ちあがる(それこそダイ大の初期ポップとかね)っていうのが私は昔から大好きなパターンの一つでね、今回の挿入歌としても好きですが、単品の曲としてメチャメチャ好きな1曲。

 

「大好き」を描くプリアラですが、ここで敗れたジュリオの「大嫌いだ」が対極の言葉として胸に突き刺さります。

ジュリオの回想でちょこっとだけシエル、そして敗れ去った後釜としてビブリーも最後に顔見せ。

 

■第18話 ウワサの主は強敵ビブリー!
糸電話での会話とかシュールな絵はきっと絵コンテ土田豊のせい。
「そういう事言うのはこれッキリンにしてね」は脚本からだろうけども。

 

タイトル通りビブリー初遭遇。それでいて背後に居るノワールの情報もここから。ビブリーねぇ、昔から思うんだけど声優さんの演技がちょっとって思うんだけど、中の人はどれみちゃんなんですよね。じゃあキャリアもあるし、下手とかじゃなくそういう指示の上での演技なのかなと。イルの方は無機物ですし、ジュリオのキツさを考えると、この時点では敵だけど憎めない感じにとかしなくて良いからみたいな判断だったのかなと。
キャラデザもゴス系女幹部はプリオタにとっては花形みたいなとこありますし、そこら辺も並べて比較しても面白そう。

シエルもニュース番組内で登場して次話への布石に。


■第19話 天才パティシエ!キラ星シエル!

ここから香村純子が脚本のローテーションに入る。
田中仁さんの同期らしくって、お互い自分がメインライターやってる作品に呼びこんで手伝ってもらったりしてるので、きっと馬が合う感じなのでしょう。

 

シエル編スタート。プロVSアマチュア・・・という程にシビアではないものの、プロだからこそ物凄い努力もしてるんだよというのが描かれる。

弟子入り希望いちかのジャパニーズ土下座。女の子が土下座すると言うよく考えたらちょっとアレなビジュアルですが、そこに悲壮感の欠片も無くギャグで処理出来る所がプリアラの強みかも。

そしてOPには最初から居るペコリンと踊る謎の妖精もチラリと。

 


■第20話 憧れまぜまぜ!いちかとシエル! 

シエル編その2
アバンから開幕いちごん土下座!
シエルの謎の身体能力の高さもさることながら、何とか頑張ってついて行けるいちかも何気に凄い。

味は普通なのにキラキラルに溢れるいちかのくまパンケーキ。普通に描かれてるけどシエルはキラキラルが見えてる。何者なんだキラ

 

■第21話 なんですと〜!?明かされるシエルの正体!

シエル編その3
「シエルにあこがれるいちか」と「プリキュアにあこがれるキラリン」の立ち場の逆転現象が面白味。

引坂ヤパパも再登場に、何気にガミーとかも再び。そして復活のジュリオと共に、一応の今作ラスボスと思われるノワール様も初登場。
CV塩屋翼は富野ファンにとっては結構な御褒美です。声優業も引退はしてないけど、今は音響監督も兼任されてそっちで名前出るケースの方が多いんでしたっけ。

 


■第22話 やめてジュリオ!憎しみのキラキラル! 

香村純子脚本 貝澤幸男監督絵コンテ
シエル編その4 長いアバンから超シリアス。
キラリンとピカリオの関係、そしてジュリオの胸の内が明かされる非常に痛々しい回ながら、青山さん一人原画回でもあるので丸っこい絵が可愛いというちょっとギャップも。

 

一瞬だけどキラリンの師匠としてジャン・ピエールさんもちゃんと顔が映るし、イメージカットとして古のプリキュアルミエルさんもオーバーラップしたり後々まで知った上で見てると色々入ってる。

 

でもそれ以上にジュリオの抱える物だよねぇ、当時は女の子しかプリキュアには慣れないんだよ的な茶化す部分も当然あったけど、プリアラは設定上「プリキュア=伝説のパティシエ」なだけなので、男の子だからって別に伝説のパティシエになれないわけじゃないだろうし、男の子プリキュアの可能性もあるのかなとは思いながら見てた気はする。

大好きの反対の大嫌いを拡大させていくジュリオ、でもその奥底に大好きがあるとそこに光明を見出すホイップの強さ、そして逆にキラリンはそんな姿を前に自分は何も見えていなかったと気付かされ・・・次回へ続く。

 


■第23話 翔べ!虹色ペガサス、キュアパルフェ

田中仁脚本 暮田公平監督演出
シエル編クライマックス 追加戦士キュアパルフェ登場回で2クール目の山場。
人の心から生まれるのはキラキラなキラキラルだけじゃない。負の心もまた同時に存在し、それを拡大させるのがノワールという存在だった。

自分が弟のピカリオを追い詰めていたのだと知ったキラリンはネガティブな心に染まり、そこにノワールが忍びよる。同時に嫉妬心を爆発させていたビブリーにもさらなる力を与え、暴走させていく。

自分の弱さが招いた結果であり、姉のキラリンに非があるわけではないと、キラリンを思う気持ちが残っていたピカリオはいちかの助言もあり、心を、気持ちを籠めたワッフルをキラリンに届ける。全て失ったと思っていたはずなのに、そこにはキラキラルがあった。

自分の為に夢を諦めるな!ピカリオの作ったワッフルはキラリンの希望へはばたく翼になる。夢と希望をレッツラまぜまぜ!翔べ!虹色ペガサス、キュアパルフェ

 

分類上は緑キュアに入る事も多いですが、一応の正式カラーとしては史上初のレインボーキュアという事になっている。その流れで後にコスモとサマーも青と白ベースでありつつメインカラーとしてはレインボーキュア。
この時点では全部盛りのパーフェクト的な感じでもあったのかなと思うけど、レインボーカラーは多様性の象徴としてLGBTとかを表す色ともされているので、プリキュアのテーマとしても相性は悪くない。カラフルなので子供たちにも人気ありますしね。

 

パルフェのキャラクターシングル「虹色エスポワール」も挿入歌として使われつつ、EDもここから後期の「シュビドゥビ☆スイーツタイム」に変更と、まさしくパフェの如く色々な要素がてんこもりの中盤の山場でした。

 


■第24話 転校生は妖精キラリン!? 

シエル編エピローグにして新章スタート
消滅しかけたかに見えたピカリオはかろうじて長老と同じような霊体っぽくなって眠り続ける事に。あまりにも悪い事させ続けたおかげで、そのまま退場させる案もあったものの、かろうじてそれは免れつつ、いきなり仲間にしちゃうのもどうかという事でしばらくフェードアウト。

 

新たな敵幹部グレイブとエリシオの登場と、一人で何でも出来ちゃうよと張り切るシエルに対して、そうじゃないよ仲間が居るから一緒にやろうよという感じのお話。


ここで2クール目終了。
前半はジュリオ、後半はシエルと、キラピカ二つの話があってその上でのキュアパルフェ誕生編という感じでしょうか。

 

前にも書いたけど、2週目だからこその面白さがあって、思ってた以上に楽しんでます。
毎日見るのは流石に時間の調整が難しく、どんどん溜まっていくもののタイムリミットもあるし、みたいなのが若干ネックですが、そうでもしないといつかそのうちとか思ってせっかく買ったソフトとか私は放置しがちなので、良い機会と言えば良い機会です。

 

プリキュアに限らず映画でもゲームでも何でもそうですけど、自分が求めてたのはこれじゃない、だから不満っていう気持ちは勿論わかるしよくあるやつだけど、じゃあ何でこの作品は違うんだろう?その違いって何?なんでこんな風に作ってあるんだろう?みたいな視点で見るとね、どんどん面白くなったりするものですし、それが個性だと私は思うのであった。

 

という所で3クール目に続く。
最後は最悪BD持ってるから期間過ぎても大丈夫だけど、3クール目までは何とか期間内に間に合うように見ます。

 

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哀れなるものたち

www.youtube.com

原題:Poor Things
監督・制作:ヨルゴス・ランティモス 
脚本:トニー・マクナマラ
原作:アラスター・グレイ
イギリス映画 2023年
☆☆☆☆★

<ストーリー>
天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。


「聖なる鹿殺し」「女王陛下のお気に入り」等話題作も多いヨルゴス・ランティモス監督ですが、私は今回初めてになります。
映画館に置いてあるフライヤーのビジュアルでエマ・ストーンの目力が強いのが気になったのと、世界3大映画祭の一つであるベネチア国際映画祭でグランプリの金獅子賞を受賞。という肩書きがあったので、じゃあ外れはしないだろうと見ておく事に。

 

去年もそうでしたが、今年は更に輪をかけて金欠なので(ちょっと前に物凄い無駄使いをしてしまい・・・)映画館は大分控え目になる予定ですが、これはきっとリアルタイムで映画館で見ておかないと後で後悔しそうだなと、足を運ぶ。

 

エマ・ストーンが自身の主演作として制作している部分もあり、フェミニズム映画として評判になってますが、調べてみると原作の方はちょっとまたそういうのとも違うらしいです。今回の映画のオチからさらにひっくり返る展開があるのだとか。ただ、映画は映画として独立した作品としてその辺りはあえて入れずに今回のような形にしてあるようです。

 

ウィレム・デフォーのビジュアルからわかる通り、フランケンシュタイン系譜の作品。人工的に作られた無垢な存在が世間とどう向き合っていくか、というのが主軸で、女性の自立と、言いよってくる男たちの滑稽さを存分に描くと言う部分ではまさしくフェミニズム映画なんですけど、単純に子供が大人に成長していく物語的な視点でも見れなくもないので、どっちかというと私はそんな感じで見てました。

 

ただのアホタレのガキが性欲を憶え、そっちに走りつつ、本を読んで哲学や文化に触れ、そして社会の色々な部分に触れていく事で、政治的な側面も身につけていく、っていうのはそれこそ社会活動なんかの果てにやっと社会にも目を向けられるようになった自分自身にも重なる部分があって、何気に共感しながら見てしまいました。

 

親であるゴドウィン・バクスターの愛称が「ゴッド」であり、創造主を気取る愚かな人間的な皮肉も込めつつ、彼もまた親から虐待を受けて肉体を切り刻まれて今の姿がある。そこで彼は親への憎しみや愛情といった感情を切り離し、技術や理論の構築に自らの価値を見出す辺りもまた結構な共感ポイント。

 

私も昔から自分の脳内から感情を切り離す思考を自分なりに実践してきた部分があります。昔から「感情的になって冷静さを失った判断」をする姿は愚かだと思ってる所があって、昔は富野由悠季信者だったのもあって尚更「生の感情をむき出しにしすぎるな。これでは人に品性を求めるなど不可能だよ」だとか「人類は可程に情念を抑えなければならない時代なのだよ」みたいなセリフに共感しまくってた私は、感情と言うのはコントロールすべきもの、感情の赴くままに生きるのは動物であって、人と動物を分け隔てる物はロジックの構築なんだよね、的な理念は割と大きく今でも持ってたりします。

 

感情のコントロールって物理的なものではないから(脳内のドーパミンどうのはあるだろうけど)結局それを制御できるのは自分自身の脳内をどうコントロールするかですし、逆に言えば頭の中だけで解決・考えるだけで全てを解決できるんだから、老若男女問わず誰でも可能な技術なんです。100メートル走で10秒切れとか言ってるわけじゃない。ましてや空を飛べとか言うんじゃないんだから、理論上は誰でも可能な、しかもわりかし簡単な部類。

 

そもそもが私は脳が肉体をコントロールしているという認識で生きてたりします。正座とかで足がしびれるじゃないですか。その時は、頭のてっぺんをコンコンしてみて下さい。足のしびれが気にならなくなります。足の先と脳天と言う物理的な距離が理由なのか、それとも脳と言う特殊な機関ゆえの導達率の優先順位みたいなものなのか、そこまで調べてはいませんが、人体の構造としてそういう仕組みがあるので、私の中では自分の身体のコントロールって「メンインブラック」に出てきた脳の中の小さい宇宙人じゃないけど、ああいうイメージを持ってたりします。

 

普段から、文字を書く時も綺麗に書くにはちゃんと集中してやんないと無理ですが、汚い字で良ければ身体の自動操縦にまかせて私は字を書いてたりします。マニュアルとオートの差みたいなものですね。この辺、は自分で考えた感覚で何かに書いてあったとかじゃ無いのでどれほどの人が理解してくれるものなのかわかんないですけど。

 

そんなんもあってね、脳と肉体がそれぞれ別物っていう解釈は、とても面白く感じる部分です。ファンタジーやSFは元々そういう側面も大きいと思いますけど、現実に無い部分を仮定した思考実験みたいなものですよね。

 

映画を使った思考実験という意味では、ちょっとラース・フォン・トリアーにも似てる部分があるかな?という印象だったのですが、実際に章立てしたりするのはトリアーの影響もあるのだそう。

 

基本的には皮肉の効いた英国SF風の作品ですが、監督のヨルゴスさんはギリシャ人だそうですし、エマ・ストーンは普通にアメリカ人ですよね(調べたら祖父がスウェーデンからの移民のようで)。物語と同じように、各地旅をしていくというのもあるかもしれませんが、色々なルーツを持つ物語やテーマをまさしくフランケンシュタインの怪物が如くツギハギして作った印象もあり、予想していた以上の面白さがある作品でした。

 

それこそフェミニズム文脈でも良いし、独特のビジュアル、アート感でも良いですし(私はあのでかいパフスリーブに「ファイブスター物語」味を感じました)一つ一つのピースに着目して観ても面白いし、逆に総合芸術としての映画としてもなんとも言えぬ味わい深さがあって、良いのではないかと。

そして!本はやっぱり読まないとダメですね。あの船上のメンター的なおばあちゃんの本のくだりは本当に名シーンでした。

 

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王様戦隊キングオージャー

【メーカー特典あり】スーパー戦隊シリーズ 王様戦隊キングオージャー Blu-ray COLLECTION 4<完>(Amazon.co.jp特典:全巻購入特典複製サイン入りブロマイドセット+ブロマイド収納用ホルダー+キャラファインボード引換シリアルコード付) [Blu-ray]

OHSAMASENTAI KING-OHGER

監督:上堀内佳寿也
脚本:高野水登
日本 特撮テレビドラマ 2023-24 全50話
☆☆☆☆

 

スーパー戦隊シリーズ47作目。

前年の「ドンブラザーズ」が従来のファン層以外の所にまで飛び火するくらいその面白さが評判となり、歴史に名を刻んだ次のシリーズというのもあり、あれの次は正直大変だろうなと思いましたが、意外な事にまた振り幅を「正統派の戦隊」に戻す事無く、次なる変化球を仕掛けてきたのが「キングオージャー」でした。

 

現代とは違う設定のファンタジー路線。今はハリウッド映画でも使っている
今回から導入された巨大LEDスクリーンバックウォールを背景に、早朝の街中とか倉庫の中という戦隊お馴染みのロケーションは使わず(岩船山の採石場はアリ)中世ファンタジー風の世界観は最後まで貫き通しました。
流石に場面に合わせてCGの街並みを毎回作るというわけにもいかず、基本的にはいつもの広場的なものばかりで、各国のビジュアルの違いこそあれど、出てくる背景は毎回同じなので、それはそれで狭い世界にも感じられてしまったという欠点も感じましたが、まあ貧乏くさいのは東映特撮らしさでもある。

 

ラストバトルも思いっきり「エンドゲーム」を意識した作りで、あっちの100分の1以下の予算でこっちは1年作ってんだよ!というコンプレックスむき出しで、でも創意工夫であいつらと同じくらいの事はできらぁ!というのもまた東映イズムな気がします。

 

最近は「ガーディアンズオブギャラクシー」をやろうとした「キュウレンジャー」くらいでしかそういうスピリッツは感じませんでしたが、80年代くらいの東映特撮、特にメタルーヒーロー系とか見てると、そういう金は無いけどハリウッド映画には創意工夫で負けないぞ的な意気込みを凄く感じたので、私はそこのイメージが未だに残ってます。

 

前年のドンブラもそうでしたが、商業的には苦戦が続くスーパー戦隊シリーズにおいては、そういう時だからこそ基本フォーマットや過去の例にはあまり囚われず、新しい発想で作品を作ろうという流れはキングオージャーも引き継いでました。

 

基本として戦隊は各話完結のオムニバス形式が基本のフォーマットの中で、今回は全体としてのストーリーを生かした続きもの。長編ストーリーと言う趣でした。

 

そして2部構成。中盤で大きなクライマックスを作り、そこから作中内では2年という時が流れて新たに第二部が始まる作り。
多分、飽きさせない為の工夫なのかなと思うのですが、私的には!私個人としましては!1部のクライマックスがあまりにも良すぎて、あまりにも凄すぎて、逆に気持ちがそこで途切れてしまいました!

 

後半は後半で面白かったですし、終盤は1部2部全部ひっくるめた感じのクライマックスになってるので、そこは1年通して見る価値は十分ですけど、2部に入って最初の方のキョウリュウジャー編とか、2年経っててメインキャラはビジュアルとかも変わってるのに、ブーン君だっけ?あのちびっこが2年経ってない感じとかも気になって、個人的にはちょっと気持ちが離れてしまった部分もありました。

 

2部からのラスボス、石田彰は良かったものの、他の五道化がやや物足りない印象も。むしろキングオージャー特有の、サブキャラを使い捨てにしない、サブキャラを生かしまくるという作りが物凄く良くて、味方側はサブキャラまで全部面白い。むしろサブキャラこそが面白いみたいな作りの中で、敵側のサブキャラに物足りなさを感じてしまう始末。1部が面白すぎて2部が霞んだっていうのと近いかもしれない。全力出し過ぎて逆にバランスが、みたいな感じかも。

 

サブキャラの生かし方はジャンプメソッドみたいな所を研究した結果らしいです。キャラクターを使い捨てにしない的な作り方。技術屋で作戦関係にもよく絡んだ分、シオカラ君とか変身しないけどメインに匹敵するくらいのサブキャラって感じで目立ってましたし、モルフォーニャもスズメちゃんも凄く良かった。

 

メイン6人の中ではやっぱりリタがお気に入りですが、私の持論としてスーパー戦隊派3人目の男子メンバーの個性を生かしてる戦隊は面白いというのがあるのですが、今回で言えばカグラギ殿。クセの強いキャラで、そこはすっごく良かった。

 

戦隊は人数が多い分、たまに自分の当番回以外はあんまり目立てない空気になるキャラってのがたまに発生して、そういうメンバーが居る作品はちょっとイマイチ。自分の当番回でなくても、存在感を示せるキャラが居る戦隊は安心して見られます。

 

今回は性格だけじゃなく、国の違いで役割分担みたいなのもきっちり差別化出来てましたしね。しかもメンバー毎に全員分サブキャラがさらに居るという贅沢な作りになってましたし、そこがやはり面白味でした。

 

そしてスーパー戦隊ならではのロボ戦。序盤は各ソウルごとに生きた固有の人格とかも描かれてましたが、基本的には消化試合として仕方なくやってる感は半端無い。
勿論、それこそ1部のクライマックスとか、こういうのを見たかった!はたまに入る事は入るんだけど、それこそ前作の「ドンブラ」で決して丁寧にロボ周りをやってたわけではないけど、玩具の出来が良くて売り上げは良かったっていう流れを引き継いで、見せる所で見せれば行けるはず、という感じだったでしょうか。
それこそ古い話だけど「世界忍者戦ジライヤ」で巨大ロボの磁雷神はさほど出番があるわけでもないけど売れたみたいな事例もあるのはありますし。

 

キングコーカサスカブトとか、デザイン的には凄く好みでしたが、ぶっちゃけ出番はほとんど無かった。でも、ほぼ余剰無し(だよね?)で全合体とかやってたのはロボ好きにな人には嬉しかったのかもしれない。

 

私も基本的には戦隊におけるロボの重要度は気にしない方で、1話とかでよくあるロボ無しで、あくまで変身ヒーロー物っぽい回とか好きな方ですけど、こうしてぞんざいな扱いを受けると、それはそれで勿体無いよなぁと思ったりはします。ロボ戦を物語に上手く生かしてた「ゴーバスターズ」とかやっぱり良かったですし。

 

とりあえずこんな感じかなぁ?正統派じゃない実験作としては良い方だったと思います。

 

さて次は「爆上戦隊ブンブンジャー」ですね。
正統派だった「キラメイ」以降は「ゼンカイ」「ドンブラ」「キングオージャー」と続いたので、王道路線に戻る感じでしょうか?モチーフ的にはやっぱり「ゴーオンジャー」に近い匂いは感じますけど、どんな風になるか。
見た目は正直カッコ悪いなと思いますけど、キングオージャーも第一印象でダサいと感じましたし、過去の経験からも見た目の好みは話が面白ければ気にならなくなるものですし、そこはあんまり心配してません。

「ガッチャード」が現状とても見るのが辛いので、そこを我慢して戦隊の時間になれば面白いから!になるのを願いたい。

 

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マダム・ウェブ

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原題:MADAME WEB
監督・脚本・制作総指揮:S・J・クラークソン 
原作:MARVEL COMICS
アメリカ映画 2024年
☆☆☆

 

MCUとは別ラインで展開しているソニーの方のスパイダーマンユニバース(通称SSU)「ヴェノム」「モービウス」と続いての今作「マダム・ウェブ」。
本来は去年公開の予定だった「クレイブン・ザ・ハンター」も完成済みなはずなので、そっちも今年中には公開されるのでしょうか?

 

別ラインのアニメ版「スパイダーバース」シリーズが、批評的にも興行収入的にも歴史的なレベルで高い結果を出したのに対して、こちらの「マダムウェブ」は真逆の批評的にも興行収入的にも歴代1のワーストを記録。

 

まあ、一つ前の「モービウス」が正直物凄~~~く勿体無い作品で、伸ばせる要素がありながらアメコミ映画のゼロ年代初期くらいの感覚で作ってある感が凄く残念でした。そんな流れもあったので、多分今回のもそれと同程度の作品なんだろうなと、ハードルを低くしていざ映画を見てみると、あれ?思ったほどは悪くないのでは?
普通には面白かった。

 

ただ、褒められたような作品じゃないのも確かで、子供達がピンチの中で、自分のルーツ&敵の情報を探るためとは言え、海外に一人で行ってしまったり、その敵・今回のヴィランのエゼキエル周りの描写が何もわからず、あいつ結局何だったの?みたいな、明らかに雑な部分や問題があるのは否定しない。

 

マーベル映画初のミステリーサスペンス的な宣伝もぶっちゃけ的外れ。ヒーロー物+他ジャンルの融合という所で新しさを出していた一時期のMCUの面白さを期待すると、そこはまあ雰囲気だけそれっぽくしました程度の志の低さは否めません。監督のS・J・クラークソンさん、ドラマの「ジェシカ・ジョーンズ」やってた人っぽいので、それに近い雰囲気は確かにあったかも。

 

ただ私が感心したのは、わけわからんコミックの設定を映画としてアレンジしてこんな風にしたのかっていう所に面白味を感じました。

 

世間的には実写化で原作を改変するな問題がまだ続いていますが、世界で最も売れたコンテンツのマーベル映画は原作を改変しまくってますよ。それでトップをとってる事を考えても良いと思うし、私は改変はむしろしなきゃいけない派です。(生み出した原作者がそれに満足していないっていう意見は尊重すべきだし、その気持ちを否定はしません)

 

今回の原作の「マダム・ウェブ」は私も全然詳しくないですが、その存在とか設定くらいはアメコミ読みとしては流石に知ってます。そもそもヒーローとかじゃなく、スパイダーマン達を支えるサポートキャラみたいな存在。

 

最初に並べた通り、SSU(ソニースパイダーマン・ユニバース)はヴェノムにモービウスにクレイブンと、スパイダーマン無しでその周りのキャラだけで進めているという不思議なシリーズ。
これは主役のスパイダーマン/ピーター・パーカーの物語を権利や利益はソニーに残したままで良いですから、制作だけはウチでやりますよとスパイダーマンの本編とも言える部分をマーベルスタジオが作ってるからですよね。

 

だからスパイダーマンの周りのキャラを映画化してお茶を濁してる。その後結局どうなったのか不明ですが「エル・ムエルト」だっけ?そんな誰も知らないようなスパイダーマンの脇役まで映画化の動きがあったりしました。
いやいやいや、ピーターが使えないならそれこそマイルス君の方を軸に作れば良いのでは?と素人的には思うのですけど、スパイダーグウェンと共にアニメの「スパイダーバース」の方はそっちを軸にやってるから、実写は難しいのかな?とも思う。

 

でもさ~、スパイダーバースにも出てたけど、スパイダーウーマンとか別に別アースとかじゃなくても、ピーターやマイルスと同じ世界にスパイダー系譜のキャラなんて原作には山ほど居るんですよ。それこそスパイダーガールズの一人の「シルク」なんか割と最近は人気も出てるようですし、そういう所を映画化すれば良いんじゃないの?とアメコミファン(アメコミ映画ファンじゃなく原作ファン)は思ってたりしました。

 

そこで「マダム・ウェブ」です。いやずいぶんニッチなキャラを持ってきたなと思いましたが、予告を見たら普通にスパイダーガールズいっぱい居るじゃないですか。
おお、やっとそこに気がついたのかと思ったのもあくまで予告編。

 

 

 


いいですか、ネタバレしますよ。気にする人は以下注意です。

 

 

 

 

 


うん、実際はスパイダーガールズとか出ません。

 

 

いや全く出ないわけでもないのだけれど、後にスパイダーウーマンとかになる事になるマティ・フランクリン、ジュリア・カーペンター、アーニャ・コラソンという3人の少女の未来像としてヒーロー姿のカットが少しあるだけで、本編中ではまだみんな能力を身につけていないティーンエイジャーの普通の少女。

 

キャシーの能力は時間をも超越するみたいな言われ方をするので、少女たちが後にヒーローになった後の時間と行き来したりするのかな?とも思ったけどそんな事はありませんでした。

 

ああ、マダムウェブって白髪の老人として描かれてきたけど今回は普通にまだ若いのはそういう事なのね。後にスパイダーマン達を支える存在になる前の、いわば「エピソードゼロ」だったのか今回は。本来は「スパイダーウーマン」「スパイダーガールズ」とかの「エピソード1」的なものを先に作って、そこに登場する指揮官のマダム・ウェブをエピソードゼロとして後から映画化するみたいな形のものを、実際に律儀に0回からやる。今回はあくまでプレリュードで、本格的に盛り上がるのは次からですよって始めたら、いきなり超惨敗して企画が流れてしまった的な奴だこれ。

 

しかもね、アニメ映画の方じゃ無く原作の「スパイダーバース」を私は初めて読んだ時、蜘蛛に纏わる運命を持つ存在のスパイダートーテムうんぬんっていう部分、結構面喰ってしまって、偶然と思っていた物が実は運命として決定付けられていたんだよ的な路線、私はあんまり好きじゃないのです。

 

例えるなら「エクソシスト」でたまたま少女に悪魔がとりついてしまい、という所に面白味があって、もしかして身近に同じような事が起きてしまうんじゃないか?と想像出来るのが恐怖なんですけど、それを続編の「エクソシスト2」とかで、あの少女が選ばれたのは偶然では無く仕組まれた運命の存在だったんだ!みたいになります。
これ、無理矢理作るパート2ものとかでありがちで、パート1で事件に巻き込まれた裏にはこんな背景が実はあったんだ!系、私はあんまり好きじゃない。無理矢理くさくて。

 

スパイダートーテムの眷属うんぬんっていうのもそれに近い物があって、私はあんまり好きな設定では無いのですが、そこら辺はアメコミの良くも悪くもわけわからん部分だよなと受け入れては居ます。ああ、映画だと「エターナルズ」がそれに近いかもしれないですね、あの戦いの背後にはこんな歴史も実はあったんだというのを追加設定として後出しする感じ。

 


トビ・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版、トム・ホランド版とどれもみんなスパイダーマン大好きじゃないですか。私も好きだし。そういうみんなが好きなスパイダーマンのひな型みたいなものに対して今回の「マダム・ウェブ」が受け入れられにくいだろうなってのは想像出来るし、同じような路線ながら圧倒的なクオリティで見る者を黙らせた「スパイダーバース」と比べてしまうとこのクオリティの低さでは何とも・・・という感じはします。

 

ファンが見たかった内容との乖離という意味では、ベン・アフレック版「デアデビル」なんかにも近い物があって、アメコミヒーローが出始めた時期でVFXの派手なアクションこそがアメコミヒーローの売りなんだってみんなが思ってた中、何だこのスパイダーマンを地味にした2番煎じみたいなヒーローは?っていう感じで評価は散々でした。
でも私はベンアフ版「デアデビル」大好きな作品で、悪に私刑の暴力で制裁を与える事はヒーローじゃないんだよ、ヒーローの本質は敵を倒すのとは別の所にある、というのをちゃんと描いてある良い作品だと思って、私は昔から擁護して来ました。

 

そういう例と比較してね、「マダム・ウェブ」も世の中に理解されて無いだけで本当は良い作品なんじゃないですか?なんて事は確かにちょっと言えない所もあって、擁護する程のものは無いかなとは思うんですけど、「モービウス」が現代的なホモソーシャル的な所に踏み込めたはずなのにそこをスルーしたのと違って、こっちの「マダム・ウェブ」はシスターフッドやガールズエンパワーメント要素も意識はしていて、家庭に居場所が無いから家族以外の場所に居場所を作るとか、単純でベタではあるけどそれはそれで現代において大切な問題ですし、そういうテーマを多少なりでも見えたのは評価したい部分です。

ただねぇ直近の「マーベルズ」も不評でしたし、割と前ですがDCの方の「ハーレイクイン」もそうで、女の子大集合的な路線の映画はアメコミヒーロー物に関わらず、どうも低評価が続いてる印象で、せっかくそういう企画が通るようになったのにまた止まってしまう流れにならないかちょっと心配です。

 

ああそうそう、私は吹き替え版で見たんですけど、主人公役の大島優子はテレビもアイドルも興味無い私にはどうでも良い部分ですが(決して上手くは無かったけど聞いてて極端なノイズになるほどまでに悪くは無かった)。

そこより少女3人組の方。
伊瀬茉莉也潘めぐみ、ファイルーズあいですよ。見事に全員プリキュア
ついで言えば子安も敵として居るしな。
つまり私にとって「マダム・ウェブ」吹き替え版は実質プリキュアオールスターズでした。

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キラキラ☆プリキュアアラモード 第1~12話

キラキラ☆プリキュアアラモード! Blu-ray Vol.1

シリーズディレクター:暮田公平、貝澤幸男
シリーズ構成:田中仁
プロデュサー:神木優
TVアニメ 2017~2018年 全49話
☆☆☆☆

 

「ひろプリ」ロスもまだまだ癒えない昨今。
プリキュアでロスなら他のプリキュアを食べればいいじゃない?
とばかりに、丁度配信やってる「キラキラ☆プリキュアアラモード」をついつい。

 

プリキュアは全部見てるので初見じゃ無いですし、最初は配信を追いかける予定は無かったんですけど、私のBDコレクション中「プリアラ」は持ってるの1と4だけ。最初と最後はあるけど、真中が抜けて持ってない。じゃあせっかく無料で見れるし、特別に思い入れがあるシリーズかと言えば、劇場版は歴代映画の中でもトップクラスに好きな作品ながら、TVシリーズはこういう機会でも無いと見返さないかも?とか思って、完走できるかは不明ですが見ておこうかと。

 

世間一般的にもそんなに話題になる方の作品ではないですし、逆にそれなら私なりに違う意見とか出せるかもね?みたいなのもちょっとあって、見返してみるとこれが予想以上に楽しい。

 

シリーズ14作目で、前が「まほプリ」で後ろが「HUGプリ」です。
プリアラはベテランの貝澤幸男監督と若手の暮田公平監督の二人ディレクター制。個々の作業量の軽減と、スキルの引き継ぎみたいな目的もありつつ、ベテランの貝澤さんの方は過去のシリーズでも演出で参加してますし、シリーズ構成の田中仁さんも「ゴープリ」に続いて2度目なので、これまでプリキュアとはあまり深くは関わって無い暮田さんに新しい風を吹き込む役割をお願いしたという感じのようです。

貝澤監督は80年代から東映に居る人で、「ビックリマン」とかの監督もやってるんですね。そりゃあベテランですわ。

 

そんなこんなでまずは
■第1話 大好きたっぷり!キュアホイップできあがり! 

大切な1話目。演出暮田監督に脚本が田中仁。
オープニング前のアバン、いちかちゃんの「ぐえっ」じゃないのが新鮮。
て言うか最初はちゃんと「伝説のプリキュア」として説明されてたのか。

モチーフアニマルのウサギから来てるんだけど、1話目からいちかをただの明るく元気な女の子としてだけでなく「寂しさ」を抱えてる子なんだよっていうのを描いてくる辺りは作り手の意思を感じます。

1話目からキャラソン、実写パートにスイーツコーナーと、色々やってやろう感が微笑ましいです。


■第2話 小さな天才キュアカスタード!

3番手のイメージの強い黄色がプリアラでは二人目。ホイップの美山加恋も子役出身で本業は俳優ですが、カスタード役も女優として今もメチャメチャ売れてる福原遥。オタク的には勿論「クッキングアイドルまいんちゃん」です。
 
1話に続いて脚本は田中仁ですが、演出は後にスタプリ監督を務める宮元宏彰。
宮本さんもこれ以降は沢山プリキュアに関わっていきますが、ここより前はプリキュアやって無い。その辺りからも、新しい事をやろうという意気込みで作られてたんだなというのがわかりますね。

そしてひまりん、当時はもうコミュ障って言葉、一般化してましたっけ?でも私が子供の頃にも、一部の人以外にはほぼ喋れないタイプの人居ました。そういうタイプの子供もちゃんと肯定してあげたいという考えが見てとれる。
割と明るいイメージの強いプリアラですが、テーマは「個性」なので、そこでこういう話を最初から持ってくる辺り、凄い攻めてますよね。


■第3話 叫べライオン!キュアジェラート 

男児物だったらライオンなんてドセンターですよ。っていうかメスライオンじゃなくたてがみありのオスラインですし。その上まさかの寒色系の青。なんとなくそういうものでスルーしそうになりますが、そこだけでも十分すぎるくらいにロックです。

と同時に、結果的には効果無しの演出ではあるものの、肉弾戦無しというルールを作ったプリアラですが、3話目でもうギブアップなのか?拳にクリームエネルギーを纏わせればOKってそれ結構厳しい言い訳っぽくない?とも。

そして岬あやねさん役でMachicoさんが遂にプリキュアに関わる事に。

 

■第4話    3人そろってレッツ・ラ・まぜまぜ!

ここで4人目に行かずに中学生チームの3人の絆を描く。
カロンショコラの高校生チームは、実験的なキャラとして入れたので、あくまでサブチームみたいな感じで、子供達には中学生チームを好きになってもらえたら、という当初の予定でした。大人の視聴者は高校生組を、子供達には中学生組を、という感覚だった様子。ここで貝澤監督自ら演出担当に入ってる所からもそこは見てとれる。

それがまさか子供達にマカロンが一番人気になってしまうという予想外の展開に。

ゲストのまりこさんのCVがハートキャッチのなみなみ役・藤井ゆきよさん。東映の他作品だと結構良い役はやってるはずですが、プリキュアになれそうで縁が無い印象。


■第5話    きまぐれお姉さまはキュアマカロン! 

という流れでマカロン変身回。脚本は後にHUGでシリーズ構成を務める坪田文
プリキュアシリーズでは非常に珍しく、基本的にマカロン回は坪田さんが担当という、特定のキャラを専属で脚本を任せるという形に。(戦隊なんかではキャラごとに脚本家を振り分けた「ダイレンジャー」とかたまにある)

おかげで監督二人でさえ、マカロンが何を考えてるのかわからないというミステリアスにも程があるキャラに成長していく。


■第6話 これってラブ!?華麗なるキュアショコラ! 

続いてのショコラ変身回。いちかはあきらの事を男性と勘違いしてしまい・・・という「ハートキャッチ」のいつき登場回を思い出させてくれます。
ただあきらさん、中の人が宝塚出身で、変身もそれを意識した物ですが、見た目がボーイッシュなだけで、メンタルは普通に女性。

後のキュアグレース役・悠木碧がショコラにハマったのは有名ですが、彼女が言う所のショコラの魅力は「男装の麗人」とかじゃなく、中はいたって普通の女の子だから見たいな事を言ってたような。

制服とかなら仕方なくスカート履きますが、私服はスカートを好まずパンツ(ズボン)スタイルが基本って言う人は普通に居ますしね。

そしてプリアラと言えば真っ先にジェラートの変身バンクが取り上げられるのですが、何気にショコラも凄くないですか?バンクに関してはこの二人が凄すぎてカスタードとマカロンが比較して薄く見えちゃって割食ってる気が。

 

■第7話    ペコリン、ドーナツ作るペコ〜! 

ルミエルさんが消えてOPぐえっ!がここから。初回なのもあってか思ってた「ぐえっ!」ともちょっと違って楽しい。いやいちかちゃん毎週これで不憫だけれども。

ペコリン回 キュアエールの前世のヤパパもここで登場(前の話でも引き坂さんモブ生徒やってましたが)妖精たちの住む世界とは言え、異世界とかじゃなく地続きのいちご山というのもちょっと独特(前例はハトとハピチャくらい?)


■第8話    キラパティオープン…できません! 

キラパティ回。キラパティの制服とかもここで披露(確か商品としても売ってたはず)
お店屋さんごっこというのもプリアラのコンセプトの一つで、前作の「まほプリ」がキュアップラパパと魔法ごっこをして子供達に楽しんでもらうというコンセプト(プリキュアに「戦い以外のごっこ遊び」要素を持ち込んだわけです)が上手く行って、じゃあ次は?という所から生まれたのが子供達が昔からやってるお店屋さんごっこが良いんじゃないかと取り入れた流れでした。

ゆかりさん回じゃないけど坪田脚本回で、キラパティ初めてのお客様がえみるちゃんっていう所で「おっ!?」と思っちゃいますよね(坪田さんはHUGのメインライターなので)声優さんとかは勿論違うのですが。

 

もっと前の話からですが、食材を買いに行く描写があるので、お金の問題とかどうするんだろうって私は当時から凄く気になる部分でしたが、まあそういうのは基本的に触れない形で話は進行します。そこら辺は子供向け番組だからこそのバランス感覚なんだろうなと。でもお店の家具とかそういうのはキラキラルで作れるっていうクリエイティビティ?想像する面白さみたいなのは入れてある辺りが面白さなのかなとも。

 


■第9話 キラパティがあなたの恋、叶えます! 

プリキュア名物、青山さん一人原画回(近年だと流石に一人はキツイのか3人くらいになってますね)

そしてわりと珍しめ?なハートキャッチ風なゲストのお悩み解決回。
その容姿からポケモントレーナーとか当時言われてました。特にイケメンでもなく小太りのオタク風で、見てるこっちは意外と親近感が湧くタイプでちょっとこそばゆい感じがまた楽しい。

たった一言ですがまりこさん再登場で藤井ゆきよさんがちゃんと声あててますね。

キラパティの移動が最後に生かされるとか、意外とテクニカルな要素も多い1話。


■第10話 ゆかりVSあきら!嵐を呼ぶおつかい! 

あきゆか回ながらシュールギャグの土田豊演出回なのが初回としてはとても良い。
狙って大人向けのカップリングみたいな事をやろうとすると、際限無くこういうのはやってしまいがち。実際これ以降はそっちの流れになっちゃいますし、それはそれで楽しいし、高校生組はそういう配置なのは確かなんですが、個人的には百合とかカップリングでプリキュアを語るのは私は好きじゃ無い方です。

土田さん、この後も絵コンテ回はあるけど、以降は劇場版を担当するのでTVのローテーションからは抜けます。プリアラの劇場版は大大大大大傑作で私はプリキュア映画の中でも大好きな作品の一つ。

そしてここに来てようやく「最後まで許されない男」敵幹部らしき存在が顔見せ。


■第11話 決戦!プリキュアVSガミー集団! 

1クール目のクライマックス回。田中仁脚本・宮元宏彰演出。

ここまでのゲストキャラと敵妖精が大集合ながら、お話の軸はいちかパパ。世の中のお父さん泣いちゃう奴ですこれ。私はお父さんじゃないのに泣いちゃうけど。中の人がツダケンさんだけあって、何気に強いいちかパパ。

「スイーツは食べたら消えちゃうけど、受け取った気持ちは思い出になってずっと残る!」

うんうんそうだねって未来でデパプリ勢もきっと頷いてくれるぞきっと。


そしてやっぱり追加課金アイテム、今回はロッド系でその名もキャンディロッド。合体技のワンダフルアラモードも初披露。そう、プリアラはここまで必殺技(浄化技)が無い。

技名を叫ばないのが不評で路線変更かな?とも当時少し思ったけど、アイテム自体は最初から登場ありきで作ってるわけで、そこは路線変更じゃ無く溜めの演出っていう奴なのでしょう。敵幹部に関しても、子供はそこ興味無いから、登場は後半にさせて前半は少しでも主人公チームに尺を割くという方法を選んだ的な事は言ってましたし。

リアルタイムで見てた時は、その辺が割と私は不満で、プリアラはイマイチだな~とか思ってたんですけど、それを知ってる前提で見てる分にはちゃんとプリアラ面白いです。

 

プリアラに限った話じゃないけど、他の作品・他のシリーズはこうなのに何でこの作品は違うんだ!同じじゃないのは物足りない!っていう不満とかついつい出ちゃうじゃないですか。

でも、それもまた個性じゃない?っていうのがプリキュアですよね。
ウチはウチ、他は他ですっていう割り切り。

人はねみんな違う 愛し方や痛みも違う
その違いが素敵だって 今なら言える

あと何気に次回予告のゆかりさんが面白い。

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そういや初代だと予告がコメディちっくになってる回が多くて何気にそこも楽しみ所だったんだけど、最近あんまりないね?

 

■第12話 敵は…モテモテ転校生!? 

リオ君本格参戦。
坪田脚本に過去も未来もプリキュアを数多く手掛ける座古さんがプリアラでは唯一の演出話。

所謂イケメン枠で、かつ過去にスイーツに纏わる何かトラウマ的な物がありそうなバックグラウンドもこの時点で匂わせてくるという、ドラマ的にも面白そうなキャラ。先の話なので一応ここでは伏せておくけど後のシリーズにも繋がる系譜的にも色々重要な役どころです。

そして素直なメンツの中でゆかりさんだけは早速何かひっかかるものがある様子。

前回に引き続き、個人技もここからようやくで、アクションも今回は激しくプリキュアらしさにエンジンがようやくかかってきたかなという印象の1話でした。

 

 

という辺りで2クール目に続く。BDの収録も丁度ここ区切りです。
だいたい各話2週間くらいの限定公開のようですが、さて私はどこまで追えるのか。
2~3行の一口感想のつもりが、何だかんだと各話色々思う事はあるものですね。
短いツイッターとか私苦手ですもの。

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